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「仮面ライダー対じごく大使」 後編

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 「仮面ライダー対じごく大使」(1972年7月16日公開)
 の続きです。

 次のシーンではライダー、いつの間にか地獄大使たちの車列にぴったりくっついて走っている。

 
 地獄大使「今に見ていろ、仮面ライダーめ、ふぇっへっへっへっ」

 地獄大使もその存在に気付くが、むしろライダーが生きていると知って嬉しそうだった。

 
 と、道の横手から突然白い霧が流れ出し、視界を覆い尽くしてしまう。

 ライダー「そんなことで逃げられると思うか!」

 自信たっぷりに霧の中に突っ込むライダーであったが、

 
 霧を抜けた先には、車両の影も形も見えないのだった。

 
 ライダー「しまった!」

 ……

 ショッカーだけじゃなく、時々、ライダーもアホに見えてしまうのは管理人の気のせいだろうか?

 ライダーが悔しがっていると、草原の向こうからジャガーマンなどの怪人オートバイ軍団が現われ、襲い掛かってくる。

 
 続いて、お馬さんに乗ったセミミンガたちが出て来て、

 怪人「少しでも手向かってみろ、貴様の仲間の命はない。あれを見ろ」

  
 ライダーがその方を見遣ると、ちっちゃな丘の上に、人形をくっつけた十字架がぴょこんと立つ。

 
 それに続けて、実際のおやっさんとユリの十字架のショットになるのだが、これなら、何もしょぼいミニチュアを使う必要はなかったような気がする。

 しかも、劇場の大スクリーンだから、ますますそのしょぼさに拍車が掛かることを、スタッフは気付かなかったのだろうか?

 立花「ライダー、俺たちに構うな」
 ユリ「そうよ、諦めてるわ!」

 人質にされたときの作法にのっとり、心にもないことを口にする二人。

 ライダーも、それを真に受けるほどウブではないので、抵抗をやめる。

 「いっぺん、ほんとに見殺しにしてやろうかと思う時もありますよ、ええ……」
 (仮面ライダー談)

 セミミンガ、部下に一斉に攻撃を命じるが、

 
 何しろお馬さんに乗ってるもんで、殺傷能力の高い武器はなく、周りを走りながら、ロープを引っ掛ける程度のことしか出来ない。

 セミミンガ「どうだ? 参ったか、ライダー?」
 ライダー「……」

 世の中には、どうにも答えようのない質問と言うのがあるのである。

 その後、滝もヘリコプターでやってくるが、

 
 地中からせり出したビーム兵器によって一瞬で撃墜されてしまう。

 このミニチュアは、「仮面ライダー」としてはなかなか頑張っている。

 滝、即死したと思われたが、ふらりふらりパラシュートで降りてくる。

 今回、何度も何度も死地を潜り抜けて無傷の滝、生身であることを思えば、ライダーより生命力は高いかも知れない。

 着地した滝によって、おやっさんたちはあっさり助け出される。

 ……どうしておやっさんたちのそばに怪人や戦闘員を立たせておかないの!

 そもそも、「手向かったら殺す」と言っても、誰が彼らを殺すことになっていたのだろう?

