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「科学戦隊ダイナマン」 第42話「挑戦ダークナイト」



 第42話「挑戦ダークナイト」(1983年11月19日)

 遂に終盤のキーキャラクター・ダークナイト様がご登場遊ばす、ストーリーの節目となるエピソードである。

 考えたら、いわゆるヒーローのライバルキャラとしては、スーパー戦隊シリーズにおいては、このダークナイトが嚆矢となる訳……だよね?

 ま、それと似たような立ち位置のキャラは、バンリキ魔王とかイナズマギンガーとかいるんだけど、やっぱりライバルキャラと言うのとはちょっと違うだろう。

 このダークナイトの出現以降、「バイオマン」のシルバ、「フラッシュマン」のサー・カウラー、「マスクマン」のキロスなど、ほぼ毎シリーズ、同系統のクールなキャラクターが中盤以降登場し、ストーリーを盛り上げていくことになる。

 前置きが長くなった。

 さて、冒頭、帝王アトンはグランギズモの奥深く、警備兵に見守られながらぐーぐーお休みになっておられた。

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 だが、9本尻尾が邪魔で(?)仰臥できず、椅子に座ったまま寝ているのが、いずれ地球を支配下に置こうとしているジャシンカの帝王としては、あまりに悲しいお姿であった。

 あと、寝所にも警備兵が常駐しているのでは、落ち着いてオ○ニーも出来んではないか。

 と、不意に、屋内だと言うのに青白い稲光が走り、

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 何事かと目を覚ましたアトンの前に、漆黒のボディに白いラインの入っためちゃくちゃカッコイイ戦士が忽然と現われる。ダークナイトである。

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 ダークナイトは寝所に安置されていたアトンの宝剣を奪うと、素早く寝所から躍り出て振り向き、額の宝石(?)を光らせる。

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 アトン「貴様、何者だ?」
 ダークナイト「帝王剣は、頂いた!」

 デザインも良いけど、この声がまた渋くて最高なのだ。

 ダークナイトの正体が○○○なのは言うまでもないが、同じ俳優が喋るとすぐバレてしまうので、全然別の俳優、ハンターキラーの飯田道郎さんが当てているのも大正解。

 先のことになるが、ダークナイトが正体を現した途端、急に威厳がなくなってしまうのが残念である。

 ダークナイトはそのまま天井を突き抜けて疾風のように消えてしまう。

 警備兵はおろか、帝王アトンでさえ反応できない早業であった。

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 アトン「なんたることだ」
 カー「地底奥深く、このグランギズモに到達するだけでも並大抵のことではないと言うのに」
 ゼノビア「アトン様の寝所に忍び込むものがいたなんて……」
 キメラ「……」

 当然ながら、アトンはかつてない屈辱を味わい、全身をワナワナさせながら激怒していた。

 カー将軍もゼノビアも恐れおののき、最年少のキメラなどは怖くて面も上げられない。

 アトン「よいか、帝王剣は帝王アトンのしるしぞ。草の根分けても探し出し、必ず取り戻して参れ!」

 一方、地上では、このところダイナイエローこと耕作が仲間にも内緒で奇妙なことをしていた。それは、鉢植えの美しい花を、ある家の玄関にそっと置いておくと言うものだった。

 耕作が鉢植えを置いた直後、その家に住む女子高生ゆかりと小学生カズオの姉弟が学校から帰ってくる。

 ゆかり「わぁ、今日はバーベナよ」
 カズオ「……」
 ゆかり「バーベナの花言葉は一致協力、兄弟力をあわせて頑張りなさいと言う意味よ」
 カズオ「余計なお世話だい!」

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 ゆかり「この花を届けてくれた人はこうして人知れず花言葉のメッセージで私たちを励ましてくれているのよ。ニチニチソウは若い友情、タチジャコソウは勇気、ケシは慰め……」
 カズオ「同情なんか要らない、何だい、こんな花!」

