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「仮面ライダーBLACK RX」 第18話「怪!夢の空中遊泳」

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 第18話「怪!夢の空中遊泳」(1989年3月5日)

 霞のジョーがレギュラーに加わってから初の通常回となる第18話。

 光太郎、茂たちが玉ノ木神社に、1万メートルも飛ぶムササビが出ると話題になっているので今夜見物に行くつもりだと聞かされ、暇で暇でしょうがないので自分も一緒に行くことにする。

 
 無論、暇で暇でしょうがない玲子もカメラを携えて参加、茂、健吾、三郎、ひとみたちは、望遠鏡などで夜空を熱心に見上げている。

 ひとみ「ねえ、ムササビ何処から出てくるの?」
 茂「ひとみ、そんな大きい声出すなよ、そんな大きい声出したらムササビが逃げちゃうだろう」

 
 と、そこへふらりと現われたのが、前回、怪魔界から地球にやってきた霞のジョー(住所不定無職)であった。

 
 ジョー「ところで兄貴、金貸してくれない?」
 光太郎「……」

 じゃなくて、

 ジョー「ところで兄貴、1万メートルも飛ぶムササビって本当か」
 光太郎「ああ、ほんとかどうか、今確かめてるところだ」

 しかし実際のところ、ジョーは何の係累もない(あるのかもしれないが、記憶が全部飛んでいるので結局同じことである)地球で、どうやって生計を立てているのだろう? 結局、光太郎や玲子たちにたかるしかないのではないだろうか。

 それと、ジョーを見ても誰もなんとも言わないので、既にジョーのことは健吾や三郎にも紹介済みと思われる。

 ほどなく、問題のムササビらしき動物が木の幹を伝っているのが見えるが、はっきりその正体を見極める間もなく、ムササビは青白い光を発しながら、夜空の彼方へ飛び去ってしまう。

 
 光太郎「ジョー、1万メートルは優に越したな」
 ジョー「ああ……ところで兄貴、金貸してくれない?」
 光太郎「……」

 嘘である。

 二人は、なんとなく気になってムササビの飛び去った方角へ走り出し、その着地点とおぼしき住宅街にやってくる。でも、ジョーは「優に15000メートルはある」と言っているのだから、二人は神社から直線距離にして15キロも走って来たことになる。さすがに遠過ぎでは? 改造人間である光太郎ならともかく、生身の人間と大差のないジョーには、ちょっとしんどいだろう。その割に、大して息切れしてないし。

 それはともかく、その付近から子供の悲鳴が聞こえてきて、二人が急いで駆けつけると、道の真ん中に、三人の子供が倒れているのを発見する。

 後で分かるのだが、三人とも茂のクラスメイトの小学生であった。

 三人の首筋には何かに噛まれたような傷口が……分かりやすく言うと吸血鬼に血を吸われた跡のような傷口が残っていた。

 二人はとりあえず救急車を呼んで子供たちを病院へ搬送して貰い、ついでにジョーも同行する。光太郎のほうは引き続き周辺をパトロールすることにする。

 
 だが、その近くのマンションに住む少女がベランダに出て洗濯物を取り込んでいると、空中から動物の唸り声のようなものが聞こえてくる。そちらを見遣ると、

 
 こんな馬鹿でかい怪物が、滑空しながらぐんぐんこちらに向かって来る!

 
 ベランダに取り付き、少女に迫る怪物。

 クライシスの怪人としてもかなりのサイズなので、ビジュアル的にかなりの迫力がある。

 悲鳴を聞いて光太郎が駆けつけるが、空を飛んでいく怪物の後ろ姿を見ただけで、ベランダには首筋を噛まれた少女がぐったり倒れていた。

 飛行能力を持つ怪物に対しては、さしもの光太郎も常におくれを取ってしまうのだ。

 
 一方、ジョーは、医師に子供たちを診察して貰っていたが、医師は時折胡散臭そうな視線をジョーに投げつつ、診察を終えると、

 医師「君ぃ、傷なんか何処にもないじゃないか」
 ジョー「ええっ」

 驚いて見ると、確かに首筋の傷は拭ったように消えていた。

 
 そればかりではなく、眠っていた子供たちが一斉に目を開き、何事もなかったように立ち上がる。

 医師「き、君たちは私をからかいに来たのか」
 ジョー「いや、からかうなんてとんでもない。……えーっ? とにかく無事であったと言うことは喜ばしいことでありまして、いや、しかし……ええーっ?」

