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「仮面ライダー」 第71話「怪人アブゴメス 六甲山大ついせき!」



 第71話「怪人アブゴメス 六甲山大ついせき!」(1972年8月5日)

 三週にわたって放送された関西ロケシリーズの第一弾。今回は神戸が舞台である。

 まず予告編から。

 
 ナレ「さて次回は地方ロケシリーズ第一弾、神戸有馬六甲山を舞台に(中略)特に高さ130メートルで行われる六甲ロープウェーでの大アクションはスリル満点だよっ!

 いつもと違って、明るく、朗らかに、アトラクションの司会風のナレーションだが、その背後に流れる、死にそうな顔でロープウェーにしがみついている藤岡さんの映像とのギャップが、かなりの爆笑ポイントとなっております。

 
 OPクレジットに珍しい(唯一?)特別主演と銘打たれている二人。

 一見、外人プロレスラーの兄弟かと思いきや、駐神戸米国総領事館の広報部門である大阪アメリカンセンター(現・関西アメリカンセンター)の館長の娘(と母親?)で、娘さんがこの番組の大ファンと言うことで出演が実現したらしい。

 さて、幕開けから、猛と滝はFBIの情報を元に神戸に来ており、ショッカーの動きに目を光らせていた。

 そんな中、サングラスを掛けた怪しい男と、FBI秘密捜査官であるジョージと言う男が、外国フェリーで神戸港に到着する。

 ジョージは、男を尾行して地下街の中を歩いていたが、勘付かれて逆に待ち伏せされる。

 
 ジョージ「おっ」
 男「FBIの捜索官(ママ)メキシコからわざわざ俺を追ってきたとはご苦労さん」
 ジョージ「くそう、俺の尾行に勘付いていたのか? 貴様がショッカーの連絡員であることは分かっているんだ。日本に来たのは何の為だ?」

 人の良さそうなジョージを演じるのは、後に84話でイソギンジャガーの人間態を演じ、丘野かおりさんと抱き合うという幸せな目に遭う大神信さんである。

 男「ふぁっはっはっはっ、教えてやろうか」
 ジョージ(教えてくれるんだ……)

 FBIショッカー担当捜査官の心得その一、「勇気を出して怪人に機密を聞いてみよう!」のお陰である。

 男「日本の誇る電子工学博士・木原通俊が学術会議のため、有馬温泉に滞在している。その木原博士をショッカーの科学者グループの一員にするためだ」
 ジョージ「なんだと、ノーベル賞の有力候補・木原博士をショッカーに?」

 男のほうは、佐藤京一さんだが、声はすべて、怪人アブゴメスの八代駿さんが吹き替えている。

 べらべら機密を喋った後、男は、その怪人アブゴメスに変身する。

 
 怪人「俺の目的、俺の正体を教えてやった、覚悟はいいな、死あるのみだ、FBI!」

 アブゴメス、気前良くジョージに何もかも話しているが、すぐジョージを殺すつもりだったにせよ、ジョージが小型通信機を持っていて、彼らの会話が遠くにいる仲間、たとえば滝に聞かれてしまうかもしれない危険性を考慮していないのだろうか?

 そもそも、ジョージにそんなことを告げる必要は全くなく、直ちに殺せば良いのである。

 それなのに、余計なことを喋ってモタモタしているものだから、ジョージは殺したものの、

 
 キャッシー「キャアアアアーッ!」

 その現場を、例の大使館の女の子に目撃されてしまう。

 
 怪人「ぶぶぶ……」
 キャッシー「助けてー」

 小さな女の子を全力で追いかけている時こそ、怪人が一番照り輝いて見える時なのである!

 しかも、結局、滝と猛に邪魔され、女の子を始末することも出来ずに退却を余儀なくされる。

 
 地獄大使「バカモノ! つまらんことに道草を食いおって……その逃がした子供が全てを聞いていたらどうなるのだ?」
 怪人「そ、そんなことは」
 地獄大使「自信を持って言い切れるか? またしても今回の作戦、仮面ライダーに知られれば、ことは厄介だ」

