劇場版「超電子バイオマン」は、東映まんがまつりの一本として1984年7月14日に公開された劇場オリジナル作品である。
冒頭、富士山の麓の原野や谷川をジューノイドたちに追われて必死に逃げ回っている小太りの少年の姿が映し出される。
同じ頃、富士山の近くの湖のほとりでは、史朗たち5人が釣りやバーベキューなど、久しぶりの休暇を楽しんでいた。彼らの寝起きしているバイオベースは元々富士山の麓にあるという設定なので、彼らがそんな場所にいたとしても決して不自然ではない。

ひかる「あっははっ」
湖面を水上バイクで疾走する竜太に、おにぎりを両手に持って声援を送るひかるが可愛いのである!

モンスター「すばしやこいやつめ、いくら山育ちとはいえ、もう逃がさんぞ!」
一方、さっきの少年、とうとう渓谷にかかる吊り橋の下の岩場で、ジューノイドやメカクローンの集団に取り囲まれ、今にも捕まりそうになっていた。

子供の見た目からの、上から覗き込んでケタケタ笑うジューノイド5獣士の恐ろしげな顔、顔、顔。
あまりの恐怖に子供が失神してしまったのもむべなるかな。
だが、ちょうどそこへ子供の悲鳴を聞きつけて急行した史朗たちの姿が、吊り橋の上に現れる。
5人は直ちに変身して、渓谷のあちこちを舞台に、ジューノイドたちと激しいバトルを繰り広げる。
ジューノイドを撃退した後、その少年ケイタから事情を聞く史朗たち。
ケイタは、今は東京に行ってしまった、地元の分教場で3年生まで一緒だったヒサオと言う友人と、とあるホテルの公園で3年後にまた会って、ケイタの家に伝わる宝の地図をたよりに、小学校最後の夏休みの冒険をしようと約束したのだという。その地図は、ヒサオが転校する時に二つに分けて、それぞれが保有しているらしい。
と、植え込みの下に、ヒサオのものらしいカメラが落ちているのをジュンが発見する。

ケイタ「やっぱりあいつも来てたんだ」
史朗「もしや?」
史朗たちは、待ち合わせ場所にいたヒサオも、ギアに連れ去られたのではないかと直感する。
果たして、ヒサオは、メイスンとファラに捕まって、セメント工場のプレハブ小屋の地下の鉄の檻にぶち込まれ、地図の半分を奪われていた。
地図を広げてにんまりするメイスンとファラ。
そこへバイオマンに撃退されたモンスターたちがどやどややってきて、

モンスター「ああ、すまねえ、ドジふんじまったぁ」

ファラ「なんだってぇ! ふんっ!」
激怒したファラ、モンスターの横っ面を引っ叩いて、ジュウオウごとぶっ飛ばしてしまう。
ハイ、全国のドMのみなさ~ん、就職するならギアがおすすめですよ~。
一方、史朗たちはケイタから宝の地図を借りて一旦バイオベースに戻り、その検査分析を行う。
竜太「なんでも、不思議なお城があって、凄い黄金像があると言われてるらしい」
だが、ピーボは分析された地図を見るなり、「大変だぁ、何がお城だよう、何が黄金像だよ、この地図はバイオドラゴンを表してるじゃないか!」と、絶叫する。
ピーボ「ほら、バイオドラゴンの艦橋とお城の絵がピッタリと一致するだろう」
ジュン「一体どう言うこと?」
ピーボ「バイオ星が滅んだ時、僕は地球へ向かった。そして500年前の地球に着いたところを、ケイタ君のご先祖様に見られてしまったんだ。バイオドラゴンをお城と思い、僕を黄金像と勘違いしたんだ」

史朗「そうか、ピーボは着陸地点の地下にバイオベースを作った。と言うことは、この地図に従って来れば……」
ひかる「ここが見付かってしまうじゃない!」
史朗「いや、それこそが敵の狙いなんだ。ドクターマンのことだ、地図の本当の意味ぐらい見抜いてる」
史朗は、宝の地図を守り、ヒサオ少年を救出する為、あえてケンタ少年を囮にする作戦を立案する。
無論、それにはケンタ少年の協力が必要であったが、

