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「黒水仙の美女」~江戸川乱歩の「暗黒星」(画像復刻版)



 今回は、美女シリーズ第5弾「黒水仙の美女」を紹介します。

 原作は昭和14年に書かれた「暗黒星」。ある一族が住む屋敷の中で次々と殺人事件が起こる、いわゆる「館もの」と呼ばれるミステリーである。けっこう雰囲気はあるのだが、トリックと言い、真犯人と言い、乱歩の通俗物でしか許されない反則攻撃が随所に見られる珍作である。

 それを映像化した本作は、1978年10月14日に放送された。前作の「白い人魚~」から3ヶ月しか経っておらず、シリーズの人気の高さがうかがえる。

 基本的な人物配置、ストーリーは原作に忠実だが、真犯人や動機などについてはかなりアレンジされている。

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 OPから、見事な美乳をほりだしているのは泉じゅんさん。

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 冒頭、明智さんは伊志田鉄造(岡田英次)と言う、見も知らぬ彫刻家の個展の招待状を受け取ったので、文代さんを連れてやってくる。

 文代「どうしてこんな恐ろしいもの作るのかしら?」
 明智「罪深い人間の顔が実は仮面であって、本当の姿は幽鬼だって言いたいんだろうなぁ、この作家は」

 と、展示してある怪物の彫像の口から血のような液体が流れ、ちょっとした騒ぎになるが、それは伊志田の娘・悦子(泉じゅん)のイタズラだった。

 伊志田「お前に芸術が分かるか!」

 声を荒げる伊志田だったが、一緒にいた長男の太郎(北公次)は、

 太郎「へー、これが芸術なの、じゃお父さんの芸術はグロテスクなだけが取柄なんだね。気分が悪くて吐き気がするよう」

 と、人前で父親の仕事をけなす。

 伊志田家は凄い金持ちらしいが、家庭はかなりごたごたしている印象。

 そこへ、伊志田の先妻の娘である待子(ジュディ・オング)が現れ、明智に招待状を出したのは自分だと告げる。

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 彼女の言によれば、最近、屋敷の中を怪しい黒い影が飛び回り、嘲るように笑うと言う。特に危害を加えるわけではないが、気味が悪いのでどうにかしてちょんまげという依頼だった。

 この待子は、原作では綾子となる。原作のほうでは、長男の太郎(原作では一郎)が明智に依頼することになっている。それと、悦子はドラマのオリジナルキャラである。

 だが、明智が捜査に着手する前に、黒い影が再び現れて彼女を脅かす。待子は明智に電話で救いを求める。

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 んで、その後、黒い影が彼女の首を絞めているところへ明智が駆け付けてチャイムを鳴らす。

 看護婦兼家政婦の三重野早苗(江波杏子)が応対に出る。

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 で、まぁ、彼女が黒い影の正体なのだが、ほぼ一瞬で普段の格好に戻って玄関先で明智と話しているのは、さすがに無理があるだろう。ここは、彼女の声だけを聞かせ、最後の謎解きのシーンで、黒い衣装のままインターフォンで話している彼女の姿を見せれば、効果的だったろうに。

 で、今年亡くなった江波杏子さんが実質的なヒロインなのだが、これほど召使い役が似合わない人も珍しいし、キャスティングだけで彼女が犯人だとバレてしまうのがNGです。

 「横溝正史シリーズ」の「悪魔が来りて笛を吹く」の沖雅也さんと同じだね。

 明智が屋敷に入れてもらうと、待子は居間でぐったりしていた。その後、明智も庭でとびまわる黒い人影を目撃する。早苗さん、この一連のシーンでは、黒衣→女中→黒衣→女中と何度も衣装を変えていることになって、ますますもって無理である。

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 だが、待子は夢遊病のケがあるとかで、父親をはじめ家族は誰も本気にしてくれない。

 伊志田「私が精魂込めた作品だ。作者の魂が乗り移ってもおかしくはない、ははははっ」

 「精魂込め」て作ったらしい彫刻を自画自賛する伊志田パパ。

 原作では、単に金持ちと言うだけで特に仕事とかはしてないんだけどね。このドラマにしても、あくまで金持ちの道楽のようなものだろう。

 そこへ明智が現れ、自分も怪しい影を見たと待子の言葉を裏付ける。

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 原作では、明智が(負傷した長男の)医者に変装して潜入するが、ドラマでは堂々、屋敷に泊り込みに来る。文代さんにお泊りセットを用意して貰って。