 こうして、ショッカーはまたしても、お家芸の「目撃者の子供を始末する」と言う、お家芸なんだけど、まだ一度も成功したことのないミッションに挑むこととなる。

 それもこれも、全ては怪人の余計なお喋りが元凶なのである。

 ショッカーも、FBIに対抗して、「FBIのおじさんに機密を聞かれても、べらべら教えないこと!」などと言う心得を周知徹底させるべきではないか。

 ここでちょっと謎のシーン。

 地獄大使が喋り終わると、通信機がピーピー鳴り出す。

 当然、外部から何か連絡が入ったのだと思いきや、

 
 地獄大使「アブゴメスが逃がした子供を始末してこい!」

 地獄大使、いきなりマイクに向かって命令するのだった。

 普通は、

 地獄大使「どうした?」
 戦闘員「例の子供を発見しました」
 地獄大使「よし、直ちに始末するのだ」

 だよね。

 
 地獄大使「……」
 怪人「それより仮面ライダーを片付け……」

 
 地獄大使「ぬぅん!」

 何か言いかけたアブのゴメスちゃんを、いきなり画面外に押し飛ばす地獄大使。

 管理人、大笑い。

 
 地獄大使「いちいち貴様に指図されなくとも分かっておる!」

 まぁ、自分で余計な仕事を増やした奴に言われたら、そりゃ、地獄大使も怒るわな。

 一方、おやっさんたちは、まだ東京にいて、これから神戸に出立するところだった。

 
 立花「なんだ、なんだ、その荷物は? たかが関西旅行じゃないか」
 ユリ「あら、関西だって旅行は旅行よ」
 ヨッコ「本郷さんや滝さんをびっくりさせなくっちゃ」
 チョコ「会長、お願い、抱いて!」

 ……

 間違えました。つい、管理人の妄想が噴出してしまいました。

 ヨッコ「会長、お願い、持って!」
 立花「知るかっ!」

 それにしても、まだ16才の女の子に対し、あまりにひどいおやっさんの言い草である。

 
 チョコ「ごぉきげんねえ」
 ヨッコ「うん」

 次の場面では、早くも観光バスに揺られているおやっさんたち。

 今回、何故かナオキとミツルはおらず、この旅行も、猛たちには内緒で企画したらしい。

 それにしても、チョコのこの嬉しそうな顔!

 なんといっても、16才である。仕事抜きで、心の底から旅行を楽しんでいるのが伝わってくる。

 
 が、彼女より年上の二人は、食い気より色気で、

 ユリ「言うことなし、と言いたいところだけど……連れが会長じゃあね」
 ヨッコ「うん」
 立花「あーああ、年寄りで悪かったよ」

 年寄りって言っても、小林さん、当時まだ41なんだよね……。

 途中、バスはドライブインで、トイレ休憩となる。

 
 車掌「みなさん、10秒間の休憩ですから」
 乗客「みじかっ!!」

 ……

 単なる思い付きである。気にしないように。

 
 男「あの、立花藤兵衛御一向……のかたですね」
 立花「はぁはぁ」
 男「お二階の方でお知り合いの方がお待ちになっておられますが」
 立花「本郷たちかな」

 おやっさんたちは、怪しみもせずに建物横手の階段を登りだすが、

  
 男「関西のショッカー支部へ連れてけ!」

 待ち伏せていた戦闘員たちにあえなく捕まる。

 いいですねえ、ゆさゆさ揺れるチョコの胸、そして、明らかに笑っているヨッコの顔……。

 そんなこととは露知らず、猛たちは、トゥース外科病院、いや、春日外科病院と言う病院にいた。ショックを受けたキャッシーを、念の為、その病院に入院させているのだ。

 
 猛「アブゴメスは、この子を殺しかけた」
 滝「と言うことは、恐らくショッカーの重要な秘密を知ってる筈だ」
 キャッシー「ママ、怖い、怖いよ」
 母親「アーユーオールライト?」

 
 猛、とろけるような笑みを浮かべ、

 猛「キャッシー、もう大丈夫だよ、何にも怖いことはないよ、ね」
 滝「一体どんなことをあの怪人が喋ったのか、教えてくれないかい?」

 
 キャッシー「博士をショッカーに入れるって」
 滝「その名前は?」
 キャッシー「えーと、えーと、思い出せない」

 だが、向かい側のビルの屋上から、既に戦闘員がライフルを構えてキャッシーの命を狙っていた。

 
 ……あの、てっとりばやく、滝や猛を殺せばいいのでわ?

