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「仮面ライダーBLACK RX」 第23話「ブタになったRX」 後編

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 第23話「ブタになったRX」(1989年4月9日)
 の続きです。

 一方、マサオは他の子供たちに自分が先生をブタにしてしまったのだと訴えるが、まるで信じてくれない。

 
 子供「お前にそんなことできる訳ないだろう」
 子供「算数18点なのにぃ?」
 子供「野球は補欠だし」

 (真顔で)いや、それは関係ないと思う。

 子供「その上、嘘つきで性格悪いってか?」

 いいなぁ、この「あばれる君」と「鈴木亮平」を足して因数分解したような子供。

 マサオは彼らに対しても復讐しようとするが、今度は、彼らを動物にするのではなく……、

 
 子供「……」

 
 子供「ひやあああーっ!」
 マサオ「ふぉっふぉっふぉっふぉっふぉっ、よくも嘘つきだなんて言ったなぁ」

 何と、自らゴリラ人間になってしまったマサオ、その恐ろしい姿とゴリラ譲りの怪力で子供たちを散々脅かし、今までの鬱憤を晴らす。

 だが、今度はマサオの肩を叩くものがいて、振り返ると、

 
 そばに、猫の目をした軟体動物のような怪物が立っていた。

 
 怪人「キーボードを持っているのはお前か、小僧?」

 ボスガンの配下の、怪魔獣人ガイナバラスである。

 怪人と言うより、星人っぽいデザインだよね。

 CM後、マサオの悲鳴を聞きつけてバイクの光太郎が突っ込んでくる。

 光太郎、マサオを逃がすと、RXニ変身し、ガイナバラスに立ち向かう。

 逃げたマサオの前に、三人のチャップが現れ、彼を捕まえようとするが、

 
 マサオ「やめろ、放せ!」

 ゴリラの怪力で、いともたやすく彼らを押し退ける。

 
 思わぬ抵抗を受けた三人、次はどんな手段に出るかと見ていたら、

 
 とっとと逃げ出しやがるのである!

 このシーンを見て、クライシスの暗い未来に思いを馳せ、つい目頭が熱くなったのは管理人だけではあるまい。

 マサオ「そうだ、俺は強くなったんだ! ウォーッ!」

 本物のゴリラのように胸を叩いて雄叫びを上げるマサオ。

 走って最初のところへ戻ると、大胆にもガイナバラスに体当たりをかまして、苦戦していたRXを助ける。

 ガイナバラス、不利と見て退却する。

 
 光太郎「君ぃ!」
 マサオ「お兄ちゃん、僕、強いんだよ。怪物をやっつけたんだ」
 光太郎「どうして君はそんなことが出来るんだ」
 マサオ「これだよ、これ、これさ」

 マサオ、光太郎の問い掛けに、あのリモコンキーボードを取り出して誇らしげに示す。

 光太郎、そのリモコンを渡してくれるよう頼むが、マサオは渋る。

 マサオ「僕、勉強もダメだし、スポーツもダメだしさぁ、だから、強くなりたいんだ!」

 
 光太郎「それは違うよ、今の君の強さは本当の強さじゃない、悪の機械に与えられた強さなんだよ」

 光太郎、人の道を子供に説いて、本郷猛から脈々と受け継がれてきたヒーローとしての責務を忠実に果たそうとするが、

 ジョー「兄貴、悠長なこと言ってられねえぜ、おい、キーボードとやらを渡しな」
 マサオ「やめろよ!」

 光太郎と比べるとドライなところのあるジョーが、力尽くでリモコンを奪い取ろうとする。

 「RX」って、時折、昭和ライダーの伝統的な価値観と、平成ライダー……と言うより、バブル時代の価値観とがせめぎあっているようなところがある。

 光太郎もジョーを押しとめるが、

 
 ジョー「んなこと言ってる間に、みんな死んじまうぜ」
 マサオ「えーっ」
 光太郎「ジョー、やめろ」
 ジョー「お前だってそうだぜ、早くもとに戻さないと死んじまうんだ」
 マサオ「あ、ああ……」