史朗「ヒサオ君を助ける為には、危険を覚悟しなければならない、大丈夫だな?」
ケンタ「うん、大きくなったらまた会おうって約束したんだもの」
史朗「そうか、良く言ってくれた。俺たちは命に代えても君を守り、必ずヒサオ君を助け出す」
ためらいなく同意してくれたケンタ少年の心意気に、史朗も全力で応えることを誓うのだった。
さて、こちらは南極にあるギアの本拠地ネオグラード。
左右に並ぶメカクローンの敬礼と連呼を受けつつ、メイスンたちを従えて颯爽と職場に向かうドクターマン。

司令室に通じる階段を、両側の手摺を持ってタタタタッと軽やかに上がるところが好き。

ドクターマン「肝心なのはもう半分の方の地図だ。私はずーっとバイオベースを探してきた、富士山麓の中山ケイタの家に伝わる地図は、必ずバイオベースを教えてくれる筈だ。それなのに、お前たちはっ」
出来の悪い生徒たちを叱る白髪の校長先生のようなドクターマン。
そこへ、バイオマンとケイタを発見したとの知らせが入る。

色めき立って、顔を見合わせる幹部たち。
……そうじゃ、ファラキャットを貼りたかっただけなんじゃ。
ドクターマン「今度こそ失敗は許されん。あれを出撃させよ、私の最高傑作を!」
富士山の見える原野を史朗たちとケイタが歩いていると、突然、地面が揺れ出し、広範囲で陥没が起きたかと思うと、

地中から、赤いカニのようなデザインのメカジャイガンが出現し、カニの癖に空を飛んで向かってくるという節操のなさを見せ付ける。
そして、両側から二本ずつ足を生やし、

四つの足で直立し、史朗たちを睥睨する。
ペスターやドドンゴなど、かつてのウルトラシリーズでしばしば見られた巨大怪獣のごとく、二人がかりで動かす巨大ロボットである。

ひかる「凄いわ、新型のメカジャイガンよ!」
驚くひかるに答える形で、メイスンの声が飛んでくる。

メイスン「イカにも、タコにも! 見ろ、最強メカジャイガン、カニカンスだ。お前たち全員踏み潰しても残り半分の地図は頂く!」
史朗「なにぃっ!」
※読者の皆様へ このブログには、ところどころ明らかな嘘が混じっています。お父様、お母様と一緒に探してみましょう。
カニの分際で、真っ直ぐ史朗たちに向かって突進してくるポリシーのないカニカンス。
そこへジューノイド5獣士が現れ、それぞれ得意の方法で攻撃を仕掛けてきて、あっさり地図を奪い取ってしまう。
ケイタ「あっ、地図が」
史朗「これでいいんだ、ケイタ君!」
ひとまずケイタを逃がした後、

ピーボの操縦するバイオドラゴンが、たなびく雲を突っ切って彼らの頭上に飛んでくる。
管理人、戦隊シリーズの巨大ロボットバトルには基本的に興味はないのだが、このバイオロボの出現シーンは素直にカッコイイと思った。
5人はバイオロボに乗り込んで戦うが、ドクターマンが最強と言うだけあって、硬く、動きが素早い上に、パワーも桁外れで、少なくとも同じく最強とうそぶいていたカマキリカンスよりは遥かに優秀であった。
必殺技のスーパーメーザー・コメットカッターも、巨大なハサミで弾き返され、狼狽するバイオマン。
レッド「よし、こうなったら……」
レッド「引き揚げるぞ!」 4人「逃げるんかい!」 管理人、戦隊シリーズの巨大ロボットバトルには基本的に興味はないのだが、このバイオロボの退却シーンは普通にカッコ悪いと思った。

ひかる「これが奪われた地図のコピーだけど、これだけ良く出来ていれば、まさかニセモノとは気付かないでしょうね」
史朗「本物では、バイオドラゴンとピーボを意味してる絵を、ニセモノでは別の黄金像に書き換え、場所もまるで違うところにしてしまった」
真吾「ま、これでなんとか、バイオベースは守れた訳だ」
バイオベースに戻った5人は、精巧に作ったニセの地図のコピーと、本物の地図とを見比べながら、作戦が上手く行ったことを喜んでいた。
そう、わざと敵に発見させて、ニセモノの地図を掴ませるという卑劣な、いや、巧妙な作戦だったのだ。

