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「新ハングマン」 第9話「連続射殺魔を騙した女結婚サギ師」

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 第9話「連続射殺魔を騙した女結婚サギ師」(1983年9月23日)

 冒頭、小田原のドライブインがピストル強盗に襲われ、経営者の矢沢と言う男性が撃ち殺されるという事件が起こる。

 それは、マスコミから連続射殺魔と呼ばれている勝又孝治と言う男の犯行によるものと思われたが……。

 チャンプは園山から、その一連の事件について警察とは別の角度から調査するよう命じられる。報酬は破格の700万であった。

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 チャンプ「はははは、いや、俺の腕も大したもんやろ、あのドケチの園山から700万円ふんだくって来た」
 ヌンチャク「700万!」
 マリア「信じられないわ、ねえチャンプ、今度の仕事、なんか裏があるんじゃないの? でなきゃこんな大金……」

 アジトに戻ったチャンプは、最初からその金額を提示されたことはおくびにも出さず、さも自分の交渉力の賜物だと言わんばかりに札束を見せびらかす。

 チャンプは、2ヶ月前のテレビニュースの映像を見せながら、みんなに事件の概要について説明する。

 2ヶ月前、京都で警察官が何者かに刺し殺され、拳銃を奪われるという事件が起きた。やがて、その犯人が元ガードマンの勝又孝治だと判明する。

 で、その顔写真(似顔絵)が映し出されるのだが、

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 えらい男前だな、オイ!

 そして、岐阜の深夜スーパー、名古屋のガソリンスタンド、静岡でタクシー、そして最初に書いたドライブインと、勝又によるものと思われるピストル強盗殺人事件が4件立て続けに、しかも徐々に東京に近付きながら重ねられていると言うのだ。

 チャンプ「ゴッドが疑問を持ったのは、この第3と第4の犯行だ」
 ET「と言うと、静岡と小田原の事件だな」
 チャンプ「そや、マリア、ちょっとこれマイコンに入れてくれ」

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 チャンプに言われて、マイコン(パソコン)のフロッピーディスクドライブに、クソでかい黒い板切れのようなものを差し込むマリア。

 若い人は見たこともないだろうが、これが当時、パソコンの外部記録媒体として使われていた8インチフロッピーディスク様なのである。

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 もっとも、仰々しく取り出された割に、そこに記録されていたデータは紙切れに書いても同じような小さなものだった。

 チャンプ「第1の犯行の被害金額が200万、その次が150万、ところが、3番目になると急に金額がガタッと落ちて4万3000円、第4の犯行が6万円ポッキリや」

 ああ、ディスプレーに直に指で触っちゃダメ!

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 チャンプ「ピストルまでぶっ放して人殺しをしてる割には金額がセコ過ぎんか?」
 ET「なるほど、言われてみれば確かに妙だな」
 マリア「単なる偶然じゃないかしら? 襲ったお店にたまたまお金がなかった……」
 チャンプ「アホやな、マリア、そんなもんなんでも偶然で片付けてしもうたら、我々ハングマンは飯の食い上げやないか」
 ET「ひょっとしたら第3と第4の犯行は金が目当てじゃなくて、他に何か別な目的があったのかも知れんな」

 と言う訳で、ハングマンは勝又ではなく、被害者側の調査から手をつけることにする。

 チャンプは静岡のタクシー運転手殺し、マリアとヌンチャクは小田原のドライブインの事件と、ETはてきぱき仕事を割り当てる。

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 チャンプ「おまはんは何をすんねな」
 ET「俺は矢沢の娘を当たってみる。都内に下宿して大学に通ってるそうだ」
 チャンプ「女子大生か、あ、静岡の仕事はやめや、こっちの方、やらしてくれ」

 女子大生と聞いて、チャンプが視聴者の期待を裏切らず、そちらの担当に立候補する。

 マリア「また、チャンプの病気が始まった」
 チャンプ「ほっといてくれ! な、頼む」
 ET「公私混同されたら困るからな、これは俺がやる」

 ETが矢沢の娘のアパートへ行くと、ちょうど娘が部屋から旅支度で出て来たところだった。

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 ET「矢沢直美さんですね、東都日報の記者ですが、この度はどうも……」
 直美「私、これから小田原に帰るところなんです」

