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「宇宙刑事シャイダー」 第48話「正義・友情・愛」&第49話



 第48話「正義・友情・愛」(1985年3月1日)

 長いようで短いようでやっぱり長かったが、「シャイダー」全話レビュー、いよいよ最終回である。

 ただ、最初に断っておくと、この最終回(と言うか終盤のストーリー全体)、あんまり面白くない。少なくとも宇宙刑事シリーズ三部作の中で一番盛り上がらないクライマックスなのは確かだ。

 その理由としては、46話に穴埋めの為の単発エピソードが突っ込まれた為、緊張感がそこで切れてしまったこと、45話~47話にかけて、大ちゃんが戦士シャイダーの墓の前に立って、延々「扉開けてちょうだい!」と財津一郎のように叫んでる姿があまりに情けないこと、終盤になっても敵の陣容に変化がなく、徐々に人数が減っていくだけで活気がないこと、などが挙げられる。

 しかし、まぁ、最大の原因は、俳優・円谷浩さんに特撮ヒーローの主役を張るだけの資質がなかった、と言う冷厳な事実に尽きるだろう。

 前置きはこれくらいにしておく。

 さて、戦士シャイダーの堅牢な墓の中に閉じ込められてしまったシャイダー。

 シャイダー「他人の墓の中で息絶えるなんて、そんなはかない人生はいやだーっ!」

 とりあえず、小粋なジョークを飛ばしてみたが、さいわい、誰も聞いていなかった。

 気を取り直して、コム長官がそこを「要塞」だと言ったのを頼りに、何か武器はないかと周囲を見回す。

 
 いかにも何かありそうな壁があったので、シャイダースコープを使うと、簡単にその内部に鎮座している流線型のバイクのようなマシンが映し出される。

 でも、遺跡の扉はシャイダースコープでも見通せなかったのに、遺跡の中の壁は見通せるというのは、なんか詐欺のような気もする。まぁ、そんなこと言ってたら、ひ弱な大ちゃんがそのまま窒息死しちゃうからしょうがないのだが。

 周囲の壁から一段低くなった部分が、切り欠きのあるブロックが左右から噛み合った特殊な扉になっていて、その中にマシンがあるのだが、開け方が分からない。

 またしても、「開けてください!」と、お願いイコちゃんするのかと思ったが、

 
 シャイダー「シャイダースコープ!」

 またそれか……。芸のない展開だ。

 
 二度目のシャイダースコープで、ブロックの下にある隠しスイッチを見付け、押すと、

 
 扉が左右に動いて、その奥から、オレンジ色の雷光に照らされた、一万二千年前に死んだ戦士シャイダーの残したマシンが神々しく出現する。

 つまり、これは、一万二千年前に作られたマシンなのである。

 なのに、車体には、「SHAIDER」の他に、「SUZUKI」って書いてある……。

 シャイダー「これが戦士シャイダーの残してくれた武器か」

 
 しかし、いくらなんでも、一万二千年前にこれだけのハイテクメカを作るのは無理じゃない?

 イメージの中の戦士シャイダーも、コンバットスーツもない野生児的ないでたちをしていたのだし、かなりの違和感である。もっとも、戦士シャイダーは原住民ではなく、他の星から来た宇宙人らしいので、それなりのハイテクを有していてもおかしくない……か?

 普通に、戦士シャイダーの愛用の剣で良かったと思うが、それだと「シャリバン」の終盤とかぶっちゃうからね。

 
 シャイダー「よしっ」

 意気込んで、早速そのマシンにまたがるシャイダー。

 が、スイッチを入れても、

 

 
 マシンはぴくりとも動かない。

 
 シャイダー「……」

 
 シャイダー「……」

 
 シャイダー「うんっ?」

 
 シャイダー「あっ、なんだ、ガス欠か……」

 管理人、このシーンをキャプしながら、「ガス欠だった」と言うギャグを書こうと考えていたのだが、ほんとにガス欠だったので、思わず爆笑してしまった(上記の台詞は管理人の創作です)。

