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「新ハングマン」 第10話「新人女優に泥をぬる芸能学院女帝」

 

 第10話「新人女優に泥をぬる芸能学院女帝」(1983年10月7日)

 久しぶりの「新ハングマン」のお時間です。

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 OP後、いきなりレオタード姿の若い女の子たちのお尻が映し出され、管理人はたちまち目を覚ますのでした。おはようございます!

 そこは「白夜物語」と言う大作映画のヒロインを決めるオーディション会場のヒトコマであった。

 左右に揺れ動くヒップの群れを見ながら、管理人の胸には「どんな映画やねん!」と言う素朴な疑問が去来するのでありました。

 審査と言うより単に、審査員のおっさんたちが若い女の子たちの肢体を思う存分観賞したいだけだろう。

 その後、普通の服に着替えて監督たちの前で台詞を読み上げると言う演技審査になる。

 そして、最終的に主演女優に選ばれたのが、宮田さゆり(福家美峰・ふくやみほ)と言う新人女優だった。

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 芸能カメラマンのフラッシュを浴びて立つさゆりを、部屋の後ろのほうから感動の面持ちで見ているのは、さゆりのマネージャー溝口だった。演ずるのは、悪役を演じることの多い近藤宏さんだが、今回はエエモンである。

 一方、赤木芸能プロダクションの会長・赤木ユミ(三條泰子)が、自分の経営している赤木学院に戻ってくると、階段の途中で、同じくオーディションを受けた倉本京子(字は適当)の母親(草村礼子)が物凄い剣幕で食って掛かってくる。

 母親「私はね、娘を絶対主役にしてやるって言うからお金を出したんですよ、これじゃ話が違うじゃ……」
 部下「いい加減にしろ!」
 母親「なにすんのよーっ、詐欺師ーっ!」

 だが、赤木ユミは全く取り合ってくれず、しまいには部下のコワモテの男に突き飛ばされてしまう。

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 京子「やめて、母さん」
 母親「何言ってんだよ、お前、私はね、お前をスターにする為にあの人を信じて……」
 京子「もういいわよ、私は負けたのよ、さゆりに……さゆりは立派だったわ。お願い、やめてもう」

 そこへ娘の京子が現われ、半狂乱になっている母親に訴える。

 彼女の場合、本人より、その母親の方が娘をスターにしようと躍起になっているようだった。

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 さゆりの方は、早速親代わりとなっている叔母さんの喫茶店へ行き、抱き合って喜ぶ。

 さゆり「信じられない、私が選ばれたなんて」
 叔母「溝口さん、ありがとうございました。本当に何とお礼を言っていいか」
 溝口「いや勝負はこれからですよ。死んだこの子のおやじさんの為にもさゆりちゃんを日本一のスターにして見せますよ!」

 その夜、ほろ酔い加減の溝口が、嬉しさのあまり時折笑い声を立てながら街を歩いていると、車に乗った二人の男が近付いて話し掛ける。ひとりは波多野と言う男で、もうひとりはさっき京子の母親を突き飛ばした赤木ユミの部下である。

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 波多野「ご機嫌だね、溝口さん」
 溝口「はっはっ、誰かと思ったら芸能界のダニか」
 波多野「随分と威勢が良いじゃねえか。昔ならともかく今の俺にそんな口を利いて良いのかい?」
 溝口「何の用です?」

 波多野を演じるのは、これまた時代劇では悪役の多い川合伸旺さんである。

 川合さんと近藤さん、時代劇では仲良く善に斬られることが多いが、ここでは敵味方に分かれている。

 近藤さんもだが、川合さんも凄く良い人そうな顔してるよね。どちらも鬼籍に入られているが、実際、良い人だったのだろう。

 波多野は、元々、赤木ユミの事務所にいたさゆりを、再び赤木プロに移籍させろと要求しに来たのだ。

 トレード料として500万円を提示するが、無論、溝口はきっぱり拒絶する。そもそもさゆりは、赤木プロのやり方に嫌気が差して半年前にそこを辞めて、溝口の個人事務所に移ったらしい。

