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「ウルトラマンタロウ」 第13話「怪獣の虫歯が痛い!」

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 第13話「怪獣の虫歯が痛い!」(1973年6月29日)

 ほんとは最終回の筈でしたが、その前に、「落穂拾い」と参りましょう。

 要するに、森山いずみ隊員と別れるのがつらいので、一度スルーしたエピソードを紹介して完結を先延ばししようと言う姑息な作戦なのです。

 ウルフやらビットパンダなどの地上車に分乗し、カーフェリーで九州の宮崎へ上陸したZATの隊員たち。

 宮崎で、大々的な演習を行う為なのだが、時間の掛かるフェリーなど使わずとも、ホエールに車両を積んで飛べばあっという間に来れると思うのだが、なにしろ日本カー・フェリーとタイアップしているので、どうしてもカーフェリーを使わなくてはならないという大人の事情が伏在しているのだ。

 また、第8話で、荒垣副長に何気なく「うるせえデブ」と言って宇宙ステーションに飛ばされた西田隊員も、宇宙ステーションから連絡係として参加することになっていた。

 東京のど真ん中にあるZATの本部から、最果ての宇宙空間に異動となった西田隊員、さぞや鬱屈しているだろうと思いきや、意外とその表情は前と変わらず明るかった。

 何故なら、

 
 女性隊員「レーダースタンバイ、すべて異常ありません」
 西田「うむ」

 若くて綺麗な女性隊員と一緒だったからである!

 
 女性隊員「荒垣副隊長以下、目標上陸予定地点に向かいました」
 西田「了解」

 しかも複数!

 
 そりゃ、こんなハーレムみたいな職場に放り込まれたら目もキラッキラすると言うものです。

 見たところ、そんな忙しい仕事でもなさそうだし、暇を見てはしょっちゅう女性隊員たちとスケベなことをしているのだろう。そうに違いあるまい。

 西田「ただいまより、ZATの演習を開始します。東隊員、目標発射準備して下さい」
 光太郎「了解」
 西田「現在地を確認願います」
 光太郎「現在、九州東方200キロの地点、水中ロケットの準備は完了しました。いつでも発射できます」

 数千キロ(?)の距離を隔てて久しぶりに言葉を交わす両隊員だったが、事務的な内容ばかりで、私的な雑談が全くないのがちょっと寂しい。

 ホエールに乗った光太郎、西田隊員のカウントダウンに合わせて発射レバーを引き、ホエールの下部に装着されていたプロペラの付いた魚雷のようなミサイルを水中に撃ち込む。

 
 ところが、水中を少し進んだところで、ちょうど海底で眠っていたシェルターと言う怪獣が起き上がり、その口の中にミサイルがすぽっと嵌まり込んでしまう。

 ミサイルと言っても演習用なので爆薬は入っておらず、爆発はしなかったが、なかなか取れない。

 シェルターは、虫歯に悩む人間のように、海底で足踏みして悶えるのだった。

 
 ここで管理人は、シーサイドパーク太平洋と言うレストラン(ドライブイン)の駐車場の車から降りて、荒垣たちのところへ走って行く森山いずみ隊員の横顔を貼る。

 別に理由はない。貼りたいから貼ったのだ。

 
 森山「コンピューターの計算によれば、予定上陸地点は間違いなくこの場所になります。上陸時間は2時間後です」
 荒垣「了解!」

 駐車場の端から海を眺めていた荒垣たちに、森山隊員が報告する。

 つまり、あのミサイルを目標(怪獣)に見立てて、それが上陸すると言う設定で演習を行うつもりだったのだろう。ところが、既にミサイルが本物の怪獣と一体化してしまっていることに、彼らはまだ気付いていない。

 
 上野「ああ、しかし、いいところですねえ」
 南原「いいだろう。九州は俺の生まれ故郷なのだ!」
 北島「そうか、そう言えば君は宮崎県の高崎だったなぁ」

 遊びに来ている訳ではないのだが、あくまで演習と言うことで、隊員たちも全体的にリラックスしていた。

 と、西田隊員から、荒垣の持っている馬鹿でかいトランシーバーに通信が入る。

 
 西田「目標の進路が変わりました」
 荒垣「なにぃ、約束が違うぞ。真っ直ぐ来る筈だろう?」
 西田「わかりません、不測の出来事です。目下、青島に向け移動中」
 荒垣「了解!」

