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「ケータイ刑事 銭形雷」 第2話「JホラーvsSAYURI!~ニッポンの幽霊は怖いョ!殺人事件」

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 第2話「JホラーvsSAYURI!~ニッポンの幽霊は怖いョ!殺人事件」(2006年1月8日)

 BS-iの看板シリーズ(?)だった「新耳袋」とのコラボ企画。

 ついでに、この少し前に公開された映画「SAYURI」(誰も覚えてない)も入っている。

 港区赤坂のマンションで変死体発見の知らせを受け、雷と岡野が直ちに現場へ向かう。

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 マンションの入り口で、人差し指の先を口に含んで、それを空にかざし、いつもの天気予報をする雷。

 雷「気温7度、湿度60パーセント……」

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 雷「もうじき降りますよ」
 と、見張りの警官に傘を渡してから、中に入る。

 岡野「今日は降らないと、森田さんも言ってたけどな」

 変死体は、その部屋の住人、滝沢雄介36才、インテリアデザイナーであった。
 鑑識によると、死亡推定時刻は午前3時~30分で、死因は心臓麻痺。そして、滝沢は普段から心臓が弱かったらしい。

 雷、遺体のそばに跪き、カトリックなのか、十字を切りながら、「失礼します」と、丁寧にシーツを取り除く。

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 シーツの下から出てきたのは、こんな顔の死体だった。

 ……別にこれはギャグでやっている訳ではなく、目玉が飛び出るほど驚いて死んだと言うことを分かりやすく表現しているのである。「ケータイ刑事」ではしばしば見られる手法である。

 岡野「わっ、わっ、なんだこの顔は」
 雷「普通、心臓麻痺でこんな顔になるんでしょうか?」
 岡野「分かったぞ、銭形君!」
 雷「え、もう分かっちゃったんですか」

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 岡野「私は名警部だ」
 雷「警部補でしょう?」
 岡野「うんっ(咳払い)、彼はデザイナーだ。つまり芸術家、自分が作った作品に感動し、そして感極まって心臓がウンパッ! ……死に至ったんだよ」

 序盤から、珍推理を披露する岡野。

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 雷「なんか違うと思う……」

 カメラに向かって首を傾げる雷ちゃんが、死ぬほど可愛いのである!

 岡野「ああ、わかるー、痛いほどわかるなぁ、芸術家の気持ちが……僕は東京大学法学部を卒業してるからねえ」
 雷「全然関係ないじゃないですか」

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 そこへいきなり割り込んできたのが、花魁(本人は芸者だと言い張っているが)の格好をした白塗りの変な外国人であった。
 サユリ「祟りじゃーっ!」
 岡野「あなた、誰ですか」
 サユリ「管理人のラフカディオ・アッハン・サユリと申します」
 雷「……」
 岡野「……」

 「ケータイ刑事」に免疫のない視聴者は、だいたいこの段階で脱落なさいます。

 実を言うと、シリーズのファンである管理人も、ちょっとヤになった。

 いやね、ビジュアルはともかく、この女優(シンシア・テュストン)さんのカタコトの日本語が普通に聞き取りにくいのだ。

 台詞も、「だまらっしゃい、減らず口叩くと、ニンジャ、フジヤマ、スシ、腹切るよーっ!」なんてのばっかりである。トホホ。

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 雷「それよりさっき、祟りっておっしゃいましたけど」
 サユリ「この人はねえ、殺されたのよ。私、誰にやられたかも知ってるよ。犯人はねえ……幽霊!」

 雷の予報どおり、にわかに雲行きが怪しくなり、部屋が急に暗くなる。

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 二人はとりあえず管理人室へ行き、彼女の話を聞く。

 サユリ「それ、701号室の入居者と退去者のリストね、幽霊を見たのせいで、みんな、次々に出してしまったのよー」
 岡野「見たまえ、銭形君、亡くなった滝沢さんは13番目の入居者だったんだ」
 雷「ええ、確かに」
 岡野「だろ」
 雷「はい……」
 岡野「ねっ?」
 雷「えっ?」
 岡野「えっ? えって、わからないのか、13と言えば西洋では不吉な数字なんだよ! これはやっぱり幽霊の仕業だ。滝沢さんは幽霊に呪い殺されたんだ!」

 岡野、学歴は凄いが、過去のケータイ刑事の相棒に負けず劣らずのトンチキぶりを露呈する。

 雷は「そもそも幽霊なんて存在しない」と頭から否定する。

 二人のやり取りを利いていたサユリは、「いるよ、信じないのならお話しましょう」

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 サユリ「あれは今から半年ほど前……むぁだ、蒸し暑い夏の日のこと……その頃、マンションは建ったばかりで最初に契約したのは20代のOLの方でした」

