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「太陽戦隊サンバルカン」 第40話「なかよし暗殺天使」



 第40話「なかよし暗殺天使 」(1981年11月14日)

 なかなか刺激的なタイトルだが、今回も「箸休め」的なエピソードである。

 と言う訳で、きら~くに参りましょう。

 冒頭、山の中の空き地でサンドバルカンの走行テストを行っていた飛羽の前に、恐ろしげな牙を生やしたコウモリモンガーなる怪人が現われ、襲い掛かってくる。

 
 怪人「がぶっ」

 飛羽、しばらく生身で戦ってからバルイーグルに変身し、バルカンスティックを投じるが、コウモリモンガーは鋭い牙でそれを噛み砕いてしまう。

 パンサーとシャークが駆けつけ、すぐに必殺のバルカンボールを繰り出すが、なんと、コウモリモンガーはそれをかわしてしまう。しかも二度も。

 かつてない事態に動揺する三人。コウモリモンガーは本物のコウモリのように素早く空を飛び回って彼らを翻弄し、

 
 遂にはイーグルの右腕に牙を突き立て、サンバルカンの強化服を引き裂いてしまう。

 もっとも、何故か怪人はそれ以上戦おうとせず、そそくさと退却する。

 
 嵐山「信じられん、バルカンスーツはどんな砲弾を受けても衝撃を吸収してしまうSA繊維、どんな高熱にも耐えるファイヤーベスト、さらにどんな薬品にも溶けないハイパワー繊維などの多重構造になっていると言うのに……」

 太陽戦隊本部で、無残に破壊された強化服を見て嵐山が嘆息している。

 飛羽の傷の手当てをしていた美佐も、深刻な顔で、
 
 美佐「危なかったわ、もう5ミリ傷が深かったら神経を切断され、腕を使えなくなっていたわ」
 欣也「とても太刀打ちできないぜ」
 飛羽「それだけじゃない、奴は驚くほど素早い」
 朝夫「そうなんです、バルカンボールを二回もかわしやがった」

 
 嵐山「なにぃ」
 美佐「そんな馬鹿な!」

 嵐山長官を差し置いて美佐の画像を貼ったのは、管理人の差し金です(そりゃそうだ)。

 もっとも、博識な嵐山は即座に「コウモリと同じように超音波を出してどんな障害物もかわしてしまうからだ」と、その尋常ならざる素早さの秘密を見抜く。

 嵐山「サンバルカンに挑戦してきた、もっとも恐ろしい暗殺者だ」

 
 飛羽「何故攻めて来なかったんだろう? バルカンスーツを破ってトドメを刺す絶好のチャンスだったのに……何故?」

 飛羽、重苦しい表情で、もうひとつの疑問に囚われていた。

 その理由は、次のシーンで視聴者に明かされる。転送装置で機械帝国に戻ってきたコウモリモンガーだったが、妙に元気がない。

 
 アマゾンキラー「どうしたのです、その牙?」
 怪人「見事バルカンスーツを食い破ったものの、さすがはバルカンスーツ、相討ちでした」

 見れば、あの鋭い牙が欠けているではないか。

 話しながら、何故かコウモリモンガーは人間態に変わる。

 
 ヘドリアン「その牙、生え変わるのか?」
 怪人「100年は掛かります」

 
 ヘドリアン「ひゃくねぇん? そんな悠長なこと言ってる場合か!」

 コウモリモンガーのトホホな答えに、思わず声を荒げ、地団駄を踏むヘドリアン女王であった。

 しかし、コウモリモンガーって、ブラックマグマの製造装置で(短時間で)作り出されたんだろう? だとすれば、同じ要領で牙のスペアだけ作れるんじゃないの?