 で、この、シャイダーがガス欠に気付いてまごつくくだりが、これまた爆笑必至の迷シーンとなっている。

 シャイダー「どうしたんだ? 何故エンジンがかからないんだ? ……エネルギーがゼロだ」

 そうこうしているうちに、シャイダー自身のコンバットスーツのエネルギーや酸素も枯渇してきた。遺跡の中は真空になっており、ぐずぐずしているとシャイダーは酸欠でお星様になってしまうのだ。

 一方、アニーはシャイダーとの連絡が途絶えたことをコム長官に伝え、指示を仰ぐ。コム長官はアニーをイースター島へ向かわせると共に、秘書のマリーンを小型宇宙船で地球へ派遣する。

 
 久しぶりの現場出動となったマリーンだが、地球以外の宙域ではフーマが圧倒的優勢の筈なのに、バード星からはるばる地球までマリーンが平気で行けると言うのは、なんか違和感がある。

 欲を言えば、地球に向かう途中、フーマの戦闘機に攻撃されるというシーンが欲しかったところだ。

 神官ポーも、アニーたちの動きを察知するが、あれほど戦士シャイダーの遺跡が開くのを恐れていたクビライは、シャイダーを遺跡に閉じ込めたことで妙に楽観的になっていて、

 クビライ「あの遺跡の扉を開けることは出来んのだ。全銀河はわしのものになったんだぞう! わしの天下なのだ」

 と、ポーの懸念を一蹴する。

 ポー「水晶球の翳りが消えません、それが気になって……」

 だが、予知能力のあるポーは、依然としてフーマの前途に不吉な予感を抱いていた。

 そのポーの命令によるものだろう、イースター島に着陸したアニーに、フーマが攻撃を仕掛けてくる。

 ギャルたちと戦闘員だけのお寒い陣容だったが、ストーリーの都合上、アニーは簡単に捕まり、不思議宮殿に連行される。

 
 マリーン「こちらマリーン、アニー、応答願います」

 その頃、早くも地球に到着したマリーンが、無人のバビロス号に移乗し、アニーに呼びかけるが、

 
 ポー「女宇宙刑事はこちらですよ」

 
 モニターにポーが現れ、不思議宮殿の玉座の間に拘束されているアニーの姿を見せつける。

 
 アニー「マリーン!」
 マリーン「アニー!」
 ポー「この者に対し、フーマは死刑を執行します」
 マリーン「アニー!」

 名代杏子さん、こうして見ると、なかなかの美人なんだよね。胸元の開いた衣装もなまめかしく、もうちょっと見せ場があっても良かったかなと。

 マリーン、すぐにコム長官にそのことを告げるが、

 
 月子「長官、イガ星のシャリバンから援軍の要請です。今のままではあと4、5日しか」
 コム「あと4、5日……」

 その間にも、次々と各惑星からの敗報や救援要請が届けられるのだった。

 前にも書いたけど、肝心のコム長官が、それらに対して何の手立ても講じていないように見えて、この終盤だけで一気に株を下げた気がする。

 この、月子からの報告にも、茫然とするだけで、実際に救援を派遣した形跡は見えないしね。

 コム「マリーン、シャイダーにアニーのことを知らせろ、シャイダーを探せっ」

 と言っても、シャイダーは電波の届かない遺跡の中にいるので、マリーンには何も出来ないのだった。

 
 さて、死刑を執行すると言ったものの、フーマの皆さんは、アニーを的にして、ギャルたちがナイフ投げの練習を行っていた。

 
 ギャル5も頑張って投げてます!

 ナイフはアニーの体すれすれに刺さるものの、アニーの体には傷ひとつ付かない。

 クビライ「安心したか、ポー、女宇宙刑事がこんな目に遭ってもシャイダーは黙したままだ」
 ポー「……」

 クビライは、この状況下でもアニーを助けに来ないのを見て、シャイダーの死を確信する。

 ……

 いつも言ってることだが、悪の皆さん、ヒーローやその仲間を捕まえたら、迅速に息の根を止めましょう。

 結果的に、最後の最後のこの余裕が、フーマに破滅をもたらすこととなる。

 
 アニー(シャイダー、助けて、このままでは殺されてしまう! シャイダー!)

