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「仮面ライダーBLACK RX」 第27話「大逆襲!影の王子」

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 第27話「大逆襲!影の王子」(1989年5月7日)

 22話に続き、甦った宿敵シャドームーンとの戦いを描いたエピソード。

 
 シャドームーン「RX、今度こそ決着を付けてやる!」

 予告編では珍しく、キャラクターの台詞が入っている。

 
 そして、派手な爆発をバックに空中で激突するRXとシャドームーンの姿。

 「RX」の中で、もっとも管理人が期待させられた予告編である。

 ……これで本編も面白かったらなぁ。

 ま、予告編だけでも熱かったのだから良しとしよう(超ポジティブ)

 アバンで、シャドームーン復活のことが簡単に語られた後、カメラは雪化粧された富士山のふもとにある、柴田牧場なる牧場を映し出す。

 と、不意に、野鳥の群れが枝から一斉に飛び上がり、牧場の馬たちが何かに怯えたようにいななく。

 牧場主の柴田おやじは、「動物たちには私たち人間にはない、危険を感じ取る敏感な能力がある。このあたりの自然に何かが起こりつつあることだけは間違いないな」と、弘と茜と言う子供たちに説明する。

 兄妹は、その原因を究明すべく、霧の渦巻く森の中へ踏み込む。

 そして、辿り着いた洞窟の奥で彼らが見たものは、細長い両腕を持つ、巨大な怪物の影であった。

 弘と茜がすっ飛んで逃げ出したのは言うまでもない。

 
 怪人「うーん、気のせいか」

 その怪物、例によってクライシスの怪魔異生獣マットボットと言うのだが、気配に気付いて洞窟の外まで追って来るが、すぐに引き返してゲドリアンから命じられた仕事を続けようとする。

 だが、そこへガシャンガシャンと足音高く現れたのが、シャドームーンであった。

 
 怪人「だ、誰だ?」
 シャドームーン「我が名はシャドームーン、ジャークの密命を帯びて作戦を遂行中と見た、どんなことを企んでいるのか話して貰おう」

 シャドームーン、右手から緑色の電撃を放ってマットボットの脳にショックを与え、いともたやすく自分の操り人形にしてしまう。

 怪人「喋る、喋ります、ご命令どおり致します、シャドームーン様ぁ」

 その後、東京では局所的な地震が連続的に発生し、光太郎の疑念を掻き立てる。

 光太郎はRXに変身すると、ソーラーレーダーを使って震源地を特定すべく、アクロバッターで西へ向かって走り出す。

 
 ジャーク「どぉいうことだ、ゲドリアン!」
 ゲドリアン「ウェッ、ヒッ!」

 同じ頃、クライス要塞では、例によって例のごとく、ジャーク将軍が不甲斐無い部下たちにありったけの怒声を叩きつけていた。

 ま、だいたい「悪の組織」の首領なんてのは、部下を叱るのが仕事みたいなものだが、このジャーク将軍ほど、毎週のように怒り狂っている人と言うのも珍しいのではないか。

 ジャーク「こんな小規模で散発的な地殻変動を起こせなどと、余は命令しておらんぞ!」

 
 ジャーク「この三箇所の地底にマットボットが高性能エネルギー爆弾をセット、爆破させたらどうなるか? 長い間休火山だったあの山は、マグマの噴出を押さえていた足元の岩盤を破壊され、いやでも深い眠りから醒め、大噴火を起こす! クライシスでは現在、50億の民の地球への移送準備が着々と進んでおる。その第一陣の出発も近い、それを迎え入れる都市の建設を急がねばならないのだ」

 スクリーンに模式図を映し出して、今回の作戦の要諦を確認するジャーク将軍。

 つまり、富士山を噴火させて周辺に住む人々を追い出し、その後に、クライシス人の為の都市を建設しようと言う壮大なプランだった。

 ちなみに、問題の山は、どう見ても富士山なのだが、劇中では常に「あの山」とぼかして表現されている。ま、富士山が爆発するかも知れないと言う予言めいた風説が、当時、思い出したように流れていたから、その辺に配慮してのことだろう。

