第41話「直撃じゃじゃ馬娘」(1985年1月11日)
遂にこのエピソードを紹介する日がやって参りました。
と言うのも、この41話は管理人的にはシリーズベスト5に入る傑作であり、2013年の1月に、当時としてはかなりのボリュームのレビューを発作的に書いたこともあるエピソードなのである。
それを書いている時点では「シャイダー」の全話レビューをする気はまったくなかったと思うが、その後、「ギャバン」「シャリバン」、そして「シャイダー」とレビューを書き続け、あれから5年(げげっ!)以上経った今、再びその41話にターンが回ってきた訳で、管理人的にはちょっと感慨深いものがある。
昔のレビューは(恥ずかしいので)公開以来読み返したことはないが、たしか当時は、塚田きよみさんのことばっかり気になって、ギャルたちのことなんかほとんど眼中になかったんだよなぁ。
さて、冒頭、宇宙空間を飛ぶバビロス号の船内で、大ちゃんとアニーが、コム長官およびマリーンと、映像モニター越しに話している。
なんでもバード星の市長の娘で、女性週刊誌の記者見習いのビビアンが、宇宙刑事アニー(とシャイダー)の活躍を取材するのだと言って家を飛び出したとのこと。一刻も早く保護して送還して欲しいと言うことだった。

ビビアン「ああっ、やだ、この船、真っ直ぐ飛ばないんだもん! あっ、あーっ、もう、こらっ、言うとおりにしろぉっ!」
そのビビアン、一人乗りの小型宇宙船を操縦していたが、なにしろまだ「仮免」らしく、その操縦もめちゃくちゃであった。
にしても、
のび太のママじゃないんだから(ここんとこを約60度の角度で殴るのがコツよ)、調子が悪いからって宇宙船のコントロールパネルを叩くのはやめましょう。

アニー「シャイダー、小型宇宙船をキャッチしたわ」
大(ちゃんのお尻)「動きがめちゃくちゃ過ぎる。よし、救出しよう!」
アニー「シャイダー、あなたいつからお尻で喋るようになったの?」 ……思いつきで書いてみたが、あまり面白くなかったのでボツにしよう。
バビロス号のレーダーがビビアンの船を捉えるが、何故かその反応が消えてしまう。恐らく、フーマの不思議宮殿に突っ込んでしまったせいだろう。

その不思議宮殿では、することもないので宴会が開かれていた。
ミラクラーとギャルたちによる優雅な踊り。
それを珍獣やヘスラーたちが眺めている。

ヘスラー「……」
ヘスラー、ピノキオのように鼻が伸びた訳ではなく、さかずきを口につけて飲んでいるのである。
何を飲んでいるのであろう? ジョアかな?

クビライも目を細めて踊りに見入り、その前に神官ポーがきちんと腰掛け、両手で上品にさかずきを支え、口に運んでいた。
フーマって、女性の比率が高いせいか、全体的に上品と言うか、物静かだよね。宴会的なシーンは過去のマクーやマドーでも見られたが、ひたすら騒々しく、野卑な感じだった。
思うに、フーマって別に危険を冒して地球征服などしなくても、こうやって毎日楽しく遊んでるだけで十分満足できる「悪の組織」なのではないだろうか。

ところが、いきなり不思議宮殿が激しく揺れ動き、ギャルたちが全員尻餅をつく。
尻餅をつく……。
ギャルが尻で餅をつく。
……
管理人、たった今、ギャルたちが剥き出しの白いお尻でかわりばんこに臼に入ったお餅をついている光景を妄想して、にやにやしてしまったことを読者の皆様にご報告いたします。
ついでに、初めて餅をついたギャル5が、
ギャル5「いや~ん、熱い~っ! 火傷しちゃいそう~」 などと言いつつ、白いお尻を赤くしながら頑張って腰を動かしているシーンを思い浮かべてしまったことも報告しておきます。
……
そうじゃ、ワシはアホじゃ! さて、ヘスラーたちが急いで宮殿の内部を調べに行くと、果たして、小型宇宙船が宮殿の外壁に激突して穴が開いていた。

