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「仮面ライダーBLACK RX」 第11話「スクラップの反乱」

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 第11話「スクラップの反乱」(1989年1月15日)

 昼下がりのクライス要塞。

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 ガテゾーンが、ゴミ捨て場(?)でガラクタの山をひっくり返して、しきりに何かを探していた。

 右側の壁に貼り付けられている理科室の人体標本みたいなのは、無論、ビキニパンツを履いたほんとの人間が体を塗りたくって扮しているのである。

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 マリバロン「誰かと思ったらガテゾーンじゃない。廃品回収でもするつもり?」
 ガテゾーン「ふっ」
 マリバロン「……まさか、あれを掘り出そうって言うんじゃ? そうなんだね?」
 ガテゾーン「少し黙ってくれないか、マリバロン、気が散ってしょうがねえ」
 マリバロン「とんでもないわ、あれはロボット大隊長のあんたでさえ制御できないほどの突然変異的なパワーを発揮したモンスターじゃないか! 自分のパワーに溺れて命令を無視し、しまいにはクライシス皇帝のお怒りに触れて回線を切られてここに埋められた筈じゃ……」

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 ガテゾーン「だからこそもう一度、あれを蘇らせるのさ」
 マリバロン「なんだってえ?」
 ガテゾーン「この俺でさえ制御できないほどのパワー、クライシス皇帝の怒りさえ買うほどのエネルギー、そいつが必要だってことさ。自信を持って臨んだ俺たちの戦略がことごとくあのRXに粉砕された今こそな! 違うか、マリバロン?」
 マリバロン「それは……」

 まだ第1クールなのに、早くも四大隊長は尋常な手段ではRXには勝てないと自信を失いかけているようであった。頼りない悪の幹部たちだ……。

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 喋りながらも手を休めずガラクタを引っ掻き回していたガテゾーンが、遂に求めていたモノを探り当てる。

 ガテゾーンが愛用の銃で、その体を拘束していた金属製のベルトを撃ち砕くと、それはたちまち活動を始め、自らの力で立ち上がる。

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 サブタイトル表示後、街のゴミ捨て場に、二人の廃品回収業者がトラックで乗りつける。

 そこにはまだ使えそうな電化製品が山のように積み上げられていた。

 業者A「もったいねえなぁ、まだ使えるぜ、これ」
 業者B「それを言ったら俺たちの商売、あがったり」
 業者A「世も末だな、まったく……」

 それで食っている彼らでさえ、そう嘆いてしまうほどの「惨状」だった。

 だが、彼らが作業をしていると、電子レンジの蓋がパカパカ開いたり、掃除機が宙に浮いたり、機械が生命を持ったように盛んに動き出し、さらに驚いてそれを見ている二人をその中に吸い込んでしまう。

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 一方、とある商店街では、正樹と言う少年が、物欲しそうな目でディスプレーされた高級自転車(75400円)を眺めていたが、自分の乗ってきた古い自転車の方を向くと、

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 いきなりその自転車を蹴り倒してしまう。

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 玲子「あ、正樹君じゃない」
 光太郎「ああ、玲ちゃんの家の近所の?」

 その音に驚いて振り向いたカップルこそ、他ならぬ光太郎と玲子であった。

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 玲子「どうしたの、正樹君?」
 光太郎「あーあー」

 光太郎が自転車を起こしてやろうとすると、「ダメ、ほっといて!」と叫びながら、その母親らしき美熟女(五十嵐五十鈴)が飛んでくる。

 母親「玲子さん、この子ったら、まだまだ乗れるのに新しい自転車が欲しいって駄々こねてるのよ」
 正樹「だってえ、みんな5段変速乗ってるのに……僕だけなんだよー、いじめられるんだ」
 母親「別に良いじなゃない、そんなの」
 正樹「だってえ……」

 息子がいじめられているというのに「別に良いじゃない」はないだろうと思うのだが、自転車のグレードがどうだろうとカンケーないね! と、言いたいのだろう。

 それに、いくらなんでもそんなことでいじめられるとも思えないし、他の子供がみんな5段変速マシンに乗っているとも思えないので、これは正樹がなんとか自転車を買って貰おうとして、話をだいぶ盛っていた可能性が高い。