 せめて、銃を持った戦闘員がそばに立っていないと、人質の意味がないのでは。

 とにかくセミミンガたちを蹴散らした滝だったが、いつの間にかライダーも姿を消していた。

 不自然だが、考えたら、これも藤岡さん不在の現場が編み出した、苦肉の策だったのだろう。

 そう言えば、この追跡~戦闘シーンではずーっとライダーの姿のままだったからね。

 
 滝、単身、富士山の前にやってくる。ひとりでも大要塞を粉砕するつもりなのだ。

 純白の衣をまとったその威容に改めて嘆声を漏らす滝だったが、

 
 手前の丘に、戦闘員が見張りに立っているのを見て、慌てて隠れる。

 大スクリーンで見る富士山、さぞや迫力があっただろう。

 
 滝「あの富士山の中にショッカー大要塞を作り上げたのか。こうなりゃ力尽くでも警戒線を突破してやる」
 猛「慌てるな、滝」

 血気に逸る滝だったが、その横にいきなり猛が現われる。

 今回、諸般の事情により、神出鬼没の猛であった。

 猛は、山頂に完成している要塞を示し、警備の裏をかいてあそこへ侵入しようと言う。

 
 具体的には、戦闘員の目の届かない峻険な……断崖のようなルートをフリークライミングでよじのぼると言う過酷なものだった。

 サラッと見てしまうけど、役者本人が演じていて、なかなか凄い撮影だよね。

 滝が、持っているザイルを使おうとしないのが気になるが……。

 
 で、まぁ、敵に見付かることなく、かなりの高さまで到達し、分厚く積もった雪を掻き分けて作られたモグラのトンネルのような道を進む二人。

 だが、頭上から岩が転がってきたかと思うと、そそり立つ峰の上に、いくつもの怪人の姿が出現する。

 毎度お馴染み、劇場版名物、ひとやまいくらの再生怪人の皆さんです!

 
 その顔触れは、名乗り順に、海蛇男、ミミズ男、エイキング、ゴースター、プラノドン、キノコモルグ、ザンジオー、ドクモンド、ムササビードル、ザンブロンゾ、毒トカゲ男と言う、錚々たる(イヤミ)ものだった。

 しかし、何故かここにはカミキリキッドはおらず、かわりに、劇場版1作目の新怪人ザンジオーが指揮を取っている。

 
 抜けるような空の下、見晴らしのいい雪原の上で、楽しい楽しいバトルが繰り広げられる。

 怪人と言っても、剣やスティックを持って向かってくるのだから、緊張感はカケラもない。

 滝も、うっかり怪人たちと互角に戦っちゃったりしています!

 
 ここで注目すべきは、毒トカゲ男。

 
 猛に胸を蹴られると、仰向けに倒れ、それっきり動かなくなる。チーン。

 いくらなんでも弱過ぎ……。

 その挙動や能力は、まるで戦闘員が怪人の着ぐるみを着ているかのようであった。

 
 猛を追いかけて、急な斜面を「お、お、お」と、楽しそうに駆け下りるザンジオーたち。

 ほどよいところで猛は滝を要塞へ向かわせ、自分はライダーに変身する。

 なお、ここで嬉しいお知らせです。

 
 胸をフツーに蹴られただけで死んだと思われていた毒トカゲ男さんは、まだ健在でした!

 もっとも、この直後、フツーに投げられて、ミミズ男と一緒に斜面を転がり落ちて爆死してしまう。

 他の怪人も、一切特殊能力は使わず、次々とライダーにぶっ殺されていく。

 さすがにリーダー格のザンジオーだけは口から火炎を吐いて気を吐く(シャレ)が、

 
 ザンジオー「貴様が俺たちと戦ってる間に、大要塞の破壊光線装置は完全に備え付けられのだ! 今頃は東京に向けて発射の秒読みの頃だ」
 ライダー「なにっ、秒読み?」

 例によって例のごとく、わざわざ敵に重要な機密を教えてしまう。

 ザンジオー「ライダー、俺たちショッカーの勝ちだ!」

 そう、お前が余計なこと言わなきゃな……

 それを聞くなり、ライダーはその場で空高くジャンプして、一気に要塞へ向かう。

 これも例によって例のごとく、要塞の警備はゆるゆるで、ライダーどころか滝にまで易々と中枢部に入り込まれる始末。

 前にも言ったけど、思い切ってセコムしたら?

 ちなみにカミキリキッドは要塞の中で警備に当たっていたが、これじゃいてもいなくても同じだ。

 
 さらに、ライダーが動力室のコントロールパネルをちょこちょこっといじると、

 ライダー「今、レーザーを始動させてみろ、この要塞は爆発するぞ!」

 さすがIQ600のライダー、初めて見た機器をちょこっといじっただけで、そんな細工を施してしまう。

 カミキリキッド「おい、早くやめさせろ!」

 だが、それも間に合わず、破壊光線砲が動き出すと共に、要塞の各所で爆発が起こり始める。

 
 地獄大使「おいっ、何事だ?」
 戦闘員「仮面ライダーに動力室をやられましたぁっ!」

 
 地獄大使「おのれ(ズンッ)仮面ライダーめ!」

 地獄大使が憎まれ口を叩いている途中、天井から落ちてきた岩がその頭に直撃する。

 
 既にショッカーの作戦は潰れたが、最後に、ライダーとカミキリキッドの戦いとなる。

 
 戦いながら、かなり下のほうへ降りるが、

 
 ここでも「仮面ライダー」では珍しい光学作画によるビームをカミキリキッドが出している。

 だが、ビームを出す角をライパーパンチで折られた挙句、フツーのライダーキックを受けてあっけなく倒されるのであった。

 そう言えば、ザンジオーたちはどうしたんだろう?