 青島と言うのは宮崎市南東部にある海へ突き出た事実上の島のことである。

 怪獣がわざわざそんな観光地をピンポイントで目指すのは不自然なのだが、「悲しいけどこれタイアップなのよねー!」と言うスタッフのヤケクソ気味の声が聞こえてきそうである。

 当時、青島・橘ホテルと言うのがあって、今回はそこともタイアップしているのである。

 橘ホテルのラウンジで、荒垣たちがゆったり時間を潰していると、

 
 森山「副隊長、また予定変更です。上陸は明朝になるそうですけど……」
 南原「そんなバカな」
 北島「いやにスピードが落ちたもんだな」

 荒垣、もう一度西田に確認するが、やはり間違いないとの答え。

 トランシーバーのアンテナがヤケクソに長いが、これは宇宙ステーションとじかに交信する為に必要なのである。

 
 などとやってると、ひょこひょこホテルに入ってきた老婦人がいた。こないだやった51話にも出て来た南原の母親である。

 南原の母親はひどい近眼で、最初は息子と北島を間違えてしまうほどだった。

 南原「お袋の奴、えらい近眼なもんですいません」
 母親「ごめんねえ」

 
 仲睦まじい南原たちの姿を見て笑う森山いずみ隊員が可愛いのである!

 母親が久しぶりに会った息子と一緒に買い物に行きたがってるのを見て、「南原、早朝まで特別休暇だ」と、粋なはからいをしてやる荒垣であった。

 南原「はい、ありがとうございます!」
 光太郎「良かったですね、先輩」

 南原、母親と食事をしてからデパートへ向かうが、入り口のところで森山隊員から、またしても予定が変わり、目標がすぐにも上陸しそうだと連絡が入る。

 南原、仕方なく、そこで母親と別れ、青島へ逆戻り。

 ZATのレーダーなら、それが怪獣であることはとっくに分かっていたと思うが、ミサイルだと言う思い込みがあった為か、荒垣たちは海面からシェルターが顔を出すまで、それが怪獣だとは夢にも思わなかった。

 
 むさい男たちの赤と青の制服の中にあって、森山いずみ隊員の真ん中に白いラインが入った制服と、ほっそりした足がひときわ映える。

 
 荒垣「ZATステーション、こちら荒垣だ、レーダーで追跡した目標は確かにこれか?」
 西田「はい、どこか故障でしたか……」

 
 荒垣「故障どころかな、至極活きの良い本物の怪獣が上陸したんだ!」
 西田「怪獣?」
 荒垣「そうだっ!」

 荒垣、腹立ち紛れに何の罪もない西田隊員に怒鳴り散らす。

 
 荒垣は直ちに攻撃を命じようとするが、

 南原「ここでは戦わないで下さい、青島を壊さないで下さい。青島は宮崎の宝です!」
 荒垣「いや、しかしだなぁ」

 南原が完全な私情に基づいてそれに待ったをかける。

 だが、そのうち、怪獣が暴れるでもなく海岸でどたんばたん苦しそうに身をよじっているのを見て、怪獣がミサイルが口に刺さって、虫歯のような痛みに苛まれていることがZATにも分かってくる。

 
 光太郎「あのロケットを取っちゃえば、怪獣はまた海へ戻っていくんじゃないですかね」

 
 森山「良い考えだわっ、きっとそうよ」

 光太郎の平和的な提案に、真っ先に飛びついたのが愛しの森山隊員であったことは特筆しておきたい。

 彼女が優しい心の持ち主だと言うまたとない証左だからである(何を言うとるんだおまいは?)

 南原「そいつはいい、あのロケットを取ってやろう」

 郷土愛からここでドンパチされたくない南原も、光太郎の案に飛びつく。

 荒垣もそれに賛同して、言いだしっぺの光太郎にホエールでロケットを引き抜くよう命じる。

 
 実景との合成ショットも出て来るが、隊員たちが立っているのは青島海岸で、怪獣の手前にあるのが青島である。

 
 光太郎のホエールは、七転八倒している怪獣の真上に滞空し、アームを伸ばして、怪獣の姿勢が変わるのを待つ。

 ちなみに怪獣が倒れている岩場だが、階段状に侵食された特殊な地形で、「鬼の洗濯岩」と呼ばれる観光名所を再現したものだろう。

 特撮スタッフの徹底した仕事ぶりに敬服する。

 
 上手く行くだろうかと心配そうに見守っている、貴重な森山隊員のアップ。

 
 怪獣が起き上がったところに、ちょうどアームが降りてロケットを掴み、そこでエンジンの出力を上げてぐいぐいと引っ張り、見事ロケットを抜いた……と思いきや、抜いたのはロケットではなく、本物の歯であった。