史朗「後は、敵にこの黄金像を持ち帰らせるんだ。そこに必ずヒサオ君もいる筈だ」
さらに、それは二段構えの作戦で、彼らはわざわざ敵に発見させる為の黄金像まで用意していた。
……しかし、宝の地図が揃った時点で、ヒサオはギアにとってはまったく存在価値がなくなる訳で、地図を奪われると同時にヒサオが処刑されるかもしれないという可能性を、彼らは考慮したのだろうか?
地図が揃ってない段階なら、ヒサオにはまだ(ケイタの地図と交換する)人質としての価値があって、だからこそギアはわざわざヒサオを監禁するなんてことをしてたんだと思うんだけどね。
もっとも、待望の地図を手に入れたメイスンたちは、お城と黄金像探しに夢中になっていて、ヒサオの存在などすっかり忘れているようなので、その心配は杞憂だった。

モンスター「なんでこんな格好しなきゃなんねえんだ」
メイスン「グズグズ言うな!」
ジュウオウ「ただでさえみっともないのに、ねえ、おやびん」
メイスン「バイオベースを見付ける為に、みんな頑張ってるんだぞ!」
悪の幹部らしからぬ言い草で、ぶつぶつ文句を言うモンスターを叱り付けるメイスン。

その頃、史朗たちは、バイオロボを使って、ニセの地図どおりの場所に急ごしらえの城壁を積み上げていた。
そうやって地図の信憑性を高めて、メイスンたちに勘付かれない為である。
この辺は、初期の「ハングマン」で見られた、悪人を騙す為の大掛かりなトリックに通じる楽しさがある。
メイスンたちが接近していると知った史朗は、急いでバイオロボを物陰に引っ込ませる。

メイスン「これが城跡の石垣か……よし、あっちだ」

ドクターマンなら何か違和感を覚えたかも知れないが、所詮は電子頭脳のメイスンたちは、即席の城壁を怪しむことなく素通りしていく。
……どうでもいいが、そんな大きな石垣を大量に、何処から調達したのだろう?
さて、地図で示された洞窟の奥には、真吾、竜太、ひかるがいて、

監視係のジュンからメイスンの接近を知らされると、急いで、うつろになった黄金像の中に竜太を封じ込めるという作業に取り掛かる。
無論、重度の尻フェチである管理人の、鷹のように鋭い目は、蓋を抱えてしゃがんだ時のひかるのプリッとしたお尻を見逃さないのでした。

竜太を入れると、その縁を、銃の形をした溶接機でぴったり封じてしまう。
……ひょっとして、これ、ギアを騙すのだと偽って、その実、竜太を窒息死させるのがほんとの目的なんじゃないかと思えてきた。
実際、一歩間違えれば、そのままギアに嬲り殺しにされていたかもしれない、危険な賭けだったと言えるだろう。
メイスンたち、史朗たちの思惑通り、その場所までやってきて、竜太入りの黄金像を発見する。
冷静に考えて、500年もの間、洞窟の中にそんなもんが放置されている訳がないのだが、電子頭脳の悲しさで、メイスンは自分たちが騙されているとは露ほども疑わなかったが、それにしても、その場所はどう見ても、バイオベースがあるようには見えなかった。
メイスン「ここがほんとにバイオベースか」
モンスター「間違ったんじゃねえか」
メイスン「ドクターマン様にご報告だ」
メイスンたちからの報告を受けたドクターマンは、当然、納得の行かない顔になる。

ドクターマン「ばんな、そかな!」
真横から見ると、ドクターマンが叫ぶたびに息で前髪が舞い上がるのがはっきり見えて、かなりのツボである。
ドクターマン「私の考えでは黄金像はピーボのこと、あそこはバイオベースである筈なのに……」

ドクターマン「この私でも間違うことがあるのか、いや、私に間違いなどあろう筈がない……」
ファラ(……さっきからひとりで何をブツブツ言うとるんだ、このおっさんは?) さすが(自称)宇宙一頭の良いドクターマンである、自分がバイオマンにたばかられたことを悟る。
そして今度は、彼らの計略を逆に利用して、バイオマンに必殺の罠を仕掛けようとする。
この辺の攻防は、戦隊シリーズとしてはかなり高度な頭脳戦であり、見応え十分である。
具体的には、ギアにとっては何の価値もない黄金像を、わざわざモンスターたちに運ばせ、例の、セメント工場の小屋の地下室、すなわちヒサオの監禁されている檻のそばに放置させる。
竜太は、すぐに黄金像から出て、ヒサオ少年を助け出すが、

