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「好き!すき!!魔女先生」 第7話「魔女テスト」 その2

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好き!すき!!魔女先生 VOL.2<完>
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 第7話「魔女テスト」(1971年11月14日)
 の続きです。

 放課後、感心にも太一は、ひとりで跳び箱の特訓に励んでいた。

 ここは、実際に子役にノーカットで何度も何度も跳躍を失敗させているところを撮っているので、最後の方の太一の今にも死にそうな様子は、演技ではない。

 
 グラウンドの端からそれを見ていた正夫、ひかるにはああ言ったものの、とうとう我慢できなくなって、「バカヤロウ、しっかりしろ」と怒鳴りつけると、太一のそばに駆け寄る。

 正夫「見ちゃいられねえよ、お前の跳び箱は」
 太一「ありがとう、竜村君」
 正夫「なにをー!」
 太一「コーチしてくれるんだね、待ってたんだよ、俺」
 正夫「バカヤロウ、こんな簡単なのには、コーチもへったくれもねえんだよ。踏み切る時にガーンと威勢良くやりゃいいんだよ」
 太一「教えてくれるのかい」
 正夫「ようし、教えてやるから俺の言うこと聞くか?」
 太一「うん」
 正夫「じゃあついて来い」

 正夫、太一の腕を取って、何処かへ連れて行く。

 
 その様子を校長室から見ていた校長が、

 校長「全く手に負えん、放課後まであれでは……監督不行き届きですよ」

 と、ぼやくのだが、なんか変である。編集ミスではないか。

 少なくとも今は、太一が真面目に跳び箱を飛ぼうと一生懸命努力していたところなのだから、校長はむしろ誉めるべきではないかと思うのだ。

 この後、二人が用務員の山部をからかうシーンがあって、その直後なら頷ける慨嘆なのだが。

 一方、現実にはまずありえないことだが、その頃、担任のひかるは旗野先生と川面にボートを浮かべてデートの真っ最中だった。

 
 なんか、やけに右側が沈んでいるようだが、別に菊さんのお尻が大きいから沈んでいる訳ではなく、大人が座れば誰でも同じように沈むのである。

 
 旗野「いやぁ、今日は静かだなぁ」
 ひかる「ええ」
 旗野「全く静かですねえ」
 ひかる「ええ」
 旗野「電車が通らないせいかなぁ……あまりムードのある話ではないですね」

 だが、旗野先生がしきりに話しかけても、ひかるは指先で水面をもてあそびながら、上の空で生返事ばかりしている。

 
 旗野「月先生、何を考えてるんです?」
 ひかる「ええ……あら、ごめんなさいマルタンボウのことですわ」
 旗野「マルタンボウ?」
 ひかる「ええ、丸木太一君、タツノオトシゴとうまくやってるかしら」