 ……ま、いっか!

 
 ラスト、再び富士山をバックに立つライダーのショットから、いきなりEDになるのだった。

 うーん、余韻もクソもない終わり方だ。せめて滝と会って手を握り合うとか、ライダーに「やったぞ、ショッカーの野望を叩き潰したぞ!」みたいな台詞を言わせて欲しかったな、と。

 と言う訳で、「藤岡弘トンズラ事件」の影響もあったのか、レギュラー放送以上にストーリーらしいストーリーのないエピソードであった。ゲストがひとりもいないと言うのも寂しい。

 そもそも、冒頭、ロードレース中の猛たちを先制攻撃する必要があったとは思えないのだが。

 猛たちはまだ何も気付いていなかったのだから、余計なちょっかいを出さず、黙々と破壊光線砲を要塞に取り付けて撃っていれば、余裕で成功していたのではないだろうか?


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コメント

確かに誘導装置を完成した時点ですぐに発射しなかったのか疑問ですね😅しかも、悉く罠を仕掛けたのにも拘らずどれも効果を発揮するには至りませんでしたな😓せめて人質のそばに怪人か戦闘員ぐらい置いて欲しいかったですね😅

Re:「仮面ライダー対じごく大使」 後編(09/23)  

セミミンガが、騎馬部隊で襲ってくる場面はこれも初見の際から「?」と思える箇所の一つでした。何でまたこんなアナログな攻撃をと感じずにはいられません・・・。「スカイライダー」の劇場版ではネオショッカーの戦車が登場しスカイライダー、ストロンガー、アマゾンの三人との華々しい戦いを繰り広げた末、散っていったのとは対照的です!!
また折角の再生怪人たちとの一戦も、劇場版「Xライダー」のそれと共にどうも盛り上がりに欠ける事も否めません。因みにザンジオーは、劇場版第1弾の際の単体写真が極めて少なかったために、この第2弾収録時の単体撮影写真が後のムック本等で重宝される事となったと言われています。ザンジオーが雪原の様な場所に立っている写真をよく目にするのはそのためだと思われます。

Re:「仮面ライダー対じごく大使」 後編(09/23)  

>余韻もクソもない終わり方だ。
〆のナレーションも無いし、唐突ですよね。

>ゲストがひとりもいないと言うのも寂しい。
2号も出てなかったですしね。もったいない。
この作品の参考になったとされている石ノ森先生の漫画版の最終エピソードでは
ショッカー要塞に突入するも、首領的怪人ビッグマシンの前にピンチの2号に
「死んだはず」の1号が登場する・・・のですが。

Re:「仮面ライダー対じごく大使」 後編(09/23)  

ライダースナックのカード(懐かしい!)を当時集めていて、
本編(TV放映分)にないシーン(馬上のセミミンガ等)が
写っていた理由が、管理人様や他の読者諸氏の方々のご説明で
納得出来ました♪
「失踪」しちゃった藤岡さんの気持ちは分からないではない
ですが、その彼を再び迎え入れた関係者の懐の大きさに感動
ですね。
でも、無茶ぶりというか、問答無用の強引な展開(「ライダーは
死なない」)は殆どメディハラ(意味不明)ですね(笑)

Re[1]:「仮面ライダー対じごく大使」 後編(09/23)  

ふて猫様

ショッカー、勝つ気なさそうですね。

Re[1]:「仮面ライダー対じごく大使」 後編(09/23)  

笑太郎様

スタッフも、「朝霧高原っつったら、馬でしょ!」と言うノリだったと思います。

Re[1]:「仮面ライダー対じごく大使」 後編(09/23)  

影の王子様

それこそ、藤岡さんの代わりに佐々木さんに出て貰うとか……まぁ、佐々木さんにも都合があったでしょうが。

Re[1]:「仮面ライダー対じごく大使」 後編(09/23)  

ピコちゃん様

謎が解けて良かったですね。

何の説明もなくライダーが助かるシーンが続くのはいただけないですよね。

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zura1980

Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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