その動きは全てドクターマンによってモニターされており、工場の敷地内で、ギアの大軍団に待ち伏せされ、包囲されてしまう。
ここで、本格的なバトルシーンとなるのだが、そのひとつひとつを追っていたのではきりがないので、管理人の気になったところだけピックアップしておく。

まずはひかるの、豪快な飛び込み前転。
キュロットスカートの奥から覗く尻肉がたまりませんなぁ!
続いて、

ファラキャットに蹴られて派手に尻餅をつくひかる。
キュロットスカートの奥から覗く下着がたまりませんなぁ!
パン チラ業界(そんな業界ねえよ)では、蛇蝎のごとく忌み嫌われているキュロットスカートだが、ひかるのアクションを見ていると、まだまだ捨てたもんじゃないと思えるのである。
そして、かなりの高さの砂山の上から転がり落ちるジュン。
田中澄子さん、いつも以上に激しいアクションに挑んでおられるが、この撮影中、どのシーンかは不明だが、脳震盪を起こしたそうな。
……じゃあ、貼ってやれよ。
続いて、劇場版だけに登場する、ニャアニャアうるさいキャット軍団と言うのがいて、彼らはファラキャットの劣化コピー版のような戦士であるが、

そのアクションの中には、結構美味しいショットが散見される。
ただ、JACの人がやってるんだろうが、アクションは良いけど、顔やスタイルがねえ……。
それに、一応ハイレグレオタードだけど、きっちりタイツのようなものを履いていて生足も露出させていないのがますますマイナス材料。
それこそ、菊容子さんクラスの女優さんだったら、俄然張り切ってキャプしまくるところだが。
以上、気付いたら女性の下半身しか貼ってなかった、自分の欲望に正直な管理人でした。
とにかく、色々あって、史朗がヒサオの体を抱いて川へダイブして、何とか救出に成功する。
だが、メイスンたちはヒサオを奪われても、むしろ嬉しそうに笑っていた。罠については、あらかじめドクターマンから説明を受けていたのだろう。
何も知らない史朗たちは、例の湖のほとりで待っていたケイタのもとへヒサオを送り届け、感動の再会を演出する。

ヒサオ「ごめんよ、君に貰った地図、取られてしまった」
ケイタ「いいんだよ、君さえ無事なら」
ヒサオ「君の地図は?」
ケイタ「あるよ」
ヒサオ「じゃあ宝探しをやろう」
ケイタ「ええっ?」

竜太「ええっ?」
命からがらギアから逃げてきたばかりだというのに、そんなことを言い出すヒサオに、ケイタのみならず、史朗たちも怪訝な顔になる。
ヒサオ「僕は地図を取られたけど、しっかり覚えているんだ、君の地図と合わせればだいじょぶだよ」

史朗(あんな怖い目に遭ったと言うのに……)
考え込んでいた史朗だったが、乗り気になったケイタに許可を求められると、笑顔で快諾する。
真吾、驚いて史朗をみんなから離れたところに引っ張っていく。

真吾「本気か、郷?」
史朗「ずっと考えていたことなんだけど、あの子たちが黄金像探しを続けたいと言った時、俺たちはやめさせることは出来ないんだ。なんと言ってやめさせるんだ?」
真吾「……」
史朗「あの子たちは、大きくなったことを何かの形で示したいんだ。なぁ、素敵な夏休みの冒険をさせてやろうじゃないか」
真吾「じゃあバイオベース(の所在地)がバレてもか?」
史朗「ああ!」
白い歯を見せて言い切る史朗。
しかし、バイオベースはいわばギアに対する人類最後の砦である。
それが危険に晒されることより、その辺に転がっていたガキ二人の思い出作りを優先させるというのは、金八的にはOKでも、戦隊ヒーローのリーダーとしては明らかに失格である。
もっとも、彼らの救い出したヒサオは、小型のメカクローンだったことがすぐ判明する。

そう、ドクターマンは、あらかじめニセモノと入れ替えておき、わざと竜太に救出させ、残りの地図を奪い取らせようと考えたのだ。
任務に失敗したメカクローンは、その場で自爆して果てる。

