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「新ハングマン」 第11話「娘の真珠を奪ったハレンチ官僚」 前編


 第11話「娘の真珠を奪ったハレンチ官僚」(1983年10月14日)

 今回は、タイアップもいいけどほどほどにね! と言う反面教師のようなエピソードである。

 タイトルも、いかにもHなことが起こりそうな期待を持たせるものの、実際はそうでもない。

 
 のっけから、某特殊浴場と思われる浴室で、咳き込みながら這いつくばって掃除をしているチャンプの姿が、いわゆるスケベ椅子(キャッ!)の間から映し出されると言う、今ではまずありえない凄いショット。

 しかもスケベ椅子(キャッ!)の上には、派手な下着に包まれた女性のお尻まで乗っかっている。

 
 チャンプ、何か特殊な性癖に目覚めたのかと思いきや、部屋には支配人らしい男性もいて、トホホなことに、チャンプ、特殊サービスを受けたはいいが、肝心の財布を忘れるというサザエさん的な失敗をしでかし、代金の代わりに店のすべての浴室の掃除をさせられているのだ。

 チャンプ「ワシ、朝から働きづめで腰がいとうて、いとうて」
 トルコ嬢「あんたのは働き過ぎじゃないでしょう。ヤリ過ぎだよ」
 チャンプ「ヤリ過ぎて……」

 トルコ嬢(なんという懐かしい言葉だろう!)にやりこめられて、苦笑するチャンプ。

 
 トルコ嬢「さっさとやるんだよ、ほらっ」

 一休みしていたチャンプの尻を叩いて掃除を再開させると、狙いすましたようにカメラの真正面にでんと仁王立ちになって、尻フェチの管理人を狂喜乱舞させるトルコ嬢(なんという懐かしい響きだろう! ……あ、さっきも言ったか)。

 
 チャンプ「あと部屋いくつあります」
 支配人「12」
 チャンプ「12? かーっ、大きな部屋や」

 そうぼやきつつ、抜かりなく女性の股の間から見上げるチャンプ。

 尻フェチの管理人、嬉しさのあまり竜巻旋風脚を出してしまうのであった。

 ……以上、「新ハングマン」11話でした、と終わりにしても良いのだが、一部このレビューを楽しみにしておられる読者にぶっ殺されそうな気がするのでもうちょっと続けてみる。

 それにしても、深夜のお色気番組でもないのに、これだけしょっちゅう特殊浴場のことが話題になったり舞台になったりするドラマも他にないだろうな。

 やがて、その店(ソルヴォンヌと言うらしい)に救いの神のヌンチャクがやってきて、チャンプの財布を届けてくれる。チャンプは金を払って漸く強制労働から解放される。

 
 と、二人が店から出て来た途端、「待ってました」とばかり、二人組のやくざ風の男に追い掛けられている女性が現われ、二人に助けを求めるのだった。

 まるでドラマのような展開であるが、これはドラマなので特に問題はない。

 チャンプ「なんじゃお前ら、あ、わかった、お前ら無理やりこの子、トルコで働かす気やな」
 やくざ「てめえには関係ねえんだ、ひっこんでろおらぁ!」

 場所が場所だけに、そんな想像を口にするチャンプであったが、「トルコ」の声の一部が消されている。

 ちなみにスキンヘッドのやくざは、毎度お馴染み大島宇三郎さんです。

 二人がやくざたちを追い払って、一件落着かと思いきや、

 
 チャンプ「あんたも気ぃつけなあかんがな」
 京子「はい」
 チャンプ「あ、うちへ送っていこう、何処や?」

 
 京子「あたし、うちが分からないんです」
 チャンプ「迷子かいな」
 京子「あたし、自分の名前も住所もわからないんです」
 チャンプ「はぁ?」

 女性の意外な言葉に、さすがのチャンプも唖然とする。

 だが、どうも冗談や嘘ではないらしいので、とりあえず女性を隠れ蓑にしている旅行会社に連れて行くことにする。

 この女性、だいぶあとになって相沢京子という名前だと分かるのだが、便宜上、レビューでは最初からそう呼ぶことにしよう。

 演じているのは、2時間サスペンスの最高傑作「レズビアン殺人事件」で溜息が出るほど美しい女子高生を演じていた一ノ瀬康子さん。

 だが、さっきのやくざたちが、チャンプが言ったように単なる「街のダニ」ではなかったことが、彼らがその場を離れるところを、執念深く近くの路上から見詰めていることで示される。

