天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ、悪を倒せと俺を呼ぶ「仮面ライダーストロンガー」21話・22話

[DVD] 仮面ライダー ストロンガー Vol.2 価格：9,450円（税込、送料別）

　第21話「鮫ヶ島　海中大決戦！」

　ロケーションは三重の鳥羽湾。

　

　本物の海女さんの逞しい脚。

　しかし海底には、ブラックサタンの秘密基地が存在していた。

　

　ひとりの海女さんが、馬鹿でかいアコヤ貝と、馬鹿でかい真珠を発見する。

　アコヤ貝はともかく、真珠のサイズは明らかに作り物なのだが、

　

　それを取ろうとしてパクッと喰われる海女さんであった。合掌。

　

　海上の船で待っていた海女さんの息子が、城茂に助けを求める。だが、サメ怪人↑やピカチュウ戦闘員に襲われた城茂は爆死した……と、凱歌を奏する本部のタイタンだったが、すぐに糠喜びだと分かる。

　ま、「仮面ライダー」における悪の組織の喜びは、必ず糠喜びに終わる宿命なのだ。

　

　大首領「バカモノ、またしてもしくじりおって……もういい、ストロンガー殺しはシャドウに任せる」
　タイタン「待ってください、第二の手は打ってあります」

　大首領「やかましい！」

　さすがの大首領も度重なる失敗にご立腹の様子。

　

　一方、岬ユリ子と立花藤兵衛はフェリーで優雅な観光旅行。特に説明はされていないが、どう見ても遊びに来たとしか思えない。

　立花「良い気持ちだ」
　ユリ子「そうね。東京-松阪間をこんな素敵な気分で旅が出来るなんて最高ね！」

　

　そんな彼らの前にブラックサタンの攻撃を逃れた茂が泳いで現れる。

　ユリ子「ほら、もうすぐホテルよ」
　立花「ああ、ニュー美しまホテルか」

　いちいちタイアップ臭い台詞が飛び交う。

　その後、シャドウはストロンガーに一対一の戦いを挑むが、その最中、

　

　タイタン「二人の命が惜しかったら、城茂に戻れ」
　と、命令を無視してタイタンが戦場に現れる。

　

　シャドウ「タイタン、汚い手を使うな！」

　ストロンガーではなく、シャドウが怒る。策謀の塊のようなシャドウが言っても、あまり説得力がないが。

　結局ストロンガーは無抵抗で基地へ連れて行かれる。

　

　例によって、まどろっこしい殺し方を選択するタイタン。茂は台に縛り付けて、振り子の大鎌を降ろしていき、ユリ子は「鉄の処女」のような箱に入れる。

　あと、何故か最初に捕らえた海女さんをまだ殺していないのだった。

　例によって、二人を放置して部屋を出て行くタイタンたち。そんなに逃げて欲しいのか。

　今回は、シャドウが現れて二人を救出する。あくまでシャドウはストロンガーを自らの手で倒したいだけなのだが……。
　しかし、二人が逃げるのを予測していたタイタンは、落とし穴と言う二重の罠を仕掛けており、茂とユリ子は海女親子共々再び監禁されてしまう。最初からタイタンが部屋で見張っていれば二重の罠なんて必要ないだろうが！

　

　基地に時限爆弾を仕掛けて、遠くからその様子を双眼鏡で見ていたタイタンは、爆破と同時にいつにないテンションの高さで雄叫びを上げる。

　タイタン「はははははぁーっ、勝ったーっ！　ストロンガー殺しは俺の勝ちだぁ！」

　ここまで喜んで貰えると、たまにはストロンガーも死んであげればいいのにと思う。

　無論、ストロンガーはタックルと共に全電気パワーを集めて直前で脱出しており、タイタンたちの前に颯爽と現れてタイタンを失意のどん底に叩き落す。

　ストロンガーがサメ怪人を倒して終了。

　第22話「12時00分　ライダー死刑！？」

　

　百目タイタン、一つ目タイタンの時と同様、強化手術を受けて、30倍のパワーを得る。

　大首領「ワシが信頼しているのはお前一人だ」
　タイタン「はっ、私はこの作戦に命を懸けるつもりです」
　大首領「それでこそブラックサタン直属の大幹部だ。雇われ根性のシャドウとは比べ物にならんな」
　タイタン「誓ってストロンガーを倒します」

　いつの間にか、ブラックサタンの目的がストロンガーを倒すことになっちゃったなぁ。いい加減、ストロンガーのことは忘れた方が良いと思うけど。

　

　しょっちゅう命懸けのタイタンと違い、暢気なユリ子たち。ピクニックしてるとしか思えないのだが。
　レジャーシートを広げて食事の用意をしていたが、勝手にカツサンドを食べる立花藤兵衛をユリ子が叱る。
　ユリ子「おじさん！　いつもこうなんだからもう～」

　

　口をもごもごさせながら藤兵衛が食いかけのカツサンドを差し出すと、

　ユリ子「要らない！」

　ですよね。

　雨が降ってきたので慌てて近くの屋敷へ逃げ込む二人だが、そこは怪人ムケンガの巣だった。

　

　前回のサメ怪人には電波投げが通用していたが、今回のケムンガには効かない。

　タックル「悔しい～」

　悔しいので悔しいと叫ぶ素直なユリ子さんでした。前にも似たようなシーンがあったなぁ。

　何の脈絡もなく城茂が飛び込んできて、二人を助けようとするが、ケムンガは強力で、ストロンガーの攻撃をいなして二人をさらってしまう。

　

　本部でぐるぐる巻きにされて吊るされた二人。ユリ子が常にカメラ目線なのが気になる。

　

　で、いろいろあって、ストロンガーはタイタンの仕掛けた罠にはまり、ケムンガの作り出す強靭な繭の中にケムンガともども封じ込められてしまう。

　タイタンは、繭の周囲に強力な爆弾を仕掛け、導火線に火をつける。

　うーん、ただ、ストロンガーでも打ち破れない繭なのだから、周囲で爆発させても中のストロンガーは死なない気がする……。このまま繭の中に閉じ込めてエネルギーが切れるのを待ったほうが確実だと思うけどね。

　緊迫した状況の中、「つづく」。