 
 シャイダー「アニーの声だ。俺を呼んでいる!」

 アニーの必死の心の叫びが、時空を超え、遺跡の中のシャイダーの耳に届いたのだ。

 シャイダー「アニーが、アニーが助けを求めている。アニーを助けなければ……」

 だが、シャイダーの方もほとんど酸素が尽き掛けており、まともに立っていることも出来ず、視界もぼやけてきた。

 
 シャイダー「戦士シャイダーよ、力を貸してくれ。俺はフーマを倒したいんだ! こんなところでくたばってたまるかっ」

 最後の最後に大ちゃんが頼るのは、やっぱり戦士シャイダーなのだった。

 なんか、終盤に来て、ひたすら戦士シャイダーに頼りっきりなのが、どうにも情けないんだよね。

 普段はアニーに頼りっきりだし……。

 
 一応、ここで、シャイダーの顔が円形ワイプになって、

 
 その中に大ちゃんの姿が映し出され、握り拳をかためて、精一杯気張った表情で立ち上がる仕草が、三度もスローモーションで繰り返されると言う、ヒーローの定番演出が行われる。

 ただ、円谷さんでは、大葉さんや渡さんほどの迫力が出ないのは、いかんともしがたい。

 とにかく、シャイダーが気合を入れなおしてマシンにまたがると、その体から発せられた青白いエネルギーがマシンにも伝わり、とうとう、エンジンが火を吹いたのだった。

 そのマシンには、次元移動能力があり、シャイダーは遺跡を脱出し、真っ直ぐ不思議宮殿を目指す。

 その不思議宮殿では、ようやくアニーにトドメを刺そうとしていたが、ポーが投げたナイフが、横から飛んできた長剣に弾かれる。

 
 ギャル2「はっ」

 
 ギャル5「あっ」

 最後なので、ギャルの画像はなるべく多く貼ることにしよう。

 
 アップで驚くポーたちの前にシャイダーが颯爽と降り立ち、アニーを自由にする。

 ポー「シャイダー、あの遺跡から、どうして生きて出られたのです?」
 シャイダー「戦士シャイダーが力をくれた! 俺は戦士シャイダーの末裔なんだ」

 ポー様の公開質問に、堂々と他人の力を借りたことを告白するシャイダーと、いじめ、カッコ悪い。

 シャイダー「大帝王クビライ、勝負しろ」
 クビライ「こぉしゃくな小僧めぇ」

 こうして、シャイダーとフーマの最後の戦いが始まる。

 二人が、ギャルやミラクラーたちを蹴散らした後、

 
 クビライが、普段の定位置から動き出す。

 そう、クビライはシャイダーに斬られた胴体のかわりに、メカ胴体を作っていたのだ。

 ……なんか、ドラえもんみたいだ。

 
 シャイダー、クビライの弱点と思われる額の目を攻撃しようとするが、長大な触手にからめとられて近付くことさえままならない。

 ちなみに何故かポー様は戦いに加わろうとせず、早い段階で姿を消している。

 クビライは不思議時空にシャイダーと共に移動する。

 クビライの前に、生き残ったギャル三人が立ち、

 
 ギャル5「大帝王クビライ様」
 ギャル4「私たちのエネルギーを」
 ギャル2「存分にお使いください」

 

 
 そう言って、ひとりひとり、顔の前に両手を広げ、それをぐるぐる回しているうちに、蝶に変化する。

 悲しいことに、これが、ギャル5の最後のショットとなる。

 管理人が全話レビューを志したのも、ギャル5の直井理奈さんの存在がその原動力であった。

 ありがとう、そしてお疲れ様でした!