 と、珍しくヘルサターン総統が、「コウモリ遺伝子を注入すれば突然変異を起こし、コウモリ魔人になれる人間が必ずいる筈だ! 直ちに実行せよ」と、新たな命令を下す。

 具体的には、通行人を手当たり次第にコウモリ(怪人が化けた?)が噛み、その人間がコウモリ魔人になるかどうかを調べると言う荒っぽいものだった。

 ほとんどの人間は、コウモリ遺伝子を注入されても何の変化も起きなかったが、いじめっ子として恐れられている鉄男と言う少年は、

 
 噛まれた途端、耳が大きくなって牙が生え、背中には巨大な翼が生える。

 自転車のミラーで自分の姿を見た鉄男、思わず逃げ出そうとするが、

 
 怪人「坊や、ふへへへへへへ、怖がることはない。私とお前は仲間なんだよ」
 鉄男「あっ」
 怪人「お前のその牙が欲しいんだ!」

 怪人、モンキーレンチを手に鉄男に迫る。

 つまり、コウモリ魔人を作り出して、その牙を抜き取り、自分の歯に移植するつもりらしい。

 
 だが、そこへサンバルカンが割り込んで、鉄男から怪人を引き剥がす。

 その口を見た途端、イーグルはさっきの謎の答えを掴む。

 イーグル「そうか、牙が折れていたのか」
 パンサー「ようし、その牙がなければ恐れるに足らんぞ」

 意気上がるサンバルカンであったが、コウモリモンガーの素早さは変わらず、結局逃げられてしまう。

 一方、鉄男少年、そんな姿では家に帰ることも出来ず、人目を避けて町をさまよっていた。

 
 とある病院の敷地に入り、中庭の池の水で喉を潤す。水面に映った自分の変わり果てた姿を見て、

 鉄男「どうして俺はこんなになっちまったんだろう。やっぱり悪い子だからバチが当たったのかなぁ……ほんとに俺は悪魔なのかなぁ、あーあ」

 頭を抱えて塞ぎ込む。

 と、そこへ入院患者らしいパジャマ姿の少女が現われ、鉄男の姿をじっと見詰めていたが、

 
 サユリ「……天使だ!」

 その姿にいわゆる天使がオーバーラップしたかと思うと、サユリはパッと明るい笑顔になって叫ぶ。

 
 サユリ「あなた、天使でしょう?」
 鉄男「天使ぃ?」
 サユリ「うん!」

 なかなか可愛らしい少女サユリを演じるのは、「ゴーグルファイブ」32話でぐにゃぐにゃ踊りを披露している新井備子(ともこ?)さん。

 さぁ、全国のロリコン戦士たちよ、目覚めるが良い!

 
 一方、嵐山たちは、サンバルカンから鉄男少年の異様な姿について報告を受けていた。

 美佐「人間に翼が生えるなんて信じられないわ」
 嵐山「君たちは尾てい骨が尻尾の名残だと言うことは知っているな」
 サンバルカン「知りません」
 嵐山「……」

 じゃなくて、

 嵐山「君たちは尾てい骨が尻尾の名残だと言うことは知っているな」
 パンサー「ええ、人間の先祖はお猿さんと親戚だったんでしょ」
 嵐山「コウモリは哺乳類の中でただひとつ翼を持った動物だ、だから同じ哺乳類の人間も翼の痕跡を残しているものがいれば、ブラックマグマの科学力でコウモリ魔人にすることも不可能ではない。なんとしても鉄男君を守るんだ」

 CM後、鉄男はサユリの病室に招じ入れられている。

 
 鉄男「ええっ、手術をするのー?」
 サユリ「うん、でも平気よ、天使が来てくれたから。神様がお祈りを聞いてくれたんだもん、夢のとおりになったもん!」

 そう言うと、サユリはいきなり鉄男の体に抱きつく。

 全国のロリコン戦士たちよ、歯軋りして悔しがるが良い!

 
 サユリ「サユリ、手術が怖かったから、毎日山の教会の神様にサユリを守ってくださいってお祈りしてたの」
 鉄男「ふぅーん」
 サユリ「そしたら、夢の中で神様が天使に山の教会のお守りを届けさせるって約束してくれたの」
 鉄男「へぇええーっ」

 幼いサユリ、鉄男の翼を見ただけで、それが神様の寄越した天使だと思い込んでしまったのだ。

 
 サユリ「ちょうだい、お守り!」
 鉄男「あの、そのぉ」
 サユリ「どうしたの、神様から預かって来なかったの?」
 鉄男「いや、実は」
 サユリ「持ってないの? 嘘つき! 守ってくれるって言ったのにぃ!」

 鉄男が自分は天使じゃないとも言えずもじもじしているのを、サユリは神様が嘘をついたのだと受け取り、可愛いこぶしで鉄男の体をポカポカ打って非難する。

 
 サユリ「ぐす……」

 赤く腫らした黒目がちの目からぽろぽろ涙を流すサユリ。

 さぁ全国のロリコン戦士たちよ、存分に萌えるが良い!

 鉄男「違うんだ、忘れちゃったんだ。俺、あわてんぼの天使でさぁ、神様から預かったのを教会へ忘れてきちゃったのさ!」
 サユリ「ほんとー?」

 いじめっ子ながら、いたいけな少女の気持ちを傷付けてはいけないと、鉄男はそんな言い訳をする。

 鉄男は、ほんとに教会へ行き、お守りとやらを取って来ようとするが、建物から出たところでコウモリモンガーに捕まりそうになる。

 
 が、鉄男はその鋭い牙でコウモリモンガーの手を噛み、道路を滑空するように猛スピードで疾走する。

 鉄男「ひえー、飛んでるみたいだ」

 醜いコウモリ魔人となった鉄男だが、その代わり、人間離れした跳躍力などを手にしていたのだ。

 そのスピードは、サンバルカンがメカで追いかけてもなかなか追いつけないほどだった。

 
 だが、所詮は子供、教会に近付いたところで、ゼロガールズたちの網に掛かってしまう。

 鉄男「助けてー、助けてー」
 ゼロツー「坊や、その牙さえくれればいいのよ」
 ゼロスリー「さ、大人しくしているのよ」

 サユリのような少女も、15~20年も経つとこんな風になっちゃうんだなぁと思うと、なんかやるせない気持ちになる管理人だったが、そこへ毎度お馴染みバルカンスティックが飛んできて、三人を弾き飛ばし、

 

 
 久しぶりにゼロフォーのパン チラが炸裂して、たちまち管理人は元気になるのでした!