 これが70年代の熱血特撮ヒーロー、たとえば藤岡弘さんや宮内洋さんとかだったら、とりあえず正樹の頭を陥没するくらい殴ってから「贅沢言うな!」と、一喝して事件解決となるのだが、80年代、それもバブル時代のヒーローは濡れ煎餅のようにふにゃふにゃなので、

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 光太郎「正樹君、気持ちは分かるけどさ、世の中には5段変速どころか、普通の自転車に乗れない子がたくさんいるんだよ!」

 あくまで笑みを絶やさず、噛んで含めるように諭すのであった。

 が、正樹は「関係ないよ、そんなこと、僕は新しい自転車が欲しいんだ!」と叫ぶや、それでもその自転車に乗って走り去ってしまう。

 しかも、正樹はその後、自転車を土手から河原に突き落として捨ててしまうのであった。

 もし70年代熱血特撮ヒーローが見ていたら、とりあえず正樹の背中を蹴って河原に落とし、
 「拾って来い! そして自転車に謝れ!」と怒鳴って事件解決となるのだが……。

 だが、正樹が帰った後、その自転車はライトを光らせ、車輪を回転させ、むくりと起き上がる。何者かに命を与えられたかのように。

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 その夜、正樹が眠っていると、近くで自転車のベルの音が聞こえる。

 何事かと目を覚ました正樹、ふと部屋の隅を見ると、

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 なんとそこには、捨てた筈のあの自転車が立っているではないか!

 しかし、人形ならともかく自転車が戻ってきてもあんまり怖くないのであった。

 正樹「あれえ、どうしてここに?」

 正樹、驚いてベッドから起き上がるが、廃品業者と同様、あっという間に自転車の中に吸い込まれてしまう。

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 翌日、光太郎がヘリの格納庫で、自分の乗るヘリの整備をしている。

 ……って、それは整備士の仕事なのでは?

 アナウンサー「ここでニュースをお伝えします。昨日来、謎の失踪を遂げた人々の数は都内だけで10数人にのぼることが分かりました。いずれも何の前触れもなく突然消え去るというもので警察では対応に苦慮しております」

 ラジカセから、失踪事件に関するニュースが流れている。
 しかし、10数人って、なんかスケールが小さいなぁ。

 そこへ玲子が慌てた様子でやってきて、正樹が行方不明になったと知らせる。光太郎は仕事をほったらかして、すぐに正樹の家へ向かう。

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 二人は母親に頼んで正樹の部屋を見せて貰う。

 母親は、てっきり自転車のことで正樹が家出したのだと、自分を責めて泣き崩れる。

 正樹の声「助けて、お母さん、怖いよー、助けてー」

 と、常人離れした聴力を持つ光太郎の耳にだけ、正樹の助けを求める声が聞こえてくる。

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 光太郎、ベランダに出て周囲を見回すが、さすがの光太郎も真下においてある自転車の中に正樹が閉じ込められているとは気付かない。

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 もっともそのすぐ後、ひとりで正樹を探していた光太郎の後ろからあの自転車がついてきて、正樹の声がその自転車から聞こえてきたので、光太郎は自転車の中に正樹がいることを察知する。

 なんか、意味のない展開だ。

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 逃げる自転車を追いかけて光太郎が入り込んだのは、大量生産・大量消費社会の負の側面を何よりも雄弁に物語っている、廃品置場であった。

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 ほどなく、そこに文字通り山積みにされているテレビや冷蔵庫、電子レンジなどが一斉に動き出し、光太郎に襲い掛かってくる。

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 続いて、問題の超パワーのロボット、スクライドが現れる。

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 光太郎、無謀にもその金属質の体に変身もしないで突っ込んでいく。