 ちなみに伊志田邸には、伊志田氏、後妻、前妻の娘・待子、後妻の子供の太郎、悦子、鞠子、前妻の母(原泉)、そして早苗が暮らしている。

 あてがわれた部屋に落ち着いて替えのパンツのチェックをしていると、窓から黒衣の影が現れて、明智をビビらす。

 しかしそれは長男の太郎のイタズラだった。

 太郎「名探偵・明智小五郎さんですね」
 明智「名探偵・明智小五郎です」
 太郎「自分で言うな」

 太郎は、黒い影は待子の幻覚に過ぎないと言い、家の中には猜疑心や憎悪が渦巻いているとも話す。彼自身は、屋敷を売り払ってマンションでも建てた方が良いと考えているらしい。

 太郎「折角お越しいただいた名探偵を歓迎したいのは山々ですが、こんな珍騒動に乗り出してくる気が知れませんね」

 言いたいことだけ言って出て行く太郎。

 残念なことに、北公次さん、あまり演技がうまくない。この辺の台詞回しとか、聞いててハラハラしてしまう。

 明智、看護婦の早苗さんとあれこれ話した後、

 明智の声「私は味方が欲しかった。この聡明な看護婦が一番適任のように思えた」

 ま、彼女が犯人なんだけどね! 細かいことは気にしない。

 その夜、明智は、その早苗に教えられて時計塔の上から、外部にライトで合図を送っているような人影を目撃する。その人物と擦れ違った時、香水の黒水仙のにおいがした。後で調べると、待子が黒水仙を愛用していることが分かる。なお、原作ではヘリオトロープである。

 明智はそのことを直接待子に聞いてみるが、彼女は何も知らないと言い張る。

 また、明智は離れでいつも護摩壇を焚いて伊志田家の人間を呪っている老婆・原泉に話を聞く。伊志田の前妻、つまり彼女の娘は、伊志田が若い後妻(今の奥さん)を引っ張り込んできたため、病に伏し、不義の子が生まれるのを聞きながら息絶えたと言う。老婆はその呪いを受け継いで、日夜、孫の待子以外の全員が死ぬように祈り続けていると言う。

 原作では、確かにこういう老婆は出てくるが、ストーリーに関係ありそうで、実は全然なかったという、思わずズッコケてしまいそうになる結末だった。

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 明智が、その晩、今夜のおかずはなんじゃらホイなどとくつろいでいると、悦子が入ってきて、お酒を一緒に勧める。童貞の明智は、ちょっとドギマギしながら相伴に預かる。

 悦子「ねえ、あたしと組まない?」
 明智「何を?」

 突然言われて、「およよっ」と言うような顔をして聞き返す明智さん。

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 悦子「呪いだなんて騒いでるでしょ。この騒ぎに便乗して皆殺しにしちゃうの」
 明智「ええっ?」
 悦子「つまり財産を独り占めにしたいの。ねえ相棒になってぇ、うまくいけば半分上げるわ。何十億って財産が転がり込むのよ、その上、あたしまで」

 露骨にお色気攻撃を仕掛ける悦子。しかし、仮にも探偵としてある程度の名声を得ている明智に、いきなりこんなこと持ち掛けるか?

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 悦子は明智の頬にキスをしようとするが、素早く明智はグラスを掲げて防ぐ。

 明智「大変結構なお申し出なんですが、金と女性の誘惑に乗らないのが探偵の第一条件でしてね」

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 悦子「意気地なし! 童貞!」
 明智「……」

 話に乗ってこない明智に罵声を浴びせて部屋を出て行く悦子だった。

 さて、早速その夜、怪しい人影が出現し、部屋の中をポンポン縦横無尽に飛び跳ねる。

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 その黒衣から再び黒水仙の強い香を嗅いだ明智だったが、追いかけているうちに仕掛けられていた銃で腕を撃たれる。

 屋敷の人たちがすぐ駆けつける。明智は痛みに喘ぎながら、待子に今までどこにいたのか尋ねるのだった。つまり、黒水仙を愛用している待子が犯人なのではないかと疑っているのだが、わざわざそんな目印になるようなものをつけて、犯行に及ぶ馬鹿はいないと思うのだが……。

 原作の明智も、だいぶ後になってから気付くんだけどね。銃撃されて、あえなく退場してしまうのも原作どおり。

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 現場検証をする波越警部たち。ピストルは奇怪な彫像の手に持たされており、その引き金につながる紐を、足元に張って、それに触れた明智を狙撃するように仕組まれていた……なんでわざわざそんな回りくどいことをしたのか、謎である。普通に手に持って撃てばいいのに。

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 入院して、メロン食ってる明智さん。後の「赤いさそりの美女」で入院していた時もメロンが食べたいと言っていたので、メロンが好物なのだろう。

