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「超電子バイオマン」 第20話「プリンスの挑戦!」



 第20話「プリンスの挑戦!」(1984年6月16日)

 前回から引き続き、バイオロボとプリンスの操縦するグロテスカンスの戦いが行われている。

 グロテスカンスは再生能力を持つ強敵の上、ブルースリー(笑)こと竜太が「金八」の見過ぎか、プリンスに人の心を取り戻させたいんだっ! などと甘っちょろいことを抜かすので、全力で攻撃することも出来ず困惑していたバイオマンだったが、レットが、グロテスカンスのメカ内臓を切り離し、それを奪い去ることでなんとかグロテスカンスの動きを止めることに成功する。

 サブタイトル表示後、怒り狂ったプリンスは「人間狩り」を開始する。ヒャッハーッ!

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 ……と言っても、人がたくさんいるところでやるのは恥ずかしいので、山の中の河原で、ハイキングに来ていた親子連れ数人を追い掛け回すと言うスケールの小さいものだった。

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 プリンス「それそれ、もっと走れ。今度は命を貰うぞ!」

 嬉々としてマシンガンで威嚇射撃をするプリンス。

 井浦さんも、まさかコンボイやってた自分が同じ戦隊シリーズでこんな役をオファーされるとは思っても見なかっただろう。

 が、プリンス、大きなことを言いつつ、結局ほとんどの親子に逃げられ、

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 残ったのは、小さな男の子を連れた母親だけとなる。

 母親「この子だけは、命だけは助けて下さい。この子は心臓が悪いんです。もう死んでしまいますぅ!」

 病弱な子供を抱き締めて母親が涙ながらに哀願するが、

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 プリンス「どの道死ぬのさ、俺は狙った獲物は必ず仕留めるのだ」

 平然と言い放ち、本当に引き金を引いてしまう。

 銃弾は母親の左肩を撃ち抜く。

 子供が泣いて母親に縋りつく姿を見ても、プリンスは眉ひとつ動かさず、親子もろとも射殺しようとするが、

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 そこへ熱血漢の竜太が駆けつけ、プリンの前に立ちはだかる。

 竜太「やめろ、プリンス!」
 プリンス「南原竜太!」

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 竜太「メカ内臓を返してやる。見ろ!」

 竜太の指差す方を見れば、バイオマンが奪ったメカ内臓をグロテスカンスに手渡していた。

 しかし、いくらメカとはいえ、あんまり人の内臓を掴んで持ち主に返したくはないよね。

 竜太「プリンス、この人たちを返して貰うぞ!」

 竜太はそう言って親子をそこから逃がそうとする。プリンスは「人間狩り」をやめさせたかったらメカ内臓を返すのだと事前にピーボに通達していたのだ。

 だが、

 プリンス「それほど俺は甘くないぜ」

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 竜太「危ないっ!」

 逃げようとした三人に、メカクローンたちが銃撃を加える。

 ここは、ちゃんと子役のいるところで弾着させているのがえらい。

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 竜太「お前って奴は、それでも人間かっ? 我が身を捨ててまで子供を守ろうとする母親の姿を見てなんとも思わないのかーっ?」

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 やがて、他の4人も彼らのところにやってくるが、その場の様子を見た史朗は、少し手前で「待て!」と、仲間たちを制する。

 竜太が常日頃「ああー、1度で良いから金八やりてえ」と言っていたのを思い出したからである。

 竜太「俺もな、お前の年の頃は暴れ者だった。でも、お袋だけは信じて俺を庇ってくれた」

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 竜太「その涙を見たとき、お袋だけは絶対泣かしちゃいけないと思ったんだ! お前にだって母さんはいるだろう?」

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 プリンス「……」

 竜太の渾身の叫びに、初めてプリンスがその端正な面に戸惑いを覗かせる。

 竜太「お前の母さんは人殺しをしろと教えたのか?」
 プリンス「……」
 竜太「そんな筈はない。母親ならば気持ちの優しい明るく強い男の子になって欲しいと願った筈だ!」