ビビアン「ああーっ! 良かった、無事、着陸できて……ねえ、ここは地球なの?」
さいわい、ビビアンは無傷であった。

ヘスラー「スパイだな、貴様?」

ビビアン「いやぁああっ! あ、うっふっ」
ヘスラーが力んで見せるとビビアンは一瞬怯えるが、すぐ愛想笑いを浮かべ、

ビビアン「あたしね、暴力は嫌いなの! ねーっ?」
ヘスラー「……」
ヘスラー、まるで初めて都会のギャルを見た田舎の中学生のように固まる。

ビビアン、ヘスラーの前から逃げ出すと、さっきの広間に飛び込み、真っ正面からクビライのでかい顔と対面する。
言い忘れていたが、ビビアン役は塚田きよみさん。この少し前まで放送されていた「星雲仮面マシンマン」のヒロインでもある。
クビライの凄まじい息吹に押し返されたビビアンの背後から、追いかけてきたヘスラーが抱きつく。
ビビアン「いやっ、なにすんの、放して! もうーっ、お尻触んないでよーっ!」 ヘスラー、ビビアンの抗議に思わず手を放し、その体を突き飛ばす。
なにしろ周りは若い女性ばかりの職場である。セクハラなど疑われてはもってのほかだからである。

ビビアン「うっはあぁ、いぇーい! くふっ」
ビビアン、よほど肝が据わっているのか、珍獣たちを見ても怖がるどころか逆にテンションを上げ、嬉しそうに両手でピースサインを作ったり、意味不明のポーズを取ったりする。
思わず三枚も貼ってしまったが、塚田さんはやっぱり可愛い。

クビライ「何者だ」
ビビアン「私?」
ヘスラー「不思議宮殿に突入するとは大胆不敵な奴、即刻打ち首に致します!」
それが若く美しい女性だろうと、とりあえず殺すことしか頭にないヘスラー。
終業後、ロッカールームで「ヘスラー、あれじゃモテないよね~」「ね~」などと噂しあってるギャルたちの姿が目に浮かぶようである。

ビビアン「私は女性週刊誌の記者、バード星から宇宙刑事の取材に来たのよ」
ポー「バード星から?」
ビビアン「はぁーい、これが身分証明書よ」
ポー「バード星の市長の娘ですか」
ビビアン「はぁーい! もしかしてあなたたちフーマ? 銀河中に悪名の高い?」
ヘスラー「そうだ。あそこにおわすが大帝王クビライ様だ」
ヘスラー、ここはひとつ、
「そうだ……って、誰が悪名高いねん!」と、一か八かのノリ突っ込みにトライして頂きたかった。
そんな些細なやりとりから恋が芽生えるかも知れないからである。

ビビアン「うわっはぁ、カンゲキ! 宇宙刑事と一緒にフーマレポートをまとめちゃおう! こりゃ大スクープになるわ!」
ビビアン、ウキウキしながら手首に嵌めたバンド型のカメラでクビライの「御真影」を撮ろうとするが、

ヘスラー「バカモノ! 恐れ多くも大帝王クビライ様にカメラを向けるとは……勘弁ならん!」
ビビアン「いやぁーっ!」
ポー「待ちなさい、ヘスラー」
ヘスラー「何故止めるぅっ?」 例によってヘスラーが120パーセントのテンションで怒り狂う。
ポー様、
「だからあなたはいつまで経っても独り身なんです」と、このカタブツに言ってやりたいのは山々だったが、ぐっと押さえ、とりあえずビビアンをそこから下がらせる。
ちなみにビビアンはちゃんと一回シャッターを切ってるんだよね。宇宙刑事シリーズを通して……と言うより、特撮ヒーローを通じて首領が写真に撮られると言うのは前代未聞のことではないだろうか。
もっとも、カメラは後にポーによって改造されたので、その貴重なフィルムは現像されることなく処分されてしまったと思われる。

ポー「あの娘はフーマに幸運をもたらす大事なゲストです。バード星市長の娘ともなれば宇宙刑事が必死になって探し、保護しようとするでしょう。あの娘を利用して三つの作戦を展開することが出来ます。そのひとつ」
ヘスラー「その一つ目は?」
ポー「娘を餌にしてシャイダーめを必殺の罠に誘い込むことが出来ます、その二つ」
ヘスラー「その二つ目」
ポー「娘をシャイダーに絡ませ、シャイダーとアニーのコンビに亀裂を」
ヘスラー「心理的に揺さぶりをかけようというのだな? して、その三つ目は?」
ポー「バビロス号の破壊。シャイダー討伐とバビロス号の破壊はフーマ戦略の大テーマ」
さすがポー、瞬時に三つもの作戦を立案してみせる。
クビライも「あの子はなかなかチャーミング、きっとシャイダーとアニーの間に波紋を巻き起こすぞ」と、ポーの提案にゴーサインを出す。
それにしても、クビライでさえ理解できるビビアンの魅力が、何故ヘスラーおじさんには1ミリも伝わらないのでしょうか?
再び、終業後のロッカールームで「あれじゃあ結婚は無理よね~」「ね~」などと噂しあってるギャルたちの姿が目に浮かぶようである。