 ついでに、ギャル2の矢島さん、ギャル4の小島さんもね。

 三つの蝶は合体して大きな蝶となり、シャイダーに爆発する鱗粉をふりまいてから、クビライの口の中に自ら飛び込み、同化する。

 事実上、これでギャルたちは全員昇天してしまったことになる。

 悪ではあったが、これだけひたむきに主君に尽くし、最後は文字通り命まで投げ出した姿には、敵味方を超えた感動を覚える。

 さて、いよいよクビライとの一騎打ちとなるが、これがあまり面白くないのよね。やっぱり、クビライのサイズがでか過ぎて、アクション全体が窮屈になっているのだ。これは「RX」のクライシス皇帝とのラストバトルでも感じたもどかしさだが。

 そもそも、クビライってあんまり強そうじゃないから、極端な話、無理に戦わせる必要はなかったと思う。代わりに、戦闘モードになったポー様が、事実上のラスボスとして戦った方が盛り上がった気がする。

 シャイダー、ビデオビームガンでメカ胴体を破壊して、レーザーブレードを構えるが、さすがに容易には倒せない。

 
 クビライ「どうした、小僧、戦士シャイダーに遠く及ばぬ未熟者!」

 
 シャイダー「うわっ」

 最終盤、クビライの放った台詞は、あたかも大ちゃんを奮起させようとしているようにも聞こえて、若干の違和感を覚える。

 もっとも、戦士シャイダーはコンバットスーツもアニーの力も借りずにクビライに勝ってるんだから、大ちゃんがその足元にも及ばないのは事実である。

 が、実際、クビライの余計な一言が大ちゃんを焚きつけてしまい、

 シャイダー「そうだ、戦士シャイダーはクビライに勝った。俺も負けない、俺も勝つ!」

 と、何の捻りもない勢いだけの台詞で気炎を吐くのだった。

 上原さん、やっぱり疲れてたのかな……。

 
 シャイダー「弱点はあの目だ!」

 そして、無防備に突っ込んできたクビライの額……これまた戦士シャイダーからのメッセージで知った弱点にふかぶかとレーザーブレードを突き立て、

 
 シャイダー「シャイダーブルーフラッシュ!」

 最後はいつもの必殺技を繰り出し、クビライを粉砕するのだった。

 シャイダー「勝った……」

 
 ふと見上げれば、山の上に中年のドラクエおたくっぽい人影が立っていた。

 シャイダー「戦士シャイダー、勝ちました、クビライに勝ちました。やはり俺は戦士シャイダーの末裔だったんだ!」

 そう言えば、「シャリバン」でも、電がイガ星人の末裔と言う設定だったが、どちらも主人公が「○○の末裔」と言うのは、芸がないよね。

 ついでに、次の「ジャスピオン」でも、主人公が銀河バイブルで予言された勇者だったと言う設定が使われていたが、なんでもかんでも運命や宿命で片付けられると、萎えるよね。

 閑話休題、シャイダーはもう一度不思議宮殿に行き、アニーにクビライを倒したことを告げる。

 アニー「これでフーマも滅んだのね」
 シャイダー「神官ポーはどうした?」
 アニー「そう言えば……」

 と、不意に部屋が暗くなり、クビライのおさまっていた穴から、不思議ソングと霧が流れ出してくる。

 
 その霧の中に、珍獣たちと楽しそうに踊っているポーの姿があった。

 全ての仲間を失ったポーの顔は、むしろ、なんともいえない安らぎに満ちていた。

 
 ポー「美しくいられたら、私はあと10万年でも生きたでしょう。でもおじいさまからエネルギーを貰えなくなってしまいました。私はもう美しく生きられなくなったのです。さようなら、シャイダー、さようなら、アニー」

 そう言いながら、ポーの顔が、本来の醜い怪物の顔に変わる。

 ポーは茫然とするシャイダーとアニーに手を振りながら、珍獣たちとともに姿を消す。

 事実上の最高幹部が、ヒーローに倒されないまま終わるという、異例の処置であった。

 はっきりポーの死を描かず、こんな形で終わらせたのは、上原さんのポーに対する愛着からだろうか?

