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「新ハングマン」 第13話「天使を喰うハイエナ病院」 前編



 第13話「天使を喰うハイエナ病院」(1983年10月28日)

 チャンプことチョメチョメのスケジュールの都合か、12話と13話にはチャンプは一切登場しない。隠れ蓑の旅行会社の仕事で、海外へ出張中と言う設定である。

 で、その代わりにこの2話にだけ準レギュラーとして登場するのが、ガッツ石松演じる三好忠治と言うお人好しの私立探偵なのである。

 ただ、12話は、キャプまでしたのだが、これがどうにもこうにもつまらない。つまらない上に可愛い女優も出て来ないので、やむなくスルーさせて貰うことにした。

 さて、物語の舞台は豊里総合病院と言う大病院である。

 冒頭、そのICUに、突然、数人の柄の悪い男たちが、年配の男性をストレッチャーに乗せて運び込んでくる。

 ICUには手術を終えてそこへ移されたばかりの杉本と言う男性患者がいたのだが、無理矢理そこを追い出されてしまう形となる。

 
 上原「副院長、杉本さんは重体です、今動かしたら危険です!」
 緑川「そんなことは分かってる、院長命令だ」

 
 道子「なんとかしてください、主人が死んでしまいます! お願いします!」
 緑川「……」

 当然、看護婦や杉本の妻の道子が強く抵抗するが、副院長の緑川は院長命令を盾に医者にあるまじき横車を押し通してしまう。

 道子は毎度お馴染み中真千子さん、緑川はいぶし銀の有川博さん、そして看護婦の上原美和子は、岡幸恵さん。管理人、ついさっき知ったのだが、「宇宙刑事シャイダー」20話の「不思議ソング」で、学校の屋上で、教え子たちと喧嘩をする女性教師を演じていた人である。

 だが、その上原美和子、さっきのコワモテ風の男たちに自宅アパートに押し入られ、拉致されてしまう。

 その事件のあと、ETは園山に銀座ヨットクラブに呼び出され、豊里病院の様々な不正を暴いてハンギングして欲しいと頼まれる。

 報酬と資料を持ち帰ったETは、早速、マリアとヌンチャクに仕事の内容を説明する。

 
 ET「これが鷺宮にある豊里総合病院だ」

 
 ET「こいつが、院長の豊里」

 
 マリア「あ、知ってる、時代劇の悪代官の人よね」
 ET「お前は何を言ってるんだ?」

 じゃなくて、

 マリア「確か、保険の差額請求がやたらと多い病院じゃない?」
 ET「そうだ」
 ヌンチャク「でも、設備は素晴らしいし、医者や看護婦の態度も良いって評判の病院でしょ?」
 ET「表面上はな、これは薬品会社の裏帳簿のコピーだ。こいつを見れば薬漬けの実態が明確に分かる」
 マリア「必要もないのに大量の薬を患者に投薬して儲けてるのよ」

 あの、それって日本中の病院でやってることじゃ……いえ、なんでもないです。

 ET「ペッドの空きを無くす為に患者の退院を許可しない。必要のない手術はする。つまり儲けられることは何でもやってるってわけだ」
 マリア「でも病院の中は一種の閉鎖社会でしょ。どうやって切り込むの?」
 ET「こいつを見てくれ」

 マリアの言葉に、ETはリモコンを操作して次のスライドを映す。

 
 ET「上原美和子、豊里病院の看護婦だ。彼女が数日前から行方不明になっている」

 この手のドラマのお約束だが、こんな写真、撮るかフツー?

 俺様、ナースセンターで医者や看護婦が、別の看護婦の写真撮ってるの見たことねえぞ。

 ETによると、良識派の看護婦である美和子は、病院の悪辣なやり方に我慢できず、それを週刊誌に内部告発しようとしていたらしい。

 
 ヌンチャク「口封じってことですか?」
 ET「そいつはわからん、だが、彼女の失踪が豊里を叩くきっかけにはなる。俺は病院を洗う。マリアとヌンチャクは上原美和子を探してくれ」