 
 ジャーク「命じられた仕事を放り出し、マットボットは一体何をしておるのだ?」
 ゲドリアン「ウヤッ、ヒャーッ!」

 ジャーク将軍が何度問い質しても、ゲドリアンは恐れおののいて奇声を発するばかり。

 ボスガン「どうやら出来損ないの異生獣だったようだな。我が獣人大隊の精鋭たちとは比べものにならぬ失態だ」

 救い難いほどに仲の悪い四大隊長。ボスガンが、ここぞとばかりにゲドリアンを嘲罵するが、

 ジャーク「黙れ、ボスガン、その精鋭とやらを使い、くだらん抜け駆けをしたのは何処の誰か、余は忘れてはおらんぞ」
 ボスガン「そ、それは……」

 意外としつこいジャーク将軍に25話と26話の失敗を持ち出され、凹まされる。

 管理人、もし自分が悪の幹部になったとしても、クライシスにだけは就職したくない。ゲドンも。

 やっぱり、「悪の組織」のホワイト企業と言われるフーマに限りますな。あと、ジンドグマも良いよね。

 ここで突然ですが、管理人が選ぶ「こんな悪の組織はイヤだ!」ベスト5の発表です。

 ●ゲドン(仮面ライダーアマゾン)……首領の口癖が「とりあえず死刑な」

 ●ワーラー(時空戦士スピルバン)……上司がサディストとヘンタイばかり

 ●クライシス……三度の飯より足の引っ張り合いと責任のなすりあいが好き

 ●ギア(超電子バイオマン)……逆らったら脳改造される

 ●ボルト(超獣戦隊ライブマン)……幹部の成績一覧が壁に張り出される

 読者の皆さんのご意見もお聞かせ下さい。

 
 マリバロン「かくなる上は私の諜報網を使いまして事の真相を……」
 ガテゾーン「俺も協力するぜ」

 なんとかジャーク大明神の怒りを鎮めようと、マリバロンが申し出ると、ガテゾーンがすかさずフォローする。

 考えたら、ガテゾーンって、クライシスの幹部の中では、比較的権謀術数から遠い、さっぱりした気質の持ち主だよね。あくまで、クライシスの中では、だが。

 結局、ジャーク将軍は計画の重大性をかんがみ、四大隊長全員でことに当たれと命令する。

 一方、RXも、アクロバッターを飛ばしてあっという間に震源地付近に到着し、

 
 いかにも、それらしい火口を発見していた。

 RX「間違いない、震源地はここだ」

 RXは迷わずその中に飛び込み、地底で掘削作業をしているマットボットを発見する。

 
 ところが、ほぼ同時に、四大隊長もその場にワープしてくる。

 これには敵も味方もびっくり。

 ボスガン「お、RX!」
 ゲドリアン「ちょうどいいぞ、マットボット、ここでRXを地獄へ送り込め!」

 だが、マットボットはRXではなくゲドリアンたちに襲い掛かってくる。

 ゲドリアン「一体どうしたと言うんだ?」
 怪人「シャドームーン様のご命令により、お前たち、潰す」
 ゲドリアン「シャドームーンだとぉ?」
 怪人「シャドームーン様、強い、クライシス倒して王様になるお方、その時はマットボット、将軍に取り立ててくださる約束、だからお前たち怖くない」

 RXは、逸早く溶岩が迫っていることを察し、ひとりでさっさとジャンプして脱出する。

 ゲドリアンたちはかわるがわるマットボットを痛め付けるが、その際、「約束が違うシャドームーン様、いざとなれば加勢してくれると……」と天に向かって叫んでいるが、最初の様子では、シャドームーンの超能力で洗脳されていたように見えるのに、ここでは、将軍の地位やサポートなど、様々な特典を餌にして懐柔されたように見えるのが、ちょっと引っ掛かる。

 だいたい、怪魔獣人や怪魔妖族ならともかく、知能の低い怪魔異生獣が、「将軍の地位」などというものに吊られてゲドリアンを裏切るとは思えないのだが。

 
 RX「危機一髪、まさに地獄の釜から脱出したってカンジだな!」

 無事、地上へ出てホッとしたのか、つい光太郎の口調になって心情を吐露するRX。

 
 シャドームーン「安心するの早いぞ!」

 と、その背後から忍び寄った影が、その軟弱ぶりにカツを入れるべく、RXの顔を思いっきりぶん殴る。

 言うまでもなく、シャドームーンであった。

 
 シャドームーン「RX、お前の地獄はここから始まるのだ! この俺を陥れようとした奴らは今頃同士討ちの挙句に果てた筈だ。邪魔者は消えたのだ」
 RX「やはり、マットボットを操っていたのはお前だったのか」
 シャドームーン「ゆくぞ、RX、今こそ決着を付けてやる!」
 RX「望むところだ!」