 ゆかりは送り主の意図を察して、心から花とそれに込められたメッセージの贈り物を喜んでいたが、カズオは憎まれ口を叩くと、そのひとつを地面に叩きつけてしまう。

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 ゆかり「カズオ!」
 カズオ「有尾人をやっつけて、父ちゃんと母ちゃんの仇を取って欲しいんだよー」

 カズオはそう本音を叫ぶと、犬を抱いて家を飛び出してしまう。

 その様子を物陰から気遣わしそうに見詰めていた耕作であったが、突然、自分目掛けて刀身に装飾が施された剣が飛んでくる。耕作、咄嗟に身を伏せてそれをかわす。

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 耕作「あ……、随分変わった剣だな」

 耕作は知る由もなかったが、それは紛れもなく、アトンの寝所から待ち去られた帝王剣であった。

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 続いてキメラも、今回のメカシンカ・マサカリベアー、シッポ兵たちを引き連れて駆けつける。

 ……さっきまで住宅地にいたと思うんですが。

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 キメラ「その剣、返して貰おうか」
 耕作「ほう、随分と大切なものらしいな」

 耕作、剣を引き抜いて構えると、それだけで激しい雷鳴が轟き、向かっていたシッポ兵が腰を抜かす。

 耕作「おーおおー、ほう、こりゃ凄いや」

 さすがに帝王アトンの宝剣だけあってその威力は凄まじく、メカシンカのマサカリベアーでさえ、剣を持つ耕作には歯が立たない。やがてレッドたちも到着したため、キメラはひとまず退却する。

 ……なんでそんな素晴らしい武器を、今までダイナマン打倒のために使おうとしなかったのだろう? 文字通り宝の持ち腐れではないか。

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 アトン「なにっ、帝王剣がダイナイエローの手に渡ってしまっただと?」
 キメラ「謎の通信が指令する場所に言ったところ、既に帝王剣は南郷が持っていたのです!」

 グランギズモに手ブラで、いや手ぶらで帰還したキメラ、必死に自分には落ち度のなかったことを釈明する。

 しかし、キメラもメギドと同じくらい失敗を繰り返しているのに、一方は尻尾斬って千年洞窟追放で、一方は何のお咎めも受けずに済んでいると言うのは、如何にも不公平である。

 ……ま、自分がアトンであっても、キメラを処刑しようなどとは思わなかっただろう。可愛いからね。

 あるいは、罰としてもっと露出度の高い衣装を着せるとか……って、単なるセクハラじゃねえか!

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 カー「帝王剣を盗み出した曲者は、わざと南郷にそれを与え、しかもそのことをわざわざ我々に教えたことになる……」
 ゼノビア「ぬわぜぇ?」

 ダークナイトの不可解な行動に、歴戦のカー将軍もゼノビアも首を傾げていた。

 シッポ兵「大変です! NHKの集金です!
 アトン「まずい、みんな居留守を使え!」

 ……って、前にもやっただろ、そのギャグ。

 シッポ兵「大変です! 南郷耕作からの果たし状です!」
 ゼノビア「女将軍ゼノビア、万年山戦国ヶ原にて待つ。時刻は正午……」

 何故かその宛名は、アトンでもカーでもなく、ゼノビアだった。

 ……しかし、どうやって届いたんだ、その果たし状は? ジャシンカは郵便局に私書箱でも作っているのか?

 その耕作、帝王剣を皮のケースに入れて、指定された場所へひとりで向かう。

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 北斗「南郷の奴、何処にも見当たりません」
 洋介「一体どうしたってんだ?」
 竜「あの奇妙な剣を手に入れてからでござるよ」

 他の4人も夢野司令も、何の連絡も入れずに出掛けてしまった耕作の行動に当惑の色を隠せない。

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 ゆかり「あっ」
 北斗「あっ、ごめんなさい」
 ゆかり「すいません」
 北斗「すいません、あの……この植木鉢は?」

 北斗、街中で耕作の植木鉢を持って走り回っているゆかりを見掛け、彼女にぶつかりそうになりながら呼び止める。なんとなく、北斗が街頭アンケートを取ろうとしているようにも見える。

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 ゆかり「実は時々、こうして花を送り届けてくれる方がいるんです」
 北斗「何故?」
 ゆかり「父と母が有尾人に殺されたのを御存知のようなんです」

