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「恐竜戦隊コセイドン」 第20回「BC兵器 魔のフィーバーガス」

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 第20回「BC兵器 魔のフィーバーガス」(1978年11月17日)

 白亜紀の恐竜たちが突然、狂ったように時間移住者のコロニーを襲撃すると言う事件が発生し、バンノは部下を手分けしてその救出に向かわせる。

 ファイタス1号のゴウとテツは、恐竜によってめちゃくちゃにされた森にやってくる。

 ゴウがひとり外へ出て調べていると、

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 地面から無数の毒々しい色のキノコが生えてきて、あっという間にゴウの周囲を埋め尽くす。

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 そして、ゴドメスの作り出した恐獣キノコングが現れ、

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 いきなりゴウに向かって突進してくる。

 このPOV的な映像は、いかさま、戦慄のキノコ映画「マタンゴ」のクライマックスシーンのようである。

 さらに、キノコからは毒ガスのようなものが次々と噴射され、ゴウの動きを鈍らせる。

 ファイタス1号に残っていたテツは、ゴウを援護しようと群がるキノコに向かって撃つが、破壊されたキノコは胞子となって周りの地面に散らばり、そこに新たなキノコが発生してしまう。

 テツ「増えた! えーっと、ガンマー農薬は……発射!」

 テツ、無数のボタンが並ぶパネルの上で指を泳がせ、ガンマー農薬の噴霧ボタンを押す。

 霧状のガンマー農薬を浴びたキノコングとキノコたちは、瞬く間に姿を消す。それは農薬で死滅したと言うより、地中へ潜って一時難を避けただけのように見えた。

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 一方、マリは、まだ煙の燻っているコロニーの残骸を前に、悲しそうに唇を噛みながら、恐竜に惨殺された人々の死体を眺めていた。

 マリ(ひどいわ……)

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 だが、マリは、母親の死体のそばで、しきりに母親を呼んでいる男の子を発見する。

 男の子「母さん、母さん……お姉ちゃん!」

 子供は、マリに気付いて、助けを求めて細い手を差し伸べる。

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 マリ「坊や!」
 男の子「お姉ちゃん、怖いよ!」
 マリ「大丈夫よ」

 マリ、泣き叫ぶ男の子をしっかりとその胸に抱き締め、埃で汚れた頭をいとおしそうに何度も撫でてやりながら、その頬にもいつしか涙が伝うのであった。

 また、男の子の弟ヒロシもすぐそばに倒れていたが、幸い無事であった。

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 キノコの襲撃を撃退したゴウとテツは、一足先にコセイドン号に戻って報告していた。

 テツ「あの恐獣とキノコはゴドメスの新しいBC兵器、つまり生物化学兵器かと思われます」
 バンノ「恐竜もそのガスを吸って暴れたと……モリィが恐竜の尻尾を持ち帰って、今、21世紀へ送ったところだ。ガスが体内に残っていればその成分も分かるだろう」
 テツ「モリィの奴もなかなかやりますね」

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 ゴウ「尻尾なんか切り取って、あとで恐竜に恨まれんぞ、あいつ……いてっ」
 アルタシヤ「ごめん、ごめん……人のことより、自分の傷のこと心配したら?」
 ゴウ「あの恐獣、不意打ちを喰らわせやがってなぁ」

 まるで恋人同士のようにきゃっきゃっ言いながらさっきの戦いで負傷したゴウを治療しているアルタシヤ。

 それは良いのだが、

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 その様子をちょっと潤んだ目付きでじっと見詰めているテツの顔のアップ……と言うものが挿入され、急に恋愛ドラマっぽくなるのが、いささか気になる。

 バンノの視線に気付いて、「マリの奴、帰りが遅いですね」と取って付けたように笑って誤魔化すテツ。

 確かに、物語序盤ではアルタシヤを巡って、ゴウとテツが恋の鞘当て(と言うところまでは行かないが)を演じると言うシークエンスがしばしば見られたが、それも第1クールまでであって、路線変更された第2クール以降は、すっかりその手の描写が見られなくなっていただけに、ここで突然そんなテツが意味ありげな素振りを見せるのが、かなり唐突に感じられるのである。

 それと、モリィが尻尾を21世紀へ送ったと言っているが、一体どうやって?

