第41話「結花、由真の最期」(1987年10月22日)
前回のラスト、風魔の里で偶然見付けた、ヴァジュラの謎を解く鍵となる石版、それには、男雛と女雛を前に、不動明王の仏像が描かれていた。
三人は(命懸けで風魔結界の術を行った5人の安否を確かめようともせず)東京に戻って、その仏像が具体的に何なのか、学校の図書館で調べていた。
由真「不動明王の仏像ったって、こんなにあるんだぜぇ、岩にあんな絵が描いてあったって、どれがどれだかわかりゃしねえよ」
たくさんの仏像の写真が掲載された美術書を見ながら、ぼやく由真。
唯、何か考え事をしている顔だったが、「あーあ、せめて依田の奴がいてくれたらなぁ」と言う由真のつぶやきに何か思い出したように立ち上がり、行く先を告げずに図書室から出て行く。
唯が向かったのは、視聴者も管理人もすっかりその存在を忘れていた、暗闇指令のオフィスだった。

唯「……」
暗闇指令「返すと言うのか?」
唯「これをもっちょったら、あんたや、あんたの組織の人間に迷惑が掛かる。わちは恐ろしい宿命をせおっちょる、わちと関わりおうた人間はすべて死んでいく。それは風魔の宿命かも知れん、じゃけん、わちはわちの為に犠牲になるものをこれ以上見とうない!」
暗闇指令「……」
唯「悪いんじゃけど、三代目スケバン刑事・麻宮サキの名前は返す。許しちくり」
唯、ヨーヨーを暗闇指令の前に置き、「麻宮サキ」と言うコードネームまで返上して立ち去ろうとするが、
暗闇指令「天眼不動明王、お前たちが探している不動明王の名前だ」
唯「……」
暗闇指令「持っていけ、何かの役に立つかも知れん」
暗闇指令、不動明王像の固有名詞を教えると共に、ヨーヨーを投げて寄越す。
……しかし、なんで暗闇指令がそんなこと知ってたのだろう?
ま、ここは、シリーズ通して存在感の稀薄だった暗闇指令(と言うか長門さん)の顔を立てて、美味しい役を振ったと言う感じかな。
で、あっけないことに、これが暗闇司令の最後の出番となってしまった。ま、劇場版でまた出てくるけど。
唯が図書室に戻ると、ちょうど姉たちは席を外していた。

唯「天眼不動明王……あった、間違いなか」
唯、その仏像のある寺の名前をメモすると、戻ってきた姉たちには何も言わず、そこへ行こうとするが、結花にすかさずその腕を掴まれ、

結花「あんた、私たちに何か隠してるわね?」
唯「別に何も……手ぇはなしちくり!」
結花「由真、唯のポケット」
唯「やめない!」
由真「天眼不動明王……勝知寺」
由真は唯の制服のポケットに手を突っ込み、メモを開いて読んでしまう。

結花「やっぱり……どうして分かったの?」
唯「暗闇指令が教えてくれたんじゃ」
由真「この野郎、なんで黙ってたんだよ!」
由真、唯の胸倉を掴んで声を荒げるが、唯も荒々しくその手を払うと、
唯「これからはわちひとりで戦う。あんたたちはこんでいい! 足手まといになるだけじゃ」
由真「この野郎、姉妹(きょうだい)に向かって足手まといとはどう言う意味だよ!」
唯「姉妹(きょうだい)じゃなか!」
唯の言ってはならない一言に、結花と由真の表情がますます険しくなる。

唯「わちは風魔鬼組の頭・風間小太郎の娘、あんたたちは小太郎の部下・小源太の娘、わちは風魔の頭としてあんたたちに命令する。わちについてきたらいかん!」
唯、さらに冷厳な事実……唯と彼らの間には血縁関係がないこと……をことさらに強調すると、雛人形を風呂敷に背負ってそこを飛び出す。
由真「あの野郎、ふざけやがって!」
結花「由真!」
すぐ追いかけようとする由真を結花が引き止める。
無論、結花には、唯の本心が痛いほど分かるのだ。
そして、由真には、唯の本心がちーとも分からないのだ。
唯は森の中の公園のテーブルに男雛と女雛を並べ、