 ETがテキパキと役割分担を決め、ハングマンは活動を開始する。

 
 ETがとりあえず豊里病院へ行ってみると、ちょうどそこへ、「待ってました」とばかり、豊里と緑川が、マスコミ関係者に取り囲まれながら受付ロビーの前に現れる。

 記者「警察の逮捕を逃れる為に、阿久津が緊急入院したという話があるんですがね」
 記者「密輸・恐喝、暴行の疑いですよ」
 記者「重体の患者を動かして、ICUに無理矢理入れたと言うじゃないですか」
 記者「その患者、死んだと言う噂じゃないですか」
 豊里「そう言う事実はありません。昨日の記者会見の通り、阿久津氏は動脈硬化が原因による脳卒中で倒れましたので緊急入院していただきました」

 記者たちに質問攻めされても、眉ひとつ動かさず応対する豊里を見て、一筋縄では行きそうもない男だと腕を組むET。

 
 阿久津、大東平和連盟会長と言う、ご大層な肩書きの持ち主だが、要するに暴力団の組長である。

 阿久津「ブンヤのほうは?」
 豊里「うまく追っ払っておきましたよ」

 とても重体患者とは思えない元気さで、ベッドの上に起き上がり、グラスを手に、スケベそうなお姉ちゃんをはべらせて院長に電話している阿久津。

 
 豊里「会長、看護婦の件は助かりました」
 阿久津「その代わり入院費の方はサービスしてもらいたいな」

 
 豊里「はっはっ、無料と言うわけには行きませんが、せいぜい勉強させて頂きますよ」
 阿久津「商売上手だな、相変わらず」
 豊里「……あーなたほどではありませんがね!」

 相変わらず良い顔してるなぁ、貫太郎!

 
 そばでそわそわしながら聞いていた緑川は、電話のあと、声を潜めて「危険だと思いますが……」と、阿久津のような男の力を借りることの危険性を警告する。

 豊里「十分承知の上だよ。しかし利用できるものは利用させてもらわなくてはね……我々がヤクザの真似事は出来ないし、上原美和子に病院の内幕を暴露されたんでは、身の破滅だ」
 緑川「しかし、これ以上阿久津に深入りさせないほうが……」
 豊里「緑川、俺がそんなに甘く見えるかね?」

 その言葉どおり、緑川はやがてたっぷり院長の怖さを知ることになる。

 一方、ETはいつものように結城と言う雑誌記者を名乗って杉本家を訪ね、未亡人から話を聞く。

 
 道子「一週間ほど前です、やっとICUが空いて主人が移ったんですが、突然別の患者がやってきて、命に関わる患者が来たので代わってほしいと」
 ET「阿久津ですね。ご主人が亡くなられたのは?」
 道子「その三日後です」