 ジョーも、不可解な状況に、鳳啓介のように「えっえっ」を繰り返すばかり。

 光太郎が玲子のマンションで、玲子の撮影したムササビの写真を見せて貰っていたが、どう見てもそれはムササビではなく、クライシスの怪物のようであった。

 何も知らない茂たちが、恐れる色もなく、またムササビ見物に行こうというのを危険だからと光太郎は止めるが、ベランダで襲われた文子と言う女の子が茂の仲良しだったので、茂はすぐに文子の家に電話する。ところが、文子は最初に襲われた子供たち同様、一定時間が経ってすっかり元気になっており、しかも怪物に襲われたことさえ否定する。

 当然、茂は光太郎が出鱈目を言ってるのだと受け取る。

 
 ジョー「いやー、参った、参った」
 光太郎「ジョー、子供たちはどうした?」

 そこへぼやきながらジョーが現われる。

 なんか、髪型と言い、顔と言い、仕草と言い、なんか昔のウッチャンに似てるなぁ。

 ジョーが病院での出来事を話すと、横で聞いていた茂たちも完全に光太郎のでまかせだと決め付け、明日も見物に行こうと約束して帰っていく。

 光太郎にも、現時点ではクライシスが何を企んでいるのか、さっぱり分からないのだった。

 それは作戦立案者のゲドリアン以外のクライシスの面々も同じであった。

 ゲドリアンによれば、一見回復したかのように見える子供たちの体内にはまだムサラビサラの毒が潜伏していて、その子供たちが他の人間に噛み付けば、噛まれた人間にも感染していくのだという。

 
 ジャーク将軍「ゲドリアン、この子供たちは最後はどうなるのだ?」
 ゲドリアン「子供たちはムササビ症候群にかかるのでございます。つまり自分がムササビになったと思い込み、空を飛ぼうとするのでございます」

 
 ジャーク将軍「ほぉ~」

 キャプでは分からないが、ここではジャーク将軍が軽く口と言うか、頭全体を左右に揺らしている。

 その動きはまるっきり「ゴーグルファイブ」のデスギラー将軍と同じであった。

 つまり、ゲドリアンの作戦の最終目的は、そうやって子供たちを高所から墜落死させようという、なかなかえげつないものであった。

 しかし、これって「仮面ライダーX」の第7話で、鳥人イカルスがやろうとしていたことと全く同じだよね。

 
 翌日、茂たちが登校して自分のクラスに入ると、何故か昨夜襲われた4人だけが座っていて、他の生徒の姿は見えなかった。

 しかし、ムサラビサラが無作為に襲った4人が、全員茂と同じクラスだったというのは出来過ぎだよね。

 あるいは、最初から茂のクラスメイトだと知っていて襲ったのだろうか?