 で、お約束のパターンだが、断った直後、溝口は何者かの運転する車に撥ねられ、あえなく殺されてしまう。

 さて、いつものようにチャンプが園山と会い、仕事の依頼をされる。言うまでもなく溝口殺しに絡んだ仕事だったが、200万と言う極めて安い報酬にもかかわらず、アイドルの宮田さゆりに関することだと知ったチャンプは、一も二もなく引き受ける。

 園山「じゃ、200万で良いかな?」
 チャンプ「いいとも!」

 その会話にこんなやりとりが出て来るが、このフレーズ、当時めちゃくちゃ流行ってたんだろうなぁ、同年の「ダイナマン」にも何度か使われている。

 アジトに帰ったチャンプは、早速仕事について仲間に説明する。

 スライドで、若い女の子の写真を写しながら、

 チャンプ「木村レイコ、歌手志望、17歳、一昨年、ビルの屋上より投身自殺……これが妊娠5ヶ月や。大里ノリコ18歳、モデルの卵、同9月大久保のラブホテルで死体発見、死因は覚醒剤によるショック死や。このほかに二人、つまりこの2年間に4人のタレント志望の娘が変死した」

 視聴者が、いきなりどよ~んとなるようなことを言う。

 ET「その4人の共通点は」
 チャンプ「赤木ユミ芸能学院の生徒や……講師陣には著名な俳優やプロデューサーの名前を並べ、派手な宣伝で生徒を集め、現在生徒数200、年間授業料が何と72万円。だが授業内容はかなりお粗末らしい」

 チャンプはその赤木ユミの写真も表示させる。

 チャンプ「10年前にはちょいと名の売れたポルノ女優やったが、今じゃタレント学校のほかにプロダクションも経営し、芸能界の女帝と呼ばれるようになった。さて今度の仕事の突破口はこれや」

 最後に映し出されたのが、溝口の死亡事故の記事だった。

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 チャンプ「昔は大勢のスターを抱えた凄腕のマネージャーやったんやが、5年前に女房子供を交通事故で亡くして以来、引退していたんやが、最近カムバックして新人女優の売込みを始めた」
 マリア「宮田さゆりちゃんね」
 チャンプ「そう、その宮田さゆりが映画の主役に抜擢され、スターへの切符を手にした途端、溝口が車に撥ねられ、一巻の終わりや」
 マリア「そうか、宮田さゆりは赤木学院の生徒だったんだ」
 チャンプ「そのとおり、もっとも半年前に辞めとるけどな」
 ET「だいたいの構図は見えたが、ひとつだけ、赤木ユミは何故そんなに力を持ってる? 後ろ盾は誰なんだ?」
 チャンプ「さすがやな、ET、赤木ユミちゅうのは芸名でな、戸籍上の本名は波多野ユミ、この波多野剛の本妻や」

 チャンプ、波多野の写真も取り出してETに見せる。

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 チャンプ「波多野剛46歳、元々は二流週刊誌のチンピラ記者やった男やが、今では大物政治家と親交を持ち、レコード会社や映画会社の顧問格となって芸能界のフィクサーと呼ばれるようになった。なんでこいつがそんな力を持つようになったか」
 ET「その謎を解くことが一連の事件の解決に繋がるってことだな」

 それにしても、相手が悪党とはいえ、「二流週刊誌のチンピラ記者」って、いくらなんでも悪意込め過ぎの表現だよね。

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 さて、ハングマンは早速行動を開始する。まず、マリアが吉田レイコと言う偽名で、溝口の墓参りをしていたさゆりとその叔母に接近する。かつて溝口のもとで女優をしていたと嘘を言い、

 マリア「実は10日ほど前、溝口さんからお電話を頂いて、マネージャーの助手として働いてみないかと」
 叔母「ほんとなんですか、その話」
 マリア「ええ、もし、さゆりちゃんが映画のオーディションに合格したら忙しくなるから是非手伝って欲しいって……そしたら溝口さんこんなことになってしまって」

