第4話「超能力の罠だ!」(1979年2月24日放送) 3話に続いて、今回もバトルフィーバーの秘密兵器を巡るエピソード。
エゴスは、その秘密を探るため、国防省の兵器担当・瀬川参謀を誘拐する。彼はバトル・コサックこと白石謙作の先輩であった。
首領サタン・エゴスは、新兵器の秘密が知りたくてうずうずしていた。

ヘッダー指揮官「お静まり下され、サタン・エゴス様」
……って、あれ、ヘッダー指揮官、人が違ったような……。
そう、当初ヘッダー指揮官はこの潮健志が演じていたのだが、放送開始間もなく、氏が
覚醒剤所持で逮捕されてしまい、急遽、今回のゲスト・石橋雅史にスイッチしているのだ。で、再放送やDVD収録の際には、潮氏の映像を可能な限り石橋氏に改変したものが使われている。ただ、この4話では、その石橋氏がゲストなので、やむを得ず、潮氏の映像がそのまま使われている。
ただ、次の5話では石橋氏、6話ではまた潮氏と言うように、事情を知らないで見ていると頭が混乱するような状況が生まれている。

それはさておき、エゴスは瀬川参謀の記憶から秘密兵器に関する情報を得ようと、ちょうど来日した「ベンガルの虎」と呼ばれる超能力者をスカウトしようとする。
その虎さんを、石橋氏が演じているのだ。
記者「やあやあ
ベンガルさん、日本へようこそ」
その呼び方やめい。
虎さん「私はベンガルの山中で、虎と一緒に暮らし、超能力を磨いた」
記者(気の毒に……) 半信半疑の記者に対し、虎さんは、その場で念写(念写かよ)などのデモンストレーションをしてみせる。

そのテレビ中継を熱心に見ているバトルジャパン、だが、フランスやダイアンはまるで関心がなく、
ダイアン「ハロー、京介」
フランス「オーッ、今年のニューファッションね」
ダイアン「先週発表されたばかり」
フランス「これもロンドン直輸入のハットよ、どう?」
ダイアン「うん、決まっててよ、フランス」
フランス「メルシー」
と、ふわふわした会話に興じていた。二人はどちらもファッションに関心が高く、話も合うのだった。そこへ豚を抱いたケニアが入ってきて、二人に敬遠される。怒ったケニアは小さなゾウを引っ張ってくる。
このようにキャラクターの特色がしっかり描かれているのがこの作品の魅力なのだ。
一方、先輩を誘拐されたコサックは、
全力でパチンコしていた。 コサックの趣味はパチンコらしいが、さすがにスーパーヒーローにはふさわくないと考えられたのか、序盤以降はそういう光景は見られなくなる。

しかも彼、パチンコ台に埋め込まれたテレビを見ていた。イヤホンをつけて。何も、パチンコ屋でテレビ見なくてもいいだろうに。
彼も、そのテレビで「ベンガルの虎」のことを知り、瀬川参謀の居場所について彼に超能力で調べて貰おうと考える。
が、虎さんはその前にエゴスに招かれ、サタン・エゴスから
「我が息子となれ」と勧誘される。
これは養子縁組しろということじゃなく、エゴスの怪人製造機で怪人になれと言う意味で、超能力者といってもあくまで普通の人間である虎さん、少しは思案すべきなのだが、
虎さん「光栄に存じます」
と、至極あっさりと応じてしまう。
で、

数秒後には、こんなの↑(ネンリキ怪人)になっていた。
軽はずみにもほどがあるだろ。 サタン・エゴス「エゴスの息子よ。お前の超能力は
100万ボルトに増幅された」
超能力の単位って、ボルト(電圧)だったのか。初めて聞いた。
虎さんは、その増幅した超能力で瀬川参謀を念写するが、結局彼は最初から秘密兵器については何も知らなかったことが判明し、無駄骨に終わる。

コサックと連絡員のケイコは、身分を偽って虎さんに会い、瀬川参謀の写真を見せてその居場所を突き止めてくれと頼む。
制服姿のケイコ(日高のり子)がめっちゃ可愛いのである。
虎さんは、スクラップ工場の写真を念写し、参謀はそこにいると教える。写真を手掛かりに、二人はそのスクラップ工場に辿り着くが、既に参謀は殺されて、死体が放置されていた。
虎さんは、ケイコと接触した際、彼女がバトルフィーバーの仲間だとテレパシーで見抜いていた。そこで、彼女を尾行する。バトルフィーバーもそれに勘付いて、逆に彼をおびきだそうとするが、危険を察した虎さんは一旦退却する。
バトルフィーバーは、エゴスと「ベンガルの虎」は関係ないのだろうかと、ケイコの身辺から遠ざかる。だが、その隙を衝いて虎さんは再びケイコのマンションへ忍び込み、念力で彼女の自由を奪い、いやらしいことを、いや、念写によって、秘密兵器についての機密を盗もうとする。

寝汗をかいて悶えるケイコがめっちゃ可愛いのである。
彼女から引き出せたのは秘密兵器ではなくバトルフィーバーの基地に関する情報だったが、怪人はそれを奪って逃げ出す。しかし、再びバトルフィーバーに待ち伏せされ、あえなく倒されるのだった。
彼の人生って一体なんだったんだろう?(遠い目)
いよいよ次回、秘密兵器の正体が明らかになる。
つづく。