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「破れ傘刀舟悪人狩り」 美女&傑作選 その3



 第69話「地獄の女郎花」(1976年1月20日)

 かつて恋仲だった医者を志す若者の為、苦界に身を沈めながら仕送りをしている健気な遊女おうたの話。

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 その若者の許婚的女性、藤堂菊として、色っぽい目付きの皆川妙子さんが出演。

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 しかし、あくまでほんの脇役なので、見せ場らしい見せ場がないのが残念であった。

 色々あって、刀舟先生はプンプンしながら悪の屋敷に乗り込む。

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 刀舟「よくもおうたを殺してくれたな」
 悪「岡場所のうじ虫など、殺されようが、死のうが物の数ではない」
 刀舟「なんだとぉ、どんな人間だって命はひとつ、そのたったひとつの命をおうたは自分で削ってまでたったひとりの男の為に尽くしてきたんだよ。その一途な命を、てめえら、虫けらのように殺しやがって……おうたをけえせ、おうたの命をけえしやがれ! てめへら、人間じゃねえや、たたっきってやる!」

 あまりに感情移入し過ぎて、怒りながら泣きそうになる刀舟先生でした。てへっ。

 しかし、斬られる人たちもただ黙って斬られるのは芸がないよね。

 せめて、「今、命は大事だ~って、言った癖にぃ」とか、へらず口のひとつも叩いて欲しいものです。

 第70話「死を運ぶ男」(1976年1月27日)

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 八重「許しておくれ、銀次」

 冒頭から、とある貧乏長屋の病弱な女・八重(伊藤榮子)が、這いずるようにして台所へ行き、醤油をがぶ飲みすると言うショッキングなシーン。

 そう、八重は病身でありながら、「第472回江戸大食い選手権・ドリンク部門」に出場する為、その特訓をしているのである!

 ……嘘である。

 言うまでもなく、大量の醤油を飲んで自殺しようとしているのだ。

 ただし、中島らも氏の名著「啓蒙かまぼこ新聞」によると、当時、実際に「天保大食会」なる大食い大会が開かれ、その中には醤油を1升8合、つまり3リットル以上(!)飲んだ人がいたそうな。

 ところで、大量の醤油を一気飲みすると、人間って死ぬって知ってました?

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 が、幸い、一緒に住んでいる弟の銀次に発見され、銀次が呼んできた刀舟の手当てのお陰で、八重は一命を取り留める。

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 治療を終えて出て来た刀舟、立て続けに大きなくしゃみをする。

 弥九郎「風邪ですか」
 刀舟「どうもそうらしいなぁ。どっかに医者いねえかな」
 弥九郎「あの……、私も医者ですが」
 刀舟「……こりゃ、おそれいった。はっくっ!」

 ほのかな師弟愛の感じられる、好きなシーンである。

 一方、江戸では、先の長くない年寄りに密かに毒薬を飲ませて安楽死させている悪徳医者(平田昭彦)が跳梁していた。大きな商家では、様々な事情で早く年寄りを死なせたがっている家族がたくさんいたのだ。無論、彼らは悪徳医者に莫大な礼金を支払っていた。

 刀舟「二度とあんな馬鹿な真似しちゃダメだよ。誰に聞いたか知らねえが、醤油飲んだってそう簡単に死ねるもんじゃねえんだよ」

 八重の往診に来た刀舟が、叱るように八重を諭している。

 ※お詫びと訂正

 さきほど管理人、大量の醤油を飲んだら死ぬと書きましたが、刀舟先生によるとそう簡単には死ねないそうです。お詫びして訂正致します。

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 八重「でも私は銀次の足手まといになりたくないんです。あの子だって、そろそろお嫁さんを貰わなくてはならないのに……」

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 八重「この私の為に、縁談を断り続けているんです、ごっふ、ごふっ」
 刀舟「喘息は俺が治してやる。脚の方だって、良くなるよ」
 八重「楽に死ねる薬はないものでしょうか?」

 刀舟がしきりに励ますが、八重は絶望的な眼差しでぽつりとつぶやく。

 いやー、良いですねえ、病弱の美熟女!

 もっとも、伊藤さんは今も化粧品のCMに出て、昔と変わらぬ美貌を誇っておられます。

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 銀次「姉さんが死んじまったら、俺、働く甲斐がなくなっちまうんだよ」

 ちなみに、ちょっと頼りなさそうな弟の銀次、演じているのは重田尚彦さん。そう、「不良少女とよばれて」の後半に出て来た極悪人を演じていた人ですね。

 ところで、銀次は大工のかたわら、例の安楽死の薬を(貧乏人に)売るアルバイトもしていたのだ。

 その銀次が、浪人の島田順司に薬を売り、島田順司が、助かる見込みのない妻に手ずから飲ませて安楽死させると言うエピソードなどもあるが、特に面白くないのでカット。

 刀舟が川に釣り糸を垂らしていると、悪徳医者・道玄が現われる。

 刀舟「淡路屋はあと何年生きられたんだい?」
 道玄「そうだな、良くて3年か。これ以上苦しみたくないと言うことで慈悲を施してやったのだ」
 刀舟「慈悲だと」
 道玄「そのとおり、人間には苦しみを逃れる権利もあるのでな。どうかね、本人もそれを望み、家族もそれを願っている時、安らかに死なせてやることが人間としての慈悲ではないのか」
 刀舟「違う! 医者ってのはな、死の時が来るまで治療に力を尽くす。それが医者となったものの務めだ」
 道玄「そうか、あんたの手にかかった患者は最後の最後まで苦しみ抜いて死ぬと言うわけだな」

