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「新ハングマン」 第11話「娘の真珠を奪ったハレンチ官僚」 後編


 第11話「娘の真珠を奪ったハレンチ官僚」(1983年10月14日)
 の続きです。

 ここから再び、伊勢志摩のシーンとなる。

 マリアをのぞく3人がホテルの展望室のような喫茶店に入るが、チャンプは、京子がフロアの一角を一心に見詰めているのに気付く。

 
 チャンプ「どないしたんや」
 京子「太鼓……」
 チャンプ「太鼓?」
 ヌンチャク「これは、しろんご太鼓です。しろんごって言うこの近辺の海女さんの祭りをテーマにした勇壮な太鼓ですよ」
 チャンプ「お前、えらい詳しいやないかい」
 ヌンチャク「曲がりなりにも旅行会社に勤めてますから」

 
 夕方、マリアを含めた4人でお茶を飲みながら、夕暮れに染まる海を見ている。

 
 (貼りたいだけ)

 
 チャンプ「どうかしたのかい? 何か思い出したんだね」
 京子「海が……海……」
 マリア「何かが頭に浮かぶのね」
 京子「太陽が昇ってくる」

 真っ赤な夕日を見詰めているうちに京子は何か思い出したようで、チャンプたちはありあわせの紙に、頭に浮かんだそのままを絵に描いてもらう。

 それは海から突き出た岩の間から、太陽が昇ってくるというポスターのような絵であった。

 その絵をホテルの支配人に見せると、支配人は速水会長(仮名)の霊が乗り移ったかのように、すらすらとその絵が何かを教えてくれる。

 それはポスターではなく、着物の柄であった。しかもその着物と言うのが、

 
 マリア「一体何に使うんですか?」
 支配人「しろんご太鼓の時の衣装です」

 無論、それはゴルゴムの仕業ではなく、三重県観光協会の仕業であった。

 しかも、その太鼓を打つメンバーの一人が、三日前から東京に行くといって休んでいるらしい。

 
 チャンプたちがその男、杉本のアパートに案内して貰うと、壁に、スキューバダイビングをしている杉本と、他でもない京子が一緒に写っている写真が貼ってあり、杉本こそ、京子と一緒にいた男性だと言うことが急転直下判明する。

 さらに、部屋にあった手紙の差出人から、彼女の名前が相沢京子だと言うこともわかる。

 
 京子「相沢、京子……」

 だが、自分の名前をつぶやいても、京子の記憶は全く戻らない。

 なかなか頑固な記憶喪失であった。

 
 その夜、ホテルの一室で4人が話しているシーンでも、その手前に、ちゃんと名物の船盛りがポジショニングされているのだった。

 三重県観光協会の鬼と呼ばれている速水会長(仮名)には、一瞬の手抜かりもないのである。

 
 チャンプ「この手紙によると、君は1年前にスキューバーダイビングを通じて杉本君と知り合ったことになっている。それで君はその杉本君の招きで一週間前にこの鳥羽に遊びに来たんだ」
 京子「私、杉本さんとはどう言う間柄なんでしょうか」
 チャンプ「恋人同士だよ、結婚の約束もしてる」
 京子「……」

 チャンプの言葉を俯いて聞いていた京子の目から、不意に、一筋の涙がこぼれる。

 チャンプ「おいおい、どないした」
 京子「私、婚約した人までいるのに……ぐすっ、私、何にも思い出せないなんて! 私、自分が情けない」

 そう言って、京子はもどかしそうに自分の頭を拳で叩いて、両手で顔を覆ってむせび泣くのだった。

 マリア「京子ちゃん、そんなに自分を責めるもんじゃないわ」

 翌朝、いつの間にか京子がホテルから姿を消していた。

 チャンプたちは、ホテルの支配人にも話して協力して探して貰うのだが、ここでは実際のホテルの従業員たちが、京子を探してあちこち走り回る様子が描かれる。

 
 で、京子は、杉本の部屋にあった写真が撮られた白浜海岸に来ていた。

 
 と、そこへ一台の車がやってきて、京子が何気なく振り向くと、車から出て来たのは、トルコ街で彼女を追いかけていた、あの二人組のやくざであった。

 小沼に命じられて、京子を始末しに来たのである。

 そんな見晴らしの良い、有名な観光スポットで人殺しすんなよ……。

 白浜海岸を舞台に、ほどほどのカーチェイスとアクションが消化された後、スキンヘッドの男は駆けつけたチャンプたちに捕まったところを、相棒の車で轢き殺されて口を封じられてしまう。

 だが、死ぬ間際に良心に目覚めたのか、彼は杉本を殺して、これまた観光名所の安楽島(あらしま)の浜辺に埋めたことを告白し、息絶える。

 しかし、これまた、わざわざそんな観光スポットに死体を埋めるとは……、この事件の裏にはもっと大きな何か(三重県観光協会とか)が蠢いているように思えてならない。

 チャンプたちはすぐにその場所へ行き、赤く焼け焦げた杉本らしい死体を発見する。

 さて、ここでやっとETが鳥羽にやってくる。同じ列車には、山本、池田、小沼の三人もいて、改札から出たところで、ETは出迎えていたヌンチャクに彼らの尾行を頼む。

 だが、三人はそのまま港に行き、船で沖合いに出て行ってしまったので、ヌンチャクはあえなく尾行に失敗してしまう。

 
 手掛かりを失ったハングマンたちは、ETのアイディアで、実際にあのしろんご太鼓を叩いて貰い、杉本が叩くのを見ていたであろう京子に見せて、その記憶を呼び覚まそうとする。

