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「悪魔のような美女」~江戸川乱歩の「黒蜥蜴」 その3



 「悪魔のような美女」の続きです。

 
 その後、岩瀬氏のもとへ、活字で印刷された黒蜥蜴からの手紙が届く。

 早苗の身柄と、「エジプトの星」を交換しようと言う申し出だった。

 原作では、待ち合わせ場所は通天閣の展望台であったが、ドラマでは羽衣競艇場となっている。

 明智は、宝石を渡しても早苗が帰ってくる保証はないと言うが、父親として娘を見殺しにすることは出来ないと岩瀬氏はそれも覚悟の上で取引に応じることにする。

 原作では前記したように誘拐されたのは早苗さんではなく、瓜二つの替え玉なので、明智は「ほっとけば?」と、ひどいことを言ってます。

 
 岩瀬氏が、競艇場の、誰もいないがらんとした観客席の前にひとりで立っていると、緑川夫人こと黒蜥蜴が、こちらもひとりで悠然と姿を見せる。

 
 競艇場の外では、軽トラが停まっていて、そばにはそれを運転してきた雨宮が、落ち着かない様子で取引が終わるのを待っていた。

 黒蜥蜴と比べると肝の小さい雨宮は、どこからともなく中年の浮浪者が現れて自分の目の前に座るのを見て、てっきり明智か刑事の変装だと思い、近寄って乱暴にその髪を掴むが、それは紛れもないただの浮浪者だった。

 黒蜥蜴、岩瀬氏から「エジプトの星」を受け取ると、雨宮の軽トラに乗ってその場を離れる。

 
 軽トラは、かなり長い距離を走って港へ出る。

 港では、黒蜥蜴の部下たちが、志摩丸と言う小さな船で首領の帰りを待ち侘びていた。

 ちなみに軽トラには麻袋に入った食料なども積まれており、部下たちが急いでそれを船へ運び込む。

 黒蜥蜴は荷物の積み込みが終わると、直ちに出港を命じる。

 しばらく後、舳先に立つ黒蜥蜴が、しきりに松吉の名を呼んでいる。

 船長「どうなさいました?」
 黒蜥蜴「松吉にコーヒーを頼んでもう30分になります」
 船長「本当にあの男は役に立ちませんな」

 そこへようやく、顔が醜く焼け爛れた松吉がやってくる。

 
 松吉「お呼びでございますか」
 船長「コーヒーを頼まれたんだろ?」
 松吉「コーヒー?」
 黒蜥蜴「さっき頼んだのにもう忘れたんですか?」

 ちなみに船長を演じているのは、大前均さんである。

 
 松吉「ああ、これはこれは、すっかり忘れておりました」
 黒蜥蜴「仕方のない。私の部屋にもっていらっしゃい」

 だが、その松吉は、麻袋の中に入って船に潜り込んだ明智が、特殊メイクで松吉に成りすましている偽者なのだった。つまり、コーヒーを頼まれたのを忘れていたのではなく、最初から知らなかったのだ。

 黒蜥蜴は、ジャガイモを入れていた麻袋がカラになっていると部下から知らされると、すぐに明智がその中に入って潜入したのだと見抜き、船内を捜索させる。

 しかし、明智は松吉の姿で彼らの目の前にいるのだから、いくら探したところで見付かる筈がない。

 
 夜、黒蜥蜴は、自分の部屋にあるソファ(早苗を誘拐する時に利用したもの)がモゴモゴ動いているのを見て、明智がその中に隠れているのだと早とちりする。

 部下たちを下がらせると、世にも嬉しそうな笑みを浮かべ、ソファに向かって話しかける。

 
 黒蜥蜴「そんなことだろうと思っていたわ。名探偵の誇りにかけても明智小五郎が手を引くわけがありませんものね」
 明智「ふっふっふっふっ、とうとう見付かってしまったね」
 黒蜥蜴「あなたのサイズでは窮屈でしょ」
 明智「いや、なかなか居心地がいいよ」
 黒蜥蜴「ふふ、負け惜しみを言ってないで、早く出てらっしゃい」
 明智「まだ負けたとは限らんよ」
 黒蜥蜴「そうかしら? 早苗さんもエジプトの星もあなたももう私のものなのよ。生かそうと殺そうと私の思いのままよ」
 