 デート中も、生徒のことを思い遣る、教師の鑑のようなひかるであった。

 ま、そもそも教師の鑑は、放課後に同僚教師とデートはしないだろうけどね。

 続いて、さっき言った正夫と太一のいたずらを挟んで、

 
 何故か、多摩川鉄橋の上にいる正夫と太一の姿が映し出される。

 正夫「イッチニ、イッチニ、イッチニ!」

 今ではまず許可の下りそうにない撮影である。

 
 太一「ねえ、何処まで行くの、跳び箱やめたの?」
 正夫「やめるもんか、基礎練習だよ。向こうまで行くんだ」
 太一「ええー」

 正夫、一応太一を鍛えているつもりらしいが、ハタから見ると単に遊んでいるようにしか見えない。

 ちなみに、このカットで、後ろの民家の庭に、二人ほど住民が出てきて、何事かと言う風にこちらを見るのがはっきり見える。キャプではさすがに分かりづらいと思うが。

 太一「この橋を? 俺、やだよー」
 正夫「お前の肝試しじゃないかー、これを渡れりゃ跳び箱の勇気だってつくぜ」

 今日は、線路工事をしているから安全だと正夫は言って、太一に声を掛けながら、どんどん先に行ってしまう。

 
 太一「あーーー」
 正夫「何やってんだ、あぶねえじゃねえか」

 橋の下から見上げたショット。

 こうしてみると、なんてことはないように見えるが、

 
 太一の見た目だと、橋は普通の道路とは違って、割と大きな隙間が開いているのが分かって、高所恐怖症の管理人的には、結構、股間がゾクゾクする。

 ところが、太一が真ん中付近に到達した頃、予想より早く工事が終わって、電車が動き出していた。

 
 電車の運転席からの映像。

 車掌「ご乗車の皆様、工事中のご協力ありがとうございました。次に渡りますのが多摩川鉄橋、電車は間もなく東京都内に入ります」

 しかも、電車は正夫たちのいる鉄橋に早くも差し掛かろうとしていた。

 
 正夫「しまった、電車来ちゃったよー」

 正夫、レールに耳を当てて、電車の接近を知る。

 なんか、後年のゴーグルイエローを髣髴とさせる聴力の高さである。

 太一「どうするー?」
 正夫「あと一息だ、わたっちまえ」
 太一「おーい、待ってよー」

 無責任な正夫、足の遅い太一を放置して、さっさと自分だけ走り出す。

 
 ちょうど、下の川にボートを浮かべていた旗野先生とひかる、その姿に気付いて慌てて岸へ上がる。

 同時に、何故か校長先生も岸辺にやってきて、「おーい、待て、引き返すんだーっ」と、余計なことを太一に向かって叫ぶ。

 恐らく、ひかるが旗野先生とデートと聞いて、連れ戻すか、注意しに来たのだろう。生徒たちにしめしがつきません、とか言って。

 正夫「早く来いよ、引き返す暇ねえんだ!」

 正夫は逆に早く渡れと急き立てつつ、自分はさっさと鉄橋を渡りきって安全なところへ移動していた。

 
 そうこうしているうちに、チョコレート色の電車はもうすぐ目の前まで迫っていた。

 前方から正夫、後方から校長や旗野先生たちの声がひっきりなしに飛んできて、優柔不断な太一を余計に混乱させる。

 
 太一「ああ、ちくしょう、どっち行ったらいいんだよぉ!」

 とうとう、太一は橋の真ん中で立ち往生してしまう。

 
 それでもなんとか前方に向かっておっちらおっちら走り出した太一だが、太い足がさっきの隙間にはまり込んで、動けなくなってしまう。

 太一「足が取れないよー、足が……」

 このシーン、何の脈絡もないが、是非、菊さんに演じて欲しかったというのが全世界の男子の偽らざる願いであった。 

 
 運転手「くそっ、間に合わん!」

 鉄橋に入ったところで、ようや運転手が気付いてブレーキを掛けるが、最早手遅れで、

 
 巨大な車両は、スピードをほとんど変えずに太一に向かって突っ込んでくる。

 最初見た時、実際に電車を走らせて撮影しているのかと思ってしまった、ドジっ子管理人であったが、無論、そんなことはなく、太一と列車の映像を合成しているのである。

 でも、なかなか良く出来た合成である。

 太一「助けてー、助けてー」

 太一、電車に向かって手を合わせて哀願するが、そんなことで止まってくれる筈もない。

 もしひかるが居合わせなかったら、東西学園始まって以来の大惨事となるところだったが、

 
 ここでひかるがムーンライトパワーを発動させ、電車をぎりぎりで止めさせる。

 だが、太一、その僅かな時間に移動して、橋の下にぶら下がっていた。

 無論、これは人形をぶら下げ、電車が通過した時のひとコマを切り出して使っているのである。

 予告編では、加工前の、人形がぶら下がった橋の上を走り抜ける電車の映像が確認できる。

 ひかる「ああ、折角電車止めたのにぃ!」

 
 校長「あ……止めた?」

 ひかるが思わず発した嘆きに、校長が振り向いて怪訝な顔をする。

 
 旗野「校長、早くマルタンボウを助けなくっちゃあ!」
 校長「ああ、わたしゃ高いところは駄目なんだ、君行ってくれたまえ」
 旗野「もう! おおーい、今助けに行くぞっ!」

