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「科学戦隊ダイナマン」 第50話「よみがえった強敵」



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 第50話「よみがえった強敵」(1984年1月21日)

 ラス前、遂にダークナイトの正体が判明する回だが、OPクレジットでメギドの名前が出るのはともかく、49話の予告編で、ナレーターがメギドの名を口にしているのは勿体無いと思う。

 さて、前回、ゼノビアとダークナイトの謀略によってカー将軍を喪ったアトンは、当然、激怒してゼノビアたちの行方を捜索させていた。ゼノビアたちは、有尾人の尻尾を増やすレトロ遺伝子を作り出せる夢野博士を捕まえており、いまだ10本尻尾になる夢を捨て切れないアトンは、その奪還も狙っていた。

 しかし、次々と幹部が去って、すっかりアトンの玉座も寂しくなってしまった。

 今や、頼れるのは姪のキメラだけと言うお寒い状況である。

 ……ま、それはそれで良し! と、アトンが心の中で小さくガッツポーズを取っていた可能性はあるが。

 
 そのキメラがやってきて、亡きカー将軍の残したビデオメッセージが見付かったと知らせ、早速それを後方のモニターに映し出す。

 カー「アトン様、これは私に万一のことがあった時、残されたアトン様のお役に立つために最後のメカシンカを作り出す為のものでございます」
 アトン「なんと、それほどに余のことを……」
 カー「合体、融合、ファイヤースフィンクス!」

 ビデオの中のカー将軍の叫びに、メカプログレッサーが反応し、自動でメカシンカの製造を開始する。

 自分の音声で反応するようにあらかじめプログラミングしておいたのだろう。

 
 怪人「メカシンカ、ファイヤースフィンクス!」

 そして登場したのが、シリーズ最後の怪人となるスフィンクスをモチーフにしたファイヤースフィンクスであった。右手はサイコガンみたいだが。

 だが、顔は女みたいなのに、体はごついマッチョで声もおっさんなその姿を見て、

 
 アトン「キモッ!」

 自分の容姿は棚に上げて、つい叫んでしまうアトンであった。

 ……嘘である。

 アトン「まことカー将軍こそ忠実な家来であったわ」

 いまさら悔やんでみても、もう遅い。

 忠烈無比のカー将軍を差し置いて、生まれついての反逆者ゼノビアを信任してしまったと言う一点で、アトンには帝王としての器量が欠けていたと言わざるを得ない。

 
 一方、ゼノビアたちは、彼らだけの秘密のアジトに夢野を連れて行き、レトロ遺伝子の作成を命じていた。首に大きな首輪をはめられ、尻丸出しのヒステリー熟女にこき使われると言う屈辱を舐める夢野博士。

 ま、熟女マニアのドMとしては、これ以上ないというシチュエーションと言えるだろう。

 管理人は別に違いますよ。

 それでも夢野博士、アトンと刺し違えるつもりで隠し持っていた小型爆弾を使おうとするが、ゼノビアに見付かって取り上げられ、ついでに催眠術を掛けられて、唯々諾々とレトロ遺伝子を作り始める。

 
 同じ頃、ダイナマンの5人も、真冬の山の中を必死に夢野博士の行方を探していたが、何の手掛かりも得られない。

 薄いセーター1枚の洋介が枯れ枝を集めて焚き火をしているが、焚き火をするより、まずしっかり服を着込みましょうよと助言したくなる。

 特に、冬山だと言うのにホットパンツ履いてるレイが、ただのアホに見えてしまうではないか。

 実際、めちゃくちゃ寒かったことだろう。

 グランギズモでは、尊師が好んで入りそうな四角錐の中にファイヤースフィンクスがいて、なにやら呪文を唱えている。

 キメラ「ファイヤースフィンクスはピラミッドパワーによって超透視力を得ることが出来るのだそうです」
 アトン「なるほど」(註・わかってない)

 さて、夢野博士は早くもレトロ遺伝子シャワーカプセルを完成させていた。

 シャワールームのように、その中に入った者にレトロ遺伝子を含んだガスが噴射されると言う、「ジャパネットたかた」でも売ってそうなナイスな装置である。

 
 ゼノビア「おお、素晴らしいー、いよいよ私が有尾人一族で初めての10本尻尾になるのじゃーあぁ……」

 
 夢野博士が計器盤のスイッチを入れると、ゼノビアの頭上から勢い良くガスが降り注ぐ。

 
 ゼノビア「おお、レトロじゃー、レトロー、10本尻尾になって世界を征服してやるー」

 なんとなく笑える歓喜の声を上げて、恍惚の表情を浮かべるゼノビア。

 その姿を、ダークナイトが冷ややかな目で見詰めている。

 と、天井の向こうから、大地を轟かせるような音が聞こえてくる。ダークナイトはすぐさまアジトから飛び出すと、砂丘のど真ん中に降り立つ。彼らのアジトは静岡の中田島砂丘の真下にあったのだ。

