★管理人から読者の皆様へ
今回紹介する4話と6話は、どちらも、レビューを書いてみたものの、いまいちパンチに欠けているので、一旦ボツにしたものです。それでも、削除するのに忍びなく、長い間下書きフォルダに死蔵させていたものなのですが、このまま眠らせておくのも不憫なので、不出来を承知で二本まとめて公開することにしました。
その点をお含みおきの上、お読み下さい。
第4話「ゴロゴロ化石人間」(1983年2月26日)
冒頭、カー将軍がプログレッサーで作り出したのは三葉虫をモチーフにしたサンヨウチュウシンカ(まんま)であった。

カー「三葉虫は何億年もの間、大地の下で化石になっていました。シンカ獣となった今、
逆に人間を化石にすることが出来るのです!」
早速だが、「逆に」の意味が分からない……。
別に人間が三葉虫を化石にした訳じゃないし。
それはともかく、今回のジャシンカ帝国の作戦は、サンヨウチュウシンカに人間を片っ端から化石にさせてしまえと言う、投げやり倶楽部的なものだった。

さて、ダイナイエローこと南郷耕作、遊園地の軽食屋で、仔細ありげな顔つきでラーメンをすすっている。
おやじ「いったい旨いのかね、不味いのかね、もう5杯目だぜ?」
耕作「ウム、美味しいのだ」

耕作「この味は永遠の謎だ。食えば食うほど奥深いこの味を極める為に、俺は果てしなきラーメンの荒野をゆく」
耕作、どんぶりを手に、勇ましく歩き出す。
その際、割り箸の片方を落としてしまうのだが、

次のシーンでは、一本の箸でラーメンを食べると言う器用なことをしている。
前のシーンで箸を落としたからって、何も律儀に1本にしなくても良いのに……。
あと、どんぶり返せよ。
ラーメンを食ってご機嫌の耕作だったが、ちょうど遊園地にいたサンヨウチュウカと遭遇し、あっさり化石にされてしまう。チーン。

一方、残りのダイナマンは、遊園地に進化獣出現の知らせを受け、出動しようとしていた。
北斗「おうっ! ……しかし、南郷は?」
夢野「途中で合流するよう、私が連絡を取る」

4人は秘密の通路を通って、マシンで出動する。
しかし、この秘密の通路、

「ゴーグルファイブ」の未来科学研究所の使っていたのとほとんど同じなんですけど……。
夢野司令が、マズルカによって破壊された基地を、未来科学研究所から買い取ったのかも知れない。
サンヨウチュウシンカは、遊園地にいる家族連れを襲っては次々と化石に変えていた。

ダイナマンが駆けつけ、サンヨウチュウシンカや戦闘員と戦っていると、親衛隊を従えたメギド王子も姿を見せる。
メギド「尻尾がうずくぞ、切られた尻尾の恨み、今こそ晴らしてやる」
親衛隊の差し出すなめし皮で、剣を砥ぐメギド王子。
だが、ダイナマンが4人しかいないのを不思議に思い、一旦サンヨウチュウシンカを引き揚げさせる。

メギド「ダイナイエローがいないと言うことは……」
カー「メギド王子、良いところに気付かれたようですな!」
メギドは、ダイナイエローの中の人が、既に化石になっていて、だからダイナマンが4人しか出て来れないのではないかと、自分の推理を披露する。
彼らはまだダイナマンの素顔を全く知らないので、化石になったイエローを元の体に戻し、ダイナマンについての情報をあますところなく引き出そうと画策する。
……しかし、イエローの正体も分かってないのだから、根本的に何処か間違ってるような気もする。
このまま余計なことをしなければ、ダイナマンをひとり減らすことが出来たんじゃないか?
その頃、夢野たちも、その可能性に想到していた。

洋介「しかし、何処にいるんだろうな?」
レイ「サンヨウチュウシンカが、初めて現れた場所から順に調べて行くしかないわ」
夢野、くれぐれも敵に正体を知られないように念を押してから、4人を送り出す。
4人は遊園地に行き、ちょうど耕作らしき化石人間がメギドたちに見付かって、トラックで運び出されるのを目撃する。

忍者の末裔である星川竜、コースターの上から飛び降りてトラックの上に着地し、ヤモリのように張り付き、そのまま敵のアジトまで便乗する。
「ゴーグルファイブ」でもしばしば春田純一さん演じる黒田が見せていたアクションである。

トラックがアジトに到着し、高さのないトンネルに入ったところで、

音もなくトラックから飛び降りる竜。

メギド、早速その化石を人間の姿に戻す。
耕作、メギドを見て内心驚くが、なんとか誤魔化そうとする。
耕作「あっりゃあ~」
メギド「ダイナイエローとは貴様か?」
耕作「いや、そんな風に見えますか? やだぁ~」
メギド「ふざけると命はないぞ!」
が、さっきも言ったように、彼らはそれがダイナイエローだと識別する方法がないので、「快傑ズバット」のように、直接本人に口頭で尋ねるしかないのだった。とほほ。
その後、ダイナレッドたちがメギドを外へおびき出している間に、竜がアジトに忍び込んで耕作や他の捕まっていた人たちを助け出す。
耕作、イエローに変身してから何事もなかったようにメギドの前に姿を見せ、自分が最初から化石にされていなかったのだとアピールする。
メギド「おのれ、思い違いだったのかーっ」
後は、戦闘ルーティンを消化して、サンヨウチュウシンカを倒すのみ。
こうして、ダイナマンはメギドが余計な知恵を働かせたのにも助けられ、彼らの正体を知られることなく事件を解決することが出来たのだった。
第6話「死闘!毒蛇の魔境」(1983年3月12日)
ぷぁぷぁぷぁぷぁ、ぱぱぱぱぁ~と言うコミカル調のOP主題歌の流れる中、秩父の山道を歩いている南郷耕作と、島洋介。

