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「仮面ライダーBLACK RX」 第12話「夢の中の暗殺者」

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 第12話「夢の中の暗殺者」(1989年1月22日)

 冒頭、暗闇の中を何者かに追われて必死で逃げ惑っている玲子。

 何者かの右手に首根っこをグイと押さえられた玲子は、絶叫を放つと同時に目を覚ます。

 玲子「夢か……」

 全身にぐっしょり汗をかいた玲子、心の底からホッとするが、ベッドから立ち上がろうとして、いつの間にか右足の膝小僧を擦り剥いているのに気付く。

 玲子「まさか……」

 そう、夢の中で転んだ時に出来た傷と、まったく同じ傷だった。

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 さて、クライス要塞では、まだ12話だと言うのに、ジャーク将軍と四大隊長が、モニターにRXとの戦いの記録映像を映しながら、対策会議を開いていた。

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 ジャーク「奴のウィークポイントを我らは探った。それがこやつら(佐原家の人たち)だ。だがさすがはRX、そのガードは固く、容易に突き崩せぬことが分かった。しかし、我らはもうひとつのウィークポイントを知り得た。白鳥玲子、南光太郎のガールフレンドであるこの女を、我らの意のままに操ることが出来れば……」
 四大隊長(おいおい、今、ガールフレンドって言ったで、このおっさん……)

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 マリバロン「ジャーク将軍、その為に既にこのマリバロンが怪魔妖族大隊きっての戦士を選び、地上に放っております」

 マリちゃん、すかさずジャーク将軍の言葉を引き取る形で自分を売り込む。

 ジャーク「その者の名は?」
 マリバロン「人間の見る夢、すなわち潜在意識の中に自在に潜入してこれを操り、その人間を意のままに動かす能力を持つズノー陣めにございます」

 そう、抜け目のないマリバロンは、先ほど見たように、既に玲子の夢の中にズノー陣を送り込んで彼女を操り人形にする下準備を進めていたのだ。

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 光太郎「玲ちゃん、お待ちどうさま」
 玲子「ごめん、食欲ないの、光太郎さん食べて」
 光太郎「ほんとにー? ラッキ!」

 その玲子、光太郎とデートしていたが、光太郎の買ってきたハンバーガーには目もくれず、深刻な顔付きで考え込んでいた。

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 光太郎「玲ちゃん? 玲ちゃん!」
 玲子「え」
 光太郎「え、じゃないよ、どうしたってんだい、浮かない顔しちゃってさぁ」
 玲子「……」
 光太郎「あ、そうですか、相手が俺じゃ、不服ですか、それならそうとね……」

 心ここにあらずと言った風情の玲子の態度に、光太郎は駄々っ子のように不貞腐れてハンバーガーをヤケ食いする。

 光太郎、いつからこんな器の小さい男になってしまったのだろうか?

 玲子「あ、ごっめーん、なんか変なのよね、最近の私、なんだか自分が自分じゃないみたいな気がして……おかしな夢は見るし」
 光太郎「夢?」

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 光太郎、やっと真面目な顔付きになるが、その時、遠くから自分たちのことを見ている見知らぬ男の存在に気づく。

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 光太郎「玲ちゃん、ちょっと……」

 光太郎、玲子をその場に残し、いきなり男に向かって走り出す。

 男もすぐ逃げ出し、街中での追いかけっこが繰り広げられるが、光太郎、速水警部補とぶつかってまごまごしているうちに見失ってしまう。

 あの男こそ、マリバロンの放ったズノー陣(の人間態)なのか、それとも……?

 光太郎は玲子の話を聞き、実際に夢の中でどんなことが起きるのか調べてみようと言葉巧みに彼女のマンションについていき、昼間から玲子に睡眠を取らせ、彼女の様子を見守ることにする。

 玲子、またしても謎の人物にしつこく追われる悪夢を見てしまうが、手にしたカメラのフラッシュを焚いて、闇に包まれたその素顔を暴こうとする。

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 だが、閃光の中に浮かび上がったのは、他でもない、不気味な笑みを浮かべる光太郎であった。

 玲子「嘘、嘘よーっ!」

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 再び自分の悲鳴で目覚めた玲子に、すぐカーテンで仕切った隣室にいた光太郎が飛んでくる。

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 光太郎「玲ちゃん、だいじょうぶか?」
 玲子「……」

 間近で改めてそのイケメンぶりを見た玲子、

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 玲子「キャーッ! イヤーッ! カッコイイーッ!」

 と、思わず黄色い歓声を上げて抱き付いてしまうのだった。

 ……嘘である。

 夢の中の恐怖がまだ尾を引いていて、思わず光太郎の体を突き飛ばしてしまったのである。

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 玲子「来ないで、近寄らないで!」
 光太郎「玲ちゃん!」
 声「ためらうな、南光太郎は敵だ。地獄へ送ってやるんだ」

 さらに、そばにあった果物ナイフを構えて、何者かの声に押されるようにして光太郎に殺意を込めて切りかかって来る。

 無論、その声は、玲子の頭の中だけで聞こえていて、光太郎には分からない。

 それでも、まだ玲子の中には本来の人格が残っていて、途中で頭を押さえて苦しみ出す。

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 と、その頭から青白い光が分離して、異形の怪物の姿に凝固する。

 それこそ、マリバロンの言う「怪魔妖族大隊きっての戦士」ズノー陣であった。

 ズノー陣「刺せ、刺すんだ」

 それにしても、このデザイン、もう少しどうにかならなかったんでしょうか?