 
 轟音の主は、上空を飛ぶグランギズモの巨大な機体であった。

 ファイヤースフィンクスの透視能力でゼノビアたちの所在を突き止め、アトン自ら征伐に乗り出してきたのだ。

 それを、山の中にいた北斗たちも目撃する。

 洋介「グランギズモだ」
 竜「グランギズモが出てきたということは……」
 北斗「追うんだ!」

 でも、グランギズモって、ずーっと地中にいたのだから、ダイナマンはその形を知らないんじゃなかったっけ? それとも、夢野博士に見せてもらったんだっけ?

 もっとも、別にそれで攻撃する訳ではないので、無理にグランギズモを出撃させる必要があったのか、大いに疑問である。

 
 アトンたちが砂の上に転送されて、ゼノビアのアジトへ向かおうとするが、ダークナイトも逸早くその接近を察して駆け寄り、その前に立ちはだかる。

 ダークナイト「待てーい、帝王アトン」
 アトン「どけい、ダークナイト、10本尻尾になるのは9本尻尾の帝王アトンだ」

 
 ダークナイト「敗れたり、帝王アトン」
 アトン「なにっ」
 ダークナイト「たかが尻尾一本増やす為に、我を忘れてのこのこと出てきたその行動、貴様の命取りだ」

 
 アトン「だぁまれ! 尻尾を侮辱するのは許さん! 尻尾は我らの命だ!」

 
 キメラ「はっ!」

 アトンの激昂に合わせて、キメラもファイヤースフィンクスも臨戦態勢を取る。

 
 だが、自信過剰のアトンは、キメラたちに手出し無用と命じてから、帝王剣を手に、ダークナイトとの一騎打ちを所望する。

 
 ここは、眩しいほどの陽光に照らされた砂丘の上を強風が駆け抜けて美しい風紋を作り出し、さらにバックには荘厳な音楽が流れて、さながらギリシア悲劇の舞台劇を見るがごときであった。

 考えたら、これは親子相克の物語な訳で、まさにギリシア悲劇の世界そのものではないか。

 ……ま、管理人、ギリシア悲劇って見たことないのだが(お約束)。

 しばし剣を交えた後、ダークナイトがダークソードの力で(?)、彼らの周りを魔空空間のような特殊な暗黒世界に塗り替える。

 
 しかし、さすがはアトン、ダークナイトのホームグラウンドでも、自らの体を巨大化させてダークナイトを炎の中に投じて苦しめる。

 それでもダークナイト、何とかその幻術を打ち破り、剣の勝負に持ち込んで形勢を立て直す。

 
 ダークナイト「まだ尻尾は諦めぬか?」
 アトン「黙れい、10本尻尾は我が願いだ」
 ダークナイト「愚かな男、死ねーっ!」

 戦いの最中、不意にそんなことを聞くダークナイトだったが、あるいは、アトン……いや、父親が自分の心得違いに気付いて「諦める」と言ってくれれば、助けてやるつもりだったのだろうか?

 もっとも、この流れでアトンが「諦める」と言う筈がないから、どっちにしろ殺すつもりだったのかも知れない。

 
 一進一退の激闘の末、元の空間に戻った両雄。最後は、西部劇の決闘シーンのように距離を置いて向かい合い、互いに剣を構えて走り出し、真ん中で鋭く交錯するが、数瞬後、砂にはいつくばったのは意外にもダークナイトだった。

 アトン「ダークナイト、お前の負けだ……ふふふふ」

 
 だが、アトンが勝利を確信したその一瞬の隙を衝いて、ダークナイトが上半身を起こし、額の宝石を光らせてアトンの体を痺れさせると、ダークソードを投げてアトンの胸に深々と突き刺す。

 アトン「ぐぁわおーっ!」

 

 