唯「これでいいんじゃ、わちと一緒に戦えばいつかは姉ちゃんたちもわちの犠牲になってしまう。わちは、わちは……」
いや、いちいちそんなこと台詞で説明して貰わなくても、十分、視聴者にも唯の気持ちは理解できると思うんですけどね。
それにしても、そろそろ最終回だと言うのに、まぁだうじうじと思い悩んでいる唯を見てると、さすがに我慢強い管理人も愛想が尽きてくる。

と、不意に、その肩に手を置いたものがいる。
驚いて振り仰ぐと、目の前に結花が立っていて、いきなり唯の顔を思いっきり引っ叩く。

その衝撃で地面を転がってしまう唯。
こんな時でも、スカートの中が気になってしょうがない管理人であった。
まったく、男って奴はどうしようもなくスケベな生き物である。(註1)
註1……これは、管理人のスケベさの根源を、男性と言う属性全体に求めることで、管理人に向けられる軽蔑の眼差しを逸らそうと言う、高度なレトリックなのである。

唯「何するんじゃ?」
さすがに唯もカッとなるが、
結花「うぬぼれるんじゃないわよ!」
結花も負けじと叱り飛ばす。
結花「私たちがあんたの犠牲になるですって? この戦いはあんただけの戦いじゃないのよ、あんたの父さんの小太郎が殺されてるように、私たちの父さんの小源太も殺されてるの!」
唯「……」
そう言うことを、小源太を殺した当人に向かって言ったらあかんと思うのだが……。
結花「影を倒し、転輪聖王と戦うことは私と由真の戦いでもあるの」

結花「それでも、あんたが私たちを足手まといだって言うなら、今ここで……」
結花、折り鶴を取り出すと、それを自分の白い首筋に当てて、この場で自殺することも辞さない覚悟を見せる。
唯「いかん、そんげなことしたらいかん!」
唯、慌てて折り鶴を奪うと、放り投げ、

唯「悪かった、わちが間違うちょった、許しちくり……」
その場に両手を付いて、愚直に頭を下げる。
結花「唯……」
唯「わち、結花姉ちゃんも由真姉ちゃんも大好きなんじゃ、どんげなことがあっても生きちょってほしか」

結花「唯……唯!」
結花、血の繋がりはなくとも姉妹であることに変わりはないと改めて確信し、唯を立たせると、その体を強く抱き締める。

唯への愛おしさが涙となって結花の目から溢れ出し、唯も、結花にしがみついて嗚咽する。

離れたところからそれを見ていた由真も、遅れてはならじと双眸から涙を流す。
そして、不意に進み出て、テーブルに歩み寄ると、

雛人形を再び風呂敷に包んで、自分の背中に結ぼうとする。
こんな時でもつい、制服が引っ張られて、ブラが見えないかなぁとコマ送りしてしまう管理人であった。
まったく、男って奴は、つくづくスケベな生き物である。(註2)
註2……これは、管理人のスケベさの根源を、男性と言う属性全体に求めることで……(以下略)

唯「何するんじゃ、由真姉ちゃん?」
由真「てめえにこれ以上勝手な真似させない為に、この雛人形、私が預かっとくんだよ」
唯「由真姉ちゃん」
由真「いいか、死ぬときは一緒だかんな」
唯、感極まって今度は由真に飛びついてその胸に顔を埋めるが、
結花「般若!」
森の中から出て来た般若に気付き、結花が叫び声を上げる。
その様子は、いかにも疲労困憊のようであったが、それ以上に、唯たちを凝視する目には尋常ならざる殺気が宿っているように見えた。
何故かと言えば、
般若「なんで私を置き去りにしてさっさと東京帰っちゃうのよ!? あんたたち、一体なに考えてんのよ!!」 三姉妹(やべぇ……)
怒りのあまり、オネエっぽい口調になって絶叫する般若であった。
……
嘘じゃ。
ただ、後に分かるように、重傷を負いながら帯庵も生きていたのだから、唯たちが、ちゃんと5人の安否を確認しておけば、般若、帯庵以外の三人も案外助かっていたのではないだろうか?
唯「般若、生きとったと?」 般若「お陰様でね……」
驚いて駆け寄った唯の、あまりにもひどい第一声に、般若も精一杯の皮肉を込めて応えるが、これまた嘘である。
実際は、単に頷いているだけ。
般若、帯庵もぬけぬけと生きていると告げるが、相変わらずの秘密主義で、何処にいるかは教えてくれない。