 ETはアパートの近くの雑木林に移動して、直美からじっくり話を聞く。

 直美「父が殺されたなんて、とても信じられないんです。あんなに優しかった父が……」
 ET「お父さんが誰かに恨まれていたというようなことは?」
 直美「いいえ、父は、根っからのお人よしで……人に恨みを買うようなことはこれっぽっちも……」

 直美役の女の子、最初は佐藤万理さんかと思ったが、全然別の人だった。

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 あれこれ話しているうちに、矢沢には年の離れた後妻がいて、矢沢はその妻に会いにちょくちょく小田原から東京に足を運んでいたことが分かる。

 直美「実の母は去年、交通事故で亡くなったんです。父はしばらくはやもめ暮らしをしていたんですけど、3ヶ月ほど前、結婚相談所の紹介で……」
 ET「再婚なさった訳ですね。しかしその奥さんが東京にいたということは、別居してたってことですか」
 直美「ひどい女なんです、怠け者で、派手好きで、金遣いが荒くて……挙句の果ては父を小田原に残して勝手に東京に帰ってしまったんです。それで父は何とか彼女を連れ戻そうと……」

 父親から聞かされたのであろう、その時の様子が娘の口から語られる。

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 矢沢「芳江、頼む、戻ってきてくれ、このとおりだ、頼む」
 芳江「私、当分戻るつもりなんかないわよ」
 矢沢「え」
 芳江「冷却期間を置けば、気が変わるかもしれないし……しばらくひとりにしといて貰いたいの」

 直美「あんな女、別れてしまえばよかったのに」

 ETに車で駅まで送ってもらいながら、義理の母への不満をぶちまける直美。

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 ET「女の方から、別れ話は?」
 直美「いいえ、別居生活をしていた癖に離婚の話は全く……」

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 その芳江は、亭主が殺された直後だと言うのに、別の男と体を密着させながらお風呂に入っていた。

 河西「籍を抜く?」
 芳江「うん、今すぐって訳じゃないんだけど、保険金が下り次第」
 河西「そいつはまずいよ、金が手に入った途端、ハイさよならじゃ、周囲のものに怪しまれるよ。少なくとも2、3ヶ月は辛抱してて貰わんと……それより葬式にだけは顔を出した方が良いんじゃないのか。形だけでもお前は女房なんだから」
 芳江「私はごめんだわ、それでなくても親類縁者から胡散臭い目で見られてるのに」

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 芳江「ま、どっちにしたって保険金の受け取りは私名義なんだから、今更何と言われようとかまやしないけどぉ」
 河西「へっへっへっへっ、かわいそうに、あの男もとんだ悪妻を持ったもんだ」
 芳江「そんな他人事みたいに言わないでよ。うん、何もかもあんたが仕組んだ癖にぃ」

 ムチムチしたおっぱいが、湯船から出たり入ったりしている、このチラリズムが堪らないのです!

 芳江(字は適当)を演じるのは、美乳で知られる三崎奈美さん。後に結婚相談所の所長と判明する河西は、鹿内孝さん。

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 芳江「悪い男なんだからぁ」

 無論、最後は男とキスをしながら、惜しげもなくおっぱいを開陳されており、感謝感激雨あられなのです!

 これだけでも今のドラマではまずありえない眼福なのだが、それでも過去のエピソードと比べると、いまひとつ露出が控え目のような気がする。

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 一方、マリアも胸をさりげなく強調した衣装に身を包み、小田原の生命保険会社を訪ねる。

 マリア「矢沢さんは5000万の生命保険に入っていたと聞きましたが」
 社員「ええ、先ほど奥さんから支払請求の電話が入りましたよ」
 マリア「奥さんから?」
 社員「ええ、事件が事件ですので、書類が揃い次第、契約金額の全額が支払われることになるでしょうな」

 顧客の情報を、なんで見ず知らずの人間にべらべら喋っちゃうの、君は?