 ソファの布地ごしに明智との会話を楽しんだあと、その上に柔らかく腰を下ろす黒蜥蜴。

 黒蜥蜴「まさか明智さん、私たちの賭けを忘れていないでしょうね。あなたが潔く探偵を辞めたら、私の島に一緒に連れてって差し上げます」
 明智「断る。明智小五郎を見損なわないでくれ、君のような邪悪な心の持ち主とは言葉を交わすのも汚らわしいくらいだ」
 黒蜥蜴「……」

 明智のやや唐突な侮蔑の言葉に、カッと頭に血が昇る黒蜥蜴。何とか自分を抑えようとするが、結局怒りに任せて雨宮たちを呼びつけ、ソファをロープで縛って海へ投げ捨ててしまえと命じる。

 
 明智が入っている(と思い込んでいる)ソファを海へ放り投げ、嬉しそうに笑う悪人たち。

 だが、実は、その中には明智ではなく、本物の松吉が押し込められていたのだ。

 ソファの中の人間と話していたと思い込んでいた黒蜥蜴だが、明智は、同じ部屋の衣装戸棚の中に隠れていて、あたかもソファの中にいるかのように言葉を発していたのだ。

 
 宿敵・明智を葬り去ったというのに、ひとり船上に残った黒蜥蜴は悲しそうな表情を浮かべていた。

 
 その気持ちを察して、そっとハンカチを差し出した松吉こそ、死んだ筈の明智なのだから面白い。

 黒蜥蜴はハンカチをひったくるように掴むと、自室に戻り、鏡に映る自分の顔を見て、そっと涙を拭う。

 原作では、同じ船に早苗もいて、彼女と一緒に明智が死んだことを抱き合って嘆き悲しんだりする。

 さて翌日、黒蜥蜴一味は、表面的には何事もなく、岩だらけの小さな島(海岸?)に上陸する。

 岩場の奥にぽっかり開いた洞窟の中に、黒蜥蜴のアジトがあるのだ。

 かわいそうに、早苗さんはあれからずーっと木枠に吊り下げられていた。

 トイレとか、どうしてるんでしょう?

 
 黒蜥蜴「やっとエジプトの星を手に入れたわ。素晴らしい……この妖しい光があなたの額に宿るのね」

 考えたら、岩瀬氏から奪ったダイヤを、その娘の剥製の額に埋め込もうと言うのだから、黒蜥蜴のやることはえげつない。

 黒蜥蜴は、明智の死を告げて早苗を驚かせると、

 黒蜥蜴「雨宮、早苗さんにお嫁入りの支度をして差し上げなさい」
 雨宮「はい、おい、松吉」
 松吉「は、はい、なにをいたしますんで?」
 雨宮「何をとぼけたこと言ってんだ、この早苗を薬品の水槽に漬けるんだよ」
 
 いつも以上におどおどして、頓珍漢なことばかり言う松吉。まるで初めてこの場所へ来たような態度であったが、ドラマの都合上、黒蜥蜴も雨宮も、全然気にしない。

 

