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「SFドラマ 猿の軍団」



 「猿の軍団」と言う1974~75年に放送された円谷プロ制作のSFドラマがある。

 ある読者さんのコメントをきっかけに、去年の終わりから正月にかけて、管理人はそのDVDを最初から鑑賞したのだが、

 これがめちゃくちゃ面白かったのである!

 あまりに面白いので一気に見るのが惜しくなって、つい、昨日(2/18)、やっと最終話を見終わったほどである。
 しかも、その最終回が自分の予想を覆す衝撃的なもので、見終わった後は、なんか胸が締め付けられるような切なさと虚脱感を覚えたものである。

 その胸から溢れそうな感動を誰かに伝えたいという衝動に駆られ、こうやって記事を書いている訳なのだ。

 自分の見てきた特撮ドラマとしては、「ウルトラセブン」に匹敵するほどの傑作である。

 もっとも、かなり暗くて地味でハードな話なので、一番好きな作品とまでは言えないのだが。

 設定は、コールドスリープの研究所に遊びに来ていたユリカと次郎と言う二人の子供が、たまたま発生した火山の噴火から逃れようと、科学者である泉先生と一緒にコールドスリープのカプセルに入ったところ、目覚めた時には千年以上の時が経過しており、しかもその世界には人間はほとんどおらず、代わりに人間のように知能の発達した猿たちによって支配されていたと言うもの。

 三人は、その世界で出会ったゴードと言う人間の青年と共に、個性豊かな猿たちとの出会いや別れを繰り返しながら、何故人間が猿に取って代わられたのか、その謎を解く為、様々な困難に立ち向かっていく……と言うストーリー。

 まぁ、名作「猿の惑星」にインスパイアされた作品であることは確かだが、単なる模倣作にとどまらず、ある部分ではオリジナルを凌駕していると言えるハードなSFドラマに仕上がっている。

 それと、てっきり円谷作品のことだから、いつものように途中で路線変更するんだろうと思っていたのに、初志貫徹、一切ぶれることなく26話と言う連続ドラマとしては長丁場のエピソードを描き切っていたのは意外であった。
 これは同じ円谷作品の「スターウルフ」も「恐竜戦隊コセイドン」も、あるいは「ウルトラマン80」も、第1クールだけで当初の作風から離れてしまっていることを思えば、偉業と言ってもいいのではないだろうか。

 無論、不満もいくつかあるが、一番気になったのはやっぱりラストの処理だろう。とりわけ、それまでスーパーヒーロー並みの活躍をしてきたゴードの扱いがあまりに悲し過ぎる。さすがにいきなりネタバレはしたくないのでここでは書かないが、あのラストシーンはかなり衝撃的だった。

 しかし、言葉で説明してもちょっと分かりにくいと思うので、とりあえずいくつか画像を貼っておく。

 PDVD_000.jpg
 中盤、それまで離れ離れになっていた泉先生とゴードたちがやっと再会を果たしたシーン。

 後ろ左がゴード(潮哲也)、後ろ右が泉先生(徳永れい子)、前列左から次郎(梶正昭)、小猿のぺぺ、エリカ(斉藤浩子)で、この5人が物語の中心人物となる。

 無論、猿の方にもちゃんとキャラクターがいて、

 PDVD_004.jpg
 ゴリラ族のビップ大臣(大前均)は、終始、「裸の猿」(人間のこと)を保護しようと言う立場を取り、やがて泉先生たちと強い信頼関係で結ばれるようになる。

 PDVD_003.jpg
 こちらは、いわば悪玉のゲバー署長。

 チンパンジー族の彼はゴードに妻と息子を殺されたと思い込んでいて、ストーリー全般にわたってゴードを殺そうと執拗に付け狙うのである。

 演じているのは、キレンジャーの畠山麦さんである。

 PDVD_001.jpg
 絵になる泉先生とゴード。

 PDVD_002.jpg
 絵になる泉先生とエリカちゃん。

 設定が設定なので、若くて奇麗な女優さんはこの泉先生役の徳永れい子さんしかいないのだが、とても理知的で芯の強い女性を好演されている。

 しかし、この作品って、面白いんだけどレビューするにはちょっと不向きだと思うので、今後、レビューするかどうかは不明である。

 とにかく、素晴らしい作品なので、読者の皆さんにも是非見て頂きたいのである。
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コメント