 
 ベランダに襲われた文子(手前)は、見ての通りなかなかの美少女であった。

 
 茂がその前に立って話し掛けると、文子はいきなり白い牙を剥き出して襲いかかって来る。

 ああ、美人が台無し……。

 
 と思ったが、元々のポテンシャルが高いので、そんな入れ歯を嵌めていても、それなりの美しさを保っていた。

 
 一方、元々のポテンシャルが高くない女の子は、必然的にこういう気の毒な結果となってしまう。

 
 茂「うわー、助けてー

 非モテの茂、女の子二人に迫られて、あえなく噛まれてしまうが、悲鳴を上げながらも、何処となく幸せそうであった。

 少なくとも、

 
 三郎「うわーっ!」

 むさい男に噛まれた三郎や健吾たちに比べれば……。

 
 一方、暇で暇でしょうがない光太郎たちは再びあの神社に向かって歩いていた。

 玲子は光太郎が危険だから来るなと言うのに無理やりついてきたらしい。

 ジョー「責任は持たないからね」
 玲子「光太郎さんが持ってくれるからいいわ!」

 ちょっと意味深な、ドキッとしてしまうようなことを言う玲子。

 と、彼らの後から茂たちも現われるが、彼らは何故か玲子たちには襲いかかろうとはせず、黙々と近くの小高い山と言うか、丘を登っていく。

 ムサラビサラの毒は、時間によってその作用が変化していき、今はその最終段階、すなわちムササビになったと思い込んでいる状態なのだろう。

 
 やがて、頂上に到達すると、横一列に並び、両手を翼のように上下に揺らし始める。

 この辺も「仮面ライダーX」7話と瓜二つである。

 あちらでは、実際に何人もの子供たちが死んでいたが……。

 
 光太郎「ジョー、網を用意しろ」
 ジョー「え?」
 光太郎「茂君たちはムササビの真似をして空を飛ぶ気だ」
 ジョー「冗談じゃないぜ!」

 ジョー、慌てて何処かへ走り出す。

 光太郎たちの必死の呼びかけも空しく、子供たちは次々と死のダイブを開始する。

 なお、真性ロリコン戦士の為に言っておくと、文子たちもローアングルで豪快にジャンプしておられるが、きっちりブルマをお履きあそばされているので、お母さんも安心である。

 さて、とてもジョーが網を張るのは間に合わないと思われたが、

 
 これが間に合っちゃうんですねえ~。

 もっともそれは、前夜にジョーがムササビを捕まえる為に、あらかじめ張っておいたものだった。

 こう言うのを霞網と言うのだが、現在、日本では法律で事実上、禁止されている。

 光太郎、茂を助け下ろそうとするが、まだ毒の抜けていない茂に、手首を噛まれてしまう。

 光太郎「ジョー、分かったぞ、クライシスは異生獣を使って子供たちを墜落死させて大混乱を起こそうと企んでるんだ」

 
 光太郎「めまいがする。それに体の痺れが……」
 ジョー「それじゃあさっきの茂君の?」
 光太郎「ああ、恐らくな」

 CM後、茂たちを病院に担ぎ込んだ光太郎とジョーであったが、病院から出てくるなり、光太郎が急に苦しみ出して、ムササビ症候群の症状を訴え始める。

 
 それを待っていたかのように現われたのが、やっと正体をあらわしたムサラビサラであった。

 怪人「貴様の体には俺の毒が回った。ムササビ症候群になるのは時間の問題だ」
 光太郎「おのれっ」

 そんな体で必死に立ち向かう光太郎であったが、ムサラビサラにも腕を噛まれ、毒を注入されてしまう。

 ジョー、光太郎を守って何とかその場から退却する。

 二人はライドロンなどが格納されているアジトに行くが、どうやら光太郎が毒に苦しんでいたのはすべてムサラビサラを誘い出す為の芝居だったようだ。

 
 光太郎「茂君たちを助ける為にはムサラビサラの解毒剤が必要だ」
 ジョー「じゃあ、兄貴はその為に奴の毒を?」
 光太郎「毒の正体を突き止めれば俺はバイオライダーに変身して抗体を作ることが出来る」