で、クビライは直ちに作戦に適合した不思議獣ペアペアを誕生させるが、このペアペアがまた、お菓子で出来た天使みたいな愛らしい造型で、「ペアペア~!」と言う鳴き声も実にキュートである。
一方、およそ物怖じすることを知らないビビアンは、別室で仲良く珍獣たちと戯れていた。

その後、ヤーダに連れられて別の部屋にやってくると、ギャルたちが後ろ向きで立っている。

ビビアン、一瞬怪訝な顔になるが、

5人が一斉に振り向くと、その顔がのっぺらぼうになっていた。
ビビアン「あっ、はぁっ!」
驚いて思わず息を呑んでしまうビビアンであったが、BGMがユーモラスなので別に怖がらせようとしている訳ではない。

続いて、一回転して昔の夜会服のようなシックなドレス姿に変わる5人。
ギャル5は久しぶりのドレス姿だが、ひとりひとり大きく映してくれないのが残念だ。

ビビアン「うわぁ~綺麗、素敵なドレスねえ。うわ素敵、夢みたい」
さらに、くるくる日傘を回しながら、ビビアンの周りを回る。

ビビアン「あはっ、素敵! ファンタスティック!」
さらに、今度は白いタキシード姿になり、同様にぐるぐる回る。
回ってばっかりである。
ここも、ギャル5の男装姿がめっちゃ可愛いのに、大きく映してくれず、スタッフのいけず(押韻)。

そして、パッと姿を消し、本来の姿に戻って最初の場所に立つ5人。
ビビアン「うわぁ、カンゲキ! ね、一枚お願いします!」
ビビアン、ギャル流のもてなしにすっかり楽しくなって、彼らの姿をカメラにおさめようとするが、その瞬間、レンズの前にペアペアが現われ、ビビアンの目に特殊な閃光を浴びせる。

すかさず、ギャル2が大ちゃんの顔写真をビビアンに見せる。

それは大ちゃん必殺の決め顔であった。

ビビアン「うわぁ、ハンサム! 私の好み、理想! この人シャイダーでしょう? 知ってるーっ」
事前に浴びた光のせいか、あるいはビビアンの本心なのか、写真の大ちゃんにすっかりとろけてしまうビビアンであったが、そこでペアペアが再び現れ、胸のハート型のライトを点滅させ、ビビアンを催眠術にかける。

急に真顔になって静かになるビビアン。
ギャル2「この娘はシャイダーを好きになりました」
ポー「このカメラは利用価値がありそうです」
ポーはまた、ビビアンのピアスの横にもうひとつのピアスを埋め込む。これはビビアンを操る小型受信装置になっているのだ。
その後、地上で、ビビアンがギャルたちに追い掛け回されていると言うシーンになる。
無論、シャイダーをおびき出す為だが、催眠術にかけられているビビアンは、本気で怖がっている。

大ちゃんがすぐ駆けつけ、少し遅れてアニーも到着し、あられもないポーズも辞さず、ビビアンを守る。
ほどよいところでヘスラーたちはビビアンを連れたまま姿を消す。
シャイダーは地下のアジトに監禁されているビビアンを発見して救出し、仕掛けられていた時限爆弾から辛くも逃れる。
これがポーの言った一つ目の作戦、「必殺の罠に誘い込む」だったのだろう。
CM後、バビロス号の船内にて、眠っているビビアンを大ちゃんとアニーが見守っている。

ほどなくビビアンは目を覚ますが、視界に愛しい大ちゃんの顔を認めるなり、大ちゃんの体に抱きつく。
ビビアン「シャイダー! 会いたかった! 会いたかったわシャイダー!」
大「な、何をするんだ?」