 時空航行が可能なのは今彼らがいるコセイドン号だけだし、21世紀へ物質だけ転送できる便利な装置なんてのも、存在しない筈である。

 ま、今回は西沢七瀬と言う女性(だと思うが)の方が初めて脚本を書いた回なので、その辺が原因かな。

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 彼らがマリの話をしていると、そのマリがさっきの子供……マサオを抱いて飛び込んでくる。

 マリ、ファイタス2号の中のヒロシ少年のことをゴウに頼むと、ぐったりしているマサオ少年の体を椅子に座らせる。

 アルタシヤ「気を失ってるのね、かわいそうに……」
 マリ「そうじゃないの、麻酔を嗅がせたの、だって凄く暴れるんですもの」

 マリの最後の言葉に、テツが思わず「隊長!」と小さく叫んで、バンノと目を見交わす。

 その後、モリィが毒ガスの分析結果をバンノに報告している。

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 モリィ「隊長、毒ガスの分析が終わりました。あれは地球の生物にだけ有効な中枢神経錯乱ガス、つまり生物を狂わしてしまうフィーバーガスです」
 バンノ「フィーバーガス?」
 マリ「解毒剤の開発は現在のところ不可能です」

 バンノ、プリントアウトされた分析結果を睨んでいたが、やおら顔を上げ、「これはひょっとすると、またゴドメスの仕業かも知れんぞ」と、重々しくつぶやく。

 これもねえ……、さっきゴウとテツから「ゴドメスの仕業だ!」(by南光太郎)と聞かされたばかりなので、随分間の抜けた発言に聞こえてしまう。

 もっとも、さっきの尻尾転送問題については、モリィの口ぶりではガスのデータを採って、それを21世紀へ送って分析して貰った……と解釈すれば納得できないことはない。

 だが……、

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 ゴウ「α爆弾を使うしか手がありません」
 バンノ「α爆弾か」
 テツ「ええ、瞬間的に凝固させます。そして乾燥させます。これならあのガスを同時に閉じ込めてしまえるし、あの恐獣だって」
 バンノ「そうか、で、α爆弾のエネルギーは?」
 ゴウ「ファイタス1号の集光器で太陽エネルギーを集めればなんとか……」

 それに続く、キノコに対する方策を話しているシーンでは、「瞬間的に凝固」とか「集光器で太陽エネルギーを集める」とか、妙に説得力とリアリティがある台詞が交わされているんだよね。

 テツは、あの子供たちのことについてバンノに向かって懸念を漏らすが、早速それが現実となって、

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 マサオとヒロシが、狂ったように興奮して暴れ回り、それをアルタシヤたちが必死に抑えようとすると言う事態が起こる。

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 テツ「マリ、もう一度麻酔を打つんだ」
 マリ「……ダメよ、そんなに何回も麻酔は使えないわ。体も弱ってるし」

 暴れ回った反動か、子供たちは再び憔悴して医務室でマリたちに看病される。

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 マリ「ヒロシちゃん、大丈夫よ」
 モリィ「へーっ、俺も昔、こうして寝かされてたんだ、お袋にさ」

 弟のヒロシの胸を優しく叩きながら、子守唄でも歌い出さんばかりに慈愛に満ちた眼差しを注ぐマリが可愛いのである!

 可愛いのは結構だが、考えたらマリのキャラクターも最初と比べるとかなり大人しくなった気がして、そこがちょっと寂しい。1話や2話では、モリィにつきまとって、ほとんど痴女みたいな感じだったからね。

 子供たちの寝顔を見てみんなほっこりした気分に包まれるが、そこへ、テツが真剣な表情でやってきて、空気も読まず直言する。

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 テツ「隊長、やっぱりダメですよ、監禁しないと!」
 アルタシヤ「監禁ですって、そんなひどいことを」
 テツ「この子たちはねえ、ただ興奮してるだけじゃない、あのガスの影響なんだ!」
 アルタシヤ「両親を亡くしたって言うのに? 私たちが守ってあげなければ……」
 テツ「俺は守る為に言ってるんだ!」

 テツの激しい言葉に、みんな黙りこくる。

 時と場合によっては、私情を捨てて冷酷とも言える合理的な判断を下せるのが、テツの良いところであり、しばしば熱血漢のゴウと衝突する原因であった。

 この、ゴウとテツの明確なキャラクターの描き分けと対立が、「コセイドン」の面白さのひとつなのだ。

 やがて白亜紀の原生林に夜が訪れる。

 ここで、イメージ的に、

 アルタシヤ「私たちが守ってあげなければ、誰が?」

 テツ「危険だ、あの子たちは危険過ぎる」

 と、それぞれの主張を胸に、アルタシヤとテツの重苦しく考え込む姿が交互に映し出される。

 CM後、テツの不安は現実のものとなる。

 深夜、けたたましく警報ブザーが鳴り響いたかと思うと、再び極度の興奮状態に陥ったマサオとヒロシが操縦室に入り込み、ゴウとテツが止めるのも間に合わず、コントロールパネルをめちゃくちゃに破壊してしまう。

