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「ウルトラマンタロウ」 第37話「怪獣よ故郷へ帰れ!」

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 第37話「怪獣よ故郷へ帰れ!」(1973年12月14日)

 管理人の大好物の丘野かおりさんと、松谷紀代子さんが共演した夢の回。

 冒頭、とある別荘地の一軒から出て来た老人が「いよいよ冬がやってくる。また春が来るまでさみしいことだ。さびしいことは年寄りには良いことだ」と、訳の分からないことを割と大きな声でひとりつぶやいている。

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 その時、何の前触れもなく天から巨大な怪獣が降ってくる。

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 その怪獣、ヘルツと言う名前なのだが、これがまた谷岡ヤスジの漫画から抜け出してきたみたいなアホ面で、こちらが真面目に相手をするのが馬鹿馬鹿しくなってくるような奴だった。

 それでも老人は律儀に「くわぁ、怪獣だぁっ」と大仰に腰を抜かして別荘へ逃げ込む。

 その老人が通報したのか、それともZATのレーダーが反応したのか、即座に荒垣たちがホエール、コンドルで飛んでくる。

 ヘルツは至って大人しく、落ちてきた場所をただうろうろしていただけだったが、別荘地に近付こうとするのを見て、荒垣が攻撃命令を下す。
 だが、攻撃を受けてもヘルツは暴れるでもなく、反撃するでもない。荒垣はそれを見て攻撃をやめさせると、一旦地上に降りて様子を見ることにする。

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 荒垣「どうも何か感じが違うなぁ」
 南原「怪獣はあくまでも怪獣です。いつまた暴れ出さないと言う保証はありません。攻撃しましょう」
 光太郎「問題は一体こいつはいかなる怪獣で、いかなる目的をもって地球にやってきたかです」
 北島「しかし、宇宙のどこから来たのか……」
 光太郎「北島さん、それが分かれば対策の立てようもありますか?」
 北島「そりゃ勿論だよ」
 光太郎「じゃ、行ってきます!」

 光太郎は北島の返事を聞くや、そう言っていきなり怪獣に向かって走り出す。

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 無鉄砲な光太郎は、ヘルツの爪先に飛び乗ると、ナイフでその皮膚をグサグサ抉ろうとする。

 が、表面は固くてナイフの刃がぼろぼろになってしまったので、光太郎はヘルツの足の裏に潜り込み、柔らかい土踏まずの部分を抉り、見事、組織片を採取することに成功する。

 北島だけ組織片と共にZATに戻り、それを分析している間、荒垣たち三人はその場に留まって、焚き火をしながら怪獣の監視を行う。

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 ヘルツは相変わらず大人しく、時折、物悲しげな鳴き声を上げるだけで、周辺住民に危害を及ぼすような気配はさらにない。

 光太郎「俺に切られた所が痛いのかな?」
 南原「まさかー、あれほどの図体だぞ、ノミに喰われたほどにも感じないさ」
 荒垣「おっ」
 光太郎「どうしました、副隊長?」
 荒垣「あそこに、女の子がいたような気がしたんだがな……」

 谷底のほうを見ていた荒垣がつぶやく。

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 果たして、白のワンピースに白のマフラー、白のブーツと、白一色に固めた黒髪の少女が斜面を上がってくる。

 めぐみ「ZATのかたですのね」
 南原「はい、僕、南原です、よろしく」
 荒垣「あなたこそこんな遅くに、何ですか?」
 めぐみ「あの怪獣を早くやっつけてください、あれは大変悪い怪獣です。一刻も早く殺して!」
 光太郎「お嬢さん、我々は今、調査中なんですよ」

 こんな少女がこんな時間、こんな場所に、それも忽然と現れたのは、ZATの隊員として怪しむべきであったが、相手があまりに可憐な姿をしているので、荒垣たちは毛ほども不審を抱かない。

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 めぐみ「そんなことは調べるまでもありません!」

 なにしろ、それを演じているのが70年代を代表する特撮アイドルのひとり、丘野かおりさん(クレジットは山田圭子)なのだから、野郎どもがコロッと騙されてしまったのも無理はない。