 この後、不思議宮殿が爆発し、同時に、首領を失ったフーマの軍勢が動揺し、各惑星で形勢を逆転されて、あっという間にフーマ全軍が壊滅したことがイラストとナレーションで説明される。

 しかし、既に占領された惑星も多いのだから、そう簡単に全銀河に平和が戻るとは考えにくい。

 実際はこの後も、支配地域の奪還やフーマの残党狩りなど、各地で激戦が続いたと思われる。

 ラスト、久しぶりに陽子がペットショップに顔を見せる。

 
 陽子「ねえ、沢村さんは?」
 小次郎「さっき久しぶりに顔出しただよ」
 陽子「帰ったの? 折角イチゴ買って来たのにぃ」

 小次郎さん、一緒にイチゴを食べようと誘うが、陽子は大ちゃんが不在と知ると、イチゴを持ってさっさと帰ってしまう。

 
 小次郎「くぅ、大ちゃんのことばっかし! ううーんっううっ」

 これが小次郎さんのラストショットなる。

 「シャイダー」でのラストショットであると同時に、「宇宙刑事シリーズ」でのラストショットにもなるんだよね。ま、数十年後に作られた「宇宙刑事シリーズ」の新作にも、チラッと顔を出してはいるが。

 一方、バード星でも、全銀河の危機を乗り切ったコム長官たちが喜びを分かち合っていた。

 
 コム「長かったな」

 実際は各地からの報告を聞くだけで何もしてなかったのに、仕事した感だけはたっぷり出して、部下に語り掛けるコム長官。

 
 月子「……」

 最後なので、月子の画像も貼っておこう。

 
 コム「マクー、マドー、フーマ、長い戦いだった……」

 ついでに、歴代「悪の組織」との戦いを振り返るコム長官。

 ま、実際に戦ったのは現場の宇宙刑事たちなのだが。

 マリーン「もう戦争はまっぴらです」
 月子「輝いて見えます、銀河の星……」

 いよいよラストシーン。

 最初に地球に降り立った時のように、岩場に立って美しい海や空を眺めている二人。

 訓練半ばの新米宇宙刑事だった二人は、遂にクビライを倒すまでに成長したのだ。

 
 お二人も、撮影の初期の頃を思い出して、胸に迫るものがあっただろう。

 
 アニー「不公平だわ」

 無言で夕陽を見詰めていたアニーが、ぽつりと漏らす。

 大「何が?」
 アニー「私には帰る故郷がないんですもの」
 大「アニー、君はいつか言ったじゃないか、この地球を第二の故郷にするって。これからは地球を故郷だと思えば良い。ヨーロッパ、アメリカ、みんな俺が連れてってやるよ」
 アニー「ほんと?」
 大「ああ、君の新しい故郷、太陽系第三惑星は広いんだ」
 アニー「知りたい、私、うんと勉強するわ、この美しい惑星について」

 
 アニー「よろしくね、シャイダー」
 大「ああ」

 ラスト、夕陽に染まりながら、改めて握手を交わす二人の姿を映しつつ、「おわり」となる。

 以上で、「シャイダー」のレビュー、全て終了と言いたいところだが、実はまだ特別篇の49話があった。

 一応、それについても軽く触れておこう。

 第49話「3人の宇宙刑事 ギャバン シャリバン シャイダー大集合!!」(1985年3月8日)

 49話と書いたが、あくまでこれは特別編として位置付けられたものである。

 最初に書いたように、46話と49話は、次の「ジャスピオン」の撮影が遅れた為、その穴を埋めるべく、急遽製作されたエピソードなのである。

 OPはなく、いきなり本編から始まる。

 「星空のメッセージ」をバックに、まずはビルのエレベーターの中の、一条寺烈こと、宇宙刑事ギャバンの姿が映し出される。

 
 ナレ「フーマが滅び全銀河に平和が訪れた。そこでかつて地球を守って戦った、ギャバン、シャリバン、シャイダーの三人が地球で会う約束をした」

 特別編と言うことで、役名と一緒に「大葉健二」と言うキャスト名も表示される。

 
 続いて、伊賀電こと、シャリバン。

 この二人の、見るからに精悍な立ち姿に続いて映し出されるのが、

 
 休日に、家族連れで遊園地に来ている若いお父さんにしか見えない大ちゃんなのだった。

 大ちゃんだけ見てる分には気付かなかったが、大葉さん、渡さんと言う、JACの猛者と並べて比べてみると、その、まったく鍛えられてないボディが服の上からでも見えてしまうのが悲しい現実であった。