 マサオ、あわててキーボードを操作して、人間の姿に戻ろうするが、何故か電波が届かず、ゴリラ人間のままである。

 マサオは絶望して、リモコンを投げ捨てると、喚きながら走り去ってしまう。

 ここで、何故か光太郎が怒り出すのである。

 
 光太郎「何故あんなことを言ったんだ、子供の心を傷付けても良いのか? 目的の為ならなんでもいいしていいなんて、そんなの正義じゃないぞ!」
 ジョー「……」

 ジョーの襟首を掴んで面罵すると、光太郎はマサオを追いかけて駆け出す。

 
 兄貴と慕う光太郎にかつてないほど激しく罵られて、さすがのジョーもしょんぼりする。

 しかし、ジョーはあくまで事実を言っただけで、ショックは与えただろうが、「心を傷付けて」はいないと思うんだけどね。ジョーは、現に死に瀕している多くの人たちを命を、マサオの気持ちより優先させただけであって、この場面での光太郎の激怒はいささか腑に落ちないものがある。

 その一方で、この後、二人の和解のシーンがないままラス殺陣まで行ってしまうのも物足りない。

 その頃、クライス要塞でも、ジャーク将軍の怒声が鳴り響いていた。

 
 ジャーク「なんという失態だ!」
 ボスガン「申し訳ありません」
 マリバロン「大切なキーボードを奪われたばかりか、RXに勘付かれるとは……呆れて物も言えないわ」
 ジャーク「ボスガン、これ以上の失敗は許されんぞ!」
 ボスガン「かくなる上はRXを倒し、キーボードを取り戻して必ず計画を完成させます」

 仲間の失敗をあざ笑い、いたぶり倒すことにかけては、クライシスの四大隊長の皆さんの右に出るものはいないのである。

 考えたら、ショッカーやデストロンの首領は賢明だったよね。彼は(ごく一部の例外を除いて)常に、大幹部ひとりに作戦の指揮を委任していたが、だからこそ、このクライシスに見られるような指揮系統の乱れや幹部同士のいがみあい、足の引っ張り合いなどとは無縁でいられたのだ。

 ……ま、ついでにライダーに勝ってたら、なお立派だったのだが。

 
 マリバロン「せいぜい頑張るのね、今の地位を守りたければ……」

 しかし、あのお調子者コンビはマリバロンが差し向けたのだから、どう考えてもマリバロンにも責任がある筈なのに、マリバロンには一切お咎めなしと言うのはいささか公平さに欠ける。

 寒い時も、人前に出る時も、常時、ケツを半分露出させてきたマリバロンの地道な努力が、やっと花開いたのだろうか。

 でも、冗談じゃなく、ジャーク将軍も所詮はおやじ、マリバロンの色香に惑わされることがあっても不思議ではないよね。

 
 ボスガン「ええい、おのれ、マリバロンめ、ジャーク将軍のご威光を笠に着おって……だが、なんとしても失敗の埋め合わせをせねば」

 通信後、マリバロンの傲慢な態度に対する、ボスガンの怒りは爆発寸前。

 同時に、度重なる失態を挽回して、なんとかジャーク将軍の信頼を取り戻そうと、焦る。

 その焦りが、冷徹なボスガンの目を曇らせてしまったのか、モニターに映し出された、「ミナミ コウタロウ ブタ ニ ナレ」と言う、奇妙な指令を見て、

 
 科学者「どういうことでしょう?」
 科学者「もしかしたら、キーボードが南光太郎に敵意を持つ者の手に渡ったのでは?」
 ボスガン「いや、罠かも知れん」
 科学者「え」
 ボスガン「ブタになった南光太郎……もし、これが本当なら」