般若「お前がトリヴィトヤーを得た時、会える筈だ」
唯「トルティーヤ?」
般若「ちゃうわっ!」
じゃなくて、
唯「トリヴィトヤー?」
般若「三明と言ってな、宿命通、天眼通、漏尽通と言う三つの力がある。宿命通とは……」
テーブルについて、突然、訳の分からないことを言い出す般若おじさん。
終盤になって、急に新しいキーワードをどかどか出すのは勘弁して欲しいのだが、「三明」と言うのは、実際にある仏教用語で、六神通と言う、いわば仏教界における超能力に含まれている概念なのである。
ちなみに残る三つは、神足通(高速移動およびテレポーテーション)、天耳通(スーパー聴覚)、他心通(テレパシー)である。
般若によると、その三つが一体となったとき、トリヴィトヤーと言う途轍もない力が得られると言う。
さらに、天眼通とは、例の天眼不動明王のことで、残る二つは、あの男雛と女雛のことを指すらしい。
般若は、唯に勝知寺にある天眼不動明王を取りに行かせる一方、結花と由真には、トリヴィトヤーと雛人形の関係を調べるよう指示する。
しかし、突然こんな難しい用語を並べられては、視聴者だって困惑するだろう。湿っぽく陰鬱なドラマが続く上に、こんな難解な言葉のオンパレードでは、視聴率が下落するのも当然だろう。
レビューをしている管理人も、正直、かなりストレスが溜まっている。
CM後、般若は唯をつれて、どこぞの山奥にある勝知寺へやってくる。

般若「この中に入る前に、お前に話しておくことがある。この洞窟の中にはあらゆる恐怖が渦巻いている。その恐怖に打ち克ったたとき、天眼不動明王を手にし、トリヴィトヤーを得られる筈だ。何があっても恐れるな、決して迷うな、己を信じろ! そうすれば、必ずや恐怖に打ち克てる。しかし、もしお前が恐怖に負け、トリヴィトヤーを得られずしてここを出て来た時は……」
般若「私はお前を斬り捨てねばならぬ」 唯「……」
般若「それがトリヴィドヤーに挑むものの定めなのだ」
ああ、もう、「トリヴィトヤー」なのか「トリヴィドヤー」なのかもはっきりせん。イライラするぜ。
そう言う分かりにくい用語は、ちゃんとテロップにして出して欲しいと言うのが、管理人の願いです。
一方、図書館に戻った結花たちだが、ほんの偶然によって、女雛の中に隠されていた小さなメモを発見する。

結花「忍者文字だわ」
二人は、暗号対照表と首っ引きで、その文章を解読する。

ま、それは良いのだが、それを日本語にして書き写す結花の字が、とても影から世界を救う宿命を負った少女の文字に見えないのが悲しいのだった。
所詮ドラマなんだから、時代劇のように、書道家に代筆して貰った方が良かったと思う。
由真「男雛に宿命、女雛に漏尽の通力あり、男雛、女雛、不動をそれぞれの山に置き、三つの通力むきおうて光放たん、この光、ひとつになりてヴァジュラの封印を解かん……それぞれの山って何処だよ」
結花「場所までは書いてないのよ」

結花「……」
由真「姉貴!」
結花、何を思ったか、男雛の首もスポンと引き抜いてしまう。

簡単過ぎて笑っちゃうのだが、果たして、その中にも、重要な手掛かりとなる地図が隠されていた。
……って、そんな分かりやすい隠し場所なら、唯や翔がそれを手元に置いてる間に気付いてるよね。
その頃、唯はその洞窟の中に入り、般若は、その入り口を見下ろすお堂の上に陣取り、コンビニで売ってるような、ミニ護摩壇セットを置いて、唯の為に念じ、九字を切り続けていた。