 と、実録怪談風な、再現シーンにスイッチする。

 サユリは、OLと男性会社員、二つの体験について語る。どちらも、ふと振り向いたら白い着物の女の幽霊が立っていた、と言う、ありきたりの内容だった。

 ちなみに体験者の仮名として出てくる渡辺千穂、中邨武尊と言うのは、「ケータイ刑事」シリーズのシナリオライターの名前である。

 雷「本当かな」
 サユリ「本当よ、みな、見てるだから間違いないじゃないよ。とにかくあの部屋はきっけんなの、もう二度と入らないで」

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 岡野「分かりました、行くよ、銭形君」
 雷「はい」

 岡野に続いて立ち上がろうとする雷だったが、「くふしゅっ」と言うような、なんとも言えない可愛らしい声を上げてその場に座り込む。

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 岡野「おや、どうなさいましたぁ?」

 ここでの、「しまったぁ」と言う雷の恥ずかしそうな表情、最高です!

 管理人の魂が雷(と小出早織さん)に吸い寄せられ始めたのは、このシーン辺りからである。

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 岡野「足がお痺れになったのでは?」
 いぢわるな岡野、嬉しそうにペンの先で雷の足を突付く。

 雷「やめてください、足がサイダーになっちゃう!」

 足が痺れた女の子ってキュートだよね。

 その後、当時ドコモが始めたばかりのプッシュトークをわざとらしく使って、雷、岡野、柴田が事件についてあれこれ話し合うシーンとなる。

 柴田によると、幽霊話の原因になりそうな殺人事件などは、マンション周辺では起きていないと言う。
 ただし、マンション建設中、島崎と言う内装業者が行方不明になっているらしい。

 雷「どっちにしても犯人が幽霊と言うのはありえないですよ」
 岡野「ほー、幽霊の仕業じゃない、だけど自然死にしては妙、じゃあ何だって言うの」
 雷「可能性はひとつです、誰かが幽霊のふりをして滝沢さんを殺害した……」

 雷はあくまで人間の手による殺人事件だと主張する。

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 で、次のシーンでは早くも雷は、目星をつけた相手のところに乗り込んでいる。無論、他にゲストはいないので、サユリのところである。

 雷「私、幽霊犯人説はどうしても信じられないんです」
 サユリ「だからって、何故私が滝沢さんを殺しますか」
 雷「701号室は和室です。ところが滝沢さんは部屋を極端にアメリカナイズされたインテリアで埋め尽くしていました。大の日本通であるあなたはそんな彼のアメリカかぶれの姿勢が許せなかったんじゃないでしょうか」
 サユリ「確かに彼は日本の侘びさびがまるで分からなかったねー、同じ日本人として恥ずかしいじゃないですか」
 岡野「あなた日本人じゃないでしょう」
 サユリ「私、とっくに帰化してるよ。だから正真正銘日本人ね……」

 サユリはサユリで、あくまで幽霊が犯人だと言い張る。

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 サユリ「あの部屋に住んだ人全員が、見てるんだよ」
 雷「でも私は見てませんから!」
 サユリ「じゃあ、見たら、信じる?」

 論より証拠と言うわけで、雷と岡野は実際にその部屋に泊まって、幽霊が出るかどうか確かめることになる。

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 岡野「銭形君、君をひとりにする訳にはいかない。大丈夫、私がついてるからね……安心したまへ」

 極端なビビリの岡野は、雷の背中にぴったりくっついて、一時たりとも離れようとしない。

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 と、窓のほうを振り向いた岡野、何かを見付けて「ああっ!」と叫ぶ。

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 岡野「ふわわ、ああーっ」

 怯えまくりながら雷の後ろに回り込む岡野だったが、その時の口が人間業とは思えないほど大きく歪んで、直後に出てくる貞子風幽霊なんかよりよっぽど怖い。

 雷「えっ、えーっ?」

 何事かと振り向いた雷にも、ベランダでうごめいている黒い髪の女の幽霊の姿がはっきり見えた。

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 しがみついてくる岡野を振り払って、もう一度窓のほうを向いた時の雷の髪型がカッコイイと思うので貼りました。

 で、お約束として、もう一度見た時には既に幽霊の姿は跡形もなくなっている。

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 最初から幽霊など信じていない雷は全く怖がることなく窓を開けてベランダに出て、幽霊の姿を目で探す。
 岡野「ふが、銭形君、で、出たよ、帰ろう……」

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 その後、マンションの屋上へ上がり、調査をする雷。岡野はすっかり幽霊の祟りだと信じ込んで、逃げ腰であった。

 雷「大丈夫ですよ、さっきの幽霊はニセモノですから」
 岡野「なんだって」
 雷「アッハンさんが変装してたんです」
 岡野「またそんなことを言って……それじゃあねえ、あの7階の部屋からどうやって姿を消したんだよ?」