 頼りにならない校長は捨て置いて、旗野先生は太一を助けに鉄橋へ上がる。

 
 反対側から正夫も来て、太一を引っ張り上げようとするが、

 太一「もう駄目だーっ!」

 巨体を支え切れず、手を放して川に落ちてしまう。

 ここも、実際に落下するのは人形である。

 再びムーンライトリングが光り、岸にあったゴムボートを動かして落下場所に持って行き、

 
 太一「おーい!」

 なんとか太一は無事だった。

 ドラマではこれで一件落着となっているが、もし現実の出来事だったら、鉄道会社から莫大な賠償金をふんだくられていたことだろう。

 ただし、ドラマでも、これが別の問題を生じることになる。

 
 校長「助かったー、良かった良かった、あは、えへ、うーん、上出来だ」

 ハラハラしながら見守っていた(だけの)校長も、大騒ぎして喜んでいたが、

 
 校長「……待てよ」

 ふとさっきのこと思い出し、ひかるが、何か不思議な力を使って電車を止め、ゴムボートを動かしたのではないかと言う疑いを抱く。

 CMの後、その夜のひかるの下宿の様子。

 
 昼間に2回もムーンライトリングを使ったので、縁側に立ち、リングを月にかざして母船からのエネルギー補給を受けているひかる。

 補給が済むと、いきなり隠し部屋の扉が開いて、バルがその巨体を現す。

 
 ひかる「ああ、もう、駄目じゃないの、軽率にそんなところ開けちゃ」

 気付いたひかるは、慌てて窓を閉め、カーテンを引き、バルを注意する。

 家では着物を着ることの多いひかるだが、今回は、花畑に舞う赤と青の蝶をモチーフにしたスタイリッシュで現代的な柄。

 
 バル「どっちが軽率だ。なんたるおっちょこちょい、人間の、それももっとも警戒すべき人物の前でムーンライトリングを使用するとは、あーん、たかがひとりのガキの為に」

 バル、腹立たしげに大きな両手を何でもかち合わせながらひかるを非難する。

 
 ひかる「ガキですってえ、とんでもない、私の可愛い子供のひとりだわ!」

 聞き捨てならないという風に、バルに詰め寄って叫ぶひかる。

 第1話では、自分でも正夫のことを「ガキ」と呼んでいたのに、かなり心境に変化があったらしい。

 
 バル「おまけに続けて二度、いかにリングのエネルギーが強大であろうとそこにおのずと限界がある。万一、エネルギーがゼロになった時、あんたの身に危険が降りかかったらどうなさる?」
 ひかる「どうにもならないでしょうね、きっと」
 バル「たーっ、なんてまぁ、暢気なことを! もしものことがあったら、なんの顔(かんばせ)あってワシひとり、のこのこ宇宙船へ戻れましょうぞ!」
 ひかる「……」