 
 さらに、二人の親分らしいコワモテの中年男性も現われる。

 そう、管理人、最近イチオシの悪役俳優・松山照夫さんである。

 キャーッ、カッコイイーッ! 抱いてー!(どんな性癖やねん)

 さて、旅行会社に戻ったチャンプは、相手が若くて綺麗な女の子だったので、自分たちで彼女の記憶を取り戻してやろうと決意する。

 で、彼女の持っていたハンドバックを調べると、ハンカチにくるまれた数個の真珠と、灯台をバックに立っている彼女を映したスナップ写真が入っていた。

 
 ET「チャンプ、こいつはニセモノだ」
 チャンプ「ニセモノ?」
 ET「ああ、本物そっくりに作られているがプラスティック製だ」
 ヌンチャク「そんなもん、何故大事に持ってるんですかね」
 京子「……」

 ハングマンは、その二つの手掛かりをふりだしに、本格的な調査に乗り出す。

 その結果、真珠のイミテーションは、普通の町工場で8年前に20万粒注文された製品だということ、また、写真に映っていた四角い灯台が、三重県の志摩半島の安乗崎灯台だと言うことが判明する。

 と言う訳で、三重県観光協会の差し金じゃなくて、京子の素性とニセ真珠の謎を調べる為、ETをのぞく4人が志摩半島へ向かうことになる。

 ETは、東京に残り、引き続き真珠についての調査を行うことになる。

 若干不自然だが、これは一分一秒でも早くハングマンを志摩半島へ寄越しやがれい! と言う観光協会からの脅迫、いや、要請によるものかもしれない。5人が調査が終わるまで東京に留まっていると、それだけ志摩半島の名所を紹介する時間が短くなってしまうからである。

 ま、単に名高さんのスケジュールの都合なのかもしれないが。

 
 近鉄特急ビスタカーで、一路志摩半島を目指すチャンプ、マリア、ヌンチャク、そして京子。

 
 それにしても、一ノ瀬さんは綺麗である。以前、2にもゲスト出演したことがあるが、あの時よりぐっと大人っぽくなったように見える。

 画像を貼るだけで幸せになれる女優さんとの出会いは、管理人にとっては人生最良の一日のひとつなのである。

 
 で、そんな美人の横に座って、堂々とヌードの載っている雑誌を読んでいるチャンプの無神経さも好き。

 
 志摩半島に着いた4人は、何はともあれ、あの写真に映っていた安乗崎灯台へ向かう。

 今回は、要所要所でこう言う観光名所が映し出され、しっかりテロップも入るのである。

 4人はあっさり写真を写したと思われる海岸沿いの売店を見付け、店員からも話を聞くことができた。

 それによると、彼女がそこに来たのは今から一週間前で、若い男性と一緒だったという。だが、その場所に立ってそんな話を聞かされても、京子は全く思い出せないようであった。

 ただ、三重県観光協会の鬼と呼ばれた速水会長(仮名)の都合のいいことに、その男性が伊勢志摩を案内してやると京子に告げていたことがわかり、チャンプたちはごく自然に、伊勢志摩の名所めぐりに出掛けることが出来るのであった。

 
 まずは、英虞湾を見下ろす公園に立っているチャンプと京子。

 ついで、伊勢神宮(内宮)、岩戸屋(お土産屋さん)、なかむら真珠と来て、

 
 最後は浜島乗船場で、ミッションコンプリート。

 チャンプ「あんたね、あの船で彼氏と食事をとったそうや」
 京子「食事を?」
 チャンプ「そう、船上のバーベキューを」

 三重県観光協会の鬼と呼ばれた速水会長(仮名)が言って欲しかったのは、実にその一言であった。

 やがてタクシーでヌンチャクとマリアも合流し、とりあえずそのフェリーに乗って、その船上バーベキュー……伊勢海老やアワビなどを生きたまま炙り殺して食うと言う残酷な料理を楽しむ。

 その後、今度は京子たちが訪れたと言う真珠の加工場へ。

 そこの職人は、連れの男性から妙なことを質問されたことを覚えていた。

 
 職人「ニセの真珠持ってきて、これを捨てた覚えはないかって」
 チャンプ「あ、これですか?」
 職人「ええ、これかもしれません」
 チャンプ「それで、捨てた覚えはあるんですか」
 職人「いいえ、けど、本物の真珠やったら捨てた言うの聞いたことありますけど」
 チャンプ「本物の真珠を?」

