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「破れ傘刀舟悪人狩り」 美女&傑作選 その5

 第103話「怪談・赤いろうそく」(1976年9月14日)

 再び、萩(原)奈穂美さんが登場。今度はろうそく問屋の娘・お芳。

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 大変可愛らしいお嬢さんであったが、ワルモノの策略で店の評判を落とされ、魔神提督こと中庸介に石を投げられたり、恋人を殺された上、その死体を発見したところをデスマルク大元帥こと中庸介に押さえられ、下手人にされてしまう。

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 奉行所で、厳しい拷問を受けるお芳。

 最後はいつものように刀舟先生が悪人狩りに出掛けられます。

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 今回はいつもと違って、タンカを切った後、「てめえら、寄るんじゃねえや!」と、下っ端の皆さんを怒鳴っておられます。

 これは、刀舟先生が「さすがにここんとこ、ちょっと斬り過ぎたかなぁ?」と言う反省に立たれた上で、
 「自分の標的はあくまで親玉とその腹心であり、下っ端の皆さんは抵抗しない限り殺しませんことよ、おほほほ」
 と言う意味のことを、刀舟先生なりに優しく忠告なさっておられるのです。

 しかし、下っ端の皆さんもお仕事なので、親玉に「斬れ、斬れ斬れ斬れ」と言われては逃げる訳にも行かず、

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 心の中で泣きながら突っ込んで行って刀舟先生に立ったまま斬られて踊るように悶えて死ぬのでした。

 そんな哀れな下っ端のたもとの間から、狼のような眼光で親玉を見据えながらゆっくり近付いてくる刀舟先生が怖過ぎるのです。

 事件解決後、お芳も無罪放免になって元の穏やかな生活に戻るのであった。

 第106話「弥九郎 白夜に死す」(1976年9月14日)

 タイトルから分かるように、白い歯並びが眩しい僕らのアイドル・弥九郎が非業の死を遂げてしまうエピソードである。

 面白いのは、幕開けから、弥九郎の後釜となる新レギュラー・榊大助と言う医者の卵が登場することである。彼は土佐からはるばる、刀舟の下で医術を学びに江戸に出てきたと言う設定。彼は玉舟と言う刀舟と旧知の医者から貰った紹介状を携えていた。

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 演じるのはウルトラマンレオこと、真夏竜さんである。

 で、これが、早朝からこんな格好でジョギングしたり、ふんどし一本で井戸水を浴びたり、まんま、おおとりゲンみたいな熱血キャラなのだった。

 さて、詳しい話は省くが(省くなよ)、とある藩のいざこざに巻き込まれた弥九郎は、とうとう最後に、大勢の覆面の武士を相手に孤軍奮闘、阿修羅のごとく斬って斬って斬りまくるが、多勢に無勢、何本もの刃を受けた末、刀舟の名を呼びながら斃れる。

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 刀舟「弥九郎! 弥九郎! 弥九……!」

 急を知って刀舟が駆けつけた時には、既に弥九郎は完全に事切れていた。

 かつてないほどの怒りに燃える刀舟、その足で元凶である某藩の家老の屋敷に殴り込みをかける。

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 刀舟「てめえ、よくも弥九郎を殺してくれたな、弥九郎ってのはなぁ、俺が手塩にかけて育て上げた立派な医者なんだよ。奴が生きてりゃこれから先、どれだけ日本の為になるかわからねえ」

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 刀舟「それをてめえらぁ……ぐず……虫けらのように殺しやがってえーっ!」
 家老(なんかすっごく危ない人来たよー!)

 怒ったかと思えば啜り泣きを始める、相当情緒不安定の刀舟先生。

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 その脳裏には、在りし日の弥九郎の快活な笑顔が浮かび上がり、弥が上にも刀舟の悲しみを増幅させる。

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 刀舟「……ちきしょうーっ! あ、あああ……奴の命はなぁ、てめえらが五万と集まったって、替えることが出来ねえ、大切な命なんだよ! 許せねえ……許せねえ、許せねえ、てめえぇら人間じゃねえや、たたっきってやる!!」

 その形相はほとんど地獄から来た閻魔大王のようであり、その凄まじい怒号を聞いただけで、悪人たちが全員死んじゃいそうなド迫力であった。

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 降魔の利剣を縦横にふるって、悪人たちを大根でも斬るようにザクザク斬り倒していく刀舟。

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 全員漏れなく地獄へ産地直送した後、その場に座り込んで、顔を手で覆い、「弥九郎、弥九郎……あああ、ああーっ! 弥九郎ーっ!」と、改めて亡き愛弟子のことを思い、号泣する刀舟であった。

 第110話「天保ねずみ小僧異聞」(1976年11月2日)

 いわゆる義賊・ねずみ小僧を題材にしたエピソード。

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 江戸の街は、大名や豪商の家から金を盗み、貧乏人に小判をばらまくねずみ小僧の噂で持ちきりだった。