 
 パンツ一丁の恥ずかしい格好の早苗、むくつけき海の男たちに取り囲まれ、運ばれていくと言う屈辱的な目に遭う。

 しかも、それが深窓の令嬢であることを思えば、実にサディスティック、かつエロティックなシーンである。

 この辺は、原作の妖しさを上回っていると言って良いだろう。

 
 黒蜥蜴は、早苗が運ばれるのを見届けると、自分の部屋に行く。

 欲しいものは全て手に入れた筈の黒蜥蜴だったが、相変わらずその表情は冴えない。

 宝石箱の中の「エジプトの星」を見ても、その輝きが何か虚しいものに思えてしまう。

 
 お酒を飲みながら、水滴で机の上にこんな文字を書く乙女チックな黒蜥蜴。

 グラスを持ったまま鏡台の前に立ち、

 
 黒蜥蜴「今頃は青い海の底でひとりで眠ってるでしょうねえ……」

 
 その鏡面に、深い海の底で眠る明智の死に顔が浮かび上がる。

 黒蜥蜴の口から出るのは溜息ばかりであった。

 
 ふと、気付くと、部屋の入り口から松吉がこちらを見ていた。

 黒蜥蜴「松吉、そこで何をしていますか」
 松吉「はい、私はいつもあなたのおそばに仕えております」
 黒蜥蜴「黙って私の部屋に入ることは許しません! お下がりなさい」
 松吉「は、はい、どうもすみませぇん……」

 黒蜥蜴にピシッと言われて松吉がよろよろと立ち去ろうとすると、黒蜥蜴は急に気が変わったように呼び止める。

 黒蜥蜴「松吉、お待ちなさい」
 松吉「はい?」
 黒蜥蜴「お前は体が不自由なのに良く私に仕えてくれますね。ごめんね、いつも叱ってばかりいて」
 松吉「いいえ……役に立たない私が悪いのでございます」
 黒蜥蜴「私のことをひどい女だと思ってるでしょう?」
 松吉「とんでもございません。素晴らしいお方でございます」
 黒蜥蜴「お前がそう言ってくれるのは嬉しいけれど、でも、私は冷たい女なのよ。明智まで殺してしまうんですもの」
 松吉「明智を海に葬ったことでございますか?」
 黒蜥蜴「ああ、せめて童貞を奪ってからにするんだった……」
 明智「えっ、なんで知ってるのぉっ!?」
 黒蜥蜴「えっ?」
 松吉「えっ?」

 じゃなくて、

 黒蜥蜴「私はあの人との戦いには勝ったわ、でも心の争いは負けてしまった……」
 松吉「どうしてでございます?」
 黒蜥蜴「お前は知ってるでしょ? あの人を海に沈めた時の私の涙を? お前はハンケチをくれたわねえ。女の心を見透かされたようで私、怒ったけれど、でもねえ、松吉、私、あの男が……好きだった。冷たい私の心の中に燃えたたった一つの恋、そんな人まで殺してしまうなんて……嫌な私!」

 松吉を相手に、普段とはまるで別人のような優しい物腰で、自分のありのままの気持ちを打ち明ける黒蜥蜴。最後は、自分のしてしまった取り返しのつかないことを悔やんで、グラスを壁に叩きつけて壊す。

 しかし、これは原作も同じなのだが、黒蜥蜴が小娘のようにカッとなって、明智の顔も確かめずにソファごと海に投げ捨てると言うのは、およそ彼女らしくない軽はずみな行動で、解せない。

 それこそ、アジトへ連れ帰って剥製にするとか、殺すにしてももっと芸術的な、彼女好みの方法があったと思うのだが。

 黒蜥蜴「ああ、何もかも嫌になってしまった。はぁーっ、あの子は?」
 松吉「雨宮が水槽に漬ける準備をしております」
 黒蜥蜴「かわいそうに……」

 黒蜥蜴はそうつぶやいて、急いで水槽のある部屋へ向かう。

 急に仏心が出て、早苗を殺すのを中止させるつもりだったのだろうか?

 だが、
 
 
 彼女が水槽を見ると、そこに沈んでいたのは早苗ではなく、雨宮ではないか。

 無論、松吉(明智)の仕業だろうが、いくらなんでも殺すのはまずいのでは?

