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「スケバン刑事3 少女忍法帖伝奇」 第37話「いそげ唯!悪魔の住む森の激闘」 後編

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 第37話「いそげ唯!悪魔の住む森の激闘」(1987年9月17日)
 の続きです。

 
 CM後、既に翌日になっており、薄暗い魔幻の森の中を進んでいる結花と由真。

 ……

 いや、前から言おう言おうと思ってたんだけど、こう言うところに来る時は、せめてそれに適した服装で来ましょうよ。

 セーラー服とパンプスで踏破できる魔の森って、なんかありがたみがないでしょ?

 虫除けスプレーに、水、食料、タオル、方位磁石、絆創膏を入れたリュックくらい持参しましょうよー。

 ま、それを言い出せば、そもそも、「セーラー服の女子高生三人に救われちゃう世界」ってのも、実に安っぽく感じられて、住むのがイヤになるのだが。

 
 しばらく進むと、結花が立ち止まり、

 結花「誰かが私たちを見ている……」

 
 なおも進むと、目の前にパッと魔破羅の姿が現われる。

 魔破羅「ゆうべお前たちが見たものは、私が見せた幻だ。お前たちを倒さんと私が呼んだのだが、お前たちを倒したところで何ほどのこともない、この先には何もない、このまま来た道を戻れ」
 由真「騙したな」
 魔破羅「騙してはおらん」
 結花「この森に私たちの父さんが」
 魔破羅「お前たちの父は何処にもおらん!」

 いささか支離滅裂なことを言って、強引に二人を追い払おうとする魔ーちゃん。

 無論、父親として、彼らを精一杯守ろうとしているのだが、二人に通じる筈もなく、互いに武器を取っての戦いとなる。

 
 木の上に飛び上がった結花を追って、魔破羅もその横に飛び上がる。刀を喉元に突きつけては、

 魔破羅「大きくなったな、結花!」
 結花「……」

 
 下からユリアン棒を投げた由真を見下ろしては、

 魔破羅「頼もしいぞ、由真!」

 ほとんど自分がお前たちのパパだよーんとネタバレしているようなものだが、

 
 結花も由真も全く気付かず、戦闘態勢を崩そうとしない。

 由真だけならともかく、聡明な結花まで一切気付かないと言うのはすっごく不自然である。

 
 魔破羅「小太郎、娘たちを良くここまで育ててくれた。礼を言うぞ……」

 ひとしきり戦った後、距離をとって向かい合い、再び「告白」に等しい台詞を口にするが、鈍感な娘たちは委細構わず武器を投げてくる。

 魔破羅「……」

 さすがの魔ーちゃんも、少しカチンと来たんじゃないかと思うが、そこは大人なので、グッと堪え、

 
 魔破羅「もう良い、お前たちに会えた、それだけで良い、ゆけ、はやくこの場を立ち去れ、去れーっ!」

 そう叫ぶとマントを翻して後ろを向き、その場に座り込んでしまう。

 

 
 ここに来て、ようやく結花たちの目にも、何かに気付いたような光が宿る……ように見えたが、

 
 魔破羅「お方様、私には出来ません」
 結花「あなたは誰、誰なのー?」

 
 由真「私たちはおやじに会うために来たんだ、会うまでは死んでも帰らねえからな」
 魔破羅「まだ分からんのか、結花、由真!」

 仏の顔も三度まで、忍耐強い魔ーちゃんも、さすがにブチ切れる。

 テロップ漬けのバラエティ番組を見過ぎて、考察力・読解力の落ちた女子高生に対しては、そんな思わせぶりな台詞をいくら並べても無意味で、最初から、「私がお前たちの実の父親、小源太だ!」と、はっきり言ってやらなければならなかったのだ。

 魔破羅「ここにおれば、お前たちも影に飲まれる。手遅れにならぬうち去れというのだ」
 結花「あなたが何者かは知らないけど、あなたに言われる筋合いはないわ」
 魔破羅「……」

