第14話「百点塾へおいで」 三太たちのクラスのテスト結果が出て、いつもは0点ばかりの大石君が、いきなり100点を取ったのでみんなびっくりする。
帰り道、どうやって100点を取ったのか聞かれた大石君は、「百点塾」なるところへ通っていると打ち明け、他のみんなも連れて行く。

その途中、パン屋でアホのように大量のアンパンを買った青梅(大葉健二)とぶつかる。
後ろに見えるのは、渡辺真知子「唇よ、熱く君を語れ」のカネボウ等身大パネルである。
彼らは「百点塾」へ行くが、そこにいる子供たちはみんな好き勝手に遊んでいるだけで、とても塾とは思えない。
無論、ここはベーダーの作った施設であり、別室では怪人ジュクラー(まんま)が、万能鉛筆なるものをせっせと生み出していた。ヘドラー将軍たちは、新しく来た子供たちに万能鉛筆を入れたお守り袋を渡す。

ヘドラー「さあ、キライキライ音頭行こうか!」
ラジカセから流れる音楽に乗って、
「キライキライキライ、勉強キライ」などと、輪になって踊る子供たち。
ミラーやケラーが、まるっきり保母さんみたいなのがとても萌える。
半信半疑の三太たちだが、万能鉛筆を下げてテストを受けると、鉛筆が勝手に動いて正答を書いてくれ、全員100点を取ってしまう。

関係ないけど、担任の純子先生を演じる平野真理さん、なかなか綺麗です。のちに香野麻里の芸名で、「科学戦隊ダイナマン」でキメラ王女を演じてらっしゃいます。
三太たちは学校にも行かず、親から特別ボーナスを貰って派手に買い食いをしていた。その様子を不審に思ったレッドたちが彼らに詰問するが、
「学校行かなくても100点取れるもん」
「有名中学、有名高校、有名大学、一流会社」
「まあ、見ててくれよオールオーケーさ」
「人間なんて宇宙の時からすればほんの束の間、瞬きだよ」
「虚しいものよ」
「だからさ、面白おかしく暮らさなきゃ」
と、ふざけたことを抜かすのだった。
部下の報告を聞いてヘドリアン女王は高笑い。
ヘドラー「東京に40校の100点塾を開き、更に全国に300校ほど開校する準備を進めております。約2年間で日本全国の少年少女が怠け者になる予定です」 これら壮大な計画が、全く営利目的でないところがベーダーの凄いところである。要するにヘドリアン女王の気分が良くなりさえすれば、経費は度外視されるのだ。
次々と100点塾のチェーン店が建てられ、デンジマンたちも本腰を入れて調査へ乗り出す。
一旦は三太たちから万能鉛筆を取り上げ、自宅から出さないようにするが、ジュクラーによって連れ出されてしまう。

緑川(内田直哉)はひとり子供の行方を追って走り回っていたが、途中で千恵子巡査に出会う。
緑川「子供たち知らないか」
千恵子「マイクロバスでこっちへ行ったわよ」
緑川「サンキュウ!」
と、再び走り出す。
千恵子「ちょっとー、ミドちゃーん!
……あたしを避けてる。やっぱりあいつがデンジマン」
なんでだよ? あとはまあ、子供たちをベーダーから救い出し、ジュクラーを成敗して終了。
なお、今回、怪人は巨大化するものの、巨大ロボットでは戦わず、デンジブーメランだけで倒している。ロボットバトルを撮る時間的余裕がなかったのだろうか?
第15話「悪の園への招待状」 当時流行っていたのだろう、たくさんの若者がローラースケートで遊んでいる中、私服姿の千恵子巡査が鼻歌を歌いながら歩いている。

待ち合わせ場所のベンチで座っていると、緑川がやってくる。
千恵子「ミドちゃん、こっちよ」
緑川「よおっ」
千恵子「10分遅刻よ」
緑川「悪い悪い」
このやりとり、完全に恋人同士で微笑ましいのである。
緑川「チーコ、話ってなんだ」
千恵子「ねえねえあたしたちもあのローラースケートやってみなぁい? 最高に気分爽快だと思うわ~」
緑川「俺はね、忙しいの」
千恵子「あっそ。……あなた何故刑事をやめたの?」
緑川「べっ別に、ま、強いて言えば親父が殺されたんでイヤになったんだ」
緑川の父親も刑事で、第1話でベーダーに殺されているのだ。
さらに、
千恵子「あなたの今の職業はなぁに?」 ニートが一番されたくない質問をぶちかます千恵子巡査。
ま、スーパーヒーローも、あまりされたくない質問だな。
千恵子は「ずばり、デンジマンでしょ!」と単刀直入に切り込む。空とぼける緑川だが、

そこへいきなりフリスビーのような凶器が飛んでくる。

突然現れたローラースケーターに襲われるふたり。身を挺して千恵子を庇おうとする緑川がステキ過ぎる。
暴漢は、千恵子の体引っ張って連れて行こうとするが、緑川に阻止される。

揉み合ってヘルメットが脱げた途端、襲ってきた青年は夢から覚めたようにおとなしくなる。しかも自分で何をやったか覚えていないらしい。
緑川「なんで俺たちを襲った? 言え! あと、もうちょっと掴みやすい襟にしろ!」 ※このエントリーにはたまに明らかな嘘が出てきます。

青年はベーダーの放送しているラジオ番組に夢中になっていた。
ミラー「これからの30分はあなたと、そしてわたし、スタークィーンふたりだけの30分よ」
そこから流れる音楽によって彼らを催眠状態にし、意のままに操ろうと言う作戦であった。

そのうち青年にスタークィーンから招待状が届く。青年の後をつける緑川。街頭ロケと言うことで、背後のギャラリーがガンガンこっちを見てる。

彼はローラーディスコと言う、当時実際にあったのだろう、ローラースケートのまま踊れるディスコへ入っていった。
ここでは、ピンク、グリーン、イエローの三人だが、

ローラースケートで店に入るときは、何故かグリーンとイエローの二人しかいない。実際は、先行して店の中に入りかけているピンクがいるのだが、これはほぼ100パーセント小泉あきらさんではなく、代役だろう。

理由は簡単で、彼女、全然ローラースケートが出来ないからだ。

色々あって、デンジマンたちがベーダーのラジオ放送車を追いかけるが、途中で千恵子の乗るミニパトに出会う。
ピンク「怪電波を発する車を捜しています、見掛けませんでした?」
千恵子「それなら、第3倉庫のほうに」
普通にデンジマンと会話するなよ。 
だが、去り際に、グリーンが「サンキュウ、チーコ」などと口走るものだから、彼女の疑惑はますます深まる。
千恵子「チーコって、やはりあいつはデンジマン……」
友子巡査「なにひとりごと言ってんの?」
千恵子のパートナーを演じるのは阿竹真理さん。後半では日高久美子さんが演じている。
後は、怪人を倒すだけ。

ローラースケート怪人だけあり、それを活用した攻撃を仕掛けてくる。
ごてごてした怪人スーツを着て、よくこれだけ滑れるものだと感心する。
終わりです。