 視聴者を誤導するように、文代さんも待子が一番怪しいなどと明言する。そこへ当の待子が果物カゴを提げて見舞いに来る。

 明智は、自分に代わって文代さんを泊まらせることにしたと話す。

 で、その夜、矢継ぎ早に事件が起こる。

 鞠子の部屋から、看護婦の早苗さんの悲鳴が聞こえ、文代さんたちが駆けつける。

 前回は書かなかったが、鞠子は脊椎カリエスを患っている病弱な女の子なのだ。

 早苗さんは背中にナイフによる傷を受け、黒衣の人物が襲ってきたと話す。肝心の鞠子の姿が見えず、右往左往する人たち。

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 そこへ車で帰ってきた悦子が、部屋の窓からぶら下がっている鞠子の死体を見て、絶叫する。

 やな死体だなぁ。

 原作ではピストルで撃ち殺されるんだけどね。

 警察がやってくるが、その直後、今度は弓矢の仕掛けによって鞠子の母親が射殺されてしまう。

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 こんなアホみたいな彫像に殺されたら、死んでも死に切れないね。

 更に次の夜、待子と思しい人物が時計塔の上からライトによる合図を送っていたが、それに応えてライトを振っていた青年が、敷地内で何者かに殺されると言う事件が起こる。しかし、家の者は誰もその青年を知らないと言う。

 その後、待子が家を抜け出した形跡が見付かり、俄然、彼女の容疑が濃くなる。

 だが、青年のアパートを調べた結果、青年は待子の恋人であり、ライトの合図は互いの愛を確かめるための行為だったと分かる。……って、昭和14年に書かれた原作のエピソードをそのまんま、昭和53年に映像化されても困るのである。

 電話すりゃいいだろっ! ってことになるからね。

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 悦子は、財産の相続人がどんどん死んでいくのでむしろ嬉しそうだったが、お風呂に入っていると、怪しい人影が現れて不気味な笑い声を放ち、彼女に迫る。

 いいですねえ、この形の良いおっばい。決していやらしい気持ちではなく、純粋に美しいと感じているのです。嘘だけど。

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 怪人「おほほほほほっ」
 悦子「あ、あ……」

 この、悦子がナイフでめった刺しにされるシーン、本格的なスラッシャーにも負けない怖さがある。

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 血の海と化したバスタブに沈む悦子の死体……、もったいないなぁ。

 悦子と言うキャラは原作には出て来ず、見てわかるようにヌード要員として連れてこられた感じはするけど、今回、ちゃんと芝居ができる人が少ない中では、泉じゅんさんの存在は貴重であった。

 また、原作では伊志田夫人は浴槽で全裸で殺されるのだが、悦子殺害のシーンは一応それに準ずる形になっている。

 入院している明智のところへ早苗さんが見舞いに来る。明智は明日退院すると告げる。

 入れ違いにやってきた文代さん、「あの人、家の中では地味だけど、外で見ると凄く綺麗、先生あんな綺麗に人にお花貰って嬉しいでしょ」などと主演女優にお世辞を言う。

 でも、江波杏子さん、顔だけ見れば特に美人と言う感じではないが、その所作や佇まいなどを見ると、やっぱり美人なんだよね。

 病床で、文代さんの伊志田家に関する調査報告を聞く明智さん。伊志田家と言うより、伊志田の前妻・静子に関する調査なのだが、それによると、静子にはもうひとり兄弟がいたらしい。ただ、その時点では男か女かは分からない。

 その点を確かめるべく、文代さんがもう一度伊志田邸へ向かう。

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 だが、家の中は妙にがらんとしており、伊志田氏や太郎の姿が見えない。看護婦の早苗さんによると、いつの間にか二人ともいなくなってしまったらしい。

 ……じゃあ、早苗さんが犯人なのでは? などと文代さんは思わず、離れにいる静子の母・原泉に話を聞こうとするが、拒絶され、仕方なく退散する。

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 その様子を、わざわざ「仮面ライダーストロンガー」の戦闘員のような格好をして見送る早苗さん。そして抜け道を通って原泉のところへ来るのだが、他に誰もいないんだから、変装する必要はないんだよね。まあ、視聴者が見てるからね。

 と、そこへ彼女と同じ扮装をした人物が現れる。早苗さんはそいつから逃れて、地下に監禁しておいた伊志田氏、太郎、そして待子を水責めにして殺そうとする。容疑者と目されていた待子も、実は真犯人によって地下に監禁されていたのだ。

 ここで生き残った三人を出してしまうと、もう犯人は早苗さんしかいないよね。

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 夜になって、波越警部たちがどやどやと屋敷に押しかけると、早苗さんがなんか凄い場違いな服を着て、「怖くなったからここを出て行く」と、さっさとトンズラしようとする。

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 だが、それを阻止するかのように、彼らの前に黒衣の怪人が現れる。今度はあっさりと捕まり、仮面を剥がされると、その中から明智さんの顔が出てくる。