 今回は、バルの言うことに明らかに理があるので、ひかるも大人しく聞いている。

 
 バル「そもそも我々がこの薄汚れた星へ着いた謂われは……」
 ひかる「ごめんなさいね、バルぅ」

 いつまで経っても終わりそうにないので、ひかる、急に下手から甘えるような、おもねるような声を出して、バルに顔をくっつけんばかりに寄せる。

 
 ひかる「丸木君や竜村君は私の可愛い子供たちだけど、あなたは私の素敵な仲間、ね、先輩、お友達!」

 
 ひかる「ねえ、だからそんなに怒らないでぇ」
 バル「うふふ、いや、別にわしゃ怒っとる訳じゃありませんぞ」

 ひかるに、猫なで声で口説かれると、さしものバルもたちまち軟化してしてまう。

 どう見ても別の惑星の人間(?)でさえ、その気になれば簡単に篭絡してしまえるひかるの魅力、恐るべし、であった。

 
 ひかる「わかりゃいいのよ、ふふん」

 バルが矛を収めたのを見ると、忽ちいつもの調子に戻るひかる。

 そこへ、竹取きよの来客を告げる声が聞こえてきたので、ひかるはすたすたと玄関の方へ向かう。

 玄関まで出て、訪ねてきたのが正夫だと知ると、一旦バルのところへ戻り、

 ひかる「ね、いい子だからちょっと静かにしててね」

 子供に言い聞かせるように念を押してから、隠し部屋のドアを閉めて自分の部屋へ。

 バルが慌てて追いかけようとすると、いつの間にか針金のようなものがバルの足と柱の間に結びつけられていて、動けない。

 バル「ほんとにもう、油断も隙もありゃしない!」

 なんか、このシーン、特にひかるの手練手管を見ていると、アニメ版「ルパン三世」での、ルパンと不二子の毎度のやりとりを連想してしまう。

 その3へ続く。


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コメント

太一と正夫が鉄橋を歩くシーンは、スタンドバイミーを連想させますね

Re:「好き!すき!!魔女先生」 第7話「魔女テスト」 その2(08/15)  

>今回は、花畑に舞う赤と青の蝶をモチーフにしたスタイリッシュで現代的な柄
一段とお美しいですよね(髪型も◎)・・・
これを出したスタッフ有能。

Re:「好き!すき!!魔女先生」 第7話「魔女テスト」 その2(08/15)  

バルの中の人(多分大野剣友会の方)、
鼻血出てデレデレだったろうなぁ(笑)

Re[1]:「好き!すき!!魔女先生」 第7話「魔女テスト」 その2(08/15)  

ふて猫様

ああ、ありましたね。

Re[1]:「好き!すき!!魔女先生」 第7話「魔女テスト」 その2(08/15)  

影の王子様

センスが良いですよね。

Re[1]:「好き!すき!!魔女先生」 第7話「魔女テスト」 その2(08/15)  

ピコちゃん様

中の人は甘利健二さんですね。確かに羨ましいです。

Re:「好き!すき!!魔女先生」 第7話「魔女テスト」 その2(08/15)  

電車を避けようとして、鉄橋にぶら下がってしまった太一ですが、1969年公開のクレージーキャッツ主演映画「大冒険」の中では、ナチスの残党が結成したニセ札偽造団に追われ、鉄橋に追い詰められた植木等さんが、ここに観る太一さながら鉄橋にぶら下がり、電車の通過を待ち危機を脱しています!!
しかし這い上がろうにも、力尽き川に落下!太一の様にひかる先生がボートを呼び寄せてくれるはずもないのでどうなる事かと思いきや、真下に馬を川で洗っていた馬主がおり、植木さんはその馬の背に無事着地!そのまま馬で逃走と言うオチが待っていました!!
その映画では、逃走シーン全編を通して植木さんがスタントなしのアクションの数々に果敢に挑戦しており、その逃走劇は「ゴーグルファイブ」のイノシシモズーやハエモズーのお話(正に植木さん→ブラック、偽造団→デスダーク!)の元ネタかとも錯覚してしまう程の物でした(笑)!

Re:「好き!すき!!魔女先生」 第7話「魔女テスト」 その2(08/15)  

話は打って変わり、太一を助けようとムーンライトリングで電車を緊急停止させていたひかる先生。「魔女っ子チックル」の「星空がうたう子守唄」と言うお話でも列車のレールの上に赤ちゃんが出て行ってしまい、そのおっかさんが悲鳴を上げるのを聞いたチックルがやはり魔法で電車を緊急停止させて助けていました~慌てて電車を止めようとする運転手(声は田の中勇さん)の鬼気迫る様子がリアル!~。
その後、号泣しながら赤ちゃんを抱きしめるおっかさんを見て魔女であるチックルは人間の母子の絆の尊さを実感します。

Re[1]:「好き!すき!!魔女先生」 第7話「魔女テスト」 その2(08/15)  

笑太郎様

ああ、その映画はなんか去年か今年に見た記憶があります。

Re[1]:「好き!すき!!魔女先生」 第7話「魔女テスト」 その2(08/15)  

笑太郎様

「魔女っ子チックル」と言うのは見たことないですが、なんでもかんでも見ておられるんですね。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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