ドクターマン「やはり地図が表していたのはバイオベース! はっははははっ、はっはははははっ……」
だが、メカクローンを通じて彼らの会話を聞き取ったドクターマンは、やはり、地図に書いてあるお城がバイオベースのことを指しているのだと言う確証を得て、高笑いを響かせていた。
メイスン「バイオマンの裏の裏をお掻きになるとは、さすがはドクターマン様」
その後、色々あって、富士山麓で待つメイスンたちの前にバイオマンが現れ、遂に本物のヒサオ少年を助け出す。

レッド「ヒサオ君、大丈夫か?」
ヒサオ「うん」
しかし、ここはドクターマンらしからぬ詰めの甘さで、バイオマンでさえ見ただけでは分からないのだから、ここもヒサオに化けたメカクローンを出しておけば、(この後の戦いで敗れたとしても)そのメカクローンを通じてバイオベースのありかを首尾よくゲット出来ていたことだろう。
レッド「メイスン、ファラ、モンスター、堂々と戦ったらどうだ?」

メイスン「望むところだ!」
……そうじゃ、ファラキャットの画像が貼りたかっただけなんじゃ。

それにしても、今回のギアの面子は実に豪華で、ビッグスリー、ジューノイド5獣士、ファラキャット、キャット軍団、そして無数のメカクローンたちと、画面に入りきらないほどの大所帯に膨れ上がっている。
ここで漸く、キャット軍団がひとりひとり名前を名乗り、その姿がはっきり映し出され、

4人「キャット軍団!」
4人揃ってネコネコしたポーズを取る。
ちなみに、それぞれ「キャットワン」「キャットツー」「キャットスリー」と言うらしい。
その中ではキャットワンがちょっと綺麗と思える顔立ちだが、わざわざ貼るほどでもない。
今回はさらに、ジューノイドもひとりひとり名乗りを上げ、

5人「ジューノイド……」

5人「5獣士!」

5人「フォア・ザ・マン!」
5人揃って、まるっきりヒーローのような演出でポージング。
続いて本家バイオマンの名乗り~ポージングから、やっと戦いに移行する。
ここでの戦いも実に気合が入っているのだが、ひかるが変身済みなのでチラの可能性もないので、特にどうでもいいのだった。
ちなみにキャット軍団、イエローフォーの矢で撃たれ、三人ともあっさり死亡。合掌。
唯一の見所は、

5人「バイオエレクトロン・ペンタビーム!」

5人「シェエエーッ!」
地面を走る5色の爆発を受けて吹っ飛ぶジューノイドが、みんな何故か「シェー」のポーズを取っていることぐらいだろうか。
それにしても、何故「シェー」?
その後、バイオロボと強敵カニカンスとのバトルとなるが、特にどうということもなく、カニカンスを倒して一件落着となる。

事件解決後、二人は改めて宝探しの冒険を行い、ほんとにバイオベースにまで辿り着いてしまう。
ひかる「ようこそバイオベースへ」
ケイタ「郷さん、じゃ、郷さんたちがバイオマンだったの?」
史朗「ああ、そうだよ」
無論、ケイタとヒサオは、その場所を誰にも教えないと約束し、史朗と指切りをするのだった。
しかし、この後も引き続き、ドクターマンが執念深くこの少年たちと地図を付け狙っていたとしたら、実に危ないことになっていたのではないだろうか。ドクターマンにとって、子供たちからバイオベースの秘密を聞き出すのは、極めて容易いことだった筈だからである。
まぁ、「悪の組織」と言うのは、基本的に同じ作戦は二度とやらないという、まるでコント55号のようなドグマのもとに活動しているものなので、実際は、ケイタたちがギアに狙われることは二度となかったのだが。

ラスト、最高の思い出を胸に帰っていく少年たちに、笑顔で手を振る史朗たち。
ナレ「少年たちはこの夏休みの冒険を一生忘れないだろう。(中略)宇宙で一番美しい星を守る戦士たちがいることを知った、心の底に刻み込まれたその名は、超電子バイオマン!」
ラストカットで、彼らが劇場のちびっ子たちにも手を振っているのは、言うまでもない。
以上、練り込まれたストーリーと、盛り沢山のアクションの連続で魅せる、戦隊シリーズの劇場版としては最高の完成度を誇る力作であった。
ついでに、二人の子役が結構芝居が上手いんだよね。
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