 
 思わずアトンに駆け寄ろうとして、途中で立ち止まり、お尻を丸出しにして踏ん張るキメラ。

 最近思うのだが、「科学戦隊ダイナマン」の最大の魅力と言うのは、つまるところ、この「キメラのお尻」に尽きるのではないだろうか。

 どうでもいいけど、キメラの足元、走る前から足跡のようなものが見える。リハーサルの跡であろう。

 
 キメラ「アトン様!」

 絶叫して再び走り出すキメラに、ファイヤースフィンクスたちも続く。

 
 アトンを守るようにその周りに集まるキメラたち、背後には、駆けつけた北斗たちの姿も見える。

 
 キメラ「おのれ、ダークナイト!」

 当然、キメラは怒りの眼差しをダークナイトに向けるが、

 
 ダークナイト「慌てるな! ここでちょっとお知らせです」

 じゃなくて、

 ダークナイト「慌てるな! これからが見物なのだ!」

 と、CMになる。

 CM後、再び砂丘の地下のアジト。

 
 ゼノビア「ああーーーーーーーー! 尻尾がー」

 
 ゼノビア「ムズムズするぅーーー、誰か掻いてー、1万円あげるから掻いてーーー!」

 途中から嘘だが、ゼノビアのイキ顔と、「ムズムズする」につい笑ってしまった人は多いと思う。

 
 ゼノビア「あ、あああああああああ……」
 ビルギス「ゼノビア様、おやめください、もうこれ以上は危険です。カプセルが壊れます!」

 苦しそうな呻き声を上げるゼノビアを見るに見かねた侍女のビルギスが可愛らしい声で訴えるが、既に手遅れで、カプセルは激しい爆発を起こし、そばにいたビルギスはその爆発のショックで死んでしまう。

 うーん、人間態もなかなか可愛く、ゼノビアに対する忠節もカー将軍のそれに劣らない健気なビルギスだったのに、この最期は哀れ過ぎる。

 一方、その爆発で夢野博士の首かせが外れ、催眠術も解けて正気に戻る。

 
 カプセルの爆発は予想以上に大きく、アジトを崩壊させ、地上に局所地震を引き起こす。

 そして、カプセルの枠に入ったまま、ゼノビアが地上に瞬間移動してくる。

 
 ゼノビア「あっはっはっはっはっ……」
 北斗「ゼノビア!」
 アトン「ゼノビア!」
 キメラ「尻尾が増える!」

 笑っているうちに、ゼノビアの先端がハート型の尻尾が次々増えていき、7本だった尻尾が、一気に10本になってしまう。

 
 ゼノビア「見たか、アトン、これが10本尻尾じゃ」
 アトン「おのれぇ……」

 得意そうに自分のおっ立った尻尾をナデナデするゼノビア。

 
 ゼノビア「この瞬間から私がジャシンカ帝国の支配者じゃー」
 アトン「な、なにぃ、黙れぇ……」
 ゼノビア「そして世界の支配者になるのじゃー」

 どうして、こう、悪の偉い人と言うのは、揃いも揃って世界を征服するのが三度の飯より好きなのだろう?

 
 ゼノビア「あっはっはっはっ……ああっ、ああーっ!」

 だが、ゼノビアの絶頂は、ほんのうたかたの間だった。

 高らかな笑い声が、そのまま、ひどく苦しそうな呻き声に変わる。

 
 それを見て驚くキメラの顔が美しかったので貼ってみました。

 
 ゼノビア「あ、ああ、苦しい、あ、どうしたのじゃあ、ダークナイト、苦しい~」
 ダークナイト「ふっふっふっふ、苦しめー、もっともっとも苦しんで、地獄へ落ちろ、それがお前の末路にふさわしい、ふぅあっはっはっはっ……」

 仲間の筈のダークナイト、驚くどころか、むしろその時を待っていたように憎々しげに言い放ち、さも心地よさげに笑声を響かせる。

 そう、ダークナイトの狙いは、最初からレトロ遺伝子(の副作用?)で、ゼノビアを自滅させることにあったのだ。

 ゼノビア「もしや、お前は……ああ、図ったなぁーーー!」

 シャア! と書きたくて書きたくてしょうがない管理人でしたが、なんとか耐えました。

 

 
 あわれゼノビア、数々の悪行の報いか、その美しい顔は一気に老婆のように衰え、萎んでいき、

 
 最後は無残な白骨と化してしまう。

 直前まで得意の絶頂を謳歌していただけに、この死に様は凄惨の一言である。

 
 ダークナイト「はぁーっはっはっはっ、はーはっはっはっ! ふぁーっははははは……」

 ダークナイトが、とめどなく哄笑を爆発させる一方、10本尻尾の夢を追い求めた者の末路をまざまざと見せ付けられたキメラたちは言葉を失って立ち尽くす。

 それはそれとして、前屈みになったキメラのお尻が剥き出しになるのが嬉しいのです。

 キメラ「何者?」
 アトン「何者じゃ?」

 改めて、ダークナイトの正体に関心を抱くアトンたち。

 と、ほとんど背景と化していた5人の中から、北斗が不意に進み出て、

 
 北斗「分かったぞ、今その正体を暴いてやる!」
 ダークナイト「あれ、北斗ちゃん、いたの? 目立たないから気付かなかったよ」
 北斗(くっそぉ~)