 案の定、これだけ言ってもまだ、結花でさえ、そんなピントの外れた発言をかまし、外から見ていて分かるほどに、激しく魔破羅おじさんを落胆させてしまうのだった。

 魔破羅「どうしても帰らんと言うのか」
 結花「どかないなら、あなたと戦うだけ」

 
 魔破羅、忌々しそうな顔で振り向くと、不意に刀を地面に突き刺し、みずから兜と、面頬を取り、その素顔を剥き出しにする。

 その表情から、「くっそぉ~、こんな筈じゃなかったのにぃ」と、ことごとに事前の予想と食い違って進行する展開に対する苛立ちや戸惑いが感じられるのは管理人だけだろうか。

 ほんとは、こんな直截的な……身も蓋もない方法をとらずとも、今まで口にした思わせぶりな台詞だけで、結花たちに気付いて貰えるだろうと甘い予想を立てていたのではないだろうか。

 
 ま、そこまではまだ良かったが、さらに、着物まではだけて、中年感まるだしの、あまり凄腕の忍者とも思えないような貧相な裸体をさらけ出したのは、ちょっとビジュアル的に情けない。

 
 そしてその体には、一面に、これまたメイクさんと手の空いた助監が協力して書きました感まるだしの赤い梵字が刻まれていた。

 また、額には十文字の大きな傷跡もあった。

 
 結花「私たちと同じ梵字?」
 魔破羅「そうだ、これはお前たちの梵字だ。これがかつてお前たちの父だった男の本当の姿だ。かつて、風間小源太と呼ばれた男は死んだ。今は恐ろしい影に落ち、魔破羅と言う鬼がここにおるだけだ」

 彼らのやりとりを、いつの間にか森にやってきた唯が物陰から聞いている。

 魔破羅「17年前、私は赤子の翔を連れた果心居士をこの森に追った。だがそこで見たものは想像を絶する光景だった」

 
 果心居士「翔よ、お前はえらばれし者、今より10年の後、お前の成長は止まり、影の王として君臨するであろう。やがてヴァジュラをその手にし、天下を支配するのだ」

 17年前、魔幻の森の奥深くまで踏み入った小源太は、果心居士が翔に、10才で成長が止まるという特殊な呪いを掛ける現場を目撃する。

 小源太「ははぁ~ん、貴様、さてはロリコンだなぁ?」
 果心居士「ち、ち、ち、ち、ち、違う!」
 小源太「必死になるところが怪しい!」

 じゃなくて、

 果心居士「どうじゃ、おのれが影に落ちるなら、おのれの娘らの命は助けてやろうではないか」
 小源太「私の娘らに手出しはさせん」
 果心居士「ならばおのれが落ちよ!」

 果心居士は、超能力で小源太の服を剥ぎ取り(いや~ん)、手にした剣で額に十字の傷をつけ、体には一面、梵字を刻み付ける。

 魔破羅「その時、私の心はお前たちのもとへと走った」

 
 実際に、影に落ちた小源太の魂が、まだ幼い結花と由真の枕元に立ち、親として最後のいたわりの言葉を掛ける様子が描かれる。

 しかし、はっきり言ってかなり不気味な光景である。結花たちが目を覚ましていたら、トラウマになっていたんじゃないかと思われる。

 ちなみに仏壇には結花たちの母親の遺影があるので、既に結花たちの母親は亡くなっていたらしい。

 魔破羅「あの時より私は風魔を捨て、父と言う名を捨てた……」

 
 父親の衝撃の告白に、結花も思わず言葉を失い、

 
 由真「やだ、やだ、やだーっ!」

 由真は得意の顔面崩壊泣きじゃくり状態に陥る。

 由真「てめえなんか、てめえなんかおやじじゃねーっ!」
 魔破羅「そうだ、由真、最早、父はおらぬ。ここは恐ろしいところだ、お前たちなどの来るところではない、去れ、去れい!」