 ちなみに大ちゃんは「太陽系担当宇宙刑事」に昇進して、普段は地球を離れているらしい。

 無論、クビライを(戦士シャイダーの力を借りて)倒した功績が認められての昇進だろう。

 タイトル表示後、ギャバン、シャリバン、シャイダーの順に、それぞれのハイライトシーンが流される。

 ま、特に注目すべき点はないが、

 

 
 とりあえず、最後の「シャイダー」編の、アニーの初期のパンチラを貼っておこう。

 これは第2話のアクションシーンだが、やっぱり女子のパンツは白に限るなと言うことが良く分かる。

 途中から、刺激を抑える為か黄色いパンツに変わってしまうが、言語道断である。

 
 それが終わったあと、歩道橋の上で、電と大ちゃんが烈に話しかけると言う段取り。

 烈「よお、ひさしぶり」
 電「なんですか、その頭は」
 烈「あっはっはっはっ、ちょっとな」
 大「でも、お元気そうで何よりです」
 烈「お前たちも元気そうじゃないか」

 烈、何故か頭がつるぴかハゲ丸君状態だったのを、後輩たちに指摘されるが、「ちょっとな」で、片付けてしまう。

 これは、大葉さんが他の作品に出る為に頭を剃っていたからなのである。

 電「あ、ミミーさんは?」
 烈「いやぁ、相変わらずのじゃじゃ馬でな」

 
 烈「地球からの帰りにバード星へ寄ってくれって言うんだ。……結婚式を挙げるらしい」
 電&大「おめでとうございます!」

 遂にミミーと烈が正式に結婚すると言う、サプライズ。

 ただ、「挙げるらしい」と、烈の言い方が他人事みたいなのと、あまり嬉しそうな顔してないことから、ひょっとして、結婚は結婚でも、別の男性と結婚するのではないかと邪推したくなる。

 烈「それよりイガイガ星はどうだ? 相変わらずイガイガしてるか?」
 電「いや、イガ星ですけど……」

 じゃなくて、

 烈「それよりイガ星はどうだ」
 電「はい、ようやく復興に立ち上がったところです」
 大「あ、リリィさんはバード星でしたね」
 電「うん、いま、本部で教官をしてるよ」

 他のキャラクターについて、台詞で簡単に説明されるのもシリーズファンとしては嬉しいはからい。

 
 気になるアニーは、エジプトの大学に留学して、考古学を勉強していることが分かる。

 ま、それは良いのだが、アニーが調査に訪れた遺跡に、

 
 渡辺直美みたいな像が立ってるのが大笑いなのだった。

 
 アニー、これがシリーズ最後の笑顔となります。

 主役以上に活躍された森永奈緒美さん、ご苦労様でした!