般若「己を信じ、耐えるのだ、唯! 臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前!」

もっとも、「あらゆる恐怖が渦巻いている」と言っても、今回も、以前、どっかの山で唯が受けた試練のように、その具体的なライド(ライドじゃないです)の描写は一切なく、洞窟の中から聞こえる唯の悲鳴だけで、視聴者の想像に任せる省エネルック手法が取られている。
唯、どんな恐ろしい目に遭ったのか、息も絶え絶えに、砂のような地面の上に倒れ伏せている。
ここは、例によって大谷石採石場でロケが行われている。

唯が夢の中で、洞窟の外へ出ると、結花と由真が唯の名を呼びながら石段を上がってくる。

だが、そこを、果心居士の差し向けた異形の刺客たちに襲われ、

結花「唯!」

由真「唯ーっ!」
二人とも鋭い爪で切り刻まれてしまう。

唯「いやじゃーっ!」
制服を砂だらけにした唯が、絶叫を上げて起き上がる。
夢だと分かってホッとするが、ふと前方を見ると、懐かしい、大きな背中が見えた。そう、ハムおやじ帯庵が、こちらに背を向けて座禅を組んでいるのだ。

唯「じいちゃん!」
帯庵「カーッ! ……ペッ!」 唯「……」
最近、タバコの吸い過ぎか、痰の切れが悪い帯庵であった。
……嘘である。
帯庵「カーッ! 迷うな唯、迷えばトリヴィドヤーは得られんぞ」
唯「……」
帯庵「そこを見ろ」
見れば、彼らの右手の一段高くなったところに台があり、その上に天眼不動明王像が立っていた。
唯、すぐに仏像に手を伸ばそうとするが、帯庵の声が鞭のように飛んでくる。
帯庵「まだ触れてはならん!」
唯「なんでじゃ? これを持って行けば、わちはトリヴィドヤーを得て、ヴァジュラを手にすることが出来るんじゃろ?」
帯庵「確かにそうじゃ、だがその時、お前の前に何が起きようと、お前は立ち止まることも、振り返ることも許されなくなる! お前は今、結花と由真が死んでいく姿を見ておった筈じゃ」

唯「……!」
夢の内容を言い当てられて驚きを隠せない唯。
しかし、この唯のやつれメイク、シャドーの境界線があまりにはっきりし過ぎて、まるで錦之介の拝一刀みたいである。

帯庵「夢ではない、お前がトリヴィドゥヤーを得て、この洞窟を出た時に、結花と由真に死が訪れる」
唯「……」
帯庵「お前が結花と由真の死に直面しても、何もせぬ、声すらあげん、そうせねば、トリヴィドヤーの力は保てん」
唯「なんで?」 帯庵「いや、なんでって言われても……」
困っちゃうのである。
要するに、肉親の死を乗り越えても前に進む覚悟が、唯にあるのかどうか試しているのだろう。
それにしても、物語の肝心なアイテム(?)の名前は、もっと発音しやすく、分かりやすいものにして欲しかった。だって、俳優によって、発音が微妙に異なるんだもん。書き写すのに苦労するわ。
それはさておき、帯庵、不意に前のめりに倒れ伏す。
見れば、腹部に深い傷があり、瀕死の状態だったことがわかる。

唯「じいちゃん!」
帯庵「ワシに構うな……唯よ、お前が今ここで迷えばお前の為に死んで行った数多くの者たちの死が無駄になる……どんなことがあってもヴァジュラを手に入れ……戦う……のだ」

唯「じいちゃん……お口臭い」

帯庵「あ、やっぱり?」
これが深い愛情で結ばれた祖父と孫の、最後の会話とな……すいません、もうしません! 許してください! 割と大きめの石を投げるのはやめてください!
正解は、

唯「じいちゃん……」

帯庵「……」
でした。

帯庵は最後にニカッと微笑むと、ばったり倒れて動かなくなる。
唯「じいちゃん! じいちゃん!」
唯一の血を分けた家族を失った唯の慟哭が、洞窟の中に木霊する。
唯は、帯庵の頬を撫で、その大きな背中に縋り付いて、まだ残っている温もりを全身で感じ取る。
だが、いつまでも悲嘆に暮れている訳には行かない。
唯「じいちゃん、わちは戦う!」
雄々しく宣言すると、立ち上がって、再び像の前に進み、