 猛はともかく、滝なら確実に殺せていたと思うのだが……。

 
 が、戦闘員は命令を墨守して、キャッシーに狙いを定め、引き金を引く。

 だが、それも猛に勘付かれて外れ、今回もショッカーの子供の口封じミッションは失敗に終わる。

 
 キャッシー「思い出したわ、木原、木原って言ったわ」
 猛「キャッシー、ありがとう」

 おまけに、そのショックでキャッシーの眠っていた記憶まで呼び覚ましてしまう踏んだり蹴ったりの結果となる。

 猛、キャッシーの頬にキスをして病室を飛び出し、その戦闘員の乗った車をバイクで追跡する。

 途中、再びアブゴメスとの戦いになるが、

 
 怪人「良く聞け、お前の仲間はショッカーが預かっている」
 ライダー「なんだと」
 怪人「奴らの命が惜しかったら、そこを動くな!」

 
 ライダー「……」

 
 怪人「動くなーっ!」

 動くな言うのに、普通に動くライダーに、怪人が思わず悲鳴のような叫び声を上げ、指先からマシンガンをぶっ放す。

 管理人、またもや大笑い。

 地獄大使「木原博士は有馬温泉ホテルにいる。ただちに博士を誘拐するのだ」

 どこからともなく、地獄大使の割と大きな声が響き、それはライダーにも全て筒抜けとなる。

 この時点では、キャッシーの口から秘密が漏れたかどうかショッカーは知らないのだから、地獄大使の行為もあまり誉められたものではなく、これではアブゴメスを叱れない。

 CM後、あのサングラスの男が有馬温泉ホテルへ木原博士を訪ねて来る。フロントに化けた滝から瑞宝寺公園にいると教えられると、表面的には何の疑いも持たずにそこへ向かう。

 
 その公園で、てぐすね引いて待ち構えていたのが、木原博士に変装した猛であった。

 しかし、この変装、白いカツラの下に黒い地毛が見えてて、よくこんなのでショッカーを騙せると思ったなと、コンコンと説教したくなるほど雑な変装で、天知茂先生の爪の垢でも煎じて飲めと言いたくなる。

 男「木原博士ですね」
 猛「私ですが」
 男「実はあなたの優秀に頭脳を是非お役に立てて頂きたい」
 猛「ほっほう、この私にっ?」
 男「……もう少し真面目にやれよ、本郷!」
 猛「すみません……」

 途中から嘘である。

 
 男「ショッカーは今、強力なる電波攪乱装置を完成しつつある。その為に博士の電子工学の技術が必要なんです」
 猛「電波攪乱装置ですかな」
 男「そう、あらゆる通信はショッカーに妨害され、ショッカーの都合のいいように変えられる」
 猛「そそっ、そんなバカな、私は、そんな恐ろしいことには協力できん」
 男「ふふふ、博士、もう断ることできんのです」
 戦闘員「イーッ!」
 猛「あ、あなたたちは」
 男「大人しく同行しろ!」

 猛はそのまま六甲有馬ロープウェーのゴンドラに押し込まれ、六甲山の斜面を登っていく。

 
 滝「ご覧になりましたか、博士」
 木原「恐ろしいことだ。危ないところでした」

 そのゴンドラを見ながら、滝は逸早く保護していた博士を車に乗せて走り出す。

 だが、地獄大使もアブゴメスもそこまでアホではなく、とっくに彼らの計略を見抜いており、滝はトンネルの中で地獄大使の待ち伏せ攻撃を受け、あえなく二人とも捕まってしまう。

 
 男「木原博士、あのゴンドラを良く見て頂こうか」
 猛「何か?」

 ゴンドラがかなり頂上に近付いた頃、男が、つと猛に近付いて、反対側のケーブルで降りてくる別のゴンドラに注意を促す。

 
 何事かと窓外に目をやれば、そのゴンドラには、無事な筈の二人が乗っているではないか。

 しかし、六甲山のふもとで捕まえた二人をロープウェーの山頂駅まで運び、それからゴンドラに乗せて送り出している間に、普通は、猛の乗ってるゴンドラが先に頂上に到着してるよね。

 
 猛「滝、博士!」
 男「ふっふっふっふっ、とうとう自分から尻尾を出してしまったな、本郷猛」
 猛「見破られていたのか!」
 男「……」

 あまりに厚かましい猛の発言に、さしものアブゴメスも呆れて声も出ない。

 ここから、今回の一番の見せ場、ロープウェー上での戦いとなる。

 変装をかなぐり捨てた猛、まずは所狭しとゴンドラの中で暴れまわり、戦闘員たちを片付ける。

 そして、アブゴメスとの一騎打ち。

 

 
 動いているゴンドラの扉から上半身を出しながら抵抗する猛。

 

 
 開いた扉のそばで、もつれあい、取っ組み合って戦う猛と怪人。

 藤岡さんもだが、怪人の中の人も怖かったろうなぁ。

 これだけでも、高所恐怖症気味の管理人にとっては股間が竦み上がるようなシーンだが、

 
 猛「ぐわっ」

 
 続いて、ゴンドラから突き落とされそうになるが、何とか床に手をついて堪えるという、
 「おいおい、マジか?」的なシーンとなる。

 もっとも、下側からのショットは、ゴンドラを安全な場所に移しての別撮りだろう。

 
 それをロングで捉えたショット。

 ダミー人形でない証拠に、ぶら下がった足がバタバタ動いている。

 スタントマンでも危ないのに、これを良く主演俳優にやらせたものだと驚嘆する。

 ちなみに藤岡氏によると、一応、袖を通してワイヤーのようなものが命綱としてついていたらしいが、それも一本だけだったそうだ。

 
 床を掴んでいる猛の左手を、足でぐりぐりすると言う、やってる方もやられる方も怖い、キチガイショット。

 
 ただ、それにつなげてカメラが別撮り映像になると、踏んでいるのは左手の筈だったのに、右手になっているのが惜しい。

 猛、必死に粘るが、結局最後はゴンドラから身を躍らせ、

 