 ……さすがにこれは、ちょっと光太郎が馬鹿に見えてしまう。

 当然、生身のパンチなどスクライドの体には通用しない。

 廃品置き場でスクライドと戦う光太郎。RXに変身するが、自分にぶつかってくるスクラップたちの中から、正樹をはじめ、失踪したと思われる人たちの声が聞こえてくるのに気付く。

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 RX「この中に正樹君たちが……」
 スクライド「動けまい、RX、お前がスクラップどもを始末すれば、閉じ込められた人間たちも死ぬことになる。クライシス帝国にその名を轟かせ、今、地獄のそこから蘇ったスクライド様の手並み、畏れ入ったか?」
 RX「ふざけるな、早く正樹君たちを外に出せ!」

 「出せ!」と言えば、スクライドが「ハイ、出します!」と、パチンコ屋の店員のように即答するとでも考えていたのだろうか、コイツは?

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 スクライド「命令は嫌いでな、その為にクライシス皇帝の怒りまで買った俺だ、でかい口を叩かん方が身のためだぞ!」

 右手の鉤爪と言い、喋り方と言い、なんとなくクリスタルボーイを髣髴とさせるキャラクターである。

 声も、森篤夫さんでなかなか渋めの声だしね。

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 スクライドは二台の廃車を操ってRXの身動きを封じると、

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 右膝に内蔵されているミサイルを撃ち、車ごとRXを吹っ飛ばす。

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 ジャーク将軍「見事だ、ガテゾーン! 掟に背きあのスクライドを蘇らせたと聞いたときには、
 犯してやろうか(註1)と考えたが、あのモンスターをここまで使いこなし、RXまでも葬り去るとはな」
 ガテゾーン「地の底に閉じ込められていた奴めの怨念を、最大限に引き出し、利用したまでのこと」

 戦いの模様をモニターで見ていたジャーク将軍は、てっきりRXが死んだものと早合点し、ガテゾーンにお褒めの言葉をかけてやる。

 ジャーク将軍「これ以上、この星の豊かな資源を、愚かな人間どもに食い潰させてはならん。スクラップたちの怨念を利用して奴らの思い上がりを徹底的に叩いてやるのだ」

 (註1……嘘です。正解は「罰を与えねば……」でした)

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 CM後、さっきの爆発の炎が燃え盛っている中に、マンホールの蓋が映し出され、

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 ついで、下水道の中をよろよろと歩いている光太郎の姿。

 つまり、光太郎は間一髪、マンホールの蓋を開けて下水道に逃げ込み、爆死を免れたのだった。

 しかし、前後から車に押し潰されそうになった状態で、咄嗟にそんな真似が出来るだろうか? だいたい、RXがいた場所には、最初からマンホールなんてなかったぞ。

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 それはともかく、光太郎はなんとかガレージ兼隠れ家へ辿り着き、太いボーダーのラガーシャツに着替える。

 なにしろ、猫も杓子もボーダーの時代だからね。

 光太郎が傷の痛みに呻き声を上げると、

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 アクロバッター「痛むか?」

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 ライドロン「だいじょぶか?」

 親友であるアクロバッターとライドロンが、目(?)を光らせて心配してくれる。

 管理人、「RX」で嫌いなのは、このように普段からバイクや車が光太郎と会話するところなんだよね。

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 光太郎「大丈夫だ、心配するな」

 一方、RXが死んだと思い込んでいるガテゾーンは、スクライドに命じて大々的にスクラップに人間を襲わせ、社会を大混乱に陥れていた。

 スクライド自身も街へ繰り出し、

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 警官隊の銃撃などものともせず、逆にミサイルで彼らを必要以上に吹き飛ばすのだった。

 その様子を見ていたジャーク将軍が、日頃の鬱憤を晴らすように高笑いをフルスロットルで響かせる。

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 ジャーク将軍「ぬわっはっはっはっはっはっはっ、うわーはっはっはっはっはっ……うっほっほっほっ、うっはっはっはっはっはっ………………あれ、ひょっとしてウケてるの俺だけ?」