 
 ET「ご主人は集中治療室で治療さえしていれば助かったとお思いですか?」
 道子「勿論です、院長の豊里と阿久津が主人を殺したんです!」

 
 道子「それなのに、警察は何もしてくれないんです!」
 ET「豊里は近いうちに必ず社会的制裁を受けますよ。それまで奥さん、気を落とさず頑張ってください」

 夫を殺された妻の当然の悲憤にETも同情を寄せ、ハングマンとしての予言をして慰める。

 と、葬儀屋が、葬式に使った花を回収しに来る。それをしおにETは杉本家を辞去するが、

 
 その葬儀屋でバイトをしていたのが、前回登場した私立探偵、三好忠治なのだった。

 ETも彼だと気付いて、からかうような口調で話しかける。

 ET「探偵から葬儀屋に鞍替えか?」
 三好「アルバイトだよ」

 なんだかんだで三好のことを気に入っているETは、前回と同様、彼の住む安アパート兼探偵事務所に寄って行く。

 
 ET「求人欄、求人欄、それで葬儀屋さんか」
 三好「アルバイトだよ、アルバイト、一番時間給が良かったんだよ」

 三好、何か金になる仕事はないかとETに水を向けるが、今のところ、三好の手を借りねばならぬような状況ではないので、ETは豊里病院のことは何も言わずに帰って行く。

 マリアの方は、上原美和子が失踪前に接触していた出版社の編集者に会い、色々事情を聞く。

 
 そこを出て廊下を歩いていると、向こうからいかにも目付きの良くないヤクザ風の男がやってくる。

 
 目を逸らして足早に行き過ぎるマリアを、振り返って見詰めるその男、誰かと思ったら、バルシャークの鮫島さんじゃーありませんか! 杉欣也さんね。

 彼は阿久津の部下のチンピラで、その後、路地に逃げ込んだところを仲間と一緒に襲い掛かるが、例によって、駆けつけたヌンチャクによってボコボコにされる。

 マリアは抜かりなく、のされた男の襟の裏に盗聴器を仕掛けておくのだった。

 そうとも知らず、チンピラたちは大東平和連盟の事務所に帰り、早川と言う幹部に報告する。そのやりとりを、事務所の外の車でマリアたちがばっちり聞いていると言う段取り。

 
 早川の声「(中略)あの看護婦に関しては注意するように豊里に言っておく」
 マリア「上原美和子は生きてる!」

 マリアたちの話を聞いたETは、病院の見取り図を広げて、豊里病院にはアル中患者などを隔離している特別な病棟があると説明し、彼女もそこに監禁されているのではないかと推理する。

 と、なれば、誰かがその隔離病棟へ入り込まねばならないのだが、

 
 ヌンチャク「俺はダメですよ、奴らに顔知られてるし……」
 マリア「女性が潜入するのは無理ね」(なんで?)
 ヌンチャク「じゃ、誰が?」
 ET「とっておきの男がいる」

 と言う訳で、ややわざとらしいが、ETが白羽の矢を立てたのが、あの三好忠治なのだった。

 まぁ、チャンプがいたら、多分、チャンプが潜り込むことになっていただろう。

 ET、再びあの安アパートを訪ねるが、まさか自分たちがハングマンだとは打ち明けられないので、とりあえず豊里病院を恐喝するのだと説明する。

 ゆすりと聞いて早速スーツを着て出掛けようとする三好をなだめ、

 
 ET「まあまあ、そう焦るなって、ゆすりにも色々方法があるんだ。まず忠さんにな、工務店の社長になって欲しいんだ」
 三好「社長? カーッ、社長か、俺ぁよ、昔からよ、一度だけでいいから社長になりたかったんだよ」
 ET「おお、ぴったしだよ忠さんに」

 社長になれると聞かされて上機嫌でネクタイを締める三好であったが、

 ET「社長になって病院に入院して欲しいんだけどな」
 三好「入院? なんで俺が入院するんだ。こんなピンピンしてんじゃねえか」

 ETの意外な言葉に目を白黒させる。

 次のシーンでは、人目につかない公園で、三好を一方的にETから殴られている。

 喧嘩で怪我をして病院に担ぎ込まれる……と言う設定なので、真実味を出す為に、ほんとにETが三好を殴っているところなのである。

 三好の顔がほどよく顔が腫れ上がったところで、マリアが上原美和子の写真を見せる。

 マリア「忠さん、探すのはこの女性よ」

 彼らは詳しい事情は説明しないまま、三好を入院させ、隔離病棟にいると思われる美和子を探させるつもりなのだ。三好は探偵のわりにお人好しで大雑把な男なので、根掘り葉掘り聞こうともせず、その仕事を引き受けたのだ。

 
 ET「兄さん! 兄さん! だいじょぶ?」

 こうして、無事、三好は工務店の社長として豊里病院へ担ぎ込まれることが出来た。

 ETは、その弟に扮して心配そうに付き添う。

 
 ET「あ、先生、兄の具合は?」
 緑川「喧嘩だそうですねえ」
 ET「ええ、通りがかりに若い奴らに殴られたとかで」
 緑川「三好忠治さんの職業は?」
 ET「あ、はい、兄は工務店を経営しております」
 緑川「ふーん、緊急の場合は治療費がかさみますもんですからねえ」
 ET「ご心配には及びません、兄はかなりの資産家ですから」
 緑川「そうですか、入院の必要がありますねえ」

 担当医の緑川は、三好が資産家だと聞いた途端、どう考えても必要のない内臓の検査が必要だと言い出し、無理矢理入院させてしまう。

 もっとも、それはハングマンにとっては願ったり叶ったりの展開だった。

 ETは三好の病室へ行き、内臓の検査の必要があると聞いてはベッドの上で飛び跳ね、入院費が一日2万だと聞いては院長室に怒鳴り込みに行こうとする三好を必死になだめ、押さえつけると、