 
 深い森の中へまっさかさまに吸い込まれていく。

 無論、これはダミー人形なのだが、何しろ直前まで実際に俳優がぶら下がっているのを見ており、しかも落ちながら手足が良い具合に動いているので、一瞬、ほんとに人が落ちたのかと思ってしまう怖さがある。

 その後、博士と滝は、ショッカーのアジトへ連れて行かれる。

 で、気になる猛だが、

 
 普通に無事でした。チーン。

 いや、さすがにあの高さから落ちて、ほぼ無傷と言うのはねえ。

 それに、だったら、最初からあんなに粘る必要なかったのでは?

 ただ、

 猛(ここで砕けては今までのことが全て無駄になる!)

 ここで猛が心の中でつぶやく台詞は、なかなかカッコイイ。

 なんとなく、ロープウェーの撮影に挑む時の、藤岡さんの心境にも重なるような台詞である。

 で、ラストは、六甲山の、世界的にも珍しい峻険な峡谷「蓬莱峡」での戦いとなるのだが、あのロープウェーのシーンの後ではママゴトとしか思えず、画像を貼る気にもなれない。

 
 ただ、縛られて剣山の上に立たされたユリたちのパンツが見えないかなぁと期待しただけであった。

 ……で、見えませんでした。今回は、チョコ以外は割と長めのスカートだったからね。

 アブゴメス、(滝はともかく)博士とは見ず知らずのおやっさんたちを人質にして、木原博士に言うことを聞かせようとする。

 これも、普通は博士の家族とかを人質にするよね。

 
 怪人「ひとりずつ突き落としてやれ」
 木原「やめてくれ、君たちの条件は飲む。許してくれ」
 怪人「かぁわまん、やれーっ!」

 また、折角博士が「飲む」と言ってるのに、博士の目の前で人質を殺そうとする、ひたすら意味不明のアブゴメスさんでした。

 バカなの?

 と、最後はライダーが颯爽と現れて人質を救出、アブゴメスを倒して事件はピャーッと解決する。

 以上、アクションは凄いが、ストーリーはいつもながらの「仮面ライダー」でした。
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コメント

アブゴメスと地獄大使のやり取りは、コントですね😅このシーンは小生も大爆笑してしまいました😄おやっさん(小林さん)の年齢がまだ41歳ですか?信じられないですね

出たな、ドルゲ魔人!

木原博士の徳大寺 伸は「超人バロム・1」の1話でオコゼルゲにされ、連絡員の佐藤 京一は次の回でフランケンゲにされていたのをご存じですか?ルロロロロ~!!

もっというと、「仮面の忍者 赤影」では二人とも影一族のお仲間だったり…。

『見たな』とキャシーを捕まえようとしたのに、地獄大使に突っ込まれると『そんなことはないでしょう』と言い訳するアブゴメスって、何かイイですね!

対抗意識?

「V3」で風見がロープウエーの上部に上がるシーンがあったと思いますが
VTRを買って「仮面ライダー」を研究していた宮内氏のことだから
この回に対抗したのかもしれませんね。

Re: タイトルなし

> おやっさん(小林さん)の年齢がまだ41歳ですか?信じられないですね

自分の年齢と比較すると、なんとなく凹みますよね。

Re: 出たな、ドルゲ魔人!

> 木原博士の徳大寺 伸は「超人バロム・1」の1話でオコゼルゲにされ、連絡員の佐藤 京一は次の回でフランケンゲにされていたのをご存じですか?ルロロロロ~!!

そうなんですか、「バロム1」ってあまり見たことがないので全然気付きませんでした。

> 『見たな』とキャシーを捕まえようとしたのに、地獄大使に突っ込まれると『そんなことはないでしょう』と言い訳するアブゴメスって、何かイイですね!

人間臭くて笑えますね。

Re: 対抗意識?

> 「V3」で風見がロープウエーの上部に上がるシーンがあったと思いますが
> VTRを買って「仮面ライダー」を研究していた宮内氏のことだから
> この回に対抗したのかもしれませんね。

宮内さんもやってましたねえ。70年代の仮面ライダーは、ほんと凄いですよね。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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