 長次と言う大工見習いの少年もそのひとりで、その姉・おるい役で、再び遠藤真理子さんがゲスト出演されている。

 ちなみにねずみ小僧こと次郎吉を、錦之助の実弟・中村嘉葎雄さん、長次を淡路恵子の息子で、錦之助にとっては義理の息子にあたる島英津夫さんが演じている。

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 だから劇中では、その三人が一緒に酒を飲んでるシーンなんてのも出てくる。

 もっとも、どちらも錦之助主演の時代劇にはちょいちょい出演されてるんだけどね。ただ、二人揃ってゲスト出演と言うのは珍しい例ではないだろうか。

 色々あって、おるいは父親の治療費を稼ぐ為に、石田と言う旗本(北原義郎)に女中奉公に上がることになる。だが、石田は最初からおるいの美貌に目をつけていて、早速おるいを手篭めにしようとするが、

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 おるいは、身を汚されるよりは、自ら舌を噛み切って死を選ぶ。

 おまけに、同じ頃、父親も刀舟の看病もむなしく息を引き取る。く、暗い。暗過ぎる。

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 で、おるいの死骸はカゴに乗せられて旗本屋敷から長屋に送り返されてくる。

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 大助「こなくそ、なんてことしやがるんだ!」

 その場に居合わせた大助たちも、烈火のごとく怒る。

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 で、まぁ、例によって刀舟先生が旗本屋敷に乗り込んで暴れ回るのだが、やっぱり錦之助の殺陣はカッコイイのである。

 しかし、親玉も、刀舟の剣さばきを見た時点で、「あ、絶対勝てない」と分かると思うんだけどね。でも、絶対にその場から逃げようとはしないんだよね。

 何故なら、逃げると監督から「めっ!」されるからだ。

 こうして事件は解決するが、最後は次郎吉も奉行所に自首して市中を引き廻しの上、獄門……と言う、とにかく暗い話なのだった。

 第112話「若きいのちの叫び」(1976年11月16日)

 刀舟の知り合いらしい女郎が足抜けをしようとするが、やくざ風の男たちに途中で捕まり、衆人環視の中、連れ戻される。

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 その後、刀舟が足抜けを唆したのだと誤解した魔神提督こと、中庸介が手下を引き連れ、落とし前をつけようと寺に押し掛けてくる。刀舟は不在だったが、大介が、おおとりゲンを髣髴とさせる空手の技で彼らをぶちのめした上、その女郎のいる岡場所にまで乗り込んでしまう。

 おかみ「冗談じゃないよ、証文のある子を勝手に出来ると思ってんのかい?」
 大介「金で人間の体を自由に出来ると思う方が間違いだ!」

 刀舟顔負けの切れの良いタンカを放つ大介、ヤクザや、それとつるんでいる岡引たちを相手に大暴れ。

 さすがに大介ひとりでは手に負えず、店の外へ押し返されるが、

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 そこへ現われたのが鬼より怖い刀舟先生で、岡引たちもたちどころに威勢を失い、道を開ける。

 ま、下手に抵抗すると斬り殺されますからね……。賢明な判断です。
 
 刀舟はずかずかと店に上がり、布団部屋で寝かされているその女郎を診てやる。

 女郎は刀舟の知り合いではなく、単に彼の噂を知って助けを求めていたことが分かる。ただし、自分のことではなく、何か物騒なことに巻き込まれて怪我をしている恋人の身を案じていたのだ。

 で、その女郎を市毛良枝、恋人を峰竜太か雷竜太のどっちかが演じているのだが、読者の皆さん同様、自分はそんなカップルには何の興味もない。では、何故この話を取り上げたかと言うと……、

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 徳右衛門「まずいですな」
 市川「なに、当分は動けんのだ、いずれ、トドメは刺せる」
 子猫「にゃうーっ!」
 徳右衛門「その前に抜荷の件が……」
 市川「にゃんこ萌えーっ!」
 徳右衛門「萌えーっ!!」

 事件の黒幕の悪徳商人、その用心棒である市川甚八が、ワルモノの癖にいつも可愛い子猫を抱いているからなのである!

 よって、以下、ストーリーは無視して、そのシーンだけ並べてみました。

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 徳右衛門「やはり医者ともども斬るべきでしたな」
 市川「いや、出来ることならあの男は敵にすべきではない」
 徳右衛門「これはまた先生らしからぬお言葉ですな」
 子猫「うにゃーっ」
 徳右衛門「私は先生のその腕に小判を……」
 市川「にゃんこ萌えーっ!」
 徳右衛門「萌えーっ!!」

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 徳右衛門「新吉が?」
 手代「はい、そう申せば分かる筈だと。如何いたしましょう?」

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 徳右衛門「どういうつもりでしょうな、先生?」
 子猫「にゃあーっ!」
 市川「窮鼠猫を噛む、か……ふっふっふっふっ。まぁとにかく会えば分かる」
 徳右衛門「人目につかぬよう、裏から……」
 市川「にゃんこ萌えーっ!」
 徳右衛門「萌えーっ!!」

 手代(もうやだ、この店……)

 こうして、主従が「萌えー」「萌えー」言ってる間に、なんとなく話は終わっていたのでした。

 第117話「二度死んだ男」(1976年12月21日)

 今度もメインディッシュはにゃんこである。ただし、渡辺やよいさんが出ているので、一応、ストーリーも紹介しておく。

 今回の主人公は、清次(森大河)と言って、図体はでかく、腕っ節は強いが、四六時中死んだ魚のような目をして「生きているのか死んでいるのか分からない」と言われている若者である。

 顔なども、死人のように青白いのだが、

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 さすがにこれは塗り過ぎなのでわ?