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 雷、現場百回と、再び701号室へ。

 雷「幽霊は半年前、マンションが建ってから目撃されるようになった。目撃者はみんなすぐに部屋を引き払った。滝沢さんだけは殺された……どうして? それはつまり滝沢さんがして、他の人がしなかったことがあるから……」

 怨霊退散のお札を手当たり次第に貼っている岡野をよそに、推理を巡らす雷。

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 ふと、机の上に置かれているリフォームの見積書に気付いて、手に取る。

 それは滝沢の死体を発見した宅配業者が届けたものだった。

 このタイミングで、リン! と鈴が鳴り、

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 映像がハイキーになって、素早く振り向く雷の顔のドアップと言う、市川崑の金田一シリーズでの「金田一耕助が何かに気付いて振り向くシーン」を意識した演出になる。

 これは過去のケータイ刑事シリーズでもしばしば見られるお遊びだ。

 雷「そうか! 謎は解けたよワトソン君!」

 その夜、誰もいない701号室へサユリがライトと脚立を持って忍び込んでくる。

 サユリが天井裏に上がろうとした瞬間、雷鳴が轟いていつもの「お仕置き」シーンとなる。

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 雷「幽霊の正体はやはりあなたですね」
 サユリ「まぁだそんなことゆって、証拠を見せなさいよ~」
 岡野「証拠ならある、管理人室の奥からこんなものが出てきた」

 岡野が、幽霊の衣装やメイク道具を持って登場。

 岡野「しかし銭形君、あの時ベランダにいた幽霊はどうやって姿を消したんだ?」

 視聴者としても、そこが一番気になるトリックであったが、雷は淡々と「逆バンジーですよ」と答える。

 ぎゃ、逆バンジー?

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 雷「幽霊を演じていたアッハンさんは屋上に向かって逆バンジージャンプをして逃げたんです。この部屋の真上の手摺に、二種類のロープを結んで出来た擦り傷がありました。ひとつはベランダから屋上へ逃げる際に使った逆バンジーロープ、もうひとつは普通のロープ、恐らく屋上からベランダに降りる際に、使ったのでしょう」

 ……だそうでーす。

 うーん、「ケータイ刑事」ではかなり「?」なトリックが出てくるけど、さすがにこれはどうかと思う。

 これじゃ1話の岡野の「犯人がパラグライダーで逃げた説」などと大して変わらない推理じゃないか。

 それに、そんな目立つことをしていたら、周辺の住民に目撃される可能性もあっただろう。

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 雷「あなたは幽霊騒ぎをでっちあげ、入居者を次々追い出した、それはこの部屋に、人を寄せ付けたくないある秘密があったから……ところが殺された滝沢さんはその秘密に大きく近付いてしまった。滝沢さんは和室を自分好みの洋室にリフォームするつもりだったんです。畳は全てフローリングに、天井も木目風から洋風のモダンなものへと」
 サユリ「分かったよーっ、認めるよーっ!」

 雷の推理を聞いていたサユリが不意に金切り声を上げる。

 サユリは、幽霊に化けて滝沢を脅かしたが、殺すつもりはなかったと弁明する。

 雷「ですがあなたには別の殺人に関与した罪があります。リフォームで天井がはがされたら、その事件のことがばれてしまう……アッハンさんは必死だった筈です。あなたはさっき、そこを開けようとしましたね」

 雷に言われて岡野が天井裏に入ると、やはりそこに死体が隠されていた。

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 雷「やっぱり……あれはあなたが半年前、この部屋で殺害した島崎さんの遺体ですよね」
 岡野「島崎ぃ? 半年前に姿を消した内装業者かぁ……しかし、動機は?」
 雷「最近の物件は和室より洋室が主流です。恐らく島崎さんはフローリングを勧めた筈、でも大の日本通であるアッハンさんにとって、畳は絶対に譲れない条件だったんじゃないでしょうか」
 サユリ「すべて仰るとおり」
 岡野「だけど、そんなことで……」
 サユリ「そんなことを? 畳は日本人の心でしょう! あの日もついカッとなって……」
 雷「それで死体を天井裏に隠したんですね」
 サユリ「後から別の場所に埋めるつもりだった。でも次の日には、もう天井が張られちゃってるのよねえ」

 ……と言う訳で、最初の殺人事件の動機もめちゃくちゃなものだった。

 それに、殺人があったのは6~7月だったんだろう? 死体をそんな時季に部屋の天井裏に置きっ放しにして、異臭騒ぎが起きない筈がない。

 今まで死体を動かすチャンスがなかったと言うのも変である。入居者がコロコロ入れ替わっているのだから、空白期間にいくらでも死体を取り出すことは出来たはずだ。

 長々と書いておいてアレだが、今回はトリックも動機も、「ケータイ刑事」シリーズ中でも最低に近い。

 まぁ、自分は雷が可愛く撮れていればそれで満足なんだけどね……。
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