 そう説明し、自分の傷口の血を顕微鏡で観察する光太郎。

 前回誕生したばかりのバイオライダー、そんな便利な能力まで有していたことが分かる。

 
 血液の中でうごめく細胞のようなものを見た光太郎は、

 
 光太郎「ああっ、分かったぞ、ジョー!」

 接眼レンズから目を離し、欣然と叫ぶ。

 
 ジョー「はやっ!!」

 ほんと、いくらなんでも早過ぎだっての。

 
 光太郎、RX、ついでバイオライダーに変身すると、気合を入れて、全身から七色の光を発光させる。

 自らの体内で、ムサラビサラの毒と戦って、抗体を作っているのだろう。

 
 光太郎「うう、うむ……」

 バイオライダーのマスクに、円形のワイプが重なり、その中に、トイレの個室で気張っているかのような光太郎の顔が映し出される。

 
 光太郎「うあっ!」

 遂に出るものが出た時のような顔で唸る光太郎。

 
 そして、バイオライダーの右手人差し指から、ポタポタと液体が垂れてくる。

 貴重な解毒剤を、試験管で受け止めるジョー。

 日本ひろしといえども、仮面ライダーの指先から出てくる液体を試験管で集めた人なんて、小山力也さんくらいだろうなぁ。

 
 その後、光太郎、ムササビ症候群に掛かったように、夢遊病者のような足取りで、ふらふらと廃工場の敷地を歩いている。

 勿論、これも芝居なのだが、本当に発症していると思い込んでいるムサラビサラは、疑うことなくその眼前に現われ、宙を飛びながら光太郎をある場所に誘導する。

 
 それはかなりの高さのある煙突で、ムサラビサラに言われるまま、光太郎はその外側の梯子を登って行く。

 
 途中で、テラスのようなところに足をかけてその上に立つ光太郎。

 この後ろ姿は一見倉田さんのようであったが、

 
 カメラが引くと、割とシャレにならない高さだということが分かり、岡元さんだと言うことが分かる。

 いや、確信は持てないのだが、仮に倉田さんが演じていたら、もっと顔がはっきり見えるように撮るだろうから、ほぼ間違いなくスタントであろう。

 
 光太郎(スタント)、その場所から思いっきりジャンプするが、

 
 なんと、驚いたことに、墜落することなく、本当のムササビのようにふわりと宙を舞って滑空を始めたではないか。

 これは設定上も撮影上もワイヤーで吊られているのだが、ここはしっかり倉田さんが演じている。

 怪人「ああ、バカな、光太郎が空を飛べる筈がない」

 屋上で見ていたムサラビサラ、驚きの声を上げて、自分も空を飛んで追いかける。

 
 だが、さすがに万能のRXでも、自由に空を飛べる筈がない。

 光太郎「ジョー、早く下ろしてくれよ」
 ジョー「もうちょい」

 近くの公園の木の上にジョーがいて、光太郎はジョーが霞網に使った特殊なワイヤーで、吊られていたことが判明する。

 ……判明するのだが、木の高さと、煙突の高さ、およびその距離を考え合わせると、光太郎、飛び降りたらそのまま地面に激突していた可能性120パーセントだったのではないだろうか。

 やがてワイヤーが外れ、光太郎は地面に落下、ジョーも素早く降りてくる。

 
 ジョー「それにしても兄貴の無茶には驚いたぜ」
 光太郎「ムサラビサラの奴を脅かしてやろうと思ってさ、はっはっはっ」

 同じような精神年齢の相棒が出来て、ますますクライシスとの戦いが楽しくなってきた光太郎。

 ジョー「はっはっ……ところで兄貴、金貸してくれない?
 光太郎「……」

 嘘はさておき、光太郎は何もその為だけにそんな手の込んだトリックを使った訳ではなく、後からやってきたムサラビサラに、

 光太郎「(毒は)子供たちと違って、俺には空を飛ぶ能力を同居させる活性剤となった!」
 怪人「なにぃ」
 光太郎「もはや空中での戦いは互角、地上での貴様の力を見せてみろ」

 と、ハッタリをかまして、ムサラビサラに空中戦を諦めさせることにあったのである。

 お人好しのムサラビサラはそれを信じて空を飛ばずに戦い、あえなくRXのリボルケインで撃破される。

 でも、いくら相手が空を飛べるからって、得意の飛行能力を使わないまま戦うと言うのは、やっぱりちょっと変じゃないか?

 ラスト、解毒剤によってすっかり元気になった茂たちが学校のグラウンドでドッジボールに興じているのを見物している暇で暇でしょうがない三人。

 
 ジョー「ところで兄貴、金貸してくれない?」
 光太郎「……」

 以上、終わってみれば可もなく不可もなしと言った平凡なストーリーであったが、それでもジョーがいるだけで、ドラマに多少のメリハリが生まれていることは否定できない。

 なんだかんだで、ジョーってなかなか魅力的なキャラなんだよね。

 なんと言うか、親戚のお調子者のアンちゃんみたいで。
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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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