 これじゃバカ殿だ。

 清次は対立している二つのやくざの一方から、相手の親分を殺すよう頼まれ、10両で引き受ける。

 清次は首尾よくその親分を殺すが、その場にいた親分の女と揉み合っているうちに怪我させてしまい、瑞光院
に担ぎ込む。

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 その一方、清次は幼馴染の石工・留吉に、自分の墓を彫ってくれるよう頼んでいた。

 で、その留吉を演じているのが、若き日の風間杜夫さんなのだ。

 清次が道をぶらぶら歩いていると、お蘭とお千が彼を無理やり寺へ引っ張っていく。昨日担ぎ込まれた女、お園を助ける為に、刀舟が輸血をしたいと言うのだ。最初から自分の命に執着を持っていない清次は、あっさりその求めに応じる。

 無論、当時の日本で、輸血などと言う近代的な医療が行われていた訳ではない。

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 それはそれとして、今回の悪役、盛り場の元締めとして絶対な権力を握る喜兵衛……の膝で気持ち良さそうに寝ている猫! その名もタマ!

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 喜兵衛の話し声に目を覚ましたタマ!

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 一方、お園は輸血の甲斐あって、何とか命を取り留める。

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 お園を演じるのは渡辺やよいさん。清次は、偶然お園のことを知っていた留吉から、お園の身の上話を聞かされ、自分たちと同じく悲惨な人生を送ってきたと知り、自分と同じく自暴自棄になっているお園を必死に励まそうとする。

 清次はここで初めて自分のつらい過去を語り(特に面白くないので省略)、お園も何とか生きる気力を取り戻すのだった。

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 それはそれとして、喜兵衛の膝の上で体を撫でられて、うっとりしているタマ!

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 色々あって、清次とお園は生まれ変わった気持ちで故郷に帰り、人生をやり直そうとする。

 だが、刀舟たちの護衛もむなしく、待ち伏せしていたやくざの鉄砲によって二人は儚く散ってしまう。

 当然、怒り狂った刀舟が喜兵衛の屋敷へ乗り込むことになる。

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 刀舟「この野郎、ケッ、てめえの悪事は先刻承知だ。そいつは言うめえ、だがな、冥途の土産にひとつだけ教えてやる!」

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 刀舟のただならぬ迫力に、タマまで怯えちゃってます。

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 刀舟「人の悪事で許せねえものは、人の命を弄ぶ虫けらだよ! わけえ男と女が尊い命を育てようとしたのを、てめえはそいつを毟り取りやがった、(ペッ)摘み取りやがったぁ許せねえ、許せねえ、許せねえ!」

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 刀舟「てめえら人間じゃねえや、たたっ斬ってやる!」
 喜兵衛「なめるんじゃねえ」
 刀舟「やかましい!」(ズバッ)

 刀舟、いきなり最初の一太刀でボスを斬ってしまう。こう言う場合、たいていボスは最後の楽しみに取っておく人が多いんだけどね。

 ラスト、刀舟は留吉の仕事場を訪ね、清次の墓にお園の名前も彫ってくれるよう頼むのだった。

 第119話「初春の虹をこえて」(1977年1月4日)

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 新年一発目と言うことで、珍しく正月風景が出てくる。

 が、今回はストーリーは全くどうでも良くて、

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 大介「よさないかっ」
 蟹江「うるへえっ」

 今は新しい夫と地道な暮らしをしている昔の女のところへ何年かぶりに押し掛けた小悪党役で、蟹江敬三さんが出ているのだが、劇中、昔の女の亭主に乱暴を振るおうとしている蟹江を止めに入ったのが、因縁深い真夏竜さんだったのである。

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 そう、二人は少し前の「ウルトラマンレオ」で共演していて、その時、真夏さんのレオは、蟹江さんのブニョに捕まって氷漬けにされ、さらにはのこぎりでバラバラに切り刻まれると言う屈辱的な目に遭っているのだ。

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 大介「これはあん時の分!」(バコッ)

 そんだけです。

 ちなみに今回の悪役の中には初代ウルトラマンの黒部進さんもいたりします。他には、天津敏さん、松山照夫さんなど、見るからに悪党面した悪党たちの錚々たる顔触れが揃ってます。

 無論、最後は全員、刀舟先生にお仕置きされます。

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 天津「斬れ、斬り捨てい! 無理だと思うけど……」
 刀舟「やかましいや! この野郎っ」

 なお、刀舟が乗り込んだ悪の屋敷にもちゃんとお飾り餅が床の間に置いてあるのが微笑ましいですね!

 次回で完結です!
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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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