 道玄が嘲り笑いながら去った後、

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 (医者って稼業は恐ろしい。心の歯止めが利かねえ時、殺人者となる)

 と、毎回10~20人ほど殺しまくっている刀舟さんは心の中でつぶやくのでした。

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 八重「銀次、あなた一体、何をやってるの? 何か悪いことしてるのね」
 銀次「違う、俺はそんな……」
 八重「さ、言いなさい、一体何をやってるの?」

 その後色々あって、遂に八重は弟が恐ろしい仕事に手を染めていたことを知る。無論、銀次がそんなことをやっていたのは、姉の病気を治す為だったのだが。

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 八重「苦しい、殺して、殺して!」
 銀次「姉さん!」

 激しく弟を問い詰めているうちに八重は再び激しい発作を起こし、弟の腕に抱かれながら何度も「殺してくれ」と頼む。

 銀次も最後は姉の意を汲んでその首を絞めて苦しみから解放してやるのだった。

 うう、泣ける話だなぁ。

 さて、お蘭たちの調査で事件の全貌を知った刀舟は、いつものように悪の屋敷に殴り込みをかける。

 刀舟、事件の黒幕だった北町奉行をサクッと斬り殺してから、道玄に白刃を突きつける。

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 刀舟「医者ってのはなぁ、己の手の中に人間の命、握ってるんだよ! だから人間の命に対していつも恐れの心をもっていなくちゃならねえんだよ! その命をゼニ儲けの為に使いやがって許せねえ。てめえは医者じゃねえ、人間じゃねえよ、たたっきってやる!」(ズバッ!)
 道玄(言ってることと、やってることが、だいぶ違う!)

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 銀次「先生、これから奉行所に自首して出るつもりです。お世話になりました」
 刀舟「待ちな」

 ラスト、土砂降りの雨の中、瑞光院に別れの挨拶に訪れた銀次。

 刀舟にしてやれることは、ずぶ濡れの銀次に傘を渡してやることだけだった……。

 うう、泣ける話やのう。

 第72話「闇に咲いた渡世花」(1976年2月10日)

 元大店のお嬢様でありながら、今では女渡世人に身をやつしたお市(甲にしき)の儚い最後を描く。

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 お民と言う小料理屋の娘役で、再び小野ひずるさんが出演。

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 以前と同様、ワルモノに手篭めにされそうになるが、今回は無事、お市やお蘭に助けられる。

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 また、下っ端やくざの役で、若き日の阿藤快さんが出ている。

 ラスト、いつものようにワルモノの屋敷に乗り込む刀舟先生。

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 家臣「○○様のお屋敷と知っての乱入か?」
 刀舟「あたりめえだよぉ、そのナントカって野郎のドタマ貰いに来たんだよ」

 ドタマて……。

 刀舟先生は、望みどおり、ナントカさんのドタマをテイクアウトされたそうです。めでたしめでたし。

 第73話「入れ墨の挽歌」(1976年2月17日)

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 三度目のゲスト出演となる天野美保子さんが、罪を犯して島送りになった父親を持つ娘・お千代を好演。

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 お千代「父ちゃーん!」

 そして、遂に島から帰ってきた父親を嬉しくって堪らないと言うように満面の笑みで迎えるのであった。

 可愛いなぁ。

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 父親と抱き合い、感極まって号泣する演技も見事である。

 ちなみに父親の佐太郎役は、高島彩のお父さんの竜崎勝さん。

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 その夜、長屋の連中に「出所祝い」をして貰っている時の、父親に頬を撫でられてる時の顔と来たら……思わずテレビの中に飛び込んで行って抱きしめてやりたくなるほど可愛い。

 その席には、診療でよく長屋を訪れる刀舟と弥九郎の姿もあった。 

 だが、幸せもつかの間、矢部と言う同心が何者かに斬り殺されるという事件が起き、佐太郎はその下手人に仕立て上げられ、有無を言わさず役人にしょっ引かれてしまう。

 しかも、その際、激しく抵抗したお千代が、同心の森山周一郎に斬られてしまったのだ。

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 瑞光院に担ぎ込まれたお千代を手術している刀舟。

 こうして、天野さんは出演した三回とも刀舟の患者となった訳だ。

 お千代は刀舟のお陰で助かるが、佐太郎は悪徳奉行の指図によってさっさと磔刑に処されそうになる。

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 刀舟は、処刑場に乗り込むと、大勢の見物人が見ている前で、町奉行、同心、悪徳商人、下っ端役人などをバッサバッサと斬り殺しちゃうのでした。

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 今回は珍しく、弥九郎も刀を振り回して悪人狩りを楽しんでおられます。

 また、いつもの「てめえら人間じゃねえ~」と言うタンカの他に、最後に奉行を斬る前に、

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 刀舟「野郎、地獄へ落ちやがれえ!」

 と、物凄い形相で叫んでいる。

 こりゃ、もう大人しく地獄へ落ちるしかないな……と、悪人ですら納得したそうです。

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 折角なので、最後にもう一枚天野さんの画像を貼っておこう。

 第80話「地獄の野良犬」(1976年4月6日)

 ストーリー自体は取り立ててどうと言うことはない。

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 小扇と言う、ツンデレ女手妻師(マジシャン)役で、水原麻記さんがゲスト出演。

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 見世物小屋で、無心にその芸を見ている弥九さんが可愛い……。

 続きはまた今度!
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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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