ビビアン「あなたに会いたくて飛んだ来たのよ、バード星から、Oh! シャイダー」
恋する乙女のように両手を合わせてうっとりと大ちゃんの顔を見詰めるビビアン。
無論、それは、人の心を操れるペアペアが言わせているのだったが、

アニー「そうだったの」
アニーはてっきり二人が昔からの知り合いだったと思い込み、たちまち険悪な相になる。

大「違うんだよ、誤解なんだ」
アニー「ふんっ」
おおっぴらに大ちゃんにまとわりつく一方、ビビアンは記者としてもカメラを構えてバビロス号の内部を取材したがる。
三人がコックピットに入ると、フーマの活動を知らせる警報ブザーが鳴り響く。

アニー「私、調べてくる」
大「俺が行くよ」
アニー「良いのよ、つもる話もおありでしょ」
大「ほんとになんでもないんだってば……信じてくれよぉ」
アニー、冷ややかに言って自分が出撃しようとするが、大ちゃんは必死になって説き伏せ、結局大ちゃんが出向くことになる。
ビビアン、その腕に絡み付いて、「あ、シャイダー、私も行く」とねだるが、
大「何を言ってるんだ。フーマかも知れないんだぞ!」
大ちゃんは宇宙刑事の威厳を見せて一蹴する。

ビビアン「まぁ、怖い!」

ビビアン「うふっ、でも、怒った顔も素敵!」
すっかり大ちゃんに夢中と言った感じのビビアン。
いやぁ、しかし、塚田さんはほんとに可愛いよね。思うに、ルックスだけじゃなくて、その豊かな感情表現と仕草に魅力を感じるのではないだろうか。
その辺、アニーの森永さんにはちょっと真似できない芸当であろう。

大(まるでバード星で恋愛関係にあったみたいじゃないか、アニーには変な目で見られるし、まったく)
ジムニーを転がしながら、胸のうちでぼやいている大ちゃん。
一方、恋敵同士が押し込められたバビロス号のコックピットではなんとも言えない空気が流れていた。
もっとも、それを気にしているのはアニーだけで、

雑誌を読んでいるビビアン、アニーと目が合うと、

ビビアン「うふふふっ」
天真爛漫な笑みで応じる。
アニー「……」
対照的にアニー、顔の筋ひとつ動かさず、前を向き直る。

ビビアン「ね、ね、ね、ね、ねねね、このウェディングドレス素敵ねえ~、私、地球のドレスにしようかしら、ね、アニー、どう思う?」
コックピットから出たアニーを、ビビアンが追いかけて馴れ馴れしく尋ねる。
アニー「悪いけど私勤務中なの、勝手に話しかけないでくれる?」
既に大ちゃんと結婚するつもりらしいビビアンに、当然ながらアニーは最大限の素っ気なさで応じる。

ビビアン「冷たいのねえ、あ、わかった、実はアニーもシャイダーが好きなんだ! 焼餅焼いてんでしょう!」
アニー「いい加減にしてよ!」
ビビアン「あははっ、怖い顔!」
小学生みたいなことを言われ、アニーも遂に切れる。
このまま二人を一緒にしておいたら、殺人事件に発展しかねない危険な雰囲気であった。
少なくとも、ポーの提示した二つ目の作戦、「シャイダーとアニーのコンビに亀裂」を生じさせることは、成功しているようである。

ビビアン「ね、ね、ね、艦内を案内してくれない? 取材したいの」
アニー「勝手にすればいいでしょ!」
ビビアン「ふんっ、焼餅焼きぃ!」

ビビアン「ふんっ!」
アニー「ふんっ」
少し機嫌を悪くして、小ぶりなお尻を振りながらコックピットを出て行くビビアン。
二人して「ふん」「ふん」拗ねているのがとても可愛いのである!