 マリア、溝口の代わりにマネージャーになりたいと申し出るのだった。

 さゆりは、一も二もなくその申し出を受ける。マリアの話だけで信用してしまうのは不自然のようだが、頼りになるマネージャーを失い、藁にも縋る思いだったのだろう。

 二人が溝口プロの事務所へ行くと、すぐに問題の赤木ユミがさゆりに会いに来る。

 ユミは単刀直入に、さゆりに自分の事務所に戻ってこないかと誘うが、

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 さゆり「お断りします。溝口さんは死んだ私の父の友人ですし、一度引退されていたのに私の為にまた出てきてくださったんです。私、溝口事務所の名前を守って行きたいんです」

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 ユミ「そんなこと言ったって、死んでしまったらしょうがないでしょうに」

 人をおちょくったような顔で、ずけずけと無神経なことを言うユミ。

 思わず窓から放り出したくなるような、ムカつく女であった。

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 さゆり「いいえ、私の気持ちは変わりません」
 マリア「あの、本人がこう申しておりますので、どうかお引き取りください」
 ユミ「そお、良く分かったわ。でもねえ、この世界で私に逆らったらどう言うことになるか、よく考えておくことね!」

 さゆりの気持ちが変わりそうもないのを見て、ユミは忌々しさを隠そうともせず、荒々しく部屋を出て行く。

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 マリア「立派だったわよ、さゆりちゃん、あれでいいのよ」
 さゆり「ええ」

 さゆりの毅然とした態度は、マリアも思わず称賛してしまうほどだった。

 マリア「でも、あなた、前はあの人の学校の生徒だったんでしょ? どうして辞めちゃったの」
 さゆり「とっても嫌なことがあったんです」
 マリア「どんなこと?」
 さゆり「ごめんなさい、それだけは口が裂けても言いたくないんです」
 マリア「そう……」

 「つーか、口が裂けたら言えないよね」と言うような減らず口を叩きたくなったのは、マリアではなくアホの管理人です。

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 その赤木学院のバレエ教室では、京子がレッスンもせず、気の抜けたような顔で座っていた。

 個人的には今回のヒロインと呼びたい京子を演じるのは、準レギュラーやゲストなどで何度も参加し、「ハングマン」の看板女優と言ってもいいのではないかと思う横田(井筒)さとみさん。

 恥ずかしながら管理人、ここで、彼女のことを良く見知ってる筈なのに、クレジットを見るまで彼女だと気付かず、別の女優さんだとばかり思い込んでいたことを告白しておく。

 どうも、既にボケが始まっているらしい。

 京子、ユミに呼ばれて行くと、母親のことで文句を言われる。

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 ユミ「あなたのお母さんねじ込んできたわよ、寄付金返済しろってね、いったい何考えてるのお母さんは?」
 京子「お金のことは私には良く分かりません。そんなこと、私にはもうどうだっていいんです」
 ユミ「なんですって?」
 京子「私、あの時、さゆりと一緒にここを辞めるべきでした。もう何の未練もないんです。今日限りで辞めるつもりです」
 ユミ「何を言うの、あなた、さゆりなんかに主役取られて悔しくないの?」

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 京子「私、負けた相手がさゆりでよかったと思ってます。とっても仲の良い友達だったし」
 ユミ「こっちはそうは行かないわ。私はこのまま引き下がるつもりはないわよ」
 京子「だって先生、今更……」
 ユミ「白夜物語のクランクインまではまだ2ヶ月あるのよ。あなたは私を信じて待っていればいいの」

 結局京子はユミに言いくるめられて、そこを辞めるタイミングを逸してしまう。

 その後、ユミが夫の波多野に電話して、さゆりがこちらに靡きそうにないと告げると、波多野はさゆりを主役の座から引き摺り下ろそうと、こともなげに言う。さゆりの後釜に、最終オーディションまで残った京子を座らせる為である。