藤田淑子さんがお亡くなりになりました

一休さん等を演じられた藤田淑子さんが12/28、68歳でお亡くなりになりました。

「猿の軍団」の挿入歌「何処かで愛が」
「ウルトラマンタロウ」の挿入歌「ウルトラの母のバラード」を歌われました。
両曲を聴き直してみましたが、流石の巧さです!

Re: 藤田淑子さんがお亡くなりになりました

> 「猿の軍団」の挿入歌「何処かで愛が」
> 「ウルトラマンタロウ」の挿入歌「ウルトラの母のバラード」を歌われました。
> 両曲を聴き直してみましたが、流石の巧さです!

まだお若いのに残念ですね。歌も歌われているとは知りませんでした。

猿の惑星よりも好き!

幼児期に見た作品の中で一番くらいに印象に残ってます。
先生役の人がキレイで強くて憧れたのと、ゴードもかっこよくて
素敵だったな。
あとぺぺちゃんもお気に入りでした。
オープニング曲も良かった!

最終回でゴードだけが人間界に戻れなかったのでしたっけ?
なんか少し悲しいラストだった気がします。
もう一度、改めて見たいけれどDVD化しているなら可能かな。

『猿の惑星』はかなり大人になってからオリジナルの方の映画は全作品見たけど(TVシリーズ版もあった?)私は『猿の軍団』の方が好きだな。『猿の惑星』は名作だけどハッキリ言ってどの作品も暗すぎる!

猿の支配する世界でもたくましく生き抜いた女性と子供たちの方がずっと感動しました。

Re: 猿の惑星よりも好き!

コメントありがとうございます。

> 幼児期に見た作品の中で一番くらいに印象に残ってます。
> 先生役の人がキレイで強くて憧れたのと、ゴードもかっこよくて
> 素敵だったな。
> あとぺぺちゃんもお気に入りでした。
> オープニング曲も良かった!

特撮ドラマとしてはめちゃくちゃ完成度が高い作品でしたね。

> 最終回でゴードだけが人間界に戻れなかったのでしたっけ?
> なんか少し悲しいラストだった気がします。

確かゴードだけ別の時間に飛ばされた……だったと思います。砂漠をひとりで歩いてくその後ろ姿が、かなり衝撃的でしたね。

豊田有恒さんによると

小松左京さんが本作に携わったのは
➀円谷英二監督から企画の依頼があった
②円谷プロは「猿の惑星」のようなものと注文
➂「猿の惑星」での霊長類学上の誤り

「猿の惑星」の原作者は日本軍の捕虜となった経験から、原作の猿=日本人なのだとか。
もちろん、映画でそれはオミットされてるので、僕には判りませんが。

Re: 豊田有恒さんによると

これもいつかレビューしたいんですが、ららら、レビューしたい作品が多過ぎて、体が持たない~♪

あと、遂に「ジバン」買っちゃいました。まだ1だけですが。

No title

>あと、遂に「ジバン」買っちゃいました。まだ1だけですが。
選曲と間下このみ以外はおおむね評価できますね。
洋子先輩はもちろんですが、マーシャ&カーシャが魅力的なんですよね。

Re: No title

オンエアの時は一応見てる筈なんですが、全然覚えてないので楽しみです。

ま、榎田さん目当てなので、レビューするかどうかは未定ですが。

楽しみに待ってます

管理人様にもご都合があるので、気が向いたらレビューして戴いて構いませんよ。特撮シリーズの善悪の俳優さんが(大前均さんと畠山麦さん)それぞれ立場が逆転してるのも興味深いですね😅

Re: 楽しみに待ってます

一話完結じゃないので、ちょっときついですね。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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