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「ケータイ刑事 銭形零」セレクション 第26話

 第26話「さよなら、愛しき人!~保険金連続殺人事件」(2005年3月27日)

 いよいよ「零」もこれが最終回である。

 しかし、過去シリーズの最終回(あるいは各シーズンの終わり)と違って、最初に、相棒が○○へ異動になるから、これが二人で手掛ける最後の事件になる、と言う前ふりがない。

 五代、最近入れあげているフィリピンパブで働くロジータと言う女性と愛宕神社で待ち合わせ。

 五代「嬉しいなぁ、ロジータからデートに誘ってくれるなんて」
 ロジータ「私も会えて嬉しいよ」
 五代「で、なに、大切な話って?」
 ロジータ「今日は潤に私の全てを教える。愛してます……誰よりも……愛して、愛して愛してます」
 五代「マジ?」

 遂に女性から愛の告白をされたと思い込んだ五代、思わず生唾を飲み込むが、
 ロジータ「でも、私の愛してる人、好きな人がいます。好きな人は奥さん……私、もうどうしたらいいか分からない……」
 五代「ひょっとして、ロジータ、他の男性と不倫?」
 ロジータ「歯医者さんのお医者さん、とっても素敵な人よ」

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 五代「はあああああーーーーーー」

 案の定、五代の勘違いに過ぎず、雷にでも打たれたような衝撃を受けるのだった。

 この、普通のドラマではまず許されないコント演出、これが初めてなんだっけ?

 この後の、劇場版1作や、「銭形雷」ではちょいちょい使われている手法だが。

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 柴田「……とまあ、そんな訳で、こんな状態になってしまった訳です」
 零「不倫してんだ、ロジータさん」

 翌日、警視庁で、五代のフラレ話を肴にチョコを食べている零と柴田。

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 五代「不倫て言うな! たまたま好きになった男性に、奥さんがいたってだけじゃないか」
 零「でも、これで五代さんもふんぎりがつくんじゃないですか。千恵子さんひとりに絞れた訳だし」
 五代「だから違うってんだよ! 今こそ彼女は俺を必要としてるんだよ! 彼女の心を癒せるのは俺しかいないんだよ! 子供には分からないんだよ、バカッ!」

 まだロジータのことを諦めきれない五代、零たちに子供のように八つ当たりする。

 柴田「相当いっちゃってるね」
 零「壊れちゃってます」

 そこへ警視庁から入電があり、他ならぬそのロジータらしき女性の他殺死体が、赤坂の雑木林で発見されたとの知らせ。三人は直ちに現場へ急行する。

 現場で、その遺体と対面する五代であったが、鈍器で顔面を数回殴られていて、損傷が激しく、顔の見分けもつかない状態だった。零も、思わず目を背ける。

 ……まぁ、この時点で、ミステリーファンならすぐトリックに気付いちゃうよね。

 柴田「現在、歯型で身元確認中」
 零「死亡推定時刻は?」
 柴田「昨夜午後10時前後」

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 零「10時か……」

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 五代「ロジータはこの屋上が大好きでさ……最初のデートもここだったから」

 一旦警視庁に戻った五代、東京タワーをバックにロジータと一緒に映った思い出の写真を見ながら、ロジータの死を悼んでいた。

 五代「どうして殺されなきゃいけないんだよっ」
 零「まだあの遺体がロジータさんだと決まった訳じゃありませんし……違いますよ、あれはロジータさんじゃありません。私はそう思います」

 零、五代を慰める為か、あるいは刑事としての直観か、そう断言する。
 しかし、そこへ柴田が、遺体の歯型と、ロジータ行きつけの歯科医院に残されていたカルテの歯型が一致したと知らせに来る。

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 零、事件の目撃者である主婦から話を聞く。
 主婦「うちのマンション、夜はゴミ捨てられないのよ。それで、雑木林に捨てに行ったの」
 零「不法投棄……」
 主婦「そしたら、目出し帽被った怪しい男、見ちゃったの、鉄アレイ持って歩いてたわ~」
 零「他の特徴とか覚えてませんか、服装とか」

 主婦を演じるのは「ケータイ刑事」常連俳優のひとり、滝本ゆにさん。と言っても、頻繁に出るようになるのは次の「雷」以降だ。

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 ちょうどそこへ五代が入って来る。
 主婦「あんな感じ! って言うより、そのまんま……ちょっちょっと、この人、私が見たのこの人よ!」
 零「えっ?」

 目撃者がその場にいたのは五代に間違いないと言い出し、しかも五代のポケットからコインロッカーの鍵が出てきて、そのロッカーの中に、犯行に使われたと思しき鉄アレイ、目出し帽などが出てきたことから、五代の容疑は決定的となる。

 ……ま、わざわざそんなものをコインロッカーに後生大事に保管しておく犯人なんかいる訳がないのだが。

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 無論、零は五代の無実を信じていたが、あえて自分が五代に手錠をかける。