 反射的に罠だと断じたものの、「もしかして……」と、功を焦る気持ちに揺すぶられて、ついリモコンの電波の発信源に向かってしまった。

 もっとも、その場所に行くと、確かに、光太郎がいて、

 
 頭を抱え、こちらにお尻を向けてぷるぷる震えているではないか。

 そして、恐る恐る振り向いたその顔は、紛れもなくブタだった。

 
 ボスガン「おおっ、お前は!」

 冷静なボスガンも、それを見て思わず大きな声を出す。

 ブタ人間になると、性質も臆病になってしまうのか、光太郎はひたすら逃げ回るだけで、一切戦おうとしない。

 フガッフガッと、ブタっぽい鳴き声を出しながら逃げ惑う姿は、とても歴代ライダーたちに面目が立たない惨めで情けないものなので、あえて画像は貼らないでおく。

 もっとも、その正体は……。

 ボスガン「南光太郎がこのような姿に成り果てるとは、愚か者め」

 
 ボスガンは、ちゃっちゃとその場で殺せば良いのに、何故か実験室まで彼を連れて行く。

 良く考えたら、かなり不自然である。

 ボスガン「どうだ、そのような姿となっては変身も出来まい。逆らう気力さえ消え失せたであろう」
 ブタ太郎「フガッ、フガッ!」
 ボスガン「私は憐れみ深い性格でな、その姿で生き恥を晒したくあるまい。この手でトドメを刺してやる」

 ボスガンが腕の短剣を引き抜いた時、

 
 RX「待て!」
 ボスガン「RX!」
 ジョー「引っ掛かったな、間抜けめ、フガッフガッ!」

 そこへなんと、RXが現れ、同時にブタ人間がマスクを脱ぎ、ジョーの姿になる。

 ボスガン「お前は!」
 RX「キーボードから指令が出た時、俺は既に仮面ライダーに変身していた」
 ジョー「それで俺が身代わりになってここまで案内して貰ったってわけさ」
 ボスガン「おのれぇ」

 そう、全てはこの施設の場所を探し出す為の二人の策略だったのだ。

 まぁ、ブタ人間の時の体格が、どう見てもジョーなくて光太郎だった点については気付かなかったふりをしてあげよう。

 こうしてRXがガイナバラスを粉砕し、事件は解決する。

 ボスガンがこの後、ジャーク将軍からどんなお仕置きをされたか、想像するだに恐ろしい。

 さて、装置が破壊されると同時に、

 
 入院していたブタ人間たちも、

 
 元の姿に戻る。

 
 何故か同じ病室にいた千葉繁さんと八百原寿子さん、抱き合って喜ぶのだった。

 無論、ゴリラとなったマサオも。

 ラスト、まったく納得できないのだが、マサオはあの子供たちと仲良くなって一緒に野球をしていた。

 今回のエピソードを振り返っても、彼らが和解するきっかけとなるようなシーンは、ひとつもなかったような気がするのだが……。

 だから、つい、

 
 子供「マサオ、お前はほんとにどうしようもない人間のクズだなー」
 マサオ「うん! 僕は人間のクズさっ!」

 などというアフレコを書いてしまいたくなる管理人だった。

 正解は、

 子供「マサオ、頑張れよ」
 マサオ「うん」

 でした。

 彼らの横を、光太郎のバイクが風のように走り抜けていく。

 
 ナレ「恐怖によって世界を支配するクライシス帝国、迫り来る暗黒に向かって希望の光を高く掲げるもの、その名は仮面ライダーBLACK RX!」

 今回、ストーリーはコミカル(でもないか)だったが、締めのナレーションが妙にカッコイイのである。

 以上、オンエアの時は「こりゃないよなぁ」と思ったが、レビューしてみると意外とまともな23話でした。


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コメント

クライシスの戦闘員(チャップ)はゴリラになったとはいえ子供1人相手に逃げ回るとは、改造手術を本当に受けたのでしょうか?これではもはや滅びの道へまっしぐらですね😅

Re:「仮面ライダーBLACK RX」 第23話「ブタになったRX」 後編(09/26)  

