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「緊急指令10-4・10-10」セレクション 第1話



 1972年の特撮ドラマ「緊急指令10-4・10-10」のお時間です。これはCB無線愛好者で結成された通称「毛利チーム」のメンバーが、各地で起こる様々な事件を調査・解決していくと言うもの。

 ウルトラシリーズにおける防衛軍をスケールダウンしたような組織だが、この作品には無線仮面とか、そういうスーパーヒーローは登場せず、あくまでメンバーの知恵と勇気で立ち向かっていくところがポイントである。

 タイトルの「10-4」「10-10」は、それぞれ無線用語で、「了解」「通信終わり」と言う意味になる。

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 テーマソングを歌うのは、リーダー格である岩城哲夫を演じる水木襄さん。

 タイトルバックが漫画っぽいイラストと言うのが、時代を感じさせる。

 第1話「狂った植物怪獣」

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 のっけから、巨大な食虫植物ダーリングウツボが登場する。これはある植物学者(北原善郎)が麻薬を作るために生み出した特殊な植物で、娘のジャネット(真理アンヌ)が異様な愛情を持って世話をしていた。

 そんなある日、近くの山の中をサイクリングしていた少年達のグループ、最後尾の少年が連れていた犬を追ってダーリングウツボに近付いてしまう。植物の巨大な触手で犬は食べられ、子供もジャネットとその下僕の男に捕まってしまう。

 少年達の中に無線愛好家がいて、彼は東京まで各地の愛好者に中継して貰って、仲間が行方不明になったと東京の毛利チームに助けを求める。

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 松宮吾郎「こちら東京股旅ライダージュニア、松宮吾郎です」

 事件の知らせを受ける吾郎少年。第1話なのだが、彼らの組織などについて何の説明もないので、最初自分は、「東京股旅ライダージュニア」と言うのはチームの名前かと思ったのだが、実際はこの吾郎少年の無線用のコードネームなのだ。

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 で、チームを設立した科学者・毛利春彦を、黒沢年男が爽やかに演じている。黒沢年男と言うと、我々(誰だよ)はつい「ハングマン」のスケベでお調子者のキャラを連想してしまうが、この作品では極めて謹厳で冗談も滅多に口にしないような真面目な科学者である。

 吾郎の頼みを快く引き受けた毛利は、岩城哲夫、通称「鉄仮面」に現地へ急行するよう命じる。毛利自身は、本部で助言するか、最後に駆けつけることが多い。

 この「鉄仮面」も、最初なんて言ってるのか分からず、混乱させられた。番組の方でも紛らわしいと思ったのか、途中からコードネームはあまり使われなくなる。

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 現地へ向かう車の中の、紅一点・入江ナミ、演じるのは勿論、牧れいさんである。ちなみに彼女のコードネームは「白雪姫」である。可愛いのう。

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 少年達と合流した彼らは、早速手分けして子供の行方を捜す。

 メンバー、大抵このカラフルな制服を着ている。ナミもみんなと同じパンツスタイルだが、途中からミニスカートも履くようになる。

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 しかし手掛かりは見付からず、そこにキャンプを張るメンバー。

 花形一平「あそこに自転車を残したってことはあの近くにいたと思わせる敵の作戦じゃないかな……俺は誘拐だと思うんだ。まずその線から洗うべきだ。どうだ、ふっへへへっ、見事な推理だろう?」

 花形(池田駿介)はチームの中のムードメーカー、と言うか、バカである。
 即座に、岩城からその説は否定される。

 正座してお皿を拭いているナミちゃんが可愛いのじゃい。

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 翌日も引き続き捜索していたが、少年がいなくなったあたりで、女の子が香水のようないい匂いを嗅いだと思い出す。

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 その夜も泊り込んで、話し合うメンバー。こういうアットホームなところがこの作品の魅力である。

 ナミ「匂いと言えば花だわね。香水のニオイだって元は花ですもの」

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 松宮三郎「そう言えばこの近くに植物園があったよ」
 ナミ「こんな山の中に?」

 その植物園にハーフの美人がいると聞いて、一平は早速自分が行ってみようと乗り出し、みんなに笑われる。

 高校生の松宮三郎を演じるのは湯浅一昭さんで、なかなかのイケメンである。吾郎の兄にあたる。

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 ナミたちがその植物園に赴き、中を調べさせて貰おうとするが、応対に出たジャネットに外の植物を持ち込まれると困るからとやんわり断られる。真理アンヌさんも神秘的な雰囲気を持つ美人だ。