 言い忘れていたが、ゆかり役は「バッテンロボ丸」の婦警役が可愛かった鈴木美司子さん。

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 北斗「えっ」
 ゆかり「今日はミヤコグサです。花言葉は敵討ち!」
 北斗「敵討ち?」
 ゆかり「もし、その為にその方に何かあったらと思うと……」

 ゆかりはそれを心配して、カズオと一緒に耕作を探し回っていたのだ。……と言っても、それが誰か、全く手掛かりがないのだから探しようがないんだけどね。

 ゆかりは問われるままに、両親を殺された時の模様を話す。

 ゆかりたちが一家そろって万年山の戦国ヶ原にピクニックに行った時、ゼノビアたちに捕まり、

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 父と母は、崖の上から突き落とされ、無残にも子供たちの目の前で殺されてしまったと言うのだ。

 ここ、躊躇なく二人を突き落とすゼノビアの冷酷ぶりが実に良く出ていて素晴らしい。

 それに、戦隊シリーズでこうやって実際に親が殺されるシーンが出てくるのも、なかなか珍しいよね。

 しかし、ゼノビアが何故そこにいて、ゆかりの両親を殺さねばならなかったのか、説明は一切ない。それに、ゼノビアの性格からして、ゆかりたちを生かして帰すとも思えないのだが……。

 また、耕作もどうやってそんな事実を知ったのか?

 想像で補えば、ゆかりたちも殺されそうになるが、たまたまパトロールに来ていた耕作が見付け、ダイナイエローに変身して二人を助け出したのではないだろうか? だから、ゆかりたちは耕作の顔を知らないのだ。

 それはともかく、約束の時刻、耕作は戦国ヶ原でゼノビアと対峙していた。

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 耕作「ゼノビア、小さな幸せを壊された一家に成り代わって、仇を取ってやる!」

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 剣を構えてゼノビアに突っ込んでいく耕作だったが、グランギズモからその様子を見ていたアトンの左目が光り、耕作の頭上から雷が落ちてくる。

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 アトン「ぐわっはっはっはっ」
 ゼノビア「帝王アトン様!」
 レッド「帝王アトン?」
 アトン「どうだ、苦しいか、帝王アトンの剣を汚したものは地獄に落ちる。その剣がお前のエネルギーをすべて吸い尽くす。お前は狂い死にするのだ」

 続いて、空にアトンの巨大なビジョンが出現し、哄笑を響かせ、耕作に死の宣告を下す。

 耕作は、右手に剣を掴んだまま体が硬直し、激しい痛みに悶え苦しんでいた。

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 仲間は南郷の手から剣を剥がそうとするが、どうしても取れない。

 ゼノビア「ダイナマン、南郷を助けたければたったひとつ方法がある。それはその剣で人間を斬ること……人間の血を吸わぬ限り、永遠に離れないわ」

 耕作を囲んでおろおろしている4人に、ゼノビアは親切にも耕作の命を救う方法をタダで教えてやり、さっさと引き揚げてしまう。

 ゼノビア、さかしらに見えて実は単なるアホだったのか、それとも、さりげなくダイナマンに助言を与えてやったのか?

 いずれアトンを追い落としてジャシンカに君臨しようとしているゼノビアとすれば、アトンとダイナマンの戦いは、もう少し続いた方が好都合だったろうから、ありえる話である。

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 耕作、半狂乱で走り出すが、その前に立った北斗の姿までシッポ兵に見えてきて、物凄い形相で北斗に斬り掛かって来る。

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 北斗「南郷、帝王剣を今離してやるぞーっ! ぐわーっ!」

 北斗、耕作の体を押さえると、帝王剣の鋭い刃を、自らの腕に食い込ませる。

 そう、北斗は自らの血を流すことで、帝王剣の呪いを解こうとしたのだ。

 果たして、血を吸った途端、帝王剣は耕作の手を離れ、耕作も正気に返る。

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 北斗「南郷、帝王剣の念力は消えたぞ」
 耕作「弾さん、その傷は?」
 北斗「なに、帝王剣に血を吸わせてやっただけさ」
 耕作「俺はなんてことを……」