 その辺はかなり手抜きだが、チャンプの方はもっと簡単に、静岡から帰ってきて東京駅でタクシーに乗り込むシーンだけで片付けられている。

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 再びアジトに集まったハングマン。それぞれ得た情報を突き合せると、どちらの被害者も妻を受取人に5000万もの保険金が掛けられていたという聞き捨てならない事実が浮かび上がる。

 チャンプ「3月前に入籍したばかりの後妻や」
 マリア「小田原の被害者のケースと何から何までそっくりだわ」
 チャンプ「偶然にしちゃちょっと話が出来過ぎやな」
 ヌンチャク「しかし、仮にこれが保険金目当ての事件だとすると、犯人の勝又と被害者の女房たちの間になんらかの関係がある筈ですが」
 ET「いや、直接関係がなくっとも、その間に介在者がいたとしたら……たとえば、結婚相談所だ」

 ハングマンは、事件の構図をほぼ掴み掛けていたが、そうこうしているうちに5人目の犠牲者が出てしまう。今度は都内の津田と言う会社員で、路上でピストルを撃たれて即死であった。

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 マリア「津田の妻はやはり、2ヶ月前に入籍したばかりの後妻だったわ。今朝早く警察の事情聴取を受けると、その足でセントラルホテルへ向かい、河西って男と密会、30分ほど話し込んで自宅に帰ったわ」
 ET「河西? 何者なんだ、その男は」
 マリア「東京結婚相談所の経営者よ」
 チャンプ「どうやらそいつが事件の黒幕のようやな」
 ヌンチャク「と言うことは?」
 チャンプ「つまり、河西はな、結婚相手を求めて来た客に女を紹介し、上手く話をまとめて結婚させる。いわば合法的な偽装結婚や。籍さえ入れてしまえば、亭主に多額の生命保険をかけてズドンや」
 ヌンチャク「それじゃあ河西と勝又の関係はどうなってるんですか」
 ET「問題はそれだ。少なくとも第1第2の犯行は単なる金融強盗だった。保険金目当ての犯罪に切り替わったのはタクシー運転手殺しからだ……となれば、その時点で何らかの接点があったに違いない」

 そこでETは単身、河西の自宅マンションに潜入し、勝又がその一室に匿われていた痕跡を発見する。

 その一方、チャンプは小出の名前で問題の結婚相談所に客として訪れる。

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 河西「結婚の経験は?」
 チャンプ「5年前に妻が浮気を致しまして、それがもとで離婚致しております」
 河西「そうですか。再婚となりますと、条件の揃った相手を見つけるのはなかなか難しいかもしれません。しかし、どんなタイプの女性がお望みですか」
 チャンプ「ふぇー、そうですねえ……」

 考え込むふりをしながら、さりげなく金無垢のライターを取り出してタバコに火をつけたり、指に嵌めたでかい宝石を河西にそれとなく見せ付けるチャンプ。

 そうやって、自分がカモだと言うことをアピールしているのだ。

 チャンプ「私、こう見えても面食いでございまして、出来ましたら容姿端麗の女性を」
 河西「分かりました。それじゃ早速登録メンバーの中から人選して、お見合いの日取りを決めさせて頂きます」

 チャンプ、トレーニングジムで鍛錬中のETのところへ行き、互いの首尾を報告する。

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 ET「これは俺の推理だが、勝又は岐阜でスーパーを襲った後、河西を頼って東京へ逃げてきた。そこで二人の利害が一致し、保険金殺人を計画した。まぁ、こんな筋書きだろうな」
 チャンプ「しかし連続射殺魔と手を組むとは河西もやばい橋を渡ったもんやな」
 ET「元々奴の経営する結婚相談所自体が、いかがわしい存在なんだ。登録されている女はピンクキャバレーのホステスやデートクラブの女ばかり、その女たちが結婚を餌に男を騙し、挙句の果てには慰謝料や手切れ金をふんだくって離婚する、まぁ、体の良い結婚詐欺さ」
 チャンプ「つまりそこに勝又が現われたもんやから、急遽営業方針を変更して、保険金殺人に切り替えたっちゅう訳か」

 一緒にトレーニングしながら、河西の行っている悪事を推理する二人。

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 ここで、本日二つ目のサービスタイム、セーラー服のコスプレをした女の子たちがわんさかいる、おさわりバーみたいな薄暗い店内の一隅で、きったねえおやじに胸元に手を入れられながらにこやかに接客しているのは、三崎さんに劣らぬ美乳の持ち主、泉じゅんさんなのであります!