 原作だと、担当警部が「もしや明智さんが犯人?」などと大ボケをかましている。

 ……ま、ただ、ここで明智さんが犯人に化ける必要は全くないんだけどね。

 今回も、べりべりべりという、例の変装(暴露)シーンはお預け。その代わり、黒衣を剥ぎ取って、一瞬で普段のスーツ姿に戻ると言うことをやっている。まだ初期の作品で、その辺は地味である。

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 明智は、地下の三人も助けたと言い、逃げ出そうとしていた早苗さんも含めた全員を居間に集め、探偵小説のお約束、「みんな集めてさてと言い」を実践する。

 明智「この犯人は暗黒星のように全く光のない星です。そしてその星に衝突すると、一瞬にして木っ端微塵に破壊されてしまうほどのエネルギーを持っている邪悪の星です!」

 そう前置きし、明智は静子の妹で、幼い頃に養女に出された人物こそ、その暗黒星だと指摘する。つまり、待子にとっては叔母にあたるわけだ。

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 年齢的に言って、該当するのは無論、早苗さんだけ。

 早苗さん、本名は杏子(漢字は適当)は、潔く罪を認める。

 彼女は、伊志田家の人間を皆殺しにして、その遺産を母である原泉に相続させ、そして最終的には自分がそれを得ようと画策していたのだ。無論、それだけではなく、姉・静子にむごい仕打ちをした伊志田氏に対する恨みも込めての犯行だった。

 彼女は、養女に貰われていった後で、サーカスに入団し、花形スタートして活躍したこともあったと、黒衣の人影がぴょんぴょん空を飛ぶ理由を説明する。

 空中ブランコと「逆転とんぼ返り」が得意技だったそうです。

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 その頃の杏子に扮した江波杏子さん。あまり夜道で会いたくない。

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 飛んだり撥ねたりするカットもあるが、これは、どう見ても男である。

 で、恐ろしいのは、彼女がここに来たのは「全くの偶然だった」ことである。サーカスを辞めた後、看護婦としてやってきた屋敷に、生き別れの母がいたのだ。

 貧しい生い立ちの自分とは違い、仕事もせず贅沢な暮らしをエンジョイしている伊志田家の人々に怒りを覚えた彼女だが、病弱な鞠子についてはその幸せを願っていたらしい。ただ、難病を抱え、常に死にたいと言っている彼女はいっそ殺した方がいいのではないかと考えるようになったのだ。

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 全てを告白した早苗さんは、サーカスのスターだったこともあるとうっとりした目付きになり、当時の様子がイメージ的に挿入される。ここはなかなか綺麗ですね。

 現実の早苗さんと、サーカスで演技をしている早苗さんが一体化して行く。

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 彼女だけに聞こえる華麗な音楽を背に、軽やかに空を飛び、時計塔の上まで上がっていく。

 早苗「明智さん、あたしは決めていたの。死ぬ時は華やかに、光り輝いて死のうって……昔サーカスで、よく空中を飛んだわ……はははは、悪魔のような女にふさわしいダイビングをするわ。音楽!」

 その言葉で、途切れていたBGMが再び流れ出す。この辺の演出は冴え渡っている。江波さんの素晴らしい演技もあるけど、このラストは、シリーズでももっとも印象深い。

 時計塔の頂上の窓から、目に見えない観客ににこやかに手を振っていた早苗さん、不意に厳しい表情になると、明智や警部の制止の声も聞かず、

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 そのまま飛び降りしてしまう。

 ここはスタントが実際に飛んでいるので、かなりの迫力である。

 オーケストラの盛り上がりにあわせ、早苗さんの白い姿が地面に叩きつけられる。

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 音楽が途切れ、人々の見守る中、早苗さんが絶命する……。

 で、

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 明智の「そこにはサーカスの派手な音楽も観客の拍手もなかった。呪いに満ちた哀れな女の死であった」と言うモノローグと共にエンドクレジットが始まるのだ。このセンスには脱帽である。

 この胸に迫る余韻は他ではなかなか味わえないものだ。

 監督&脚本の井上梅次氏に敬礼!

 なお、今回も正味70分と、後期作品と比較するとだいぶ短い。確かにやや駆け足の気味はあるが、元々それほど複雑な筋ではないので、前回の「緑衣の鬼」ほどバタバタした感じはしない。

 ところで、原作の犯人は別の人で、その動機もやや異なるのだが、これがまたとんでもない動機で……簡単に言うと、「魔術師」のパターンですね。ただ、犯人がその経緯をたった2ページで説明しているのが凄いところ。乱歩の力技が堪能できます。

 あ、でも、犯人の告白の中で、(自分を悪の道に引き入れた)「悪魔のような女中」が登場しているのだが、ドラマの早苗は、ひょっとしてそこから着想を得て作られたキャラクターだったのかもしれない。

 終わりです。
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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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