 一応、アニーも新作Vに出ているのだが、管理人はあんなものを宇宙刑事シリーズと認めるつもりはさらさらないのだった。

 声「勇者たちよ、地球の子供たちはお前たち三人が並んだ姿をまだ一度も見ていない。三人のコンバットスーツ姿を一度見せてあげたらどうだ?」

 と、三人が歩き出そうとすると、ビルの谷間に輝く光から、謎の声が聞こえてくる。

 三人は快くそれに応じ、ひとりひとり気合を込めて変身ポーズを決め、

 
 言われたとおり、コンバットスーツ姿で並んで立ち、それぞれ名乗りを上げる。

 考えたら、円谷さんは、これが最後の変身ポーズになったんだよなぁ。

 ナレ「自分の命を真っ赤に燃やし、青春の熱い血潮をぶつけて地球を、全銀河を守り、戦った」

 
 ナレ「ギャバン」

 
 ナレ「シャリバン」

 
 ナレ「シャイダー、三人の無敵の宇宙刑事にとって平和こそ栄光なのである」

 
 ラスト、三人がショッピングモールの地下を歩いていると、ひとりのヒッピー崩れ風の中年男が道端でアクセサリーを売っていた。

 電「ああ、ガイラー将軍! まぁさかぁ、まさかですよ」

 そのおっちゃんがマドーのガイラー将軍そっくりだったので、三人は驚いて取り囲み、まじまじと見詰める。ガイラー将軍はもう死んだ筈だが……。

 
 烈「失礼」
 おっちゃん「いてててててて、なにすんだお前は?」

 烈、念の為、そのヒゲを掴んで付け髭がどうか調べようとしたが、それは紛れもなく本物で、単にガイラーそっくりのおっちゃんに過ぎなかった。

 
 おっちゃんに怒られて、あたふたして逃げ出す三人のトホホな姿で止め、クレジットが流れ出す。

 EDは、「ハロー!シャイダー」である(ただし、歌詞は2番)。

 昨日より今日が大好きで、明日はもっと楽しみだ~♪

 その歌詞にある、前向きなフレーズをくちずさみつつ、これにて「宇宙刑事シャイダー」全話レビュー、終了です。

 ……

 しばし感無量。

 第1話を書いたのが、2016年の5月なので、実に2年半近くかかった計算になるが、劇場版、今の特別編も含めて、1話も欠かさずレビューしたことを我ながら誉めてやりたい気分だ。

 そして、こんな駄文に最後まで付き合って頂いた読者の方々に、改めて篤く御礼申し上げます!

 だが、管理人の戦いはまだ終わらない。

 引き続き「時空戦士スピルバン」のレビューに取り掛かるつもりである。乞うご期待。
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コメント

管理人様、シャイダーのレビューお疲れ様でした!そしてありがとうございました😅やはりシャイダー役の円谷さんは、最後まで存在感が希薄でしたね😔アニーとギャル5と神官ポーがメインだったと思いますね😓
これだけ主人公が希薄な作品も無かったと思うのですかね。どうせなら最後は、もう一人の主人公の小次郎さんに再会させた方が良かったと思いますね😅

No title

 レビューお疲れさまでした。
確か「てれびくん」か何かの読者コーナーに「アニーは変身しないの?」というお便りがあり、それに対する答えは「シャイダー一人で何とか頑張ってみるよ」というものだったような気がします。
シャイダーには悪いですが一回くらいアニーの変身を見たかったですね。

ありがとうございました

管理人様
「シャイダー」全話レビュー、お疲れ様でした。全51回はやはり凄いです!

この48話、僕は好きですね。確かにツッコミどころだらけですが。
なんで戦士シャイダーの残した武器がブルホークに羽を付けただけなのか?
なんで起動したのか?クビライのメカ胴体は正直いらないし・・・

でも沢村大の「成長物語」としてはこれで良かったんじゃないかと?
烈や電と違い、「単身敵基地に突入する」をしないのが大いに不満でしたが。
円谷さんと上原先生の「マラソン」が完走されたワケですし・・・

ポーの最期が描かれなかったのはシリーズ「再開」の想いがあったかも?
ラスボスや最高幹部が全滅しないのも逆に余韻があると思います。

それにしてもレビューのおかげで、この作品の見直しが大いに楽しめました。
管理人様にはいくら感謝してもし足りないくらいです!
本当にありがとうございました。

No title

レビューお疲れ様でした。
そして遅ればせながら、ブログのお引越しもお疲れ様でした。
頭を剃り上げた大葉さんは、その顔の彫りの深さも相まって、ユル・ブリンナーに驚くほど似ていますね。