だが、ビビアン、射撃練習場に行って写真を撮ろうとした瞬間、不思議宮殿のポーが呪文を唱え、それがピアスに受信されて、がらりとビビアンの顔付きが変わる。
ついで、カメラのファインダーの中に、ポーの姿が浮かび上がり、バビロス号を爆破しろと命じる。
ビビアン、機械室のようなところに入り込み、バンド型カメラを外して、起爆スイッチを押し、適当なパイプに巻きつける。
起爆スイッチを押すと同時に爆発する方式だったら、フーマの勝利だったかも知れないが、例によって意味のない時限装置になっていて、バビロス号の探知機で知ったアニーが駆けつける。
しかし、起爆スイッチを押さなくても、爆弾は爆弾なのだから、ビビアンがバビロス号に収容された時点で探知機が働きそうなものだけどね。
これが雅量のない、シャレの通じない70年代の「悪の組織」だったら、ビビアンの体内に爆弾を仕込むくらいのことはやっただろう。
ビビアン、再びカメラを外して持つと、艦内を逃げ回る。そのまま、自爆する覚悟なのだ。
アニー「シャイダー、ビビアンが時限爆弾を!」
大「ビビアンが?」(発音が変)

連絡を受けた大ちゃん、すぐバビロスに戻ろうとするが、そこへペアペアが現われ、襲い掛かってくる。
大ちゃん、焼結していつものバトルを繰り広げ、ペアペアを撃破する。
アニーもうまくビビアンの動きを封じ、爆弾の解除に成功、ピアスにも気付いて洗脳を解く。
こうして、ポーの三つの戦略はことごとく失敗に終わるのだった。
うーん、あれもこれもと欲を出さず、単にビビアンを人質にしておいた方が良かったような……
ラスト、遊園地の中を大ちゃんとアニーがビビアンを探して走り回っている。

ビビアン「あ、シャイダー! シャイダーも乗らない? アニーもどうぞー」
メリーゴーランドの前まで来ると、木馬に乗ったビビアンがにこやかに呼びかける。

その汚れのない可愛らしさに、つい、にへっとしてしまう大ちゃん。

笑顔でアニーを振り向くが、アニーは不機嫌そうにそっぽを向く。

アニー「いつ帰るの、ビビアンは?」
大「迎えが遅れてるから、あと二、三日……あ、パトロールの時間だ、あと頼む」
アニー「パトロールは私が行きます。シャイダーはビビアンのお守りをしてたらいいでしょ?」
大「いや、僕が行くよ」
互いにパトロールを買って出ていたが、遂に逃げるように走り出す大ちゃん。

ビビアン「はぁーい、うふふ」
と、いつの間にかビビアンが目の前に立っていて、大きく両手を広げて大ちゃんを待ち受けている。

ビビアン「これから毎日、シャイダーの活躍ぶりを密着レポートするの、うっふぅ、楽しいなぁ!」

ビビアン「ね、早く、行こ、ね! 行こ行こーっ!」
……
もう余計な解説は要りませんね。ただ、ただ、その可愛らしさを堪能しましょう。
ナレ「神官ポーのコントロールから解放されたビビアンは改めてシャイダーが好きになってしまったのだ。ビビアンがバード星に帰る日まで、アニーは気を揉まなければならない」
最後にナレーターがそう言うのだが、ビビアンが大ちゃんに恋をしているのは、ペアペアの催眠術の影響が残っているからではないのだろうか? 少なくともそれがきっかけになった可能性はある。

大ちゃんの体にしがみつくビビアンと、その腕を引き剥がそうとするアニーの姿を映しつつ、終わりです。
……と言う訳で、ここ最近の(上原さんの)不調が嘘のように面白いストーリーであった。
しかし、それも塚田さんの女優の……と言うより女性としての魅力があればこそだよね。
改めて言うことでもないが、キャスティングは大事である。
ちなみに管理人、初めてこの回を見た時、ナレーターの最後の言葉を真に受け、ビビアンがこのまま何話か出てくれるのではないかと本気で期待したものである。
余談だが、あさりよしとおの「宇宙家族カールビンソン」の第1巻の目次を開くと、
・「正義・友情・愛」
・「僕と君のメロディ」
・「鯉のミュータント」
・「渚のマリンブルー」
・「直撃じゃじゃ馬娘」
・「たまげた異星生物」
などと、いかにも好きモノらしいサブタイトルがずらりと並んでいる(無論、内容は「シャイダー」とは全然関係ない)。
しかし、さすがに一部を除いて「そのまんま」と言うのはどうなんだろう?
安永航一郎の「県立地球防衛軍」などは、タイトルの元ネタが全て「ウルトラセブン」のタイトルになっているのだが、たとえば、第1話が「姿なき挑戦者」ならぬ「なさけなき挑戦者」と言うように、上手くアレンジされてるんだけどね。
余談ついでに言えば、どちらの漫画も面白いのでおすすめである。
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