 
 嘘はさておき、北斗はダイナレッドに変身すると、剣を振りかざして飛び掛かり、ダークナイトもそれに応じて飛び上がり、空中で交錯する。

 
 無論、わざと斬らせたのだろう、着地したダークナイトの仮面が真っ二つに割れ、

 
 足元に転がる。

 
 その下から現われたのは、な、な、なんと! 行方不明となっていたメギド王子だった。

 ……ちょっとわざとらしかったかな。

 それを見た北斗以外の4人は、

 
 耕作「あっ、えーっと……」
 竜「誰だったっけ?」
 メギド(くっそぉ~)

 じゃなくて、

 耕作「メギド!」
 レッド「やはりメギド」

 
 アトン「メギド?」
 メギド「いかにも4本尻尾の王子、いや、もはや尻尾のないメギドである。ダークナイトを名乗ってお前たちに千年洞窟に閉じ込められた仇を討ったのだ」

 
 メギド「見よ、俺の尻尾を切った女の哀れな姿を……」

 風に揺られて、ゼノビアだった白骨がカラカラと音を立てるのが地味にすげーイヤだ。

 
 メギド「俺はな、千年洞窟の中で10本尻尾になると同時にそのものは死ぬと言う古文書を見付けていたのだ」

 ゼノビアを死に至らしめたからくりを説明するメギド。と言うことは、ゼノビアが死んだのは、レトロ遺伝子の副作用ではなく、単に10本尻尾になっちゃったせいらしい。

 と言うことは、欲張らずに9本程度にしとくか、あるいは11本まで増やしておけば、ゼノビアは無事だったのだろうか。

 それにしても、それまでの飯田道郎さんの低い声が激シブだっただけに、ダークナイトと言う仮の姿から本来のメギドの姿になると、林さんの甘いマスクと高音ボイスのせいで、かえって威厳がなくなってしまうのが残念である。

 
 アトン「な、なんだとぉ」

 こんな場面でも、我々男子の目が行くのは、常にキメラのデルタ地帯なのです!

 
 メギド「わからぬかーっ、有尾人は生まれつき、尻尾の数は決まっている。尻尾に頼って偉くなろうとしたり、強くなろうとしてはならんのだーっ」
 アトン「うむー」

 メギドが朗々と(有尾)人の道を説いていると言う、ありえない光景に、思わず唸るアトン。

 
 メギド「大切なのはおのれを鍛え、自ら強くなることなのだーっ!」
 アトン「そうなのか……」
 メギド「冥土の土産に聞けーっ、ダイナマンも聞けーっ、これからは俺がジャシンカを支配し、世界を征服するのだーっ!」

 ……って、結局それかい! おまいら、ほんとに征服が好きやのう。ほかにすることないんか?

 征服する前に、激減した有尾人の数を増やすことの方が先だと思うんだけどね。

 と、そこへ地中から夢野博士が自力で這い上がってくる。

 他の4人も変身し、メギドの攻撃を防ぎつつ、夢野を避難させようとする。

 
 アトン「メギド、メギドーッ、我が息子よぉ……」
 キメラ「アトン様!」

 アトン、そんなメギドに向かって残り少ない力を振り絞って必死に呼びかけるが、メギドの耳には入らず、アトンはその場に膝をついてしまう。

 勿論、管理人の目は、駆け寄るキメラの美味しそうなフトモモに釘付けよん。

 
 アトン「キメラか?」
 キメラ「はいっ」

 いいなぁ、この、ちょっと悲しげな表情。

 
 アトン「いいか、メギドに伝えよ、まさにメギドこそ余の息子じゃったと、メギドのやり方でジャシンカを告げと……良いか、キメラ、これからはお前たち若いものの時代じゃ、ふたりで協力して余の出来なかった地上征服の事業を成し遂げるのじゃ」