 まぁ、早苗を助け出した際、雨宮と格闘になって、ついそんなことになってしまったのだろう。

 
 黒蜥蜴、何か容易ならぬ事態が発生していることを察知し、巨乳を揺らしながら大広間に上がり、大声で部下の名を呼ぶが、誰の返事も聞こえない。

 
 黒蜥蜴「……」

 と、大広間のあちこちに置かれている黒蜥蜴自慢の人間の剥製に、いつの間にか衣装が着せられていることに気付き、驚きのあまり言葉を失う。

 
 おまけに、明らかにポーズが変わっている。

 黒蜥蜴「これは一体どう言うことなの、誰の仕業なの?」

 そこへ、唯一残った部下、松吉がやってくる。

 
 松吉「黒蜥蜴様、何処を探しても誰もおりませんが」
 黒蜥蜴「誰もいないの……?」

 茫然と周囲を見回していた黒蜥蜴、やがてようやく腑に落ちたような顔になる。

 黒蜥蜴「分かった、これは明智の仕業だわ、私の人形を摩り替えたことも、私の部下を捕まえたことも……ふっ、はっははははっ……あっはっはっはっ……勝負はついたわ。私の負けね」

 そしてあっさり自分の負けを認め、むしろ清々した様子で、

 黒蜥蜴「明智さん、何処にいるの? 出ていらっしゃい明智さん!」

 何処かに潜んでいるであろう明智に向かって呼びかけるが、何の反応もない。

 黒蜥蜴「……松吉、お前どうして逃げないの?」

 やがて、その注意が、初めて松吉に向けられる。

 
 黒蜥蜴「何もかもお前の仕業ね、松吉、いいえ、明智小五郎さん!」

 ここで、チャーラーラーラーと言ういつものBGMが流れ出し、明智がその正体を見せる時が近付いたことを知らせる。

 それにしても、この人間の腕の形をした蝋燭立て、センスありすぎ。

 
 松吉、急に背筋を伸ばして姿勢を正すと、

 明智「お分かりになりましたか?」

 
 ゆっくりと、眼帯、カツラ、付け髭、顔に貼り付けたニセの皮膚を外していき、その素顔をさらけ出す。

 
 黒蜥蜴「……」

 芯から嬉しそうに、その端正な顔を見詰める黒蜥蜴。

 そして、ドラムロールが最高潮に達するのに合わせて、

 

 

 

 
 明智さんがそこに命を賭けている早着替えを見事に成功させる。

 
 明智「緑川夫人、今度こそあなたの負けだ」
 黒蜥蜴「さすがは明智さん、お見事よ」
 明智「いや、あなたの美術館もなかなか見事なものだ」
 黒蜥蜴「私の負けとお思いでしょうが、そうはいきませんわよ」

 黒蜥蜴、小型のピストルを取り出して、真っ直ぐ明智に向ける。

 明智「ははは、無駄な抵抗はやめたまえ、はっはっはっはっ……」
 黒蜥蜴「笑うのはよして」
 明智「あっはっはっはっはっはっ……!」
 黒蜥蜴「私は笑われるのが一番嫌いです」
 明智「ふっふぁっはっはっはっはっ……」
 黒蜥蜴「笑わないで、でないと撃ちますよ!」
 明智「あーっはははははははっ!」

 明智としては、黒蜥蜴に引き金を引いて貰いたくて、おかしくもないのに無理矢理笑っているのだが、黒蜥蜴がそれを察してずーっと待ってたら、結構なイヤガセラになっていたかもしれない。

 あるいは、そのピストルじゃなくて、隠し持ってたバズーカ砲で撃つとかね。

 遂に黒蜥蜴も引き金を引くが、案の定、弾は出ない。

 
 明智「弾は船の中で抜いておいた、黒蜥蜴」

 そう、原作ではお馴染みだが、美女シリーズでは滅多に見られない、明智の得意技であった。

 黒蜥蜴「でも、その後で入れといたのよ、バン!」
 明智「あれ?」

 などと言うことには決してならないようになっているのだ。

 
 と、不意に、剥製たちが一斉に笑い出す。

 そう、いつの間にか、剥製が波越たち生きた人間に入れ替わっていたのだ。

 波越はボクサー。

 

 
 文代は、パッキンのお姫様に化けていたが、はっきり言おう、似合ってねえ!