 さらに、彼らが、学院の生徒を、片岡と言うヒヒおやじの代議士に人身御供として差し出していることが判明する。いささか暴露が早過ぎる気もするが、彼らは片岡に若い女の子をあてがうことで、片岡の政治力を利用して現在の地位を得たことが分かる。

 変死した女の子たちも、それが原因で自殺したか、あるいは秘密を暴露すると言って波多野たちに口封じをされたか、どちらかなのだろう。

 要するにこの夫婦(と片岡)は、腐れ外道だと言うことである。

 電話の後、ユミは生徒の名簿を見て、料理でも注文するように、沢井和子と言う生徒を事務室へ連れてくるよう事務員に命じる。

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 学院の前に車を停めて張り込んでいるETが、公衆電話の中のチャンプと自動車電話で会話している。

 ET「ひどいもんだよ、この芸能学院は……3年ほど前までは受験料と授業料だけで年間1億2千万売り上げていたらしい。ところが教室は狭いし、パンフレットに並んでいる有名講師は全然来ない」
 チャンプ「まぁ、芸能学校なんてもんは、似たり寄ったりだいたいそんなもんや」
 ET「しかもここ数年、スターらしいスターを生んでないから生徒の集まりもどんどん落ち込んでるらしくてね。ま、遂に赤字に転落で焦ってるらしいよ」

 チャンプが、京子の母親が何千万もの金をユミに貢いでいること、その為に莫大な借金をして、自宅まで抵当に入っていることなどを話していると、建物からユミが沢井和子と言う女の子と一緒に出て来て、車に乗って何処かへ出掛けるのが見えたので、ETは電話を切って、その車を尾行することにする。

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 その夜、とある高級クラブの暗がりで、波多野と「白夜物語」のテレビ局側のプロデューサーがヒソヒソ密談している。

 波多野はもしクランクインまでにさゆりが降板したら、代わりに京子を使うと言う内々の約束を取り付ける。

 プロデューサーも波多野と同じ穴のムジナのようで、薄々波多野が何をしようとしているのか勘付いているらしい。

 そして、仮らの会話をボーイに成り済ましたヌンチャクがしっかり盗み聞きしているのだった。

 プロデューサーと入れ替わりに、波多野夫妻が懇意にしている……と言うより後ろ盾になって貰っている片岡代議士がやってくる。

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 波多野「今夜は若い娘で英気を養ってください」
 片岡「結構だね。どんな子だい? まぁた後で自殺されるなんてイヤだよ。あら後味悪くていかんよ」
 波多野「今夜は大丈夫ですよ。ご期待に沿うべく因果を含めてありますから」

 罪悪感のかけらも感じられない二人の言葉を、

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 飲み物を作りながら横で聞いているヌンチャクは、その場で彼らをぶちのめしたい衝動に駆られるのだった。

 ヌンチャクから連絡を受けたETは、片岡と女の子が会うホテルまで尾行する。

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 どーっしようもないスケベおやじの片岡は、下着姿の沢井和子ににじりよる。

 てっきり、お茶の間が気まずくなるような破廉恥なシーンに雪崩れ込むものと期待、いや、危惧したのだが、残念ながら、いや、さいわいなことに、それっきり次のシーンへ飛んでしまう。

 序盤に比べると、明らかに露出度が低くなっているが、やはりクレームが来たのだろうか。

 ま、確かに大人向けドラマとはいえ、あれだけ盛大におっぱいやお尻が出るのはまずいよね。しかもレイプとかそんなのばっかりだし。

 しかし、沢井和子がどんな条件を提示されたのかは不明だが、ETたちがそれと知りながら易々とヒヒおやじに弄ばれてしまうのは、見ていてちょっと釈然としないものが残る。

 当然、それを聞いたマリアは憤慨する。

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 マリア「ひどいわねえ」
 ET「ああ、ひどいもんだ。女の生徒たちに因果を含めて片岡代議士を始め、業界の実力者の慰み物にする。その秘密を武器に波多野は芸能界の黒幕にのし上がったって訳だ」
 チャンプ「いや、しかし、今の若い娘はセックスってなまぁ、どうちゅっことないっちゅのも多いで」
 ET「だけど、みんながみんなという訳じゃない。宮田さゆりは多分それを拒否して学院を辞めたんだろう。自殺した女の子たちも多分……」