 光太郎「あの怪獣に何か?」
 めぐみ「はい、おじいさんが殺されたんです。早く仇を取ってください!」

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 めぐみ「久しぶりに会えると楽しみにしてきましたのに……」

 めぐみの祖父こそ、最初にヘルツを目にしたあの老人であった。
 老人は暖炉の前のソファに座ったまま、動かなくなっていた。

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 めぐみ「おじいさまは山が好きで、夏が終わっても一人だけこの別荘に残ってらしたんです」
 荒垣「お気の毒なことでした。怪獣出現によるショック死のようですね」

 涙を溜めた目で振り向いて説明するめぐみ。可愛過ぎ……。

 と、そこへ本部の北島から連絡が入る。

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 北島「怪獣の正体がはっきりしました。メドウーサ星座に住む怪獣です」
 荒垣「地球に来た原因は?」
 北島「メドウーサ星座に電磁波の大混乱があります。何か争いがあったのかもしれません」

 腕時計型の通信機で北島と話している荒垣を、めぐみがじっと見詰めている。

 光太郎は、荒垣に言って、スワローで森山隊員にも来て貰い、めぐみに付き添わせるよう頼む。

 その後、荒垣たちは暖炉の前で一夜を明かすことになる。

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 光太郎「副隊長、老人の遺体は目障りなので2階の和室に移しました」
 荒垣「そうか」
 南原「副隊長、夜明けと共に行動しないと、ZATは何をしてるって世間の非難が起こりそうですね」
 荒垣「本当に悪い怪獣だとはっきりしていれば、簡単なんだが」

 その頃、めぐみは別室で、応援にやってきた森山隊員と一緒に休んでいた。

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 めぐみ「森山さん、どうして、どうしてZATは直ちに行動を起こさないの?」
 森山「めぐみさん、今本部で調査中なんです。現実に悪いことをしているか……」

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 森山「あるいは、今は何もしなくても本当に悪い怪獣であるという確信が持てぬ限り、ZATは攻撃しません……」

 森山隊員の瞳って縦長で、時々ほんとの猫の目みたいに見える時がある。

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 めぐみ「……」

 そして、必要もないのについ画像を貼りたくなる丘野さんの可愛らしさ! 嗚呼、しあわせ……。

 出来ればこのままずっと丘野さんの画像を貼りながら余生を送りたいものだ。

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 森山「怪獣もやはり人間と同じ生き物ですから」

 いつも思うことだが、ZATの女性隊員の制服って、なんとなく幼稚園の制服っぽい。小柄な森山隊員が着るとますますそんな感じがする。

 ちなみに撮影時、松谷さんが21くらい、丘野さんが18くらいか。どっちも年齢より大人びて見えるなぁ。

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 めぐみ「あの怪獣は私のおじいさんを殺しました。悪い怪獣です!」
 森山「お気持ちは良く分かります。でも、ショック死ですから、直接殺された訳では……」
 めぐみ「同じことですわ、怪獣が現れなければ、とにかくおじいさんは死ななかった筈です」

 途中から、めぐみの声だけエコーが掛かり出す。

 めぐみ「森山さん、あなた一人で怪獣をやっつけて!」
 森山「私はZATの一員です、勝手な真似は許されません」

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 めぐみ「そこを何とかして欲しいの、森山さん、お願いします!」
 森山「はうっ、なっ、なにを……」

 めぐみのエコーボイスには人を操る催眠効果があったのかも知れないが、強固な意思の森山隊員には通じず、めぐみはいきなりその首を絞めてくる。

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 めぐみ「結局は言いなりになるのよ!」

 めぐみはベッドからゆらりと立ち上がると、気を失って倒れている森山隊員を見下ろす。

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 そして、その体に覆い被さり、青い光になって森山隊員の胸のブローチの中に入り込む。

 案の定、めぐみは人間ではなかったのだ。

 何者かに憑依された森山隊員は、むっくりと体を起こすのだったが、

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 それと同時に分かりやすい悪魔メイクになってしまうのが、ちと残念。

 これじゃコントだよ……。

 夜が明ける頃、暖炉の前でうつらうつらしていた三人は、不意の爆音に目を覚ます。

 光太郎「スワローの爆音だ」
 南原「あ、北島さんが来た」

 窓から上空を飛ぶスワローを見た三人は、当然、それが本部から来た北島だと思い込む。

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 が、それは森山隊員が昨日乗ってきた機体で、何者かに操られている森山隊員が操縦していた。