洋介「もうダメ、南郷、少し休もうぜ……朝から歩きづめでバテちゃったよ~」
耕作「ええっ? 新種の植物が見付かるかも知れないんだよ、休むなんて勿体無い、ほら行くよ」

洋介「ああ、ついてくるんじゃなかったよ、山歩きって言うから、のんびりできると思ったのに……」
意外とスタミナのない洋介、ピッケルに縋るようにしてヨタヨタ耕作の後を追う。
しかし……、

こんな本格的な登山スタイルで参加しているのに、「のんびりできる」と思うかね、普通?
だいたい、そのバカでかいリュックには何が入っとるんだ?
立花レイか?
二人は、ひとりで川沿いの岩場を歩いている少年を見付け、声をかける。
少年によると、ここ数日、頻繁に地鳴りがあると言うので、分校の生徒全員と教師でその原因を突き止めようと探検に出掛けたのだが、いつの間にか、みんなの姿が消えてしまったと言うのだ。
洋介「それで、地鳴りの原因は分かったのかい?」
少年「ううん、けど、地鳴りは分校の裏山辺りでしてるらしいんだ」
勿論、今回の異変も、ジャシンカ帝国の仕業であった。
グランギズモの中で、作戦の進捗状況を説明しているカー将軍。

カー「ここに分校があり、その裏山の真下にある断層の切れ目に人工地震装置で強い刺激を与えれば、東京は瞬く間に壊滅します」
アトン「うむ!」

カー「しかもこれなるヘビシンカに噛まれたる人間どもはヘビシンカの意のままに動く操り人形となり、人工地震装置を作るのに必要な人手はいくらでも集められる訳です」
人手……って、
ショッカーじゃないんだから、人力に頼るのやめましょうよ。
さて、耕作と洋介は、少年の案内で分校に行ってみるが、校舎はガランとして人の気配はない。
その時、担任の教師が外から戻ってくるが、その様子が明らかにおかしい。
目付きが悪く、少年を無理矢理何処かへ連れて行こうとする。

二人は少年を助けようとするが、ヘビシンカと戦闘員が現れ、邪魔をする。
その最中、洋介がヘビシンカに噛まれてしまい、

たちまち正気を失って、耕作に猛然と襲い掛かってくる。
斜面を下りながら激しく揉み合う耕作と洋介。
耕作は仕方なく洋介に当身を食らわせ、物陰に隠す。

で、自分は堂々とダイナイエローに変身して、ヘビシンカたちの前に立つのだが、
4話で、夢野博士は
「ダイナマンの正体は絶対秘密にしなければならない」とか言ってなかったっけ?
怪人は怪人で、それを見ても特に驚かないので、もうその設定は「なかったこと」になっちゃってるらしい。

イエローがひとりで奮戦している時、発明センターでは、レイが子供たちを集めて自分の研究の成果を発表しようとしていた。動物の言葉を理解できるようになると言う、例の研究である。
子供「凄いや、ハツカネズミの言葉、分かるの?」
レイ「分かる分かる、少し分かる、南郷さんが島さんと一緒にあてもない植物の新種を捜してる間に、わたくしの研究は着々ッと進んでいるのだ!」
だが、その時、緊急事態発生を告げる時計の人形が出てきた為、三人は子供たちを適当にあしらって、地下の秘密基地へ移動する。

夢野「ダイナイエローからの緊急信号を受信した」
北斗「島は? 南郷と一緒の筈ですが」
夢野「連絡が途絶えている。ダイナマン出動!」
三人はとりあえず、彼らだけで出動する。
イエロー、ひとりで大勢の敵を相手に苦戦していたが、他の三人が救援に駆けつけてくれたので、彼らに後を任せて、洋介を洞窟の中へ連れて行く。

石の台座に縛り付けられた洋介の前で、色んな薬草を集め、洋介の体内の毒の分析をするイエロー。
イエロー「シダの葉は赤に、ベゴニア系のシュウカイドウの葉は、青く変色しています」
夢野「分かった、その毒にはドクロカズラの実が効果がある。断崖絶壁に生息していることが多い、ドクロのような実をつけた小さな木だ」
イエロー、野山をかけずりまわって懸命にドクロカズラを捜す。
そして遂に、崖の上に生えているドクロカズラを発見するのだったが、そこへメギド王子がやってくる。

メギド「ダイナイエロー、ここがお前の墓場だ。ジャシン剣・コウモリ返し!」
メギドの必殺技を喰らい、イエローは崖から真っ逆さまに落ちて行く。
ヘビシンカを撃退した北斗たちは、耕作の行方を探していたが、

あの絶壁の途中に、耕作が引っ掛かっているのを、レイが発見する。

気を失っているようだったが、その手にはしっかりとドクロカズラの実が握られていた。
うーん、さすがに意識もないのに壁にぶら下がっているというのは無理がある。

北斗「南郷!」
竜「拙者が行こう」

竜は崖の下まで走ると、

そのままスルスルと垂直に切り立った壁を登って行く。
伊賀忍者の末裔ならではの超絶的な能力であった。

無論、これは上からワイヤーで引っ張り上げているのだ。

竜が、耕作の体を支えて降りてくるシーンもしっかり描かれているが、この耕作はダミー人形かなぁ?

この後、耕作が命懸けで取ったドクロカズラの実を食べて、洋介は正気に戻る。
そして、まだ毒にやられているふりをして洋介がヘビシンカたちの前に行き、難なく彼らのアジトへ入り込むことに成功。
こうなれば、後は特に書くこともない。人々を救出し、人工地震装置を破壊、ヘビシンカを倒して事件解決となる。
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