 波多野たちは今度は宮田さゆりを狙うだろうとチャンプたちが話していると、マリアは急に心配になってさゆりのところへ戻る。

 だが、さゆりは叔母さんの店にはおらず、外出していた。

 さゆりは人気のない公園で京子と会う約束をしていたのだが、京子を待っていると、突然、暴力団風の男たちが現れ、彼女を拉致して、何処かへ連れ去ってしまう。

 入れ違いに京子がやってくるが、無論、いつまで経ってもさゆりは現われない。

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 いつまで経ってもさゆりが現われないので、京子が諦めて自宅に帰ってきたところに、雑誌記者と言う触れ込みで、ETが話し掛ける。

 ET「彼女に急用があって探してるんです。ところが4時間前にあなたに会いに行くって出掛けたまんま帰らないんですよ」
 京子「そんな、私知らないわ」
 ET「変ですねえ、電話を掛けたでしょ、会いたいって」
 京子「ええ、でも彼女、待ち合わせの場所に来なかったんです」

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 ET「本当ですか、誰かに頼まれて呼び出したんじゃないですか?」

 ET、京子が赤木ユミに指図されているのではないかと疑いの目を向けるが、

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 京子「そんなことしません! 私、オーディション以来彼女に会ってなかったんで、ただ、おめでとうと言おうと思って……嘘じゃありません」
 ET「……」

 京子が家の中へ入ったので、ETは仕方なく立ち去りかけるが、不意に家の中から、「いやーっ、誰か来てーっ!」と、京子の尋常でない悲鳴が聞こえてきたので、慌てて引き返す。

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 京子「お母さん、お母さん!」

 そう、借金までして大金をつぎ込んだのに娘が主役に選ばれなかったのに絶望し、母親が風呂場で手首を切って自殺を図ったのだ。

 京子だけだったら取り乱すばかりで、このまま失血死していただろうが、さいわい、駆けつけたETがすぐ救急車を呼ばせた為、母親はなんとか命を取り留める。

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 京子「本当にありがとうございました。輸血までして頂いて」
 ET「良かったよ、血液型が一緒で」

 名高さんとさとみちゃん、なかなかお似合いのカップルだよね。

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 京子「どうしてあんなバカなことを?」 

 さとみちゃん、鬱陶しいほど長い黒髪が美しく、なんか出演する度に綺麗になっているような気がする。

 ET「さあねえ、もしかしたらお金のことかも知れないな」
 京子「ええっ?」

 ETは京子と別れ、引き続きさゆりの行方を探すが、その後、遂にさゆりの所在が判明する。しかも、最悪の状況で。

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 さゆり、とある安アパートの一室で、若い男と一緒に下着姿で横たわっていた。

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 しかも、そばには覚醒剤と注射器が置いてあり、さらに、何者かのタレコミで警察より先に現場に到着していたハイエナのような……と言ったらハイエナに失礼になりそうなマスコミ連中に、そのあられもない姿を撮られてしまう。

 そう、清純なアイドルを覚醒剤患者に仕立てて社会的に抹殺する、「ハングマン2」の第8話とそっくり同じやり口である。

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 で、翌日の新聞にはこんな文字がでかでかと躍り、さゆりの評判を地に落とす。

 しかも、部屋にいた若者がさゆりと一緒に覚醒剤を使ったと虚偽の証言をした為、さゆり本人が否定しているにも拘らず、覚醒剤常習者だと決め付けられてしまう。

 「ハングマン2」の8話では、罠に嵌められたアイドルが保釈後、飛び降り自殺すると言う救いのない結果となるのだが、今回はそこまで陰惨ではない。

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 マリア「頭に来たわ、いくらなんでもここまで汚い手ぇ使うとは」
 チャンプ「しかし、こら、彼女自身が否認を続けてる以上、当分の間は出て来れんなぁ。ああ、かわいそうなさゆりちゃん、よし、いまに奴らをギャフンと言わせたるからなぁ」