 森山「おのれ、ヘルツめ、よくも地球まで逃げたな、もう生かしてはおかぬ。ZATの武器を借りて殺してやる」

 男の声で叫ぶと、森山隊員はヘルツに猛攻を開始する。
 荒垣たちはスワローに乗っているのが森山隊員だと知ると、通信機でやめるよう呼びかけるが、

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 スワローはその荒垣たちにも攻撃を仕掛けてくる。

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 荒垣「仕方ない、ホエールで森山くんのスワローを攻撃しよう」
 南原「森山くんがかわいそうです。あの娘に唆されたに違いありません!」

 が、そこでぼやぼやしているうちに、着陸しているホエールを狙い撃ちされ、破壊されてしまう。
 光太郎は、残ったコンドルに乗ってスワローを追いかけ、その横を飛びながら必死で森山隊員に呼びかける。

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 森山「邪魔する奴はみんな殺す!」
 光太郎「……!」

 その後、いろいろあって、光太郎はタロウに変身する。

 スワローも着陸すると、

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 森山隊員がコックピットから出てきて、

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 走りながら青白い光に包まれ、

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 再びめぐみの姿に変わる。

 ……しかし、そうすると、森山隊員のボディは何処に行っちゃったのだろう?

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 とにかく、最後はその本来の姿、メドウーサ星人の姿に変化する。

 星人「うわーっはっはっはっ、わしはメドウーサ星人だぁ、怪獣ヘルツを星座から追い出して、メドウーサ星座を我が物にしようとしたのだーっ! ヘルツはZATの力を借りてやっつけた。タロウ、お前もやっつけてやるぞ!」

 メドウーサ星人(発音はメドーサに近い)は、自分の住所・氏名・目的などを聞かれもしないのにべらべら喋ってから、無謀にもタロウに喧嘩を吹っかけてくる。

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 同じ頃、荒垣たちは地面に転がっていた森山隊員を見付け、北島隊員とも合流していた。

 南原「大丈夫です、後はタロウに頼みましょう!」

 自分たちで何とかしようとは全く考えないZATの皆さん。

 もっとも、今回は全ての戦闘機が使用不能になっているので、見物に回るしかないんだけどね。

 そして、タロウとメドウーサ星人の戦い。

 メドウーサ星人は巨大化する前はなかなかの策略家であったが、巨大化と同時にバカになっちゃったらしく、何の工夫もないままタロウと殴り合った末、ストリウム光線で木っ端微塵に粉砕される。

 しかし、どう見ても人畜無害のヘルツを追ってわざわざ地球までやってくるとは、基本的に何を考えているのか良く分からない星人であった。

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 メドウーサ星人を倒してくれたタロウに、ぺこりとお辞儀をするヘルツ。

 一緒に空へ飛んでいくのかと思いきや、タロウはひとりでさっさと飛び去ってしまう。

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 南原「怪獣が喜んでますよ」
 北島「おう」

 と、彼らの背後に、一台の白いビートルがやってくる。

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 嬉しいことに、その運転席から降りてきたのは、またあのめぐみであった。

 何から何まで白で統一されているところに、スタッフのこだわりを感じるなぁ。

 やっぱり、丘野さんには白が似合う。

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 森山「あっ、副隊長!」

 また宇宙人が来たのかと怖がって、荒垣の背中に隠れる森山隊員が可愛いのである!

 めぐみ「ZATの皆様、ありがとう」
 荒垣「あなたは?」
 めぐみ「あそこの別荘におじいさんがいるんです。怪獣が出たと聞いて、お見舞いに来ました」

 抜け抜けとそんなことを言うめぐみに、南原が銃を取り出して「貴様、星人の幽霊か?」と身構える。

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 めぐみ「はあっ?」

 怪訝な顔で首を傾げるめぐみが可愛いのである!