 職人の言葉に目を丸くするチャンプ。

 
 その頃、ひとり東京に残ったETは、およそ対照的な地味な仕事に没頭していた。

 同じく、真珠を加工する仕事であったが、職人たちとは違い、プラスティックの真珠を二つに割り、その中に小型の盗聴器を仕込むと言う、いかにもハングマンらしい仕事だった。

 その上で、ETは商務工業省へ出向き、フリージャーナリストを名乗って、担当職員に真珠の投棄について話を聞く。

 
 職員「確かに真珠を海洋投棄したことがあります」
 ET「それはどう言う理由で?」
 職員「8年前、国内の真珠がだぶつきまして、政府としてはその何十万粒の真珠を買い上げて相差(おおさつ)海岸の沖へ投棄したんです」
 ET「真珠の値下がりを防ぐ為ですか」
 職員「おっしゃるとおりです、真珠も外貨獲得の重要な輸出品です

 三重県観光協会の鬼と呼ばれた速水会長(仮名)が言って欲しかったのは、実にその一言であった。

 ET「つかぬことをお伺いしますが、海に捨てた真珠と言うのは本物ですか」
 職員「それはどういうことでしょうか」
 ET「たとえばニセモノにすりかえて、本物はどこかに隠しておくとか」
 職員「いやー、それはできないでしょう」
 ET「その時立ち会われたのは山本課長、今確か部長になられてる筈ですよね」
 職員「ええ」
 ET「その方はどなたでしょうか」
 職員「奥の席にいる二人ですが」

 山本課長、部長に昇進したお祝いに、分裂したのだろうか?

 じゃなくて、職員は、山本とその時一緒に立ち会った部下のことを言っているのである。

 
 さっきから、彼らの会話にあからさまに聞き耳を立ててそわそわしてたのが、その山本と、腹心の部下・池田であった。

 ETはすぐ彼らのところに行って、話を聞こうとするが、会議があるからと二人はそそくさと席を立ってしまう。ETは、盗聴器入りの真珠を含む数個の真珠を、わざと机の上に残しておいた。

 山本を演じているのは、毎度お馴染み中井啓輔さんで、早くも彼が黒幕だと言うことが判明する。

 この合法的な真珠投棄を利用した犯罪、なかなか面白いと思うのだが、少しネタばらしが早過ぎる。

 これも、視聴者の関心を犯罪の構図より、伊勢志摩の素晴らしい観光名所に向けさせろと言う、三重県観光協会の鬼と呼ばれた速水会長(仮名)の意向に沿うものだろう。

 
 山本「何で今頃になって、こんなニセ真珠が出回ったりするんだ?」
 池田「さあ」

 ETに揺さぶりを掛けられた二人は、早速その夜、ニセの真珠を持参して、ホテルか何かの一室で、共犯者の男と談合を持つ。

 
 小沼「一体どんな奴ですか、こいつを持ち込んだのは?」

 で、その相手と言うのが、管理人イチオシ松山照夫さん演じる小沼だったのである。

 キャーッ、松山さーん! しゃがれ声が素敵っ! 抱いてーっ!(うるせえ)

 
 小沼「お二人のとこまで手が伸びましたか」
 山本「まずいよ、小沼君、早く手を打ちたまえ。ブローカーとしての君の役目じゃないか」
 池田「君は8年前、我々に絶対ばれないと約束したじゃないか」
 小沼「金で話に乗ってきたのはどなたですかね?」
 山本「よさないか、二人とも」
 小沼「わかりました、女は記憶が戻る前に始末します」
 山本「真珠は?」
 小沼「この際、残り全部処分します」

 彼らは投棄した筈の20万粒の真珠を横領し、それをこの8年にわたって、少しずつ現金化していたのだった。ハングマンに出てくる悪役にしては、いささかやることがセコいようだが、これもストーリーを伊勢志摩と結び付ける為の苦肉の策なのである。