 前回の戦いで既に吹っ切れたのか、さすがに何とかの一つ覚えの「信彦ぉ、お前とは戦いたくないんだぁっ!」連呼はせず、敢然と挑戦を受けて立つ光太郎。

 
 爆炎をバックに、両者が激突したところでCMです。

 当時、テレビの前に座っていた管理人、ドキをムネムネさせながらCMが終わるのを待ったものだが……。

 CM後、カメラは一旦、クライス要塞でゲドリアンから折檻されているマットボットの姿に飛ぶ。

 ジャーク「そのくらいにしておけ、ゲドリアン、今はそれより一刻も早く戦略を進行させ、あの山を噴火させるのだ」
 ボスガン「では、このまま、RXとシャドームーンを捨て置けと?」
 ジャーク「こんなこともあろうかと、既に余は対策を立てておったのだ。RXとシャドームーンをこの戦略の文字通り人柱とする対策をな」

 
 その後、改めてゲドリアンに忠誠を誓ったマットボットが、牧場に現れ、弘と茜の兄妹を連れ去る。

 再び、RXとシャドームーンの戦い。

 

 
 爆発と共にジャンプして、空中で交錯する両雄。

 同時にOPが流れ出し、ここは素直に燃えるシーンとなっている。

 
 怪人「ゲドリアン様のご命令、シャドームーン、そしてRX、お前たち潰す!」

 だが、その最中、彼らの背後に子供たちを人質にしたマットボットが現れる。

 マットボット、そう言うと、子供たちを抱いたまま地の裂け目に自ら飛び込む。

 シャドームーンは構わずRXへの攻撃を続けるが、

 RX「シャドームーン、あの子たちを助けるまで、お前との勝負は預けた!」

 RXは再びアクロバッターを呼び寄せ、地上から、地中を移動するマットボットを追跡する。

 
 シャドームーン「これは俺とRXに対する罠だ、だが、しかし、たとえどんな罠が待っていようとも、RXを倒すのはこの俺だ!」

 RXは結構な距離を走って、いつの間にか地上の三角錐に縛り付けられている兄妹を発見するが、

 
 シャドームーン「RX、覚悟!」

 何故か、マシンも飛行能力も持たないシャドームーンが、先回りしてその前に立ちはだかる。

 うーん、まぁ、シャドームーンなら瞬間移動くらい簡単だろうけど、ちょっと納得行かないシーンだ。

 
 シャドームーン「シャドーセイバー!」

 シャドームーン、ここで両腕から、長短二本の真紅の剣を生成する。

 
 シリーズで初めて登場した武器であり、サタンサーベルほどの魔力はないものの、その切れ味はあなどりがたいものがある。

 なにより、刀身に走る幾何学的な紋様と、柄の部分のキングストーンを模したデザインが秀逸だ。

 RX「待て、シャドームーン、お前との決着は子供たちを助けてから……」
 シャドームーン「むんっ」

 休戦を呼びかけるが、シャドームーンは一切耳を貸さず斬りかかって来る。

 
 だが、次の瞬間、彼らを取り巻く岩山の向こうから巨大な炎の壁が噴き上がり、その中にボスガンたちの勝ち誇った顔が映し出される。

 ボスガン「かかったな、RX、シャドームーン!」
 マリバロン「共に我がクライシスに弓する輩、仲良く地獄の炎に焼かれるが良い!」
 RX&シャドームーン「……」

 この時、「焼かれてるのはお前らの方だろ!!」と言うツッコミが、期せずしてRXとシャドームーンの胸裏に轟いたと言う。

 ジャーク将軍が自信たっぷりにうそぶいていた「対策」とは、この仕掛けのことだったらしい。

 RX「待て、俺はどうなっても良い、だが、子供たちは家に帰してくれ!」
 ボスガン「ほんとか? ほんとに子供たちを帰せば、どうなっても良いんだな?」
 RX「う゛っ……」

 正義のヒーローが良く口にする奇麗事を逆手に取った、ボスガンの鋭いツッコミが炸裂したぁっ!