 畳み掛けるような竜太の問い掛けにプリンスはますます動揺し、その脳裏に数人の女性の顔がフラッシュバックする。

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 ちなみにその中に出てくるひとりが、本当のプリンスの母親、すなわちドクターマンの妻である蔭山節子(里見和香)なのである。

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 プリンス「母? いったい母とは何なのだ?」
 竜太(うん、なんだこいつ、母親を知らないのか?)
 プリンス「俺に母がいるだと? 母さん……母さーん!」

 プリンス、我を失ったように、そう叫びながら反対方向へ向かって走り去ってしまう。配下のメカクローンたちも慌ててその後についていく。

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 ひかる「一体、どう言うことなのかしら」
 竜太「あいつは母親を知らないみたいだ。そればかりか母とは何かがわかっていない」
 真吾「でもさぁ、あいつの後を追い掛けて行けば母親に関して何らかの手掛かりが掴めるかも知れないぜ」

 プリンスの奇矯な態度に、竜太たちも首を傾げていた。

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 史朗「ようし、俺と南原は母親を病院へ運ぶ」

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 史朗「みんなはプリンスをマークするんだ!」
 4人「オッケイ!」

 内心では(変な髪型!)(変な髪型した奴に命令されてもなぁ)と思いつつ、表面的にはコカコーラのように爽やかに応じる4人であった。

 それにしてもほんと変な髪型だ。

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 一方、街にやってきたプリンスは、ベビーカーを押している若い主婦を見掛けると、いきなり駆け寄り、「母さん、俺の母さんかい?」と呼び掛ける。

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 主婦「キャッ、何よ、あんた?」
 プリンス「俺の母さんかい?」
 主婦「……」
 プリンス「いや、お前だ、お前が俺の母さんなんだ」
 主婦「馬鹿なこと言わないでよ、あんたみたいなそんな大きな子がいる訳ないじゃない!」

 驚きつつも、実に冷静かつ的確なツッコミを入れる主婦。

 ま、プリンスの格好だけでは、単なるグラムロックかぶれの兄ちゃんに見えないこともない。

 主婦は触らぬキチガイに祟りなしとばかり、とっとと行ってしまう。

 プリンス「母さんとは一体なんなのだ。俺が見たあれはなんなのだ?」

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 懊悩するプリンスの様子をモニターで見ていたドクターマン、思わず立ち上がる。

 ドクターマン「バカモノめ、プリンス、お前にはわしが、父がいるではないか!」

 ドクターマンは、メイスンたちにプリンスを連れ戻して来るように命じる。

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 プリンスは、街でそれらしい女性を見掛けて、ハンディ版のメカ内臓をその足元に這わせて、スカートの中を覗こうと……いや、その体に巻きつけて母親かどうか確認しようとするが、

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 それは、ファラが人間に化けた姿だった。

 プリンス「貴様はファラ!」
 ファラ「プリンス、ドクターマン様がお呼びです」
 プリンス「黙れ、俺は母さんを探すんだ」
 メイスン「プリンス、ドクターマン様の命令は絶対ですぞ」

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 それにしても、何度見てもファラの胸元は目に毒である。

 メイスンは実力行使に出て、サイゴーンに不動念力を使わせるが、プリンスもすかさずビーム状の鞭を放ち、空中で二つのエネルギーがぶつかり合う。

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 ところが、その衝撃で、プリンスの仮面が剥がれ落ち、その下から紛うことなきメカ人間のおぞましい素顔が露出する。