 ただし、今回はそのおっぱいを掘り出してくれないのがとても悲しい。

 そこに客として現れたのが、河西であった。

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 ユカ「良いカモでも見付かったの?」
 河西「結構、小金を持ってそうな奴が引っ掛かったぜ」
 ユカ「そう、でもさぁ、形だけの結婚といったって、別れるまで3、4ヶ月は掛かるでしょう。1000万くらいは保証してくれなきゃ割が合わないわよ」

 そう、彼女も河西の仲間のひとりで、こんなエッチな仕事の傍ら、今まで何度も結婚詐欺の片棒を担いで来たのだろう。もっとも、最近の保険金殺人については彼女は何も知らないらしい。

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 さて、翌日、マリアが自宅マンションで土俵入り(雲竜型)の稽古をしていると(註・してません)、電話のベルが鳴る。

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 マリア「はい、雨宮です。あ、チャンプ? え、賃貸マンションを?」
 チャンプ「そう、大至急手頃なの探してくれ。それから家具も入れといてくれよ」

 それは旅行会社からのチャンプの電話だった。チャンプは続いてETの自宅にも電話して、残高6000万の預金通帳を用意してくれと頼む。その二つで河西たちを引っ掛けようという腹なのだ。

 それらの手筈を整えた上で、チャンプは河西から指定されたレストランにお見合いをする為に出掛けて行く。

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 河西「小島ユカさんです」
 ユカ「はじめまして」
 チャンプ「はーっ、お綺麗な方ですね、私、小出と申します」
 河西「じゃ、お二人でごゆっくり」

 ユカを紹介すると、河西はそそくさと退席する。

 チャンプは、ユカの隣に座るが、注文もせずにさっさとユカを連れ出して、日東坂にある自宅マンションに引っ張り込む。無論、マリアの用意した偽の住居である。

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 チャンプ、とりあえずコーヒーを入れようとするが、マリアもそこまで気が回らなかったのか、コーヒーが見当たらない。

 チャンプ「ええっと、ドジ、間抜け、コーヒーくらい用意しとけ」

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 ユカ「えーっ?」
 チャンプ「いいえ、あいにくコーヒー切らしちゃって……麦茶ならあるんですが」
 ユカ「ああ、結構です。私、すぐお暇しますから」

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 チャンプ「いや、ユカさん、私はですね、あなたを一目ルッキングした時からですね、あなたが好きになりました。私と結婚して下さい」
 ユカ「そんなぁ、いきなりそう仰られても」
 チャンプ「私はですね、あなたのような女性をロングタイム、ですね、探し求めてたんです。あなたが私とマリッジしてくれれば、結婚してくれれば、あなたを絶対に幸せにします。結婚してくれればこのマンションをあなたに差し上げても良い、それだけじゃない、私の全財産をですね、あなたに捧げても良いです」
 ユカ「全財産を?」
 チャンプ「そうです、と言っても高々バンクに6000万の預金があるだけですがね」

 チャンプ、まどろっこしい求愛ごっこは苦手なのか、会ってから1時間も経たないのにユカに結婚を申し込む。

 さすがにそんな奴おらへんやろ。

 ユカはユカで、全財産と聞いた途端、露骨に眼を輝かす。

 さすがにそんな奴おらへんやろ。

 しかも彼女は結婚詐欺を仕掛けようとしているのだから、逆に財産目当てと思われてはいけないのだから、そんな態度は厳に慎むべきではないか。

 どうもこのくだりは、騙す側も騙される側も素人っぽくて、あまり面白いシーンにはなっていない。

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 ユカ「6000万も」
 チャンプ「いや、株で儲けた金ですから、あぶく銭みたいなもんだすよ。お好きなように使って使って良いんですよ」

 チャンプ、証拠を見せようとわざわざ預金通帳を取り出してユカに見せる。

 初対面の人間に預金通帳見せると言うのもねえ……。

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 ユカ「小出さん、しばらく考えさせて貰えないでしょうか。一両日中には必ずお返事を」
 チャンプ「わかりました。それではいわゆる返事をウェイティングしてますからね」