Re: タイトルなし

> 管理人様、シャイダーのレビューお疲れ様でした!そしてありがとうございました😅

こちらも最後までお読み頂き、感謝の言葉もありません。


> どうせなら最後は、もう一人の主人公の小次郎さんに再会させた方が良かったと思いますね😅

ああ、それは私も思いました。

Re: No title

>  レビューお疲れさまでした。
> 確か「てれびくん」か何かの読者コーナーに「アニーは変身しないの?」というお便りがあり、それに対する答えは「シャイダー一人で何とか頑張ってみるよ」というものだったような気がします。
> シャイダーには悪いですが一回くらいアニーの変身を見たかったですね。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

アニー、今だったら絶対変身してますよね。

Re: ありがとうございました

> 「シャイダー」全話レビュー、お疲れ様でした。全51回はやはり凄いです!

ありがとうございます。さすがに全話と言うのは正直きつかったです。クリスマスの話は飛ばしてやろうかと思いましたが。

> でも沢村大の「成長物語」としてはこれで良かったんじゃないかと?
> 烈や電と違い、「単身敵基地に突入する」をしないのが大いに不満でしたが。

ま、大ちゃんに烈たちの真似をさせてもサマになりませんからね。

> ポーの最期が描かれなかったのはシリーズ「再開」の想いがあったかも?
> ラスボスや最高幹部が全滅しないのも逆に余韻があると思います。

自分も皆殺しにしないで終わらせるのは「大人」の感じがしました。

> それにしてもレビューのおかげで、この作品の見直しが大いに楽しめました。
> 管理人様にはいくら感謝してもし足りないくらいです!
> 本当にありがとうございました。

いえいえ、こちらこそ、毎回貴重なコメントを頂き、励みになりました。改めてお礼申し上げます。

Re: No title

> レビューお疲れ様でした。
> そして遅ればせながら、ブログのお引越しもお疲れ様でした。

二つまとめてありがとうございます!

> 頭を剃り上げた大葉さんは、その顔の彫りの深さも相まって、ユル・ブリンナーに驚くほど似ていますね。

スキンヘッドでもカッコイイですよね。

シリーズを振り返って

第1クールは8話を除いて良作ばかりですよね。
前2作とは違うものを作ろうという意欲が感じられますね。
それゆえ、なかなか良さが判らなかったのですが。

ワースト1はやはり39話「仮面が踊る聖歌隊」かな?

シリーズの「縦軸」及び終盤は「シャリバン」に及びませんでした。
新幹部も出なかったし・・・
全銀河侵略は良かったですが。

劇場版は断然1>>>2でしょう。

まぁ、今更だけど高久進氏がいなかったのは残念でした。

主題歌・挿入歌はやはり「ハロー!シャイダー」が一番好き!

Re: シリーズを振り返って

的確なまとめ、ありがとうございます。

> 第1クールは8話を除いて良作ばかりですよね。
> 前2作とは違うものを作ろうという意欲が感じられますね。
> それゆえ、なかなか良さが判らなかったのですが。

序盤は傑作・力作の宝庫ですよねえ。

全体的に見ると尻すぼみの感は拭えませんが、後半でも41話のような傑作があって、平均点は高めですね。

> 全銀河侵略は良かったですが。

私も、あのアイディアは本当に感服しました。

> 主題歌・挿入歌はやはり「ハロー!シャイダー」が一番好き!

私も同感です。ただ、主題歌・挿入歌については(前2作と比べると)今ひとつでしたね。

確かに序盤は傑作が多かったのも頷けますね😅後半になるに連れてフーマの作戦が杜撰になっていったと思うのは私だけでしょうか?フーマは破壊活動よりも心理作戦にウエイトを置いたのも、ポー様がいたからこそ出来た事だと思いますね😔後半になっても仲間割れが皆無だった悪の組織は珍しいですね

Re: タイトルなし

> 後半になっても仲間割れが皆無だった悪の組織は珍しいですね

そうですね。80年代の特撮では、お定まりのように悪の組織で仲間割れが起こるのにいささかうんざりしていたので、フーマの結束の強さは感動的でした。

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zura1980

Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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