 死を悟り、戦闘員たちに囲まれながら、キメラに遺言を残すアトン。

 最後の最後に、メギドの逞しさと正しさを認め、潔くその地位を息子に譲ろうと言う、悪の親玉らしからぬ殊勝な考えであった。

 ま、これがドリフのコントだったら、死に際のボス(いかりや)を目の前にした戦闘員たち(志村)が「今がチャンスだ」とばかり、一斉にアトンをボコボコにするところである。

 
 アトン、言い終わると、帝王剣をキメラに託す。

 
 アトン「良いなっ?」
 キメラ「……」

 伯父であり、主君であったアトンの言葉に頷くキメラの目から、涙が伝い落ちる。

 アトン「頼んだぞっ」

 アトンは最期にそう叫ぶと、爆発し、消滅する。

 
 キメラ「アトン様……」

 帝王剣を握り締め、しばし茫然とするキメラであった。

 まさか、自分がアトンの最期を看取ることになろうとは、夢にも思わなかったに違いない。

 
 メギド、アトンの死も知らず、ダイナマンを蒸気の流れる険しい山の中腹に追い込んでいたが、そこは、かつてゼノビアやメギドが落とされた千年洞窟の近くだった。

 と、その横に、キメラが瞬間移動してくる。

 

 
 キメラ「若き帝王メギド様、共に戦います」
 メギド「なぁにぃ」
 キメラ「アトン様は父を倒すまでに成長されたメギド様をお喜びになったのです。これからはメギド様をお助けして若いものの力で新しいジャシンカ帝国を築けと仰いました」

 キメラ、かつてメギドに向けていた馴れ馴れしい態度を改め、忠実な臣下のようにうやうやしくメギドにアトンの遺言を伝え、帝王剣を捧げる。

 
 メギド「そうか、父上が……ダイナマン、千年洞窟へ落ちろーっ!」

 メギドか帝王剣をかざすと、5人はなすすべもなく千年洞窟に吸い込まれていく。

 メギド「キメラ、俺について来い、明日は俺たちのものだ。行くぞーっ!」

 念願の帝王になったものの、詰めの甘さは相変わらずで、メギドはそれでダイナマンが復活できないものと決め付け、キメラたちを引き連れて山を降りて行く。

 ゼノビア、そして自分自身も千年洞窟を脱出したことを考えれば、せめて見張りくらいは入り口に残しておくべきだったろう。さらに、彼らは夢野博士の存在をすっかり忘れてしまっていた……。

 
 ともあれ、最後にもう一枚、キメラの美しいショットを貼って終わりとしよう。

 ところで、折角ジャシンカの支配者となったメギドとキメラだが、次の51話であっさり死んでしまうのは実に悲しい。

 せめて、この展開を1クール早めて……すなわち、第3クールの終わりでこの政変劇を描いていれば、第4クールまるごと、若き帝王メギドとダイナマンの最終決戦として存分に楽しむことが出来たものを。

 あるいは、もっと個人的な意見を言わせて貰えば、無理にメギドとの決着をつける必要はなかったと思う。ジャンプの10週打ち切り漫画のごとく、「これからが本当の戦いだ!」的な終わらせ方でもいいし、メギドが戦いと権力闘争の虚しさに気付いて、地上征服の野望より、ジャシンカ一族の再建とキメラとの愛の生活を選び、ダイナマンと和解し、平和裏に戦いが集結する……と言う、希望の持てる終わり方にすべきだったのではないかとも。軟弱と罵られてもいいから。

 ……と言うか、管理人は、悪と正義の戦いでは、最後に必ず悪が皆殺しにされることに、前々から強い疑問を抱いているのだ。無理に幹部を全員殺さずとも、首領を倒すか、屈服させた時点で「ノーサイド」でいいじゃないかと。でも必ず皆殺し(註1)と言うのは、どう考えても正義を名乗る人間のすることではないよね。

 それでいて、正義の側は、キャスト交代を除けば、戦士が殉職するなんてことはまずない(註2)からね。どうも、その辺に不公平感を抱いてしまうのだ。

 また、今の言説と矛盾するようだが、1年間の血みどろの戦いで、双方、多大な犠牲を出し合って、最後は首領とレッドだけが生き残り、その一騎打ちで決着が付くなどと言う、ハードな戦隊シリーズもあっていいのではないかと……って、やっぱり無理か。

 それはともかく、いよいよ次回、最終回である!

 註1……「シャイダー」のポー、「ターボレンジャー」のヤミマル、キリカのように最後まで生き延びるキャラもいるが、あくまで例外である。

 註2……「ジェットマン」で、悪を倒した後で勝手に死んだ奴もいるが、あれは殉職とは言わない。
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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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