 何故かいわゆるひとつの長嶋トークで押し通すチャンプであった。

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 彼らのやり取りは、チャンプが身に付けたマイクで、マンションの前の車の中にいるETにもしっかり中継されていた。

 チャンプ「聞いたか?」
 ET「ああ、安物のメロドラマの台詞を聞いてるようだったぜ」
 チャンプ「アホやな、あれでええねや、あれで、女を口説くのに美辞麗句は要らん。多少泥臭うてもな、ナマで迫るのが一番や!」

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 一方、ユカは喫茶店で河西と会い、今見聞きしてきたことを報告している。

 河西「6000万?」
 ユカ「間違いないわ、私、この目でちゃんと預金通帳見たんだから」
 河西「こいつは思ったより良いカモだったなぁ」

 二人とも、とても結婚詐欺師には見えない良い人そうな顔してるね。

 ただ、ユカの言葉だけで信用して、河西がチャンプのことをろくに調べないまま話を進めさせるのは、これまたいかにも素人っぽい。せめて、銀行に電話して確かめるとか、それくらいの調査はしてからにすべきだろう、卑しくも結婚詐欺師ならば。

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 ユカ「あの、私、決心しましたわ!」
 チャンプ「はぁ、そうですか、いや、いわゆるですねえ、まるで夢を見てるようです。あの、婚姻届の支度はちゃんと出来てますからね。グッドはハリーですから、わかりますか、善は急げです。すぐにお迎えに行きますから」

 ボスからゴーサインを受けたユカは、直ちに公衆電話からチャンプに電話して、結婚の申し出を受諾する。

 チャンプは車を飛ばしてユカを途中で拾い、そのまま区役所へ。

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 チャンプ「あの、すいません、そこで拾ったんですが……」
 職員「ああー、それはどうも」

 ただし、本当に婚姻届を出す訳にはいかないので、出すふりをして、ユカに見えないようこっそり落し物を届けて誤魔化すのだった。

 うーん、この辺も、ハングマンとしてはあまりに雑な騙し方だ。

 いっそのこと、区役所ごとニセモノを用意するとか、もっと大掛かりなトリックが見たかったところだ。

 もっとも、結婚詐欺の常習犯にしてはユカはお人好しで、露ほどもチャンプのことを疑わない。

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 チャンプ「ご覧のように婚姻届を出しましたからですね、いわゆる私たちは事実上夫婦と言う訳なんですね」
 ユカ「ふふっ、小出さんって随分せっかちなんですね」
 チャンプ「いや、せっかちついでにですね、今から私の部屋で、いわゆる、この交わりってんですか、契りをしませんか?」
 ユカ「あ、あのう、私、一度自宅に戻って、身支度を……今夜10時頃にお伺いしますわ」

 てっきり、泉じゅんさんのおっぱいが見れるかと思ったが、残念ながらこれっきり彼女の出番はない。

 そう、小出よりせっかちな河西は、結婚初夜すら済ませていないのに、殺し屋をチャンプの下へ差し向けて来るからである。

 さすがに婚姻届を出した数時間後に夫が殺されたら、警察だって怪しむのでは?

 とにかく今回のシナリオは雑過ぎる。その一方で、どうでも良い余計なシーンがやたら多いんだよね。

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 エロ雑誌を見ながら、殺し屋の到着を待っているチャンプ。周囲には3人の仲間が抜かりなく待機している。

 これだって、河西がその夜に殺し屋を差し向けるなんてことがどうして分かるの? と言う疑問が沸く。

 最後の犠牲者・津田だって、結婚してから2ヵ月後に殺されているんだからね。

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 さらに、宅配便を装って訪れた殺し屋を、チャンプが防弾チョッキも付けずにドアを開けたのも、あまりに危険な行為ではないだろうか。いきなりズドンと撃たれていたら、一巻の終わりではないか。

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 もっとも、劇中では何故か殺し屋がすぐ引き金を引こうとせず、その隙に廊下からヌンチャクが飛び込んできて、久しぶりにその空手の技を披露して、殺し屋をぶちのめすので問題はないのだった。