 味方は勿論、近くから見守っていた史朗たちも一様に驚きの声を放つ。

 メイスンたちはとにかくプリンスを連れてネオグラードへ引き揚げる。

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 5人も一旦バイオベースに戻る。

 竜太「どうもおかしいと思っていたんだが、馬鹿だなぁ俺は」

 竜太、メカ人間相手に必死に「金八」を演じていたかと思うと激しい自己嫌悪に襲われてうなだれる。

 ひかる「何言ってんのよ、南原さんが人間だと思い込んで心に訴え続けたことがプリンスを変えるきっかけになったのよ」
 ピーボ「そうとも、メカにも心が通じたのさ」

 仲間はそんな竜太を優しく慰めるのだった。

 もっとも、今後、竜太のいない飲み会で、竜太のやらかした「金八」のモノマネネタが、一発芸のメインストリームになることはほぼ確実であった。

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 ジュン「でも、どうしてドクターマンは本物と思わせるメカを作ったのかしら」
 史朗「ドクターマンにも息子に寄せる父親の気持ちがと言うものがあったのかもしれない」

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 ジュン(……にしても、見れば見るほど)
 ひかる(変な髪型……)

 そのうち敵から「変な髪型」とあだ名されるようになるのではないかと懸念する女子たちであった。

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 だが、「変な髪型」の推測は当たっていた。

 ドクターマン「わしとしたことが、またまた人の心を持つメカを作ってしまった。新頭脳ブレイン然り、そしてまたお前……お前が母を思い出しかけたと言うことは、お前を作ったわしの気持ちが反映したことになる。わしにそんな心が残っていたとは恥ずかしいことだ……母の記憶は消さねばならん。わしとてもあんな女のことは……そして息子のことも。もうお前は息子ではない。戦闘メカ・プリンスだ!」

 ドクターマンはぶつぶつ独り言を言いながら、プリンスの電子回路を改造し、うっかり入れてしまった人間らしさを完全に消去する。

 しかし、プリンスの脳裏には節子以外に三人の女性の顔が出てきたが、あれはドクターマンが過去に付き合った女性たちだったのだろうか?

 あと、「人の心を持つメカ」と言うのなら、メイスンたちだって同じだと思うけどね。良心はなくとも、嫉妬心や功名心などは、人間同様に持っているのだから。

 それはさておき、完全なメカ人間となったプリンスは再びバイオマンに戦いを挑んでくる。だが、相手がメカ人間とわかった以上、バイオマンも手加減せず、あっさりグロテスカンスごと、プリンスを破壊するのだった。

 ドクターマン「おのれ、バイオマンめ!」

 プリンスの敗北を見たドクターマン、呪いの言葉を吐くと、しきりに咳き込みながら司令室を出て行く。

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 メイスン「ドクターマン様が人間だったとはな……しかし、あのお体では」

 メイスンやファラにとっては、プリンスの出現や正体より、支配者であるドクターマンが人間だったと言うことの方が遥かに衝撃的であり、後のビッグスリーによるドクターマン暗殺事件の萌芽となるのである。

 事件解決後のほっこりした気持ちで、親子連れで賑わう公園内の牧場に来ている5人。

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 竜太「俺、ドクターマンにはほんとに息子がいると思うなぁ」
 ジュン「ええっ」
 竜太「当然妻もいた。でも、妻も子も今は何処にいるか分からない。だからメカで息子を作ったんだよ」

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 ひかる「でもぉそうだとすると、ドクターマンの家族は何処で何をしてるのかしら?」
 真吾「ドクターマンの正体を突き止める手掛かりになるかもしれないな」
 竜太「俺はそっとしておいてやりたいな」
 史朗「ああ、そのためにも俺たちが頑張らなくちゃ」

 だが、竜太の願いも空しく、近い将来、ドクターマンの家族……実の息子・秀一は、バイオマンとギアの戦いに巻き込まれてしまうことになる。

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 ラスト、思いっきり背伸びをして、W腋毛ビームを発射する竜太であった。

 今は、戦隊シリーズのイケメン俳優がこんなに豪快に腋毛を解放するシーンはありえない……と思うが、当時はほんとにちびっ子だけが見る番組だったから、こういうサニタリー方面に関しては全体的におおらかな時代だったのだろう。
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