 しかも、コセイドン号を飛び出したマサオ少年を追いかけてアルタシヤが外へ出たところを、復活したキノコングに捕まってしまう。

 ただし、マサオ少年はゴウによって無事、保護される。

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 バンノ「モリィ、どうだ?」
 モリィ「ダメですな、発進装置がやられてます。参っちゃったなぁ、こりゃ、時間かかりそうだなぁ」

 ゴウは、テツと一緒にファイタス1号で出撃しようとするが、バンノ隊長が鋭く呼び止める。

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 バンノ「お前の腕を見せてみろ……」
 ゴウ「……」

 バンノがゴウの右腕の袖をまくると、痛々しく化膿した傷口が露出する。

 マリ「ゴウ……」
 テツ「何故隠したんだ?」
 バンノ「何故こんなになるまで黙ってんだ!」
 ゴウ「隊長、行かせて下さい」
 バンノ「ダメだ、そんな体のお前を行かせる訳には行かない」

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 ゴウとバンノが睨み合っていると、不意にモニターに将軍ケスチーノの姿が「へへへへっ、へひひひひっ、げっへっへっ、へっへっへっ……」と、いかにも頭の悪そうな笑声を上げながら映し出される。

 ケスチーノは、前回死んだジェリコ司令官に代わる新しい指揮官なのだ。声は伊海田弘さん。

 彼は、十字架に掛けられているアルタシヤの姿を映し出して、攻撃したらアルタシヤの命はないと脅す。

 ケスチーノ「地球は我々が貰った。すべてのものは破壊あるのみ!」
 バンノ「そんなことはさせるものか、この地球は俺たちが守りぬく!」

 その後、バンノはひとりで子供たちのところへ行くと、「地球を守り育ててきたのは、人々の愛と言う名の大きな力だ。その力がある限り、地球は滅びることはない」などと、およそバンノらしくない臭い台詞を言い放つ。

 ……しかし、今は白亜紀で、本来なら人類など存在しない時代なんだよね。

 バンノとしては21世紀人の感覚で言ってるんだろうけど、白亜紀で言う台詞にしては、なんとなくピントが外れているような気もする。

 ゴウ、もう一度そのバンノに直談判して出撃の許可を求める。

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 ゴウ「アルタシヤは見殺しには出来ません。俺たちコセイドン隊はこの地球を守るのが使命です!」
 バンノ「発進装置がやられた今、我々には人間大砲しか残ってない」
 ゴウ「隊長、行きます」
 バンノ「頼むぞ」

 で、バンノはあっさりそれを許しちゃうのである。あらあら。

 じゃあ、さっきゴウを引き止めたのは一体なんだったんだ?

 ここは、ゴウが命令に背いて勝手に出撃する方が良かったかな、と。

 ファイタス1号の操縦席に座り、ゴウはテツに「アルタシヤは必ず救い出す!」と、決意を述べる。

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 リンゴを手にしたアルタシヤのイメージがゴウの瞼に浮かび上がる。

 だが、それに続く、ゴウの、

 「もし、アルタシヤを救えないとしても、俺もアルタシヤも死ぬようなことがあっても……」

 ……と言う台詞はNGである。

 ゴウが出撃前にそんな弱気を発言をするのはキャラクターと合ってないし、「死ぬことがあっても……」の後に何が言いたかったのか、さっぱり分からないからである。

 ここは、ありきたりでも、「俺が命を落とすようなことがあっても、アルタシヤだけは救い出す」みたいなことを言わせないとダメだろう。

 とにかく、ゴウはコセイダーになってアルタシヤとキノコングのところへ飛んで行き、

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 右腕を怪我している素振りすら見せず、元気にレーザーサーベルを振り回して戦うのであった。

 ……ほんと、さっきの怪我についてのやりとりは一体なんだったんだ?

 コセイダー、最後はカプセル状のα爆弾をキノコングの体内に押し込め、爆死させる。

 いや、爆死させちゃダメでしょ……。

 凍結させるんじゃなかったの?

 とにかく、キノコングの死と共に、毒キノコもあっという間に全滅し、ショッカー方式で子供たちも正気に戻るのだった。

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 アルタシヤ「ありがとう、ゴウ、テツ」

 無論、アルタシヤもかすり傷ひとつなく助け出され、事件解決となる。

 アルタシヤを人質にしたことも、まるで意味がなかったな……。

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 ラスト、サンプルとして切り取った尻尾を元通りくっつけようとして恐竜に追い掛け回されるモリィの姿を見ながら、みんなで笑って幕となる。

 ……以上、突っ込みどころがやたら多かったが、ドラマ重視の脚本に好感の持てるエピソードであった。
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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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