 引き下がるナミたちだが、同行した女の子が、例の香水と同じ匂いがジャネットからしたと気付き、俄然、その植物園が怪しくなってきた。

 本部の毛利から助言を受けつつ植物園の調査を進めるメンバー。

 ジャネットは、とりあえず監禁していた少年を、食虫植物に食わせて始末しようと考える。

 暴れる子供を手荒に扱う子分に対し、ジャネットが「乱暴にしちゃダメよ。大事な餌なんだから」と微笑みながら言う台詞がゾクッとさせられる。

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 人間を殺すことにはさすがに父親も反対するが、ジャネットはピストルをつきつけて脅す。
 そして、醜くただれた顔を見せて、
 ジャネット「世間の娘のようにひとなかに出て遊ぶことも、恋をすることも出来なくしたのは一体誰? あたしがダーリングの匂いに中毒したのもパパの責任なのよ。わたし、ダーリングの匂いなしでは生きていけないわ」

 彼女の顔の傷は、父親の研究していた植物が原因らしい。父親は今度だけだと釘を刺して、娘の好きなようにさせる。

 で、その後いろいろあって、子供が植物に食べられようとしたところへ、ナミが現れて阻止するが、子供の代わりに触手に捕まりピンチに陥る。

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 そこへ仲間が応援に駆けつけ、なんとか助かる。どさくさ紛れに乳を揉まれるナミだったが、牧れいさんは貧乳界のアイドルでもあったので、事なきをえる(やかましいわハゲ)。

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 彼女の代わりに、現地へやってきた毛利が捕まる。

 花形「先生!」
 毛利「俺に構うな!」

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 岩城「構うな、だってよ」
 花形「本人がそう言ってるんだし……」
 岩城「じゃ、僕たちは先に帰ります」
 ナミ「先生、お元気で!」
 毛利「待たんかコラッ」

 など言うことにはなりません。

 毛利は、事前に食虫植物にいて調べており、それに対抗するための武器も携帯していたのだ。それによって、たちまち植物は立ち腐れてしまう。

 それを見たジャネットは、絶望して自ら命を絶ってしまう。忌まわしい花に心を奪われた女の哀れな最期であった。父親は、自分のせいだと悔やみつつ娘の遺骸を抱き締めるのだった。

 このエピソード自体は、シリーズの中では平凡な出来なのだが、記念すべき第1話と言うことで紹介してみました。

 なお、管理人はこれですっかり牧れいさんのファンになってしまいましたとさ。おしまい。


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コメント

ダーリングウツボの麻薬成分の中毒になった真理アンヌさん演じるジャネット。「バットマン&ロビン ミスターフリーズの逆襲」のポイズンアイビーを思わせます。
ポイズンアイビーを演じたユマサーマンは、後に「パーシージャクソンとオリンポスの神々」で、真理アンヌさんが「変身忍者嵐」演じたのと同じキャラを演じることになったのは偶然でしょうか?

Re[1]:「緊急指令10-4・10-10」セレクション 第1話(11/19)  

名無し様
コメントありがとうございます。

>ダーリングウツボの麻薬成分の中毒になった真理アンヌさん演じるジャネット。「バットマン&ロビン ミスターフリーズの逆襲」のポイズンアイビーを思わせます。

そう言えば似てますね。

>ポイズンアイビーを演じたユマサーマンは、後に「パーシージャクソンとオリンポスの神々」で、真理アンヌさんが「変身忍者嵐」演じたのと同じキャラを演じることになったのは偶然でしょうか?

あいにくどちらも見てないのですが、確かに同じキャラですね。面白い偶然ですね。

Re[2]:「緊急指令10-4・10-10」セレクション 第1話(11/19)  

第一話は視てるはずですがまったく覚えてません。
番組終了後に、解説やってたのは覚えてますが・・・
 はっきり覚えている第十四話の解説がないのが残念です。

Re[3]:「緊急指令10-4・10-10」セレクション 第1話(11/19)  

通りすがり様
コメントありがとうございます。

> はっきり覚えている第十四話の解説がないのが残念です。

すいませんねえ。
14話と言うと、黒猫の話ですか?

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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