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 光太郎も、玲子を攻撃することは出来ず困惑するが、そこへ突然現われてレーザー銃をズノー陣目掛けてぶっ放したのが、さっきの怪しげな男だった。

 ズノー陣は光の塊となって再び玲子の頭の中に逃げ込む。

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 玲子「うう……」

 完全にズノー陣に乗っ取られた玲子、急にキリリとした顔になると、ナイフをかざしたまま突進し、

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 テーブルの上で一回転して、

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 向こう側に着地、ナイフで威嚇しながら部屋を出て行く。

 ……

 いやー、素晴らしいバン、いや、アクションですね!

 はっきり言って、「RX」が「BLACK」より優れているのは、ヒロインの身体能力だけなんじゃないかと思う。

 白いものがチラチラする確率も、大幅に高くなってるしね。

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 光太郎「やはりクライシスに操られていたんだ」
 ガル「追うんだ」
 光太郎「君は一体?」
 ガル「説明は後だ。行くぞ!」

 後にガルと言う名前のクライシス人だと分かるのだが、この時点では光太郎はおろか、モニターで観察しているジャーク将軍たちにもその正体は見当がつかなかった。

 ゲドリアン「まさか南光太郎の同志?」
 ボスガン「そんな奴がいたとは聞いてないぞ」
 ガテゾーン「どっちにしろタダモンじゃねえな」

 ジャーク将軍は急遽マリちゃんを地上へ派遣し、ガルの抹殺を命じる。

 ここでCMですが、ズノー陣、わざわざ玲子の頭の中に入らなくても、直接光太郎の頭に入り込んで支配すれば手っ取り早かったんじゃないの?

 それはともかく、マリバロンは美しいマダムに変装すると、ぶつぶつ光太郎の悪口を言っている速水ににこやかに話し掛ける。

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 マリバロン「刑事さんでいらっしゃいますね、私のお願い、聞いて下さる?」
 速水「ほわぁ、聞く聞く!」

 その妖艶な美貌で微笑みかけられて、速水はコロッと参ってしまう。

 そして、二人が自分の家に強盗に入ったと言う出鱈目を真に受けて、公園で二人を逮捕しようとする。

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 マリバロン「刑事さん、怖い、早くこの二人を捕まえて」
 速水「逮捕しろーっ!」

 マリバロンもその場にいたが、光太郎はそれがマリバロンだと気付かない。

 ガル「人間は騙せても、この俺は騙せないぞ、マリバロン!」

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 ガルがそう叫んでレーザーガンを撃つと、マリバロンは両手をクロスさせてそれを防ぎ、

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 同時に本来の姿に変わる。

 高畑さん、いかにも寒そうですね。

 速水「あんた、一体……」
 マリバロン「この役立たずめが!」

 悪の人にまで「役立たず」と言われてしまった速水警部補、そのままぶん投げられて、

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 ロープが縦横に張り巡らされた遊具の中にはまり、

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 ギャッ、グボッなどと呻き声を上げながら降りていき、

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 最後は地面に落下する。

 これって、コミカルなタッチで撮ってるけど、結構危険なアクションだったんじゃないかと思う。一歩間違えたら首の骨を折りそうで……。

 今は、こう言う遊具は撤去されてるんだろうなぁ。

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 マリバロン「何者か知らぬが、そんな武器が私に通用すると思っているのか!」

 マリバロン、太腿を大胆に露出しつつ群がる警官隊を殴り倒すと、右手から電磁ムチをしならせて、ガルを何度も痛め付ける。

 ガルに致命傷を負わせたと見るや、光太郎とは一戦も交えず、素早く退散する。

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 光太郎「おい、しっかりしろ」
 ガル「そうか、君がRXだったのか」

 瀕死のガル、耳が異様に長くなって、クライシス人本来の姿となる。

 光太郎「君はクライシス人だったのか」
 ガル「ああ、反帝国軍のゲリラ兵士、ガルだ。君の活躍は我々の間でも高く評価されている」
 光太郎「クライシスにもゲリラ組織があったのか」
 ガル「頼む、RX、後に続く者たちの為にも俺の代わりに奴を……ズノー陣を倒してくれ。剣山に俺のひみつのアジトがある、そこに奴を倒す装置がある。そいつを使って……」

