第28話「人形人間を救え!」(1983年8月13日)
後楽園ゆうえんちの広場で、ピエロの衣装を着た男性がパイトマイムをしている。

別段面白いことはしていないのに、何故かそれを囲んで人だかりが出来ている。
女子高生「やぁっだぁーっ! うっそぉーっ! 本物の人形みたい!」
若者「チェッ、人形なら良いよ。ヤブカに刺されたって痒くねえもんなー」

そのピエロ、実はメギド王子の変装であった。良く見れば、普段の顔を連想させるメイクなんだよね。
メギド(ふっ、蚊か、愚かな人間どもめ、そんなことで悩んでいるのか……)
と、そこへ立花レイがやってきたので、メギドはそそくさとその場を離れる。

グランギズモに戻ると、立案した作戦を帝王アトンたちにプレゼンする。
アトン「何、蚊だと?」
メギド「はい、人間どもめ、あのようなちっぽけな物に弱いようです」

キメラ「ははははははっ、わざわざ人間の社会を偵察した割には大した成果がなかったようね」
メギドの発言を受けて、即座に嘲笑を響かせるキメラ。

メギド「ふん、そうかなっ」
メギドが握っていた左手を開くと、その中から一匹の蚊が青い軌跡を作りながら室内を飛び回り、

キメラの目の前で巨大な進化獣の姿になる。
キメラ「うわぁっ!」
ヤブカシンカ「ヤブカシンカ!」
メギド「私がカー将軍に作ってもらったヤブカシンカ!」
カー「アトン様、ヤブカシンカは人間を動けなくしてしまいます。そうなれば地上は我々のもの!」

アトン「(なんか良く分からんけど……)
頼むぞ!」
いい加減、悪の首領をやるのに飽き飽きしたのか、アトンは投げやりにゴーサインを出す。
なにしろ、直近の27話でセミシンカを使って似たような作戦を展開したばっかりだもんね。
ついでに、そのひとつ前の25話は、ハチシンカによるゲラゲラ作戦だった……虫ばっかり。

で、話は端折るが(露骨に手を抜くなよ……)、ヤブカシンカに刺された人間は猛烈な痒みにのた打ち回った挙句、人形のようにその場から動けなくなって、えらい往生こくのだった。
事件を知って、ダイナマンたちは直ちに調査に乗り出す。

北斗「こりゃあ、ひどいなぁ……
色んな意味で」
耕作「殺虫剤も蚊取り線香も効かないなんて物凄い蚊だ」
こんなもん見せられても全然嬉しくない……。
入浴中のギャルとは言わないから、せめて、エアロビとか水泳とかしている可愛い女の子が動けなくなると言うような、視聴者の琴線に触れるようなシチュエーションを取り入れて欲しいものだ。

一応、プールで泳いでいた女の子が刺されて動けなくなると言うシーンが出てきて、

それを助ける為に、レイがパパッと衣服を脱ぎ捨て、何故かその下に着込んでいた黒ビキニで飛び込む……と言うサービスショットはあるのだが、ビキニが見れるのはこのカットだけで、甚だ物足りない。
5人は、動けない人たちに水を補給したり、幼い子供たちをベンチの日陰で休ませたり、出来るだけの対応を行うが、根本的な解決には程遠い。

竜「この暑さじゃたまらんな」
レイ「私たちは動けるもん。日陰にも入れるし、自分で水を飲むことだって出来る」
北斗「こんな恐ろしい蚊が人間を襲うなんて……きっとこれはジャシンカの仕業に違いない」
レイ「何とかして探し出さなくっちゃ」
北斗「よし、探そう!」
その後、偶然、レイがヤブカシンカを発見する。しかも、ヤブカシンカが太陽光に弱いことも知る。
メギドは一旦ヤブカシンカを退却させる。
アトン「ダイナマンにヤブカシンカの弱点を握られてしまうとはな!」
メギド「このメギド、伊達に人間どもの下等な社会を見に行ったのではありません。父上、見ていて下さい」
メギドが自信ありげに言い放つと、

ヤブカシンカに巨大なサングラスをかけさせるのだった。
ヤブカシンカ「イェイイェイ! どうだいっ!」
アトン「……」
カー「……」
キメラ「……」
この後、メギドとヤブカシンカは、帝王アトンに処刑されたと言う(註・言いません)。
一旦CMです。
ヤブカシンカがサングラスをかけて再び暴れまわっていると知ったダイナマンは、その対策を練る。
レイは、自分がメギドと同じくピエロの扮装をして、あの遊園地に現れればヤブカシンカたちをおびき出せるのではないかと考え、実行に移す。
……なんでレイがピエロの格好をしたらメギドが出てくるのだろう?
しかも、試してみたらほんとにすぐ出て来ちゃうのでリンダ困っちゃうんです……。
ちなみにレイのピエロメイク、当然貼るべきところだが、「ゴーグルファイブ」22話で桃園ミキが演じたピエロに比べると全然可愛くないので割愛させて頂いた。
とにかく、のこのこと出て来たヤブカシンカとダイナマンのバトルになる。
このままいつもの戦闘シーンが流れるだけだったら、今回は確実にスルーしたところだが、

バトルの中で、5人の人形戦士が登場する趣向があって、

紅一点の女剣士を、あのファラキャットこと、大島ゆかり(クレジットは津村ゆかり)さんが演じているのが、唯一の見せ場となっている。
今回は、連続前方回転からの、

しなやかな美脚の強烈な蹴りを放つアクションが冴え渡っている。

こればっかりは実際に動画を見てもらわないとその凄さは伝わらないが……。

凛々しいそのお顔をもう一枚。
で、いつものようにダイナマンがヤブカシンカを倒し、事件は落着する。
とにかく、今回は退屈で退屈でしょうがないエピソードであった。
- 関連記事
-
スポンサーサイト