 歯と言うより、歯茎の肉ごと毟り取られたシェルター、あまりの痛さに目から大量の涙を流す。

 北島「そりゃ麻酔もかけないで歯を抜いたら痛いよなぁ」
 荒垣「こりゃ怒るぜやっこさん」

 まるで他人事のようにのんきな会話を交わす隊員たち。

 
 光太郎が余計なことをした為に、シェルターは怒り狂って本格的に暴れ出し、口から炎を吹く。

 
 森山「いやぁあああーっ!」

 その炎が迫るのを見て、珍しく森山隊員が物凄い悲鳴を上げながら真っ先に逃げておられます。

 そして炎を砂地を転げまわってよけている隊員たちを尻目に、ちゃっかりラピッドパンダの中に避難する森山隊員でした。

 あるいは、それに続くエクスプロージョンショットを松谷さんが怖がって参加したくないと言うので(もしくは、スタッフが参加させたくなかったので)、先に彼女を車の中へ逃げ込ませたのかも知れない。

 荒垣も仕方なく、全員に攻撃を命じるが、シェルターにはまるで利かず、シェルターはどんどん内陸に入り込んで行く。

 
 (ホエールを落とされたので)各車両で、それを追いかけるZAT。

 ちなみに画面後方を走っている列車は、蒸気機関車だったりする。

 
 怪獣は一気に宮崎市内へ接近するが、ここで、またしてもタイアップ(観光協会あたり)くさいシーンが出てくる。確か、「マッハバロン」の宮崎ロケにも出て来た、なんとか言う観光名所のそばで戦うシーンがそれである。

 タイアップを済ませると、荒垣たちは再び車に乗り込んで追跡を続ける。

 
 宮崎市内を再現した(?)入魂のミニチュアセットで、暴れまくるシェルター。

 やがて、屋上になんと観覧車のある大きなデパートに近付くが、そこでは、折しも南原の母親がベンチに腰掛けてのんびりとソフトクリームを食べているところだった。

 
 母親「あいたぁっ、あっ、眼鏡!」

 と、走っているカップルとぶつかり、その拍子に眼鏡を落としてしまう。

 なお、そのカップルの女性の方だが、

 

 
 母親とぶつかった後、スカートがめくれて白いパンツが割とはっきり見えていたことを取り急ぎ御報告しておきたい。

 何もエキストラのパン チラまでチェックしなくても……などと言う輩にはこう言っておきたい。

 「喝!」と。

 母親「ああ、眼鏡、眼鏡……」

 横山やすし師匠の鉄板ネタを演じているうちに、母親はひとり屋上に取り残されてしまう。

 
 ちなみに、そのデパートのミニチュア、ちゃんとその観覧車まで作ってあるのは言うまでもない。

 
 地上から頑張ってシェルターを撃っている森山隊員が可愛いので貼りました。

 南原の母親を助けようと南原や光太郎が奮闘するのだが、どうでもいいのでカット。

 色々あって、結局光太郎がタロウに変身し、戦うことになる。

 だが、シェルター、意外にも強敵で、ストリウム光線を受けてもビクともしない。

 
 タロウ、何度もその体を叩きつけた後、手近の電線をその体に巻いて、電流を流す。

 その際、電柱がショートするところなんかもきっちり再現されている。凄い……。

 

 
 ついで、シェルターの後頭部に思いっきり蹴りを入れると、ポッと言う可愛らしい効果音と共に、やっとロケットが外れる。

 これで怪獣も大人しくなり、後は海へ連れ戻すだけ……と思いきや、

 
 タロウはゼスチュアでZATに指図し、そのロケットに火薬を詰めて、改めて怪獣の口へねじ込むという残酷なことをさせる。

 
 あわれ、怪獣は木っ端微塵に粉砕されて、大量の肉片に成り果てる。

 「タロウ」にしては、あまりに情のないやり方で、首を傾げざるを得ない。

 特に今回は、100パーセントZATに責任があるのだから、なおさら後味が悪い。

 まぁ、制作サイドには制作サイドの都合があったのだろうが……。

 また、ストリウム光線にも平気だった強靭な怪獣が、体内ならともかく、口の中の普通の爆弾で木っ端微塵になるというのもおかしな話である。

 以上、やはり一度スルーしただけあって、あまり面白くないエピソードであった。
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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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