 と言うのは嘘だが、実際、仮にほんとにボスガンが子供たちを助けていたとしても、RXは絶対「どうなっても良いとは言ったけど、抵抗しないとは言ってない」とか強弁して、普通に戦っていたと思われる。

 四大隊長が高笑いを響かせてから消えた後も、シャドームーンは何事もなかったかのようにRXを攻撃し続ける。

 
 RX「うっ!」

 シャドーセイバーが唸りを上げて振り下ろされ、RXのボディを切り裂く。

 凄い切れ味……と言いたいけど、直前の25話と26話で、既にボスガンが特注の剣でRXはおろか、ロボライダーまで切り刻んでいるから、いまひとつインパクトに欠ける。

 
 RX「シャドームーン、お前には見えないのか、あの子たちの姿が?」
 シャドームーン「……」

 シャドームーン、RXの言葉にちょっと後ろを振り向いて、助けを求めている子供たちを見遣るが、なおも攻撃の手を緩めない。

 
 RX「自分の目的の為なら、目の前で泣き叫ぶ子供たちも見殺しにする、そこまで堕ちてしまったのか、シャドームーン!」

 RX、怒りと嘆きの雄叫びを上げるが、シャドームーン、生まれてこの方、(杏子ちゃんに対して多少気持ちがぐらつくことはあっても)ずーっと悪の道一本でやってきたのだから、「堕ちてしまったのか」と言うRXの非難は不当であろう。

 RX「俺はお前を許さん!」

 RX、てっきりロボライダーかバイオライダーに変身するのかと思ったが、単に気合と共にキングストーンフラッシュを出して相手の目を眩ませただけで、普通に戦いを続行するのはなかなか立派な心掛けであった。

 
 結局、最後は、RXがリボルケインでシャドームーンのパワーの源であり、弱点でもあるシャドーチャージャーを貫いて、勝負あり。

 
 シャドームーン「見事だ、RX、俺の負けだ……」

 それでもなんとか二本の足で立っていたシャドームーンだが、やがて潔く敗北を認めると、右膝を地面に落とす。

 うーん、前回はロボライダーどころかバイオライダーすら翻弄していたのに、今回は素のRXにあっさり倒されちゃうのが、シャドームーン贔屓としてはいささか釈然としない。

 最終決戦も、気付いてみれば大した盛り上がりもないまま終わっちゃったし、大いに不満である。

 まぁ、スタッフとしては、前作からもう何度も両者の戦いは描いてきたので、いい加減飽きちゃった、と言うことなのかも知れない。

 
 RX「シャドームーン、一緒にここを脱出しよう」

 勝負が終わると、RXはすぐ冷静になって信彦に呼びかけるように提案する。

 
 シャドームーン「聞け!」

 それに対し、シャドームーンが膝をついたまま右手を突き出すと、

 
 RX「……!」

 ビクッとして、思わず左足を引いてしまうRXが、殺虫剤で死んだとばかり思っていたゴキブリが、びくんと動いたのを見ておののく若い主婦のように見えてしまい、いささかカッコ悪い。

 ま、シャドームーンが得意技の電撃ビームを出すのではないかと警戒したのだろうが。

 シャドームーン「クライシスはあの山を噴火させるつもりだ」
 RX「なにっ」
 シャドームーン「セットした爆弾が爆発すれば、マットボットが掘った穴によって弱くなっている地盤が崩れ、地下に眠っていたマグマが一気に噴出、このあたりは勿論、街も火の海になる筈だ」

 
 シャドームーン「ゆけ、RX、あの子供たちのことは俺に任せろ、街に送り届けるくらいの力ならまだ残ってる!」

 シャドームーン、RXに負けると同時に、急に「イイ奴」になっちゃうのも、ちょっとがっかりである。

 
 RXの、いや、光太郎の目には、無機質な銀のマスクの裏に、懐かしい信彦の笑顔が透けて見える。

 無論、これは「BLACK」のバンク映像であり、今回もクレジットには、堀内さんの名前は一切なし! 未来永劫なし! 何が何でもなし! 意地でもなし!