 いささか不公平な気もするが、さゆりと一緒に逮捕された若者はあっさり保釈される。

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 で、笑ってしまったが、それを演じているのが「スクール☆ウォーズ」の尾本でお馴染み、鈴木秀一さんなのだった。と言っても、こっちの方が先なんだけどね。

 ちなみに役名も鈴木である。

 警察署から出て来た鈴木が、見境のないマスコミに囲まれているところを、仲間の暴走族に化けたヌンチャクがバイクの尻に乗せて助け出す。

 そして人気のない場所まで連れて行ってボコボコにし、誰に頼まれたか白状させるのだった。無論、全ては波多野たちの差し金だった。

 一方、(自分たちの卑劣な罠で)邪魔なさゆりが消えたのでユミはホクホク顔で、

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 ユミ「白夜物語の主役はあなたに決まると思うわよ。多分、二、三日中にね」
 京子「さゆりちゃんはどうなるんですか」
 ユミ「そんなこと知るモンですか。あの子の自業自得なのよ」

 視聴者が思わずぶん殴りたくなるようなことを、ぶん殴りたくなるような顔で言うユミ。

 ユミ「あなたのお母さんが助かってよかったわ。私に対する誤解ももうすぐ解けると思うわよ。これから私が母親代わりになるから、何でも言うこと聞くのよ。分かったわね」

 さらに、京子の神経を逆撫でするようなことを一方的にまくしたてるが、彼らがそこまで悪辣な真似をしているとは知らない京子、覇気のない顔で唯々諾々と聞いている。

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 その後、学院の階段を上がっていると、

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 目の前にETの色黒の顔が現われ、「やあ」と笑いかける。

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 それを見た途端、京子は生き返ったような笑顔になって、ETに駆け寄る。

 ……

 管理人はこの時ほど、名高達郎さんになりたいと思ったことはない!

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 レッスン室で話す二人。

 母親の遺書によって、自殺の原因がやはり借金だったと分かったと京子は言う。

 京子「バカだったんです、母さんは」
 ET「そうかもしれないね、だけど、お母さんをその気にさせて騙した奴の方がもっと悪いさ」
 京子「分かってます」

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 ET「白夜物語の主役、君になるらしいね。嬉しい?」
 京子「……」

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 ET「さゆりちゃんがあんなことになってしまったけど、友達としてどう? 彼女が麻薬なんかやるような人だと思う?」
 京子「いいえ、さゆりはそんな子じゃないわ!」
 ET「ありがとう、君がその一言が聞きたかったんだ。僕の話を聞いてくれるかな?」

 ETは、京子の人柄を信じ、ある相談を持ちかける。

 いやぁ、さとみちゃん可愛い! 思わず何枚も画像を貼ってしまう。

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 今回、あまり仕事らしい仕事をしていないが、ここでハンギングの時間となる。

 ET「しかしまぁ、嫌な事件だったな、倉本京子がさゆりと同じ良い子だったのが救いと言えば救いだな」
 チャンプ「そーそー、さゆりはええ子や」
 ET「ようし、ぼちぼち仕上げにかかろうか」

 ET、遠回しの表現をしているが、京子にちょっと惚れていたと思われる。

 さて、とあるホテルの広間で、改めて「白夜物語」の制作発表会が行われている。

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 その場には、宮田さゆりの不祥事を受けて辞任したテレビ局のプロデューサーの後任として、波多野剛のでかい顔もふんぞり返っていた。

 ほんと、凄く良い人そうで、逆に悪人たちに対する怒りがあまり湧かないのが難点である。

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 やがて、ユミに伴われてやってきた京子が壇上に立ち、記者会見が行われる。