 
 ローマ風のローブを脱いだ小林少年は、いかにもゲイ雑誌の表紙っぽい感じになる。

 
 ついでに、明智に救出された早苗もそのひとつに扮していた。

 
 波越の部下の刑事たちも駆けつけ、さすがの黒蜥蜴もどうすることも出来ない。

 波越「黒蜥蜴、今度こそ年貢の納め時らしいな」
 黒蜥蜴「あなたは私の最後の誇りまで傷つけるのね?」
 明智「……」

 黒蜥蜴、波越など眼中になく、あくまで明智に語りかける。

 そして素早く身を翻し、隠しスイッチを入れて天井から鉄格子を下ろし、悠々と逃げて行く。

 もっとも、秘密の逃げ道などが用意されている訳ではなく、単なる時間稼ぎにしか過ぎなかった。

 
 通路の壁が秘密の入り口になっているさっきの部屋に隠れる。

 追いかけてきた波越は、何も気付かずに走り抜けていく。

 
 その場所を知っているのは最後尾の明智だけだった。

 明智「黒蜥蜴、明智だ、ここを開けたまえ!」

 
 既に観念した黒蜥蜴、指輪に仕込んでいた白い毒薬を飲んでから、ボタンを押して秘密の入り口を開けてやる。

 しばし万感の思いを込めて見詰め合う二人。

 黒蜥蜴「明智さんはどうやって海の底から?」
 明智「海に放り込まれたのは本物の松吉だ」
 黒蜥蜴「でも、確かに部屋の中からあなたの声が」
 明智「そう、僕は確かにあの部屋にいた。戸棚の中だよ」
 黒蜥蜴「そほぉ、そおだったの……」

 
 黒蜥蜴「最後はあなたの勝ちね……」

 何とか立ち上がったが、どさりとその場に倒れ込む黒蜥蜴。

 ダイヤをちりばめたティアラが床に落ちる。

 明智「どうした、君? 君は毒を飲んだな?」 
 黒蜥蜴「ああ、私、明智さんに抱かれていますのね。明智さん、あなたが松吉だとわかったとき、私、とても悔しかった」
 明智「この勝負、最後まで騙しあいだったからね」
 黒蜥蜴「いいえ、騙されていたことより、松吉だと思った私が、自分の心を打ち明けてしまったこと、あれで黒蜥蜴の誇りは消えてしまった……でも、それでいいのかもしれないわね。死ぬ時は普通の女になって死ねるのだもの……はっ、はっ……」
 明智「しっかり、しっかりするんだ!」