 
 RX「信彦……信彦!」
 シャドームーン「我が名はシャドームーン、いずれ再び甦り、お前に勝負を挑む。誰にもお前の首は渡さん!」

 光太郎の呼びかけにシャドームーンは背中を向けて、悪のカリスマとしての矜持を見せつつ、よろめきながら子供たちに向かって歩き出す。

 
 シャドームーン「愚図愚図するな、ゆけ、RX!」

 間断なく巻き起こる爆発の中を、一歩一歩踏みしめるように進んでいくシャドームーンに叱咤され、RXもやむなくロボライダーに変身してから、近くの火口に飛び込み、マットボットの仕掛けた爆弾を止める。

 その止め方も、時限装置の作動している爆弾の赤いボタンを押すだけと言う、実にあっけないもので、盛り上がらないこと甚だしい。

 ここも、四大隊長が寸前までしっかりその場に陣取っていれば、爆弾を止めるのも容易ではなかったろうに、彼らは噴火に巻き込まれるのを恐れて、とっとと安全なクライス要塞に引き上げた後だった。

 思うに、クライシスがRXに連戦連敗を重ねているのは、実力不足やチームワークの欠如以前に、任務に対する真剣さが足りないからではないだろうか。

 マットボットは、見かけはごついが、ひたすら弱く、RXにいともたやすく倒される。

 こうして噴火は未然に阻止することが出来たが、

 
 それは、ひとりの誇り高き戦士の、尊い犠牲によるものだった。

 シャドームーン、残った力を振り絞ってなんとか子供たちをふもとまで連れて来たが、そこで力尽きてしまったのだろう。

 恥ずかしながら、花に囲まれて大地に横たわり、ピクリとも動かないシャドームーンを見ていると、つい涙が出そうになる管理人であった。

 やっぱり、シャドームーンに対しては特別な思い入れがあるんだよね。

 なにしろ当時、学校の友人に、自分のことをシャドームーンと呼べとか、意味不明のことを言ってたほどだからね(実話)。

 
 弘「ねえ、どうしちゃったの?」
 茜「死んじゃったのぉ?」

 
 光太郎「だいじょぶだよ、少し疲れて眠ってるだけだから」

 二人が心配してシャドームーンの体に触っていると、何処からともなく光太郎が現れ、強いて明るい声で説明する。

 二人が父親と再会して帰っていくのを見届けると、光太郎はシャドームーンの遺体のそばに立ち、炎の中を子供たちに向かって歩いている後ろ姿や、

 
 人間だった頃の姿を思い浮かべる。

 ……

 だーかーらー、堀内さんのこの笑顔はまずいって~。

 どう見ても悪いコト企んでる顔だぜ?

 
 ナレ「最後の最後にシャドームーンは信彦に戻ったのだ、南光太郎はそう思った」

 光太郎、シャドームーンの体を抱き上げて、ゆっくりと歩き出す。

 同時に挿入歌のバラード「すべては君を愛するために」が流れ出し、なかなか感動的なシーンとなっているのだが、やっぱり、男にお姫様抱っこされてるシャドームーンと言うのは、相当情けないものがあり、是非やめて頂きたかった。

 
 カメラが切り替わると、いつの間にかシャドームーンの姿が信彦の姿に変わっている。

 光太郎「信彦!」

 無論、これは堀内さんではなく、代役の、その辺にいた暇な人である。

 ナレ「悲しみの中、いま、南光太郎は誓った、クライシス帝国を倒すことを、改めて、強く、その胸に!」

 以上、長きにわたる光太郎とシャドームーンの戦いに、一応の終止符が打たれたところで終わりです。

 はるか後年、シャドームーンはコラボ映画などで華々しく復活し、末永く悪のカリスマを演じることになる。


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コメント

確かにクライシスとゲドンは小生の知ってる中でもWORST3に入りますね😓折角のチャンスも自分達自身でブチ壊しているように見えるのですがね😅

レビューありがとうございます

「RX」でのシャドームーンは今話よりも、圧倒的な強さを示した22話の方が好きですね。
理由はレビューでお書きになられたとおりです。

やはり、怒りが沸点に達したRXには誰も勝てないのか?
グランザイラスと同じ「最強怪人」のジャークミドラもあっさり気味でしたしね・・・

今話の良いところは、助け出したのが兄と妹だったこと。
自分=信彦と杏子との記憶が蘇るキッカケになった・・・と解釈できますからね。

今話はネット上では「救いのなかった「BLACK」のラスト」を「救済」したと好意的ですが
僕はやはりシャドームーンには「イイ奴