 無遠慮な記者が、早速宮田さゆりのことを聞くと、京子はしばしの沈黙の後、堰を切ったように喋り出す。

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 京子「さゆりちゃんのことはよく知っています。絶対にあんなことする人じゃありません。さゆりは罠に嵌められんです。私を主役にする為に、ここにいる赤木学院長が罠に嵌めたんです!」
 ユミ「何を言うの、あなた、あたまがどうかしちゃったんじゃないの? みなさん、すまみせん、この子はちょっと上がってますので……」

 慌ててユミが取り繕うとするが、京子はなおも声を張り上げて訴える。

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 京子「いいえ、私は正気です。皆さん、聞いてください」
 ユミ「おやめなさい!」
 京子「いいえ、聞いてください!」

 波多野とユミが、強引に彼女を連れ出そうとするが、京子はその手を振り解いてマイクの前に舞い戻り、告白を続ける。

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 京子「私の母は自殺を図りました。何千万ものお金をこの人たちに騙し取られたんです。それだけじゃないわ、この人は学院の生徒の女の子たちを、まるでコールガールのように片岡代議士たちに斡旋して……」
 ユミ「嘘ですよーっ! 何を言うの。あんたは頭が変なのよ!」

 片岡代議士の名前まで飛び出したので、ユミは半狂乱になって叫ぶ。

 ETは、記者発表の場を利用して波多野夫妻を告発するよう頼んでいたのだ。

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 京子「嘘じゃないわ、私も、私も命令されたわ! でも、さゆりは拒否してそれで学院を辞めたんです」

 ……と言うことは、京子は命令に従って、片岡代議士にやられちゃったの?

 片岡代議士、許すまじ!

 でも、その片岡がハンギングされないのが、かなり物足りないのである。

 無論、この暴露で相応の報いは受けただろうが。

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 続いて、喪服姿のETたちが、棺桶を担いで部屋に入ってくる。

 その中にはあの鈴木が押し込められていて、経帷子まで着せられていた。多分、ETたちに火葬にするとでも脅されていたのだろう、自分がユミに頼まれてさゆりを麻薬患者に仕立てたことや、溝口を轢き殺したのがユミの部下だったことまで、記者たちの前でべらべら白状してしまう。

 いささかあっけないが、これでハンギング終了となる。

 うーん、全然物証がなく、京子と鈴木の証言だけに頼っているのはハングマンとして、また、ドラマとして手抜きのような気がするし、さゆりの潔白は証明されたとはいえ、過去に4人もの少女が自殺に追い込まれていることを思えば、甘過ぎるハンギングだと言わざるを得ない。

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 ともあれ、事件解決後、さゆりは晴れて自由の身となって警察署から出てくる。

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 そこへまた、ダニのように何の臆面もなくマスコミがどっと押し寄せてくるのだった。

 この救い難い醜悪さは、ダニにたとえたら、ダニから名誉毀損で訴えられそうなほどである。

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 そのダニを掻き分け、さゆりの前に立ったのは、他ならぬ京子であった。

 二人は感激の面持ちで抱き合う。

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 さゆり「京子、ありがとう」
 京子「ううん、良かったわね。頑張ってね」
 さゆり「あなたの分まで頑張る」

 彼らの会話で、再びさゆりが映画の主役になったことが分かるが、いくら冤罪だったからって、そんなマイナスイメージがついた女優が再起用されると言うのは、いささか楽観的な結末のように思える。

 それ以前に、あれだけのスキャンダルがあったのだから、映画自体がボツになると思うのだが。

 二人がマスコミに囲まれながら連れ立って歩き出すのを満足げな表情で見守っているハングマンたち。

 哀愁を帯びた主題歌のイントロが流れ出すのだが、

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 京子のことを憎からず思っていても、仕事が終われば挨拶もせずに去って行かねばならない、ETの孤独な姿こそが、前にも書いたけど、「ハングマン」シリーズの最大の魅力だと思う。

 と言う訳で、さとみちゃんの可愛いらしさ以外は、あまり見所のないエピソードであった。

 マリアがさおりのマネージャーになると言う設定も、ほとんど活かれてなかったし。
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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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