 その場に手をついて、命令すると言うより哀願するように叫ぶ魔破羅の姿を見ているうちに、結花の目に涙が浮かんできて、手にした折り鶴を落とし、

 結花「父さん……」

 と、にわかに周囲が暗くなり、ロリコンの(註・ロリコンじゃないです)果心居士が現われ、あくまで魔破羅に結花たちを影に引き摺り込むよう命じる。

 
 そこへパッと唯が飛び出し、ヨーヨーを構え、

 唯「お前、お前が果心居士か、人の心ばもてあそぶ、お前が憎か、憎くて憎くてたまらんわい!」

 
 しかし、登場したばかりのラスボスをそう簡単に倒せる筈もなく、果心居士が目を光らせるだけで強風が起き、三姉妹を寄せ付けない。

 ここ、由真が唯の胸に手を乗せているのがちょっとエロティックだと思いました。

 魔破羅「本当のお別れだ、結花、由真ーっ!」

 魔破羅が刀を抜いて構えて叫ぶと、果心居士と魔破羅の姿は闇に飲み込まれ、忽然と消える。

 だが、結花と由真は迷うことなく魔破羅の、いや小源太の後を追って駆け出す。

 由真「おやじーっ」
 結花「父さんーっ」
 唯「姉ちゃん! 姉ちゃん!」

 唯の悲痛な呼び声に立ち止まり、振り返るが、

 
 結花「お願い、止めないで唯!」
 唯「……」

 これっきり二人に会えなくなるのではないかと言う不安に、思わず大粒の涙をこぼす唯。

 
 結花「私たちにあの人を救うことが出来るかどうか、それはわからない。でもやってみたっていいでしょう。どんな姿だって父さんは父さんだから……」

 そう言うと、二人は森の奥へ走っていく。

 唯「いかん、行ったらいかんーっ、姉ちゃーん!」

 唯もその後を追おうとするが、横から現われた忍び装束の依田に引き止められる。

 と、頭上から果心居士の勝ち誇った笑いが響く。

 果心居士「ふぁっはっはっはっ、結花と由真は影が飲んだぞ、いずれはお前たちも同じ運命を辿ることになろう」

 依田「最早、結花と由真は二度と戻ること叶うまい……」
 唯「そんなぁーっ、姉ちゃーんっ!」

 鬱蒼とした森の中に、唯の痛切な叫び声が木霊する……。

 以上、今回も、ひたすらシリアスでしんどいストーリーであった。

 なお、魔破羅が影に飲まれるくだりは、「スターウォーズ」で、ルークのおやじがフォースの暗黒面に飲まれてベーダー卿にイメチェンしたエピソードをパク、いや、下敷きにしていることは言うまでもあるまい。

 昔からよく言うよね、「フォースを飲んでも飲まれるな!」って。

 で、次回もまた陰鬱な話なんだよなぁ。やれやれ。


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コメント

「父と子」ってネタは、やり過ぎると観ててしんどくなりますね。
制作側には「おいしいネタ」なんでしょうけどね。

Re:「スケバン刑事3 少女忍法帖伝奇」 第37話「いそげ唯!悪魔の住む森の激闘」 後編(08/11)  

やっぱり、というか、やはり管理人様がツッコミを入れると思っていました。
あからさまに私が父ですという魔破羅の言動。
うむ、それにしても、この後編も、登山でセーラ服の姿のツッコミは納得ですね。気づきませんでした。毎回色々気づかせてもらっています。
レビューお疲れ様でした。
今回で、出自に関しての謎は解決しましたね。長かったですね。
真実を知らないのは、これで翔様のみとなりました。

いや~ん?小源太さんもMっ気が(笑)

Re[1]:「スケバン刑事3 少女忍法帖伝奇」 第37話「いそげ唯!悪魔の住む森の激闘」 後編(08/11)  

影の王子様

ずーっとこんな話ですからねえ。見ててつらいものがあります。

Re[1]:「スケバン刑事3 少女忍法帖伝奇」 第37話「いそげ唯!悪魔の住む森の激闘」 後編(08/11)  