 ま、パンツといっても見せパンなのだが、見せパンでもパン チラは嬉しいものなのです。

 
 ゼロガールズたちを蹴散らした後、三人はひとまず鉄男少年を安全な場所へ連れて行こうとするが、鉄男は拒否する。

 鉄男「サユリちゃんと約束したんだ、お守りを取って来てやるんだ」
 パンサー「お守り?」
 鉄男「俺があの教会のお守りを持って行ってやれば安心して手術を受けられるんだ」
 パンサー「しかし、君だって狙われ続けるんだぞ」
 鉄男「構うもんか、俺、今まで友達をいじめたり、悪いことばかりしてたから、みんなから嫌われてんだ。でもサユリちゃんだけ、こんな格好になった俺のこと、天使といってくれたんだ、俺、嬉しくってサユリちゃんの為ならどんなことだってやってやるんだ」
 イーグル「分かった、君がそこまで言うなら、サンバルカンも協力しよう」

 鉄男の「男気」に打たれたサンバルカン、そのまま一緒に教会まで行ってやることにする。

 いじめっ子が、いじめられる境遇になって初めて友達の大切さを知るという、大変情操教育によろしいストーリーであるが、どうせならもうちょっと普段の鉄男の嫌われぶり、コウモリ魔人になってからの孤独を描いて欲しかった。

 教会に入ると、正面の祭壇に十字架が置いてあった。

 鉄男「あ、お守りだ!」

 鉄男は駆け寄ってそれを引っ掴むが、それって単なる泥棒じゃないの?

 途端にドアが閉まり、窓にシャッターが下りるのも、警報装置が働いたのではないかと思ってしまう。

 実際は待ち構えていたブラックマグマの仕業であり、真っ暗になった部屋で、一瞬のうちに鉄男少年の牙がコウモリモンガーによって抜かれ、持ち去られてしまう。

 それと同時に、コウモリ魔人となっていた鉄男少年が、元の普通の少年の姿に戻る。

 十字架を握り締めて倒れているその姿は、まさしく天使そのものであった。

 彼らが教会から出たところで、早くも牙を移植したコウモリモンガーたちが攻撃を仕掛けてくる。

 
 イーグル「シャーク、子供を頼むぞ!」
 シャーク「オッケイ!」

 鉄男を連れてその場を走り去るシャーク。

 
 二人だけでファイティングポーズを取るイーグルとパンサー。

 てっきり、シャークが戻ってくるまで二人で戦うのだろうと思っていたら、アマゾンキラーたちのショットを挟んでから、

 
 三人「とぉーーーっ!」

 普通に三人揃ってのジャンプになったので、管理人、思いっきりひっくり返る。

 いくらなんでもシャーク、戻ってくるの早過ぎだろう……。

 さて、いつものラス殺陣に突入してしまえば、後は特に書くこともない。

 コウモリモンガー自慢の牙も、二度目の戦いではあまり威力を発揮せず、さらにバルカンボールの中に仕込んだ超音波探知ミサイルであっさりコウモリモンガーは撃墜されるのだった。

 しかし、戦隊ヒーローが、ミサイルで等身大の敵を倒したらあかんよね。

 ……と思ったけど、「チェンジマン」や「ライブマン」とかだと、巨大な野砲で撃ち殺してるんだよね。

 5対1、しかも戦車級の主砲で撃ち殺すって、正義の戦士のすることだろうか?

 
 余談はさておき、ラスト、鉄男は無事にサユリに(かっぱらった)お守りを渡すことが出来た。

 鉄男「約束のお守り、手術頑張れよ」
 サユリ「お兄ちゃん、翼はどうしたの」
 鉄男「え、うん」
 飛羽「神様がね、何処へも飛んでいかないように、翼を取っちゃったのさ」
 欣也「そう、ずっとサユリちゃんのそばにいろということさ」

 サユリの素朴な質問に窮する鉄男に助け舟を出してやる優しい飛羽たち。

 
 サユリ「ふーん、ありがとう、サユリ頑張るわ!」

 ……と言う訳で、なかなか爽やかな幕切れとなるのだった。
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コメント

大人げ無い

折角のチャンスだったの(最も100年も待てませんがね😅)それを活かせなかった事が残念でしたね😅
確かに等身大の怪人相手にミサイルで木っ端微塵に倒すのも大人げ無いですがね😓

Re: 大人げ無い

> 確かに等身大の怪人相手にミサイルで木っ端微塵に倒すのも大人げ無いですがね😓

正義のヒーローはだいたい大人気ないのが多いです。5人がかりでひとりをボコるとか。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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