 ガル、最後の力を振り絞り、それだけ言い残すとがっくり息絶える。

 光太郎「ガル、ガルーッ!」

 その手を握り締めたまま、つい46秒前(ちゃんと計りました)に知った名前を絶叫する光太郎。

 この辺の鬱陶しいほどの暑苦しさは以前の光太郎の面影を残している。

 ちなみにこのガルちゃん、ズノー陣を追ってクライシスから地球にやってきたのだろう。どうせなら、その辺の経緯をもっと詳しく描写して欲しかった。たとえば、彼も同様の手口で恋人を操られ、やむなく自らの手で殺してしまった……とかね。

 言い忘れていたが、ガルを演じていたのは福田健次さんでした。

 その後、光太郎はプレハブ倉庫に隠れて眠気と戦っている玲子を発見する。

 光太郎、玲子を説得して、一緒に剣山のガルのアジトへ向かう。

 ズノー陣、そろそろ放送時間が終わろうというのに、まぁだ、光太郎を殺すどころか、玲子一人すら完全に支配できていない……と言う時点で敗退ムードが濃厚である。

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 光太郎「そうか、こいつは夢の中、つまり潜在意識の中に入り込む為の装置なんだ」

 光太郎、ガルのアジトで、ズノー陣を倒す為のハイテクメカを発見する。

 玲子は必死に眠気を堪えていたので、光太郎が促すまでもなく、椅子のひとつに座ってすぐに眠りに落ちる。

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 光太郎、RXに変身してから、隣の椅子に座り、ヘッドフォンのようなものを装着、玲子の夢の中へダイブしようとする。

 しかし、仮面ライダーがヘッドフォン付けてる姿はサマにならないということが、この画像を見ると良く分かるね。

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 夢の中で、玲子はズノー陣の化けた光太郎と会い、その手に縋ろうとしていた。

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 RX「やめろ、そいつは偽者だ。ズノー陣だ!」

 そこへ駆けつけたRXが叫ぶと、光太郎はあっさりズノー陣の姿に変わる。

 ズノー陣「ここは俺様の世界、RX、貴様の命もここに尽きるのだ」

 自信満々のズノー陣だったが、夢の世界を支配している割に大したこともできず、

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 RX(今ここで奴を倒しても、まだ第二、第三の敵が佐原家の人たちや玲ちゃんに狙いをつけてくるに違いない。一体どうしたらいいんだ?)

 ちょっと戦っただけですぐにRXに実力を値踏みされ、倒した後のことまで心配される始末であった。

 これでほんとに「怪魔妖族大隊きっての戦士」なの?

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 RX、一計を案じ、玲子に頼んで佐原家の人たちを夢の世界に呼び寄せて貰う。

 ズノー陣「バカ、RXの奴、自分自身のウィークポイントを自分から現わしおって」

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 ズノー陣「今度こそ貴様の最期だ、RX、攻撃できるものならしてみろ」

 ズノー陣、頭部とマントだけの姿に変身すると、玲子たちの前に移動し、RXを牽制する。

 ズノー陣「動けまい、RX、俺様の勝ちだ!」

 しかし、玲子はともかく、佐原家の人たちは玲子が作り出した幻影に過ぎないのだから、彼らがRXに対する人質になると考えるのは、夢の世界の専門家であるズノー陣にしては馬鹿馬鹿しい勘違いであったといわざるを得ない。

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 RXはズノー陣の予想に反してリボルケインを抜くと、迷わずそのマントを刺し貫く。

 それと同時にRXが「玲ちゃん、目を覚ますんだ!」と叫んでいるから、そのままだったら玲子もズノー陣の爆死の巻き添えを食って重傷を負っていた……と言うことなのだろうか?

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 玲子「光太郎さん……」

 正直、この辺の仕組みは良く分からないのだが、とにかく、玲子は夢の世界から無事生還し、そばでニコニコと微笑んでいる光太郎の顔を見詰めるのだった。

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 マリバロン「まさかあの女やあの一家がRXのウィークポイントではなかったなんて……ジャーク将軍、もう一度、私の諜報網を使って調査を!」

 マリバロンはマリバロンで、「RXは、佐原家や玲子がどうなってもいいと思ってるのかしらん?」と、強い驚きに打たれていた。

 ……

 だーかーらー、

 佐原家は玲子が作り出した幻だと言っとるだろうが!!(減点500)

 もう、クライシスの人たちの賢(さか)しらな馬鹿さ加減にはほとほとウンザリなのです。

 マリバロンはなおも調査を続行したいと申し出るが、そこへチャックラムがガルの属していたゲリラ組織の存在をジャーク将軍に告げる。

 ……つまり、彼らはゲリラ組織の存在を、今まで全く知らなかったらしい。

 ジャーク「マリバロン、これ以上、あの女や一家に関わり合ってる暇はない。RXは勿論、そのゲリラどもに対しても新たな戦略のもと、ただちに鉄槌を下さねばならん!」

 ゲリラ組織の一件にも助けられ、光太郎の狙い通り、ジャーク将軍は、玲子や佐原家をターゲットにした作戦は採らなくなるのだった。

 もっとも、これ以降も、しばしば玲子や佐原家はクライシス絡みの事件に巻き込まれることになる。

 以上、今回もすっきりしないストーリーであった。パン チラがなかったら、スルーしていた可能性大。
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