 零「私以外の人に逮捕されちゃったら、大変なことになりますよ」
 五代「どうして俺がロジータを殺さなきゃいけないんだよ!」
 零「だから分かってますって」

 零は二人きりになるとすぐに手錠を外してやる。

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 零「アリバイを教えてください。五代さんは昨日の夜、何をしてたんですか」
 五代「いやぁ、実はね、ロジータと一緒に飲んでたんだよ。つらくてしょうがないって言うからさぁ、慰めてやろうと一緒に飲んだんだ」

 五代、泥酔してその後の記憶がはっきりしないと言う。

 零「つまり、アリバイはなし」
 五代「めんもくない」
 零「しょうがない、私が必ず無実を証明します。だから五代さんはここで大人しく待っててください」
 五代「銭形ぁっ、おいっ、たはははー」
 零「泣かなくても」
 五代「こんな嬉しいことがあるか、銭形、お前はやっぱり相棒だ!」

 五代、感極まったように零の体に抱き付くが、

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 素早く零のポケットから手錠を取り、それを零の手首に嵌める。
 零「えっ? なにっ?」

 零が驚いてるうちに、もう片方を机の脚にガチャッと嵌めてしまう。

 五代「ロジータの仇は、俺が取る!」
 五代、零をその場に残し、部屋を出て行く。

 五代、鑑識に成り済まして現場に潜り込み、柴田から情報を得ていたが、すぐに他の警官に見付かってしまう。

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 五代を容赦なく追い掛け回す警官隊。

 最終回と言うこともあり、破格のエキストラ(ケータイ刑事にしては)が動員がされている。

 五代、警官たちからは逃げ切るが、

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 零「まだまだ甘いですね……五代さんの数少ない行動パターンを分析すれば簡単に答えは出ますよ。五代さ、捕獲成功ーっ!」
 五代「とほほ」

 先回りしていた零に再び手錠を掛けられる。

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 その後、柴田からの電話で、ロジータには多額の保険金が掛けられており、その受取人がロジータの行きつけの歯科医・木尻と言う男だと判明する。

 五代「まさかそいつが、ロジータの不倫相手じゃ?」
 零「ませり、悪の数字……」

 二人は木尻に話を聞こうと、その歯科医院を訪ねる。
 が、木尻は既に何者かに刺殺されていた。

 しかも、死体の足元にはロジータと五代が一緒に映ったあの写真がこれ見よがしに落ちていた。

 五代「真犯人は何が何でも俺を真犯人に仕立て上げたいんだな」
 零「五代さんに恨みを持ってるような人物に、心当たりはありませんか」
 五代「ないよ、俺は、清廉潔白に生きてきたんだ」

 二人が現場でうろうろしていると、すぐ他の警官が木尻医院に集まってくる。

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 二人は警官の目を盗んでその場から離れようとするが、零が転んで足を挫いてしまう。
 零「五代さん、早く逃げて下さい!」

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 五代「いいから、乗れ、早く!」

 零、自分を置いてひとりで逃げろと言うが、五代は零の体をおんぶして歩き出す。

 すぐに警官に見付かってしまうのだが、何故か次の場面では、二人とも安全な場所に身を隠している。

 さすがに、女子中学生をおんぶした中年を捕まえられないほど日本の警察はのんびり屋さんではあるまい。

 それにしても、おんぶされた零、可愛い……。

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 そこへ、神出鬼没のパイ売り、遠州理津が現れる。
 遠州理津「よし、毒蝮のラジオ聞こうっと」

 ラジオからは、ロジータ殺しの五代が木尻医師も殺して逃走中とニュースが流れる。
 遠州理津「ふわあわーっ!」

 遠州理津、五代が殺人犯と聞いて奇声を発しながら去って行く。
 佐藤二朗さん、シリーズ最終回にしては不完全燃焼だったのではないか?

 零「とうとう連続殺人犯になっちゃいましたね」
 五代「ああ、捕まったら一巻の終わりだな……銭形、ここで別れよう」
 零「えっ」
 五代「これは俺のヤマだ、これ以上、お前を巻き込みたくない」
 零「何言ってるんですか、私は相棒ですよ。ついていきます」

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 五代「残念だがな、お前を相棒だと思ったことはない!」
 零「……!」
 五代「て言うか、むしろ、邪魔なんだよ。お前みたいなガキは」

 心ない五代の言葉に、ショックを受ける零。

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 が、次の瞬間、五代は零に当身を食らわせ、気絶させる。

 五代「わりぃな、銭形、勘弁してくれ」
 零「……」

 1つのエピソードで、零が2回も相棒に不意を衝かれると言うのは、極めて珍しい。

 零、次にアーモンド型の美しい目を開いたのは、いつもの警視庁の一室だった。
 目の前には柴田が心配そうに零の顔を見守っている。

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 柴田「五代さんを追ってた警官が運んでくれたんだよ」
 零「五代さんは?」
 柴田「大丈夫、まだ捕まってない」
 零「良かったぁ。でも、誰が一体五代さんを(罪に陥れようとしているのか)?」

 零、ロジータに掛けられていた保険金が木尻が死んだ為に、その妻のものになると柴田から聞かされる。

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 零「そっか、ロジータさん不倫してたんですもんね。木尻さんには奥さんがいた」
 柴田「零ちゃん、それかもしれない。この事件で一番得をする人!」
 零「……」