>「キーボードから指令が出た時、俺は既に仮面ライダーに変身していた」
20話「バナナを喰う鬼」の一瞬ロボライダーに変身&解除に比べたら説得力ありますね。
「RX」としては一捻りあるシナリオでした。

倉田さんこの9/11で50歳か・・・
「BLACK」時が一番好きだけど、カッコよさは変わりませんね。

Re[1]:「仮面ライダーBLACK RX」 第23話「ブタになったRX」 後編(09/26)  

ふて猫様

ほんと情けなくて涙が出ますね。

Re[1]:「仮面ライダーBLACK RX」 第23話「ブタになったRX」 後編(09/26)  

影の王子様
>20話「バナナを喰う鬼」の一瞬ロボライダーに変身&解除に比べたら説得力ありますね。
「RX」としては一捻りあるシナリオでした。

そうですね。でも、当時、あの情けない光太郎(ジョーだけど)の姿をテレビで見て、作品に対する熱が醒めたのも事実でした。

20,000,000アクセス突破おめでとうございます!  

お疲れ様です。
これからも管理人様の愛ある鋭いツッコミと楽しく笑えるギャグに期待しています!
くれぐれもお体ご自愛下さい。

Re:20,000,000アクセス突破おめでとうございます!(09/26)  

影の王子様

ありがとうございます。こちらこそいつもコメントして頂いて大変助かっております。これからもご愛読の程、よろしくお願いします。

Re:「仮面ライダーBLACK RX」 第23話「ブタになったRX」 後編(09/26)  

もし、事件解決後光太郎とジョーが佐原家を訪れていたとしたら・・・。
「おお、光太郎かい。夕飯でも一緒にどうだい?ジョーくんも。」
等と俊吉おじさんに言われ
「そうですかっ?!じゃあお言葉に甘えて・・・・。」
と二人がテーブルの方に目をやると卓上コンロの上でぐつぐつと煮えているのは、何と皮肉も豚すき!!
「兄貴・・・、見てるだけでゲップが出るよ・・・(泣)。」
とのジョーと
「そっ、そうだジョーっ!確か俺たち今日は断食道場の日だったよなっ(苦)!!」
と上手くその場を逃れようとする光太郎!!しかしそこへ台所から玲子さんが現れ
「何よっ、二人ともっ!!折角お腹空かして帰って来ると思って、私がおば様やひとみちゃんと一生懸命に作った豚すきなのに、ゲップが出るだの断食道場だの言って逃げようとするなんて許せないわっ(怒)!!!」
とブチギレながらフライパンを振りかざして来ます!ついでにオタマを振りかざして来るひとみちゃん!これには光太郎も
「ジョー・・・、こいつはボスガンとガイナバラスより手強いぞっ!!」
っ・・・!!」
とジョー共々逃げ出す光太郎!更に丁度家の外では
「助けてーーーっ、こいつはゴリラーマンより手強いぞっーーーっ(泣)!!」
と逃げるマサオくんを
「待てーーーっ、ケン太・・・じゃなかった、マサオーーーっ!!お前は先生にあんなイタズラをした罰としてむこう一か月先生と恐怖のワンツーワン指導だって言ったはずだろがーーーっ(怒)!!!」
と(山形先生と「北斗の拳2」の総督ジャコウの中間の様な声で)絶叫しながら地の果てまでもとばかり追っ掛けてる千葉先生!!
そんなラストシーンもありだったかと思えます(笑)!!

Re[1]:「仮面ライダーBLACK RX」 第23話「ブタになったRX」 後編(09/26)  

笑太郎様

想像力豊かですね(笑)。

そう言えば、序盤ほどコミカルなシーンは見られなくなりましたね。速水警部もいつの間にかいなくなったし。

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zura1980

Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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