 最後は嘘だが、これだけゲラゲラ笑う悪の組織の大幹部って、あんまりいないよね。

 ジャーク将軍「薙ぎ倒せ、全ての人間どもを蹴散らすのだ。この地球は我らクライシスのものだ」

 光太郎、ニュースで、スクラップ騒動に対して自衛隊の出動が決まったと聞いて、血相を変えていた。

 光太郎「駄目だ、スクラップの中には正樹君たちが閉じ込められているんだ。恐らくあのスクライドによって、生命エネルギーを利用され、スクラップは動いているに過ぎない。本格的な攻撃など加えたらひとたまりもなく!」

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 居ても立ってもいられず、出撃しようとする光太郎の機先を制し、おしゃべりバイクとおしゃべりマシンがその行く手を塞ぐ。

 アクロバッター「どうしても行くのか」
 光太郎「どけ、どいてくれ。お前たちの気持ちは嬉しいけど、たとえこの身がどうなろうと、俺には正樹君たちを助け出す使命があるんだ」

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 アクロバッター「その傷で」
 ライドロン「戦えるか?」
 光太郎「頼む、行かせてくれ!」

 彼らと会話しながら、ふと、「何でバイクと車にお願いしなきゃならんのだ?」と、素朴な疑問を抱く光太郎であった。

 だが、彼らが発する神秘的な生命エネルギーの影響で、ラジカセの電波が乱れることに気付いた光太郎は、「分かった、分かったぞ、正樹君たちを助け出す方法が!」と、目を輝かせる。

 光太郎、RXの姿で再びスクライドの前に現れ、勝負を挑む。

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 スクライドが腹部から出す金属製のベルトに腕を取られたRXが、その足元に滑り込み、

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 強烈な右蹴りをスクライドの足に叩き込む。

 押され気味のスクライドは正樹たちの閉じ込められたスクラップに攻撃させるが、あらかじめ打ち合わせていたように、RXの呼び声に応じてガレージに残ったアクロバッターライドロンが「神秘の生命エネルギー」を最大出力で放射して、スクラップたちの動きを乱し、封じる。

 RXは勢いに任せてスクライドに次々と攻撃をヒットさせ、

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 反撃のミサイルもかわして、その懐に飛び込み、

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 リボルケインで、スクライドの腹部を抉り、貫く。

 終わってみれば、スクライド、ただの雑魚に過ぎなかった。

 クライシスの中でも破格のモンスターと恐れられていたロボットでさえ、この体たらく。

 ジャーク将軍はこれからも元気にRX打倒と地球侵略作戦に邁進して行くことになるのだが、悲しいことに、既に視聴者の目には、クライシスが、最初から勝つ見込みのない戦いに挑んでいる哀れな人たちの集まりにしか見えないのであった。

 ともあれ、スクライドの死と同時に、閉じ込められていた正樹たちはスクラップから解放される。

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 母親「まあ、ピカピカねえ、やっぱり、5段変速にしようか」

 事件解決後、家の前であの古い自転車を磨いている正樹に、母親がにこやかに話しかける。

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 だが正樹は、「何言ってんだよ、お母さん、まだまだ乗れるよ、十分に!」と、すっかり人が変わったように、物を大切にする良い子になっていた。

 ナレ「少年は忘れないだろう、物を大切にする気持ちを……それは人を大切に思う心でもあるのだから」

 正樹、自転車に閉じ込められた経験から、人間として成長したらしいのだが、正直、「スクラップに閉じ込められて、ヒーヒー言わされる」ことと、「物を大事にする」こととは、ほぼ何の関連性もないと思うんだけどね。

 たとえば、あの自転車が意思を持っていて、長い間一緒に過ごした正樹のことを思い、危機に陥った正樹を助けてくれる……みたいなくだりがあれば、まだ納得できるんだけどね。

 以上、今回もあんまり面白くなかったな……。
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コメント

平成初放送

この話は1989年1月15日に放送されたため、平成初の放送回ですが、次作「クウガ」以降の平成ライダーには含まれません。

Re: 平成初放送

そうなんですか。内容的には昭和ライダーと平成ライダーの橋渡し的な感じもしますが。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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