 で、向かい側のビルの屋上に陣取ったETに、音声も写真もばっちり撮られているのだった。

 もっとも、最後に盗聴器入りの真珠は、小沼によってトイレに流されて御用済みとなるのだった。

 ついで、ETが園山に掛け合って自ら仕事を得るシーンとなるのだが……、

 
 謎のテロップが表示される。

 今回、いつになくテロップが多かったので、編集の人が混乱しちゃったのかも知れない。

 で、ETは何故か少年野球の審判をしていた園山に、事件について簡単に説明し、無事400万円の資金をせしめるのだった。

 また、ETの台詞で、小沼が解散した黒竜会の組長で、現在は鳥羽で宝石店をやっていること、ニセ真珠を発注したのも彼だと言うことがわかる。

 後編に続く。


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コメント

管理人様、久々のハングマンのレビューありがとうございます😁いくら何でも、女性の前でポルノ雑誌(エロ本)はまずいですよね〜😅

Re:「新ハングマン」 第11話「娘の真珠を奪ったハレンチ官僚」 前編(08/04)  

>投棄した筈の20万粒の真珠を横領し、それをこの8年にわたって、少しずつ現金化
おっしゃる通り、「ハングマン」シリーズの悪役としてはスケールが小さいですね。
しかしながら現実的ではありますが。

Re:「新ハングマン」 第11話「娘の真珠を奪ったハレンチ官僚」 前編(08/04)  

管理人様、酷暑猛暑(語彙力がないのでスミマセン)の最中
丁寧な作りのブログに感謝いたしますm(__)m

いやぁ~、懐かしい!涙ちょちょ切れ!(化石語)
ひょっとして、管理人様は三重県の観光大使?
と思わず疑ってしまうような名所の紹介ぶりに暫し感嘆。
実は35年前、大学のクラブ合宿でこのコースを堪能しました♪
近鉄の車輌、安乗崎灯台、太鼓… 私こそ記憶喪失の過去を
取り戻させていただきました(笑)
伊勢志摩は数年前のサミットで再び脚光を浴びましたが、
私の学生時分と然程大きな変化がないのもチョット…ですが。

地元企業、観光名所とタイアップって1パターンですが、
映像で振り返ると結構貴重ですよね?
私の郷里の県の「地元の名士」と呼ばれる方も、ドラマに
(強引に割り込んで)特別出演なさってましたが、後に
『射殺』されちゃい、新聞記事になってましたが……(°▽°)

Re[1]:「新ハングマン」 第11話「娘の真珠を奪ったハレンチ官僚」 前編(08/04)  

ふて猫様

気がついたらかなり間が開いてしまいました。申し訳ありません。

Re[1]:「新ハングマン」 第11話「娘の真珠を奪ったハレンチ官僚」 前編(08/04)  

影の王子様

ま、タイアップの真珠ありきなんでしょうけど、この程度なら、わざわざハングマンが乗り出す事件でもないような気がします。

Re[1]:「新ハングマン」 第11話「娘の真珠を奪ったハレンチ官僚」 前編(08/04)  

ピコちゃん様
>管理人様、酷暑猛暑(語彙力がないのでスミマセン)の最中
丁寧な作りのブログに感謝いたしますm(__)m

おそれいります。お互い暑さには気をつけましょう。

>いやぁ~、懐かしい!涙ちょちょ切れ!(化石語)
ひょっとして、管理人様は三重県の観光大使?
と思わず疑ってしまうような名所の紹介ぶりに暫し感嘆。
実は35年前、大学のクラブ合宿でこのコースを堪能しました♪
近鉄の車輌、安乗崎灯台、太鼓… 私こそ記憶喪失の過去を
取り戻させていただきました(笑)

そうだったんですか、思わぬところでお役に立っていたんですね。

Re:「新ハングマン」 第11話「娘の真珠を奪ったハレンチ官僚」 前編(08/04)  

13枚目の写真にある安乗崎灯台は、且つての近鉄特急のCMにも伊勢志摩を代表する場面として登場していました。
「さあ、体感なさいませんか?奈良大和路、伊勢志摩へは近鉄特急でっ!!」
と言うナレーションが懐かしいです。因みに奈良を代表する場面は興福寺の五重の塔と鹿の群れでした。

Re[1]:「新ハングマン」 第11話「娘の真珠を奪ったハレンチ官僚」 前編(08/04)  

笑太郎様

そうなんですか。伊勢志摩方面には全然行ったことがないので初めて聞く地名ばかりでした。

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