 だが、殺し屋の素顔を見たチャンプたちは一様に驚きの声を上げる。その顔は、あの妙に男前の勝又の似顔絵とは似ても似つかぬ別人だったからだ。

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 ET「そうか、そう言うことだったのか。チャンプ、俺の読みはすっかり外れたぜ。こいつは勝又のダミーだったんだ。考えてみれば勝又のような凶悪犯罪者と手を組むのは自ら墓穴を掘るようなもんだ。それより、勝又の犯行と見せかけて全てを奴にひっ被せれば誰にも怪しまれずに済む。現に俺たちだって、たった今までそう信じ込んでいたんだからなぁ」

 ここに来て、実は3人目以降は勝又ではなく別人が行っていたと言う意外な事実が暴露される。

 ま、確かに意外な展開なのだが、それが勝又だろうが別人だろうと、ストーリーにはほぼ何の影響もないのがちょっと悲しい。

 とにかく、その殺し屋を脅して白状させると、勝又は既に小田原の山林で河西たちに殴り殺されて地中に埋められており、勝又から奪った拳銃で、タクシー運転手殺害以下、保険金目当ての殺人を、勝又の仕業に見せ掛けてその男が行ってきたと言うことが判明する。

 そしてここからハンギングとなる。

 河西、タクシーで自宅マンションに帰ってくると、背後から、既に殺し屋に殺されたとばかり思っていたチャンプに声を掛けられて、ギョッとする

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 河西「あ、あんたは……」
 チャンプ「おかげさまで縁談がまとまりましてねえ。一言お礼をと思いましてね」

 怯える河西の横っ面を、鋭く引っ叩くチャンプ。

 芳江もハングマンの手に落ち、

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 彼らが気がつくと、三人ともゆっくり回転している台座の上で椅子に縛られ、殺し屋が銃を持った右手を固定されて河西に向け、殺し屋の頭にはダイナマイトが巻きつけてあると言う状態。

 今回の趣向は、殺し屋に弾が1発だけ入っている拳銃を握らせ、ダイナマイトで脅して河西に向かって引き金を引かせると言うロシアンルーレット方式であった。

 これまた、「新ハングマン」としては平凡なハンギングである。

 なお、ユカが含まれていないのは、彼女はあくまでまっとうな(?)結婚詐欺に関与していただけで、保険金殺人には関わっていないからだろう。

 チャンプの声「その拳銃には弾が一発だけ残ってまんのや、ワシがはいーちゅうたびに、殺し屋は引き金を引くことになっとる。銃口から弾が飛び出す確率は1/6や、もしそれであんたが口を割らん時はもう一回引き金を引くことになる。その時の確率は1/5や。いつまでも強情張っとると、その確率が、ええか、さらにさらに高くなるちゅう訳や。ほな本番いったろか」
 河西「一体、この俺にどうしろってんだ」
 チャンプの声「お前らがやったことを洗い浚い吐くこっちゃ」

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 で、殺し屋が何度か引き金を引いたところで河西が降参して、自らの罪状をマイクに向かって喋り出す。

 で、実は彼らは浅草寺かどこかの境内にいて、その声はスピーカーで道行く人たちに筒抜けになっていたと言うお決まりのオチ。

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 河西「おい、これで気が済んだか?」

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 河西が洗い浚いぶちまけたところで、カーテンが落ち、彼らの姿が衆人の目に晒される。

 なんとも言えない切なそうな顔で、地獄巡りのメリーゴーランドに揺られ続ける三人。

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 とりあえず、三崎奈美さんのお顔をもう一枚貼っておこう。

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 なお、見物人の中には、冒頭に出てきた直美の姿もあったのだが、管理人、彼女の存在をすっかり、完全に、綺麗さっぱり忘れていたのだった。なお、原田真紀と言う女優さんである。

 ハンギングの様子を、人込みの後ろから見詰めているハングマンたち。やがてパトカーがサイレンを鳴らして集まってくる。

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 チャンプ「あのアホンダラが」
 ET「最後の一発はこれさ」
 チャンプ「つまり、確率は0パーセントちゅうわけや」
 ET「ああ、チャンプのガールハントの成功率と同じだな」
 チャンプ「なにぃ」

 いつもの二人の掛け合いで、幕。

 以上、やたら長くなった割には、あまり面白くないエピソードであった。
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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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