 
 黒蜥蜴「暗い、暗い、どんどん暗くなっていく……唇を、あなたの唇を、お願い、息のあるうちに早く……」

 死ぬ間際に、明智にキスをせがむ黒蜥蜴。

 いくら稀代の悪女とはいえ、死に際の願いをむげにすることはできない明智さん、それに応じてやる。

 ただし、

 
 唇ではなく、額に……。

 ま、原作どおりといえばどおりなのだが、ここはやっぱり、勇気を出して唇に行って欲しかった。

 
 しかし、明智が唇を離したときには既に黒蜥蜴は冷たくなっていた。

 明智「君……!」

 
 優しく、手のひらで目を閉じさせてやる明智さん。

 
 黒蜥蜴の名前の由来だった、白い腕に蠢くトカゲの刺青を映しつつ、EDとなる。

 ようやく波越たちが居場所に気付いて隠し扉をガンガン叩くが、明智は無視し、

 
 カーテンを開いて、オレンジ色の光で部屋を満たす。

 
 まるで、美しい夕陽を見せようとでもするように、物言わぬ黒蜥蜴の体を抱いて、窓際に立ち続ける明智であった。

 以上、原作をかなり忠実に映像化した、美女シリーズ中でも屈指の出来栄えだった。

 不満を言えば、全体的にビンボー臭いこと。

 特に黒蜥蜴のアジトはもう少し色んな美術品を並べてゴージャスな感じにして欲しかったところだ。

 まぁ、映画ならともかく、テレビドラマの予算で、そこまで求めるのは酷と言うものだろう。
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コメント

レビューありがとうございました

稀代の悪女が最期に普通の女になるのが実に良いですよね。
それにしても、映画・ドラマ・舞台が多い作品ですね。
やはり、女優の魅力を引き出す役だからでしょうか?

Re: レビューありがとうございました

コメントありがとうございました。

自分は恥ずかしながら舞台とかは見たことないですが、2015年に放送されたテレビドラマがクソだったことだけは良く覚えてます。

2015年版テレビドラマ

2015年版テレビドラマは観てませんが、黒蜥蜴が真矢ミキのようですね。
こりゃ、悪女は無理っぽいですねぇ・・・

Re: 2015年版テレビドラマ

自分も実は最初の15分くらいでイヤになったのでちゃんと見てないんですが、真矢ミキがどーこー以前に、舞台が現代になっていて、確か黒蜥蜴がドローンを使って何かを盗むみたいなシーンから始まったので、一気に興醒めしてしまったのです。

美女シリーズ版も「現代」が舞台ですが、内容はかなり忠実でしたからね。

キャストもひどくて、確か渡部篤郎が明智小五郎だったような。

はじめまして

楽天ブログの頃からバイブルのように拝見させていただいてました!
復活されてとても嬉しいです♡悪魔のような…は美女シリーズの中でやはり一番好きな話です。三島版と比べるとセリフが陳腐なところもありますがw
以前載せていらしたランキング形式の美女シリーズも是非観たいです!ベスト.ワースト、面白場面特集が好きでした^_^
やはり小川真由美さんの顔パックが衝撃でしたよね( ̄▽ ̄;)たまに珍場面があるので美女シリーズはクセになりますね。

Re: はじめまして

> 楽天ブログの頃からバイブルのように拝見させていただいてました!

ありがとうございます。涙が出るほど嬉しいお言葉です。今年一年の心の支えにしたいと思います。

>悪魔のような…は美女シリーズの中でやはり一番好きな話です。

面白いですよね。特に前半のホテルでの明智と緑川のやりとりは、めっちゃ好きなシーンです。

> 以前載せていらしたランキング形式の美女シリーズも是非観たいです!ベスト.ワースト、面白場面特集が好きでした^_^

はい、順次再アップしていく予定ですのでお待ちください。

明智の強敵は?

明智を苦しめた犯罪者の中で、手強かったのは
空中での逃亡を許した黄金仮面=ルパン
そして、この黒蜥蜴辺りでしょうか?
複数対決している怪人二十面相は何回も捕まえているしなぁ・・・

これが金田一耕助だとこういうのは思いつきませんね。
基本的に陰惨な事件ばかりなので・・・

Re: 明智の強敵は?

> 明智を苦しめた犯罪者の中で、手強かったのは
> 空中での逃亡を許した黄金仮面=ルパン
> そして、この黒蜥蜴辺りでしょうか?

蜘蛛男にも、逃げられたり明智が守っていた女優を殺されたりしてますから、あまり成績は良くないんです。

あと、ドラマ化されてませんが、人間豹にもかなり苦戦してますね。

> これが金田一耕助だとこういうのは思いつきませんね。
> 基本的に陰惨な事件ばかりなので・・・

ま、あまり敵キャラと戦うと言う感じじゃないですからね。

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zura1980

Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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