 仲間の体を傷付けてしまったと、耕作は顔を歪ませて自分を責める。

 しかし、帝王剣の設定ははっきり言って甘いよね。これが「人間の命を奪うこと」だったら、北斗もどうすることも出来なかっただろう。

 故意にせよ、天然にせよ、結果的にゼノビアの余計な一言がダイナマンを救ってしまったことになる。

 と、再びゼノビアが姿を見せ、地面に突き刺さった帝王剣を引き抜く。

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 ここで、俄かにあたりが暗くなったかと思うと、不敵な笑い声を響かせて、今回の事件の仕掛け人、ダークナイトが颯爽と登場する。

 ダークナイト「ふふふふ、弾北斗、ダイナレッドの命は俺が頂戴する、ふふふふ、ふははははっ」
 ゼノビア「何者?」
 ダークナイト「闇の使者、ダークナイト! 帝王剣を盗み出し、ダイナイエローに与えたのはこの俺だ」
 北斗「一体お前の狙いは何だ?」
 ダークナイト「いずれ分かる。その時を楽しみにな!」

 ここでいつものラス殺陣になる。

 ダークナイトはゼノビアの差し向けたシッポ兵たちを一瞬で葬り去ると、

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 ダークナイト「ダイナレッド、闇の使者、ダークナイトと勝負しろ!」
 レッド「おおっ」

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 ダークナイトは、剣を天にかざして漆黒の空間を作り出し、レッドと一対一の勝負を挑む。

 ……なんか蛍光灯を振り回しているようにも見えるが、それはあなたの錯覚、ではなく、見たとおり本物の蛍光灯なのです。

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 互いに技を繰り出した後、普通の空間に戻って激しく斬り結ぶ両雄。

 ダイナマンと言うより、レッドとの勝負に固執するあたり、ダークナイトの正体を推測するさりげない手掛かりになっているのが心憎い。

 が、ここでキメラがマサカリベアーを率いて戦場に現われ、二人まとめて始末しようとマサカリベアーにミサイルを発射させる。

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 キメラが続いて放った剣がレッドの体に突き刺さろうとしたとき、それを身を以て庇ったのは、他ならぬイエローであった。

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 ダークナイト「邪魔が入ったか、この次会う時まで生きていろよ、ダイナレッド」

 ま、次に会ってる時点で生きてると思いますけどね(揚げ足取り)

 ダークナイトは捨て台詞を残して姿を消す。

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 キメラ「ダイナマンだけでもやっつけろーっ!」

 今回は影の薄かったキメラであったが、このアングルからのデルタは、やはり堪らないものがあるのです。

 この後、マサカリベアー(一体何の為に作られたのだろう?)を倒して事件は一応落着する。

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 帝王剣は無事にアトンの手に戻る。

 アトン「闇の使者ダークナイトには尻尾がなかった。有尾人でないとすると、人間か」
 カー「しかし人間ならここまで忍び込むことは出来ません。敵か味方か、ダークナイト……」

 正体不明の第三勢力の出現に、グランギズモにはいつになく重苦しい空気が立ち込めていた。

 この、「尻尾がなかった」と言うのもその正体を突き止める大きな手掛かりになると思うのだが、この時点では誰も気付かない。

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 カズオ「お姉ちゃん、届いてるよ、植木鉢! 無事だったんだよね」
 ゆかり「良かった、何処の誰とも分からない方だけど、本当に良かった!」
 カズオ「ねえ、教えて、花言葉」
 ゆかり「ヒナギクの花言葉は平和よ」

 ラスト、あの姉弟は、再び玄関にあの植木鉢が置かれているのを見て、顔も名前も分からない送り主が無事だったことを知り、安堵の笑みを浮かべるのだった。

 いつの間にか、カズオが素直になってるのが変と言えば変だが……。

 耕作はそれを見届けてから近くで待っていた仲間と合流するのだった。

 結局最後まで、耕作は二人と会わないまま、と言うのが実にイキである。
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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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