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 北島「大丈夫だ、この人は人間だよ」

 北島が宇宙人探知機(?)でその体を調べるが、紛れもない人間であることが分かる。

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 その後、全員で別荘に行くが、いつの間にか光太郎が戻っていて、しかも死んだ筈の老人を世話しているではないか。

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 めぐみ「おじいちゃん!」
 老人「おお、めぐみ」

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 めぐみ「おじいちゃん! 本当に死んだかと思ったわ」
 老人「なぁに、このわしがそう簡単に死ぬものかい!」

 祖父の胸に顔を埋めて泣くめぐみ。老人は優しくその背中を撫でてやる。

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 南原「一体どうなってるんだ」
 北島「星人がめぐみさんに化けて、おじいさんに近付き、メドウーサ磁気で仮死状態にしてそれを利用したんだよ」
 南原「そうかぁ」

 北島がそう説明するのだが、別に老人を操るシーンはなかったのだから、仮死状態にする必要はなかったと思うんだけどね。悪辣なメドウーサ星人があえて老人を生かしておいたというのはちょっと解せない話だ。

 あるいは、本当は死んでいたのだが、タロウがリライブ光線で生き返らせた……と言うことも考えられる。

 それに、メドウーサ星人が見たこともないめぐみと瓜二つに化けていたというのも不思議である。仮に、別荘にめぐみの写真があって、それをコピーしたのだとしても、後からやってきためぐみと全く同じ衣装を着ていたと言うのは、合理的な説明がつかない。

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 北島隊員の台詞の後、森山隊員が考え深げに頷く顔がアップになる。

 自身、メドウーサ星人に憑依された経験を改めて噛み締めているのだろう。

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 北島「この地球でも色々と争いが絶えないけど、宇宙でも同じなんだなぁ」
 光太郎「うん、そして我々ZATは、いつも正しい方の味方だ!」

 カメラに向かって満面の笑顔を寄せるZATのメンバー。

 ラスト、ZATの戦闘機によって、ヘルツが宇宙へ送り返されていく。
 それを見上げている老人とめぐみ。

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 めぐみ「かわいそうな怪獣さん、今度は幸せにねー!」

 ……と言う訳で、ストーリー良し、丘野さん良し、森山隊員良し、後味良し、の管理人的には百点満点のエピソードであった。

 特に意味もなく丘野さんの画像をたくさん貼ってしまったが、ご容赦いただきたい。

 それにしても、丘野さんのゲスト回って、「ミラーマン」46話、「仮面ライダー」84話、「V3」23話などのように、傑作が多い気がするなぁ。「ウルトラマンレオ」の後も、せめてもう5年、芸能界で活躍して欲しかったところだが……。
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コメント

森山いずみ隊員(松谷紀代子)の魅力が満載

この回の森山隊員は、隊員服の胸当ての上部に宝石ブローチを飾り付け、事件のケアのために付き添っためぐみ(メドウーサ星人)に首を絞められて気絶する際にキスを迫られるような色っぽい表情を見せて仰向けに倒れると素足を見せ、メドウーサ星人に憑依された状態での白塗り・目張り・口裂けのメイクは妖艶で、メドウーサ星人と分離して意識を失ってうつ伏せに倒れているところを荒垣修平副隊長に助け起こされたあとに体を抱かれ、本物のめぐみが現れるとおびえて荒垣副隊長の背中に付き、事件が解決の方向に向かうと東光太郎隊員に肩を抱かれて嬉しそうにするなど、これらの演出は森山隊員を魅力的に描こうという意図が感じられる。

Re: 森山いずみ隊員(松谷紀代子)の魅力が満載

仰るとおりですね。

メドウーサ星人は森山いずみ隊員が好きだったのか!?

女性に化けたりあるいは女性に乗り移ったりするほどの女好きなメドウーサ星人は、憑依相手の森山いずみ隊員がお茶目でキュートでセクシーで有能で家庭的なために、森山隊員を花嫁に欲しがるほどの恋愛感情を抱いていたのだろうか!?。メドウーサ星座の征服のネックとなるヘルツを抹殺しようとしたばかりか、ZATの男性隊員やウルトラマンタロウを邪魔に思って攻撃したのは、メドウーサ星人が森山隊員を自分好みの女にして永遠に自分だけのモノにしたかったからだと思われる。

Re: メドウーサ星人は森山いずみ隊員が好きだったのか!?

コメントありがとうございます。

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zura1980

Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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