唯「トリヴィドゥヤーを得て、転輪聖王を倒して見せる!
じっちゃんの名にかけて!」
唯が遂に不動明王像を手にすると、像が一瞬、金色の輝きを放ち、ついで、唯の額のアーンクの梵字が、青く光って浮かび上がる。
やがて、像を手にしたまま、唯が洞窟の入り口から出てくる。
般若と目を見交わしてから、石段をおりかけると、夢で見たのと全く同じように、結花と由真が石段を登ってきて、その途中、異形の者たちに襲われる。

唯「……」
だが、帯庵の「遺言」を守り、唯は姉たちを助けようともせず、その場に冷たい眼差しで立ち続ける。
結花と由真を屠った刺客たちが群がるが、唯はヨーヨーを投げて一蹴する。

結花「唯、ヴァジュラの謎が解けたのよ」
由真「絶対、ヴァジュラ見付けろよ」
傷だらけの結花たちは、虫の息で唯にさっきのメモを渡す。

唯「……」
唯、無表情のままメモを受け取ると、

言葉どころか、視線すら与えずに、二人の体をまたぎこして歩き出す。
結花「唯、唯、唯……」
結花の呼びかけにも、唯は全く反応せず、石段を降りていく。
代わりに、般若がやってきて、二人の体を抱き起こす。

般若「結花、由真!」
結花「般若、唯は?」
由真「あいつ、どうしたんだ?」
般若「すまん、唯は、唯は、トリヴィドヤーを得たのだ! だから振り返るわけにはいかんのだ。許してやってくれ」
最後の最後に、こんな美味しい役が回ってこようとは、つらく苦しいことばっかりだったけど、投げ出さずに風魔やってて良かったーっと、心の中でガッツポーズを取る般若であった。

結花「そう、トリヴィドヤーを……良かった」
由真「最後まで、一緒に戦えなかったこと、あいつに謝っといてくれよな」
般若「由真! 結花!」
って、流行さん、いくらなんでも顔近づけ過ぎじゃない?

二人はせつなそうな顔で互いを見詰め、右手と左手を少しエロティックに握り合わせ、

結花「由真」

由真「姉貴ぃ」
結花「私たち、とても良い三姉妹だったわよね?」
由真「……」
結花の問い掛けに由真が大きく頷いたかと思うと、

二人は同時に息絶えるのだった。
般若「結花! 由真!」
まさか、般若より先に二人が殉職することになろうとは……。
しかし、無論、サブヒロインたちがこんなあっさり死ぬ筈がなく、後に、実は二人ともピンピンしていたことが判明して、管理人を含めた心ある視聴者たちを豪快にひっくり返らせることになる。
さすがに、これだけはっきり死んで見せておきながら、何の伏線もなく「実は生きてましたー」と言うのは、視聴者を馬鹿にしていると言わざるを得ない。
ま、仮に本当に死んでいたとしたら、ヒロインと敵の首領を別にすれば、般若そして暗闇指令以外、敵も味方も(ほぼ)全員死亡と言う、実にハードな状況になっていた訳で、管理人がたまに妄想する、
「最終回までに首領とレッド以外が全員戦死して、最後に一騎打ちで勝負をつける」と言う、戦隊シリーズではまず不可能なハードな展開の理想形に近いものがある。
それにしても、結花、由真は別にしても、これだけ念入りに双方の関係者が殺されているドラマと言うのは、他に例がないのではないか。アニメなら「イデオン発動篇」のような「敵も味方も全員死亡!」作品はあるけどね。前回、あのやえばあさんまできっちり洪水の犠牲になって殺されてるんだよね。ひでー。

唯(結花姉ちゃん、由真姉ちゃん、わち、わち……)
話が逸れたが、ラスト、不動明王像をしっかり抱いた唯が、懸命に込み上げる涙を堪えて歩いている姿を映しつつ、最終回へ続くのだった。
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