翔様ファン様
>レビューお疲れ様でした。

ありがとうございます。ほんとこの辺のエピソードは台詞が多くて疲れました。

>今回で、出自に関しての謎は解決しましたね。長かったですね。

39話では、翔が、やえばあさんから一発で出生の秘密を聞き出してました。般若や帯庵にも見習ってほしいところです。

Re:「スケバン刑事3 少女忍法帖伝奇」 第37話「いそげ唯!悪魔の住む森の激闘」 後編(08/11)  

最後ら変で般若が来てた服の後ろに般若のイラストがちっちゃくかかれててかわいいですよね

Re:「スケバン刑事3 少女忍法帖伝奇」 第37話「いそげ唯!悪魔の住む森の激闘」 後編(08/11)  

管理人様、返信ありがとうございます。

>39話では、翔が、やえばあさんから一発で出生の秘密を聞き出してました。般若や帯庵にも見習ってほしいところです。

特に般若ですよね。唯の問いに「知らん」と少しふてくされた表情があれば、「お前たちには知らさねばならないときがくるやもしれん」とかいうニュアンスで真顔になったりと、まあ、考えがあったのかもしれませんが、あまりにも引き延ばし過ぎでしたね。

出自の解決後はいよいよ終盤、既に唯が涙を流していますが、影との戦いが本格化してくるので、次回以降、唯の苦悩と毎回の涙に、重い回が続きますが、管理人様のレビューを楽しみにしています。

ちなみに私はロリコンではありません。
ち、ち、ち、ち、違うんです。
失礼しました。

Re[1]:「スケバン刑事3 少女忍法帖伝奇」 第37話「いそげ唯!悪魔の住む森の激闘」 後編(08/11)  

百日紅様

そうでしたね! あえてネタにはしませんでしたが。

Re[1]:「スケバン刑事3 少女忍法帖伝奇」 第37話「いそげ唯!悪魔の住む森の激闘」 後編(08/11)  

翔様ファン様
返信ありがとうございます。

>特に般若ですよね。唯の問いに「知らん」と少しふてくされた表情があれば、「お前たちには知らさねばならないときがくるやもしれん」とかいうニュアンスで真顔になったりと、まあ、考えがあったのかもしれませんが、あまりにも引き延ばし過ぎでしたね。

ま、番組が引き伸ばしたいからそう言わざるを得ないので、般若に責任はないんですが、だったら、最初から般若は何も知らなかったと言うことにしとけば、見てる方も悶々としないで済んだと思います。

>出自の解決後はいよいよ終盤、既に唯が涙を流していますが、影との戦いが本格化してくるので、次回以降、唯の苦悩と毎回の涙に、重い回が続きますが、管理人様のレビューを楽しみにしています。

ご期待にそえるよう、頑張ります。

>ちなみに私はロリコンではありません。

私もロリコンじゃないと思うんですが、時々不安になります。

他意はないですが、39話の翔はめっちゃ可愛いですよね。

Re:「スケバン刑事3 少女忍法帖伝奇」 第37話「いそげ唯!悪魔の住む森の激闘」 後編(08/11)  

管理人様
更新及び重苦しい雰囲気の話を掘り下げての解説有難うございまます。
見る分には良いんですがここまで楽しく変換された解説はわたくしにはできないので頭が下がります(笑)
だんだんと大詰めに向かってきましたが最後までよろしくお願いします。
ほんとにこのサイトにたどり着けて嬉しく思っています。

Re[1]:「スケバン刑事3 少女忍法帖伝奇」 第37話「いそげ唯!悪魔の住む森の激闘」 後編(08/11)  

スケバン刑事サイコー様
>更新及び重苦しい雰囲気の話を掘り下げての解説有難うございまます。

いえ、こちらこそいつもコメントありがとうございます。

>だんだんと大詰めに向かってきましたが最後までよろしくお願いします。
ほんとにこのサイトにたどり着けて嬉しく思っています。

私もそんな風に思ってくれる読者の方と巡り合えて嬉しく思います。

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