 一か八(バチ)か、の賭けであった。太鼓だけに!(うるせえ)

 しばらくその勇壮なリズムに聞き入っていた京子だが、容易には記憶は戻らない。

 
 と、ここで、同じ着物を着たETがステージに加わり、杉本が叩く筈だった太鼓を即興で叩き始める。

 やがて、京子の脳裏に、ETと同じく日に焼けた杉本が、海岸で一心不乱に太鼓を叩いているイメージが浮かび上がり、さらに、炎の中で悶え苦しんでいる杉本の姿が……最後には、「やめて、実さん!」と絶叫して倒れ、意識を失ってしまう。

 
 その後、チャンプたちに介抱されて意識を取り戻した京子は、彼らの身に何が起きたのかを話し出す。

 京子「実(みのる)さんはスキューバダイビングをしているときにプラスティックの真珠を拾ったんです」

 杉本実は、ハングマン顔負けの調査能力で8年前の海洋投棄のことや、山本や小沼たちがその件に関わっていることを調べ上げる。

 だが、深入りし過ぎた杉本は、京子と待ち合わせをしていた安楽島の海岸で、小沼たちに袋叩きにされた挙句、

 
 なんと、生きたままガソリンをかけられて焼き殺されたと言うのだ。

 「ハングマン」の中でも、かなり残酷度の高い殺し方であるが、ひょっとしたら、スタッフには、前代未聞のタイアップを押し付けてくる三重県観光協会に対する腹いせもあって、「お前らだって船上バーベキューで生きたまま伊勢海老とか焼き殺してるじゃないか」と言う、皮肉が込められていたのかもしれない(註・そんなことはない)。

 京子は間近で婚約者がそんな死に方をするのを見たショックで記憶で失い、持っていた東京行きの切符を手に、とりあえず電車に乗り込んだのだと言う。

 で、その京子を追って鳥羽からやってきた二人組に追われているところにでくわしたのが、チャンプとヌンチャクだったと言う訳なのだ。

 
 ET「本物の真珠が何処にあるのか、杉本さんから何か聞いてませんか」
 京子「はい、一番安全な隠し場所はここしかない、実さんはそう言ってました」
 ET「何処ですか、それは?」

 さて、ここからハンギングの時間となります。

 翌朝、山本たちが、とある海岸に、海中から木箱を引き揚げていたが、その中身はいつの間にか石ころにすりかえられていた。

 
 驚く彼らの四方から、ハングマンが現われて近付いてくるのだが、嬉しいことに、マリアが水着姿をサービスしてくれる。

 どうせなら、ビキニにトライして頂きたかったが、贅沢は言うまい。

 
 その代わりと言ってはなんだが、ヌンチャクがビキニに挑戦している。

 しかし、同性ながら惚れ惚れするような肉体美やね。

 
 ET「小沼、真珠は我々が預かった」
 小沼「誰だ、お前たちは」
 ヌンチャク「小沼、海の中の祠とはうまいところに目を付けたな」
 チャンプ「しかもだ、この海岸は古くからの言い伝えで海に潜っちゃいけねえことになってるらしいな。素朴な信仰心を利用した悪党らしい考えだ」

 海岸からすぐのところに、しめ縄を張られた小島があるのだが、それも観光名所のひとつなのだろう。

 それを背後にわざとらしく映し込みながら、ヌンチャクがやくざの片割れを蹴り飛ばす。

 

 
 小沼は、水着姿のマリアに追いかけられ、腕を捩じ上げられて投げ飛ばされるという、悪役冥利に尽きるやられ方をしている。

 
 いやぁ、この谷間、国宝級ですね。

 で、今回のハンギングだが、

 
 例の船上バーベキューの遊覧船の後ろに、今にも沈みそうなイカダが曳航され、その上に赤フン姿の4人の悪党が乗せられていると言う図。

 それぞれの足には鉄球の付いた鎖が嵌められている。

 
 で、適当なところで船の真横に浮かばせて、それにETが拡声器で「自分たちの悪事を洗い浚いぶちまけろ」と言う、極めて単純な脅迫パターンであった。

 まぁ、スタッフも、観光協会の速水会長(仮名)が次々と出してくる無理難題(タイアップ)にこたえるのに精一杯で、とてもハンギングのことまで頭が回らなかったのだろう。

 
 と、嬉しいことに、再びここで水着姿のマリアがオプションとして投入される。

 マリアが海に入ってイカダについている浮き輪を漁業用の銛で刺したり、同じくヌンチャクが海に入ってサメのヒレをつけて泳いで怖がらせたり、あれこれ余興が行われ、最後は海に投げ出された4人が自分たちのやったことを大声で喚くと言う、いつものオチとなる。