 彼らの調べで、木尻の妻がリンダ・ロドリゲス・木尻と言う、元フィリピン人だと言うことが判明する。
 零「分かった、謎は解けたよ、ワトソン君!」

 一方、五代は警察の目を逃れつつ、事件の手掛かりを追って町をさまよい歩いていた。

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 その最中、左右から警官に挟み撃ちにされた五代が、歩道橋の上から飛び降りると言う、ド迫力アクション(ケータイ刑事にしては)があったりする。

 五代、なんとか警官隊を振り切ると、何気なくあの思い出の写真を取り出す。
 五代「ロジータ、お前殺したのは誰なんだ? うん? こっちが俺のだろう。ってことは、こっちが……」

 五代、自分が持っていた写真と、木尻医院で拾った写真を見比べ、事件の真相に気付く。

 相棒の刑事が、ケータイ刑事の手助けを借りずに真相に到達するのは、これまた極めて珍しいケースである。

 以下、ネタバレあり!

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 五代がロジータとの思い出の屋上へ行くと、死んだ筈のロジータが立っていて、いきなり五代の足をピストルで撃つ。
 五代「やっぱり生きてたのか」
 ロジータ「フィリピンでは、人を殺す時、最初に足を狙うの、逃げられないようにする為にね」
 五代「どうしてこんなことをするんだ、ロジータ」
 ロジータ「私はリンダよ、リンダ・ロドリゲス・木尻」
 五代「リンダ?」
 ロジータ「ロジータは偽名なの、パスポートも偽造した物よ、お金が欲しかったの、私に掛けた保険を私が受け取る。全てはその為に仕組まれたお芝居だったって訳」
 五代「じゃあ、最初の遺体は一体誰だったんだ?」
 ロジータ「ロハスに居たペニーよ、ビザが切れて、帰国するところだったの、血液型も一緒だったし、格好のダミーだったわ」

 ペニーを殺したのは木尻で、わざと目出し帽姿を主婦に目撃させたうえで犯行を行い、コインロッカーに凶器などをしまう。そして、その鍵を睡眠薬入りの酒を飲まされて眠っていた五代のポケットに、ロジータが忍ばせておいたと言う訳なのだ。

 その後、木尻がロジータの歯型としてペニーの歯型を提出した為、あの遺体がロジータと言うことにされてしまったのだ。

 ロジータが共犯の木尻も殺したのは保険金を独り占めする為で、元々金目当ての結婚だったのだ。

 全て告白した上でロジータが引き金を引こうとした時、空から零の声が降ってきて、お仕置タイムとなる。

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 ロジータ「私に手錠がかけられるの、潤? ほんとに愛したのはあなただけよ」
 五代「お前は俺が愛したロジータなんかじゃない、リンダ・ロドリゲス・木尻、保険金連続殺人の容疑で、逮捕する」

 と言う訳で、今回は零が謎解きを一切せず(真相には気付いたが)、最後まで五代のサポートに徹すると言う、異例のストーリーであった。

 なお、ロジータを演じたのは「月はどっちに出ている」(註1)で各女優賞を総なめにしたルビー・モレノさんでした。

 (註1……勿論、管理人は見たことがない)

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 事件解決後、五代は今度こそ千恵子一筋に生きるのだと張り切るが……、

 五代「話ってなに? えっ、結婚? 漁師さんと? あっそう……お、おめおめ、おめでとう。幸せにね」

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 五代「ふっ、だってさ……」
 零「レレレ?」
 五代「可愛くないよ、お前」

 さすがに落ち込む五代を見て、零も少し悲しそうな顔になる。

 が、次の瞬間、ヤケクソのように大声を上げて叫び出す五代。
 五代「はっはっはっはっ、銭形、俺は決めた。俺は旅に出るーっ! そしてなぁ、もっともっとビッグになって帰ってくるから」
 零「今、ビッグじゃないじゃん……」

 これが最後だと言うのに、厳しいお言葉。

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 零「旅って何処に行くんですか」
 五代「風にでも聞いてくれよ」
 零「……なぁんにも聞こえません!」
 五代「ふっ、バカだなぁお前、風が喋る訳ないでしょう。相棒だったらそれくらい、分かってやんなさいよ」
 零「えっ、相棒って言いましたよね、今?」

 五代の「相棒」と言う言葉にパッと顔をほころばせる零。なんだかんだいって、さっきの五代の言葉を気にしていたのだ。

 五代「聞こえねえぞ、メイビー・ネクスト・タイム!」
 敬礼をして、向こうへ歩き出す五代。

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 零「ちゃあんと帰って来て下さいね~! あたしたちは相棒なんですからね~!」

 敬礼をし、五代の背中に手を振る零のアップでフィナーレ!

 テレビシリーズではこれが最後となるが、零はこの後、劇場版1と2に出演している。
 ……それより、劇場版1を除けば、今回が鑑識・柴田のラストステージだったんだよね。

 五代は第6弾の「銭形海」で戻ってくるが……。

 以上、「ケータイ刑事銭形零」レビュー、これにておしまい。ご愛読ありがとうございました!
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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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