(この記事は、前のブログで2012年9月18日に公開したものに加筆したものです)
実写版「ハレンチ学園 身体検査の巻」は、実写版「ハレンチ学園」の第2弾である。
1970年8月1日公開。今では信じがたいことだが、前作から3ヵ月しか経ってない。

冒頭、学校のベルを引っ張って、最後には自ら宙に浮く左ト全さん。前作に引き続いて、用務員の役です。
くどいようだが、亡くなる1年前です。 
ヒロインの十兵衛は、無論、児島美ゆきさんです。

ただし、他のキャスト、特に教師たちは1作目からほぼ全員入れ替わっていて、メイン格であるヒゲゴジラは、藤村俊二から、高松しげおにスイッチ。
バレーボールをしていた女生徒たちのHな写真を撮ろうとするヒゲゴジラだが、
でけえカメラだな、おい! でけえカメラだな、おい! 思わず2回叫んでしまうくらい、インパクトのある映像だ。

1作目のコレも衝撃的だったが……。

だが、おだてられたヒゲゴジラは自ら服を脱いでポーズを取るのだが、そこを十兵衛に撮られてしまう。
でけえカメラだな、おい!(何回でも言うぞ)
で、生徒たちはその恥ずかしい写真を、校内から、周囲の住宅の壁にもべたべたと貼りまくってしまう。

ヒゲゴジラは、それを剥ぎ取っていくのだが、

剥がした先から、生徒たちが貼っていくと言う、チャップリンみたいなギャグ。ここだけは、映像的な面白さもあって、不覚にも笑ってしまった。
ヒゲゴジラが必死になって剥がして行って、最後に辿り着いた派出所には、

管理人の大好きな大泉滉さんが陣取っていた。
前作では、彼も教師のひとりを演じていたのだ。
さて、ここからタイトルにもなっている身体検査のエピソードに入る。ドキドキするなぁ。ほんとはしてないけど。

ハレンチ学園だけで、女子だけの身体検査が行われることを知り、山岸くんたちは中年にしか見えない生徒(イキドマリ)の伯父さんで、医者をやっている人のところへ行き、校医に化けて女の子たちの身体検査をしようと唆す。

ストーリーには関係ないが、ここのアンニュイな看護婦さんが、ちょっと色っぽいです。

んで、まんまと保健室にやってきた山岸くんたちだったが、実に何ともほのぼのしていると言うか、彼らは、下着姿の女子生徒たちを前にして、真っ赤になってしまうのである。正視もできないありさま。……可愛い。

で、遂には、興奮と緊張のあまり、山岸くんの目に、幻影が見えてくると言う壮絶さ。
無論、十兵衛たちは最初から山岸たちだと知っていたわけだが……、

で、最終的には三人とものぼせて倒れてしまう。

魚眼レンズ越しに彼らを見下ろす女生徒たち。こええよ!
その後、女生徒たちはブラにスカートと言う中途半端にいやらしいスタイルのまま、教室に篭城してしまう。なんでそう言う展開になるのか、私も良く見てないので分からないのだが(おい)、
うひゃあ、ぜんぜんいやらしくねえ! せめて腕組みはやめてくれ(心からのお願い)。

で、警官隊とかマスコミもかけつけ、スポンサーから差し入れもあるのだが、何故かその中に、月亭可朝がまじっていたりする。
ここで、前年リリースした
「嘆きのボイン」と言うコミックソングを披露する。さすがに管理人も生まれてないので、知識として知ってるだけだ。
どうでもいいが、この翌年、参議院選挙に立候補して落選したそうです。面白い人だ。

差し入れのお菓子で盛り上がる十兵衛たちだが、
うひゃあ、ぜんぜんいやらしくねえ!(泣) 今の女子高生の普通の格好のほうがよっぽどエロいんじゃないか、と。
しぶとく教室に篭城していた女子生徒たちだったが、そこへ前作にも出ていたマカロニ(宍戸錠)が戻ってくる。
で、まあ、いろいろあって(書くの面倒臭い)、篭城事件は終わるのだが、そこへ何故か、マカロニのそっくりさんが現れて、本物とニセモノの決闘になるのだが、この唐突な展開に何の意味があるのか、さっぱり分かりません。

分かりやすい合成線が好き。

で、仮面ライダーに出てきそうな廃墟で、早撃ちによる対決が行われる。行われるのだが、その合図が、立会いの女生徒たちのスカートがめくれて、パンツが赤だったら撃つと言う、なんともいえない方式が採られる。
なんで? と言われてもね。ハレンチ学園だからね。

テグスか何かで明らかに引っ張られていくスカート。

それをドキドキしながら注視している宍戸錠。かなり情けない。

で、ひとり目のパンツは青だったのセーフ。
つーか、これってパンツなの? レオタードか、水着にしか見えんが。

二人目は、なんか甲羅か、メロンパンみたいだぞ。とにかく、これもセーフ。

三人目もセーフ。そろそろ出家したくなります。

四人目は王道の白いパンツが! ……パンツが……パンツ……あの、これってパンツなの? なんかオムツみたいで、激しく萎える。
パンツくらい普通に見せろ!(管理人の魂の叫び)
さて、五人目か六人目かで(投げやり)赤いパンツが出て、引き金を引く二人のマカロニ……果たしてその結末は……どうでもいいので、次に行こう。

物凄い勢いで早弁している山岸君たち。
ヒゲゴジラに見付かり、没収されるが、翌日は下剤入りのカレーをわざと没収させてヒゲゴジラを下痢で苦しめると言う卑劣な作戦が展開されるのだが、特に面白くないので次行こう。

十兵衛の屋敷に招かれたヒゲゴジラは、その広大な屋敷でドリフのコントのようなドタバタを演じるのだった。
面白くないので次行こう。

十兵衛たちが、護身術を習っている。
この際どいアングルが、この作品では一番Hかもしれない。
山岸たちは、十兵衛たちに男の方が強いんだぜ、と戦いを挑むが、

多勢に無勢でへろへろにされてしまう。
ああ、小学校の体育の授業を思い出すなぁ……(遠い目)
その後、補助金か何かの審査のために、シスターが二人派遣されて、教会でミサが行われるが、

例によってドタバタになって、こんなあられもない姿を披露したりする。
ここも、ちょっとドキッとするシーンですね。

シスターたちも負けておらず、逆にヤクザみたいなタンカを切って生徒たちを唖然とさせる。
このシスターが、このブログではお馴染み、真理アンヌさんです。
とにかく、無事に補助金を貰って、ホクホクのハレンチ学園一行は、最後にまた旅行に出掛けるものの、無人島に漂着してサバイバルしたり、抗争したりすると言う、マンネリズムの極北に到達する。
ただ、やっぱり面白くないので省略する。
ラストは生徒たちが教師たちをやっつけて、人間スイカ割の刑に処し、ギャラリーがたくさん集まるというほのぼのしたシーンで締め括られている。
この作品、つまらない割に、エピソードが妙に多いのだ。だから、実際以上に長く感じられる。1作目に比べてキャストもグレードダウンし、H度も落ちてしまった感じで、正直、見なくてもいいかな、と。それを言うならこのシリーズ、全部見なくても問題ないんだけどね。
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