 
 観光客に混じって、その様子を見詰めている京子。

 
 ラスト、警察の巡視艇が駆けつけてくると同時に、ETたちは他の船で去っていくのだが、ここでも船長みたいな帽子を被ったマリアと言う、ちょっとしたコスプレが拝める。

 で、割と何の余韻もなくEDに移行するのであった。

 以上、折角美しいゲストヒロインを招きながら、過度のタイアップのせいで、ストーリーが窮屈になってしまった残念なエピソードであった。

 なお、念の為、三重県観光協会の速水会長(仮名)などというのは、管理人の妄想の作り出した架空のキャラクターです。


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コメント

管理人様
酷暑の中の「新ハングマン」のレビュー、ありがとうございました。

マリアの水着姿、最高でした(特に黒なのが)!暑さの苦しみも吹き飛びました!

しかし、タイアップもスタッフからしたら大変でしょうね。
同年の「シャリバン」17・18話もテンコ盛りでした・・・

Re:「新ハングマン」 第11話「娘の真珠を奪ったハレンチ官僚」 後編(08/04)  

確かに過度のタイアップは興醒めしますね😅
折角の効果的なハンギング(お仕置き)も今一つ盛り上がらないようですね

Re[1]:「新ハングマン」 第11話「娘の真珠を奪ったハレンチ官僚」 後編(08/04)  

影の王子様
>マリアの水着姿、最高でした(特に黒なのが)!暑さの苦しみも吹き飛びました!

喜んで頂けて良かったです。

>しかし、タイアップもスタッフからしたら大変でしょうね。

恐ろしいことに14話でも伊勢志摩とのタイアップが組まれているのです。まあ、11話と同時に撮影したんでしょうが。

Re[1]:「新ハングマン」 第11話「娘の真珠を奪ったハレンチ官僚」 後編(08/04)  

ふて猫様

今回のハンギングもつまんなかったですね。

Re:「新ハングマン」 第11話「娘の真珠を奪ったハレンチ官僚」 後編(08/04)  

ストーリーとしては悪くないんですが、これなら直接警察に訴えればいいんじゃないのかとも感じますね。杉本もどうしてそこまで深入りしたのかよくわかりませんし。いっそ現場を目撃されたから殺したという設定にすればよかったのに。
正直2時間ドラマとタイアップしたほうがよかったのではないでしょうか?

Re:「新ハングマン」 第11話「娘の真珠を奪ったハレンチ官僚」 後編(08/04)  

松山照夫さんはハングマンシリーズには計3回出演されてますね。
この回以外だと1期29話のサイクリングでヤッホヤッホの回と、
5期10話の10キロ球よけよけの回でもハンギングされてます。

Re[1]:「新ハングマン」 第11話「娘の真珠を奪ったハレンチ官僚」 後編(08/04)  

式部省様

そうですね、2時間サスペンスはだいたい観光名所で人が死にますからね。

Re[1]:「新ハングマン」 第11話「娘の真珠を奪ったハレンチ官僚」 後編(08/04)  

チチパッパ様

情報ありがとうございます。もっと出てると思ったけど、意外と少ないんですね。

Re:「新ハングマン」 第11話「娘の真珠を奪ったハレンチ官僚」 後編(08/04)  

>同じくヌンチャクが海に入ってサメのヒレをつけて泳ぎ怖がらせたり~

「トムとジェリー」の「ジョーズの追跡」と言うお話では、海に落ち凶暴な鮫に襲われ絶体絶命に陥っていたトムを、
「義を見てせざるは勇無きなり!昨日の敵は今日の友!」
とばかり、ジェリーが鮫に多量の胡椒を投入しトムの窮地を救います(鮫は自身のくしゃみで近くにあった缶詰工場にまで吹っ飛びそのままシーチキンに加工されてしまいます!)。
その後束の間の安堵を得たジェリーの前に、
「ありがとよ!でもそれとこれとは話は別なのさっ!!!」
と再び襲い掛かるトム!しかし手をすり抜けたジェリーを追って海にダイブしたトムが目にしたのは何とシーチキンされたはずのあの鮫!!
「えーーーーっ、何でーーーーっ(泣)!!!!」
と、ここに観る小沼たち同様に泳ぎ逃げるトムを追っていたのは、実は鮫ではなくシュノーケルと足びれ、そして鮫のヒレをつけ恩知らずなトムをハンギングしちゃおうとするジェリーなのでした(笑)!!

Re[1]:「新ハングマン」 第11話「娘の真珠を奪ったハレンチ官僚」 後編(08/04)  

笑太郎様

今回のハンギングも漫画的でしたね。

Re:「新ハングマン」 第11話「娘の真珠を奪ったハレンチ官僚」 後編  

「ハングマン」をリメイクするとしたら、ハンギングは「ネットでライブ中継」とかになりそう?
それこそETが大活躍しそう・・・

Re[1]:「新ハングマン」 第11話「娘の真珠を奪ったハレンチ官僚」 後編(08/04)  

影の王子様

当時でもテレビ中継すると言うのがたまにありますからね。

しかし、いまリメイクしても全然面白くないでしょうね。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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