 
 ET「だから、この病院の汚いやり口を暴くんだ。美和子探しを頼むぞ」
 三好「任しとけ」

 その後、二人の若い看護婦が入ってきて、三好は彼女たちに尻に注射されると言う世にも幸せな体験をするのだった。

 さて、三好が入院中も、ハングマンたちは活動を継続し、豊里病院のあくどいやり口の証拠を掴む為に奔走していた。

 一方、阿久津は、緑川が恐れたように、今度は半ば脅迫的に、豊里の事業に協力を申し出ていた。

 阿久津「拒否は出来ない筈だ、この病院の裏はわしが全て知ってるからな」
 豊里「……」
 阿久津「我々は持ちつ持たれつだ、お互いに協力し合って行こうじゃないか」

 三好はある夜、そっと病室を抜け出して、抜き足差し足で問題の隔離病棟に侵入する。

 隔離病棟の鉄格子の扉のノブを、針金とかじゃなくて腕力でねじ切ってしまうと言う、とても私立探偵とは思えない三好。

 隔離病棟には、実際に薬物中毒の患者たちも入院させられていたが、その奥に「別室」と言うエリアがあって、特に何の仕切りもないので三好はその中へ踏み込むが、その壁には赤外線センサーが設置されており、侵入者の存在を即座に看護人の詰め所に知らせる仕組みになっていた。

 
 そうとも知らず、三好は、一番奥の病室の覗き窓を開き、そのベッドに変わり果てた姿の上原看護婦を発見する。

 顔は死人のように土気色で、だらりと投げ出した右腕は注射針の跡で紫色になっていた。

 三好「シャブか……」

 と、そこへ看護人たちがやってくる。三好は得意の関節外しで彼らの自由を奪い、悠々と美和子を助け出そうとするが、

 
 密かに見張っていたのだろう、阿久津の腹心の早川が現れ、ピストルを三好につきつける。

 後編に続く。


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コメント

チャンプ(山城新伍さん)がいないと何となく物足りないですねぇ😅果たしてガッツ探偵で用が足りますかね?

Re:「新ハングマン」 第13話「天使を喰うハイエナ病院」 前編(09/29)  

>相変わらず良い顔してるなぁ、貫太郎!
このキャプ画、最高です!いつもありがとうございます。

>兄はかなりの資産家ですから
ちょっと直球過ぎる台詞ですよね。
まぁ、金に目が眩んでる緑川にはちょうど良いのかも?

Re[1]:「新ハングマン」 第13話「天使を喰うハイエナ病院」 前編(09/29)  

ふて猫様

ガッツさんも、なかなか良い味出してますけどね。

Re[1]:「新ハングマン」 第13話「天使を喰うハイエナ病院」 前編(09/29)  

影の王子様

お喜び頂けて幸いです。

ほんと、良い顔してますよねえ。

Re:「新ハングマン」 第13話「天使を喰うハイエナ病院」 前編(09/29)  

このお話には、看護婦の美和子さんに「シャイダー」の不思議獣シギシギのお話で、不思議ソング病に罹りアニーに
「そんな事で教育が成り立つんですかっ(怒)!!」
と一喝までされる先生の岡幸恵さん、返り討ちに遭う若い組員に「サンバルカン」のシャーク=杉欣也さんが登場しています。
順序が前後してしまい恐縮ですが、次の記事のコメント内で述べた「大岡越前」第6部の「死体が歩いた長屋露地」にも、玄庵の毒殺と知らず各々が犯人ではないかと思い込む長屋の住人たちとして、おかん婆さんの取り立てに苦しむ隣人に高原駿雄さん、長屋の嫌われ者の浪人に堀田真三さん、おかん婆さんの死体を駕籠で運び遺棄する駕籠屋の片割れに三角八郎さん、そしてレギュラーで小石川養生所の医女・いねさんに仁和令子さんが出演しています。
つまり「大岡越前」のそのお話は、ゴレンジャーの総司令、ジェネラル・モンスター、「仮面ライダー」のミミズ男のお話でミミズ男に痛め付けられる泥棒の辰三、そして「Xライダー」のチコにして「ゴーグルファイブ」のサソリモズーのお話でのさやか先生が一堂に会する、「水戸黄門」第10部の「危機一髪 火薬小屋の対決」と双璧をなす超豪華編となっています

Re[1]:「新ハングマン」 第13話「天使を喰うハイエナ病院」 前編(09/29)  

笑太郎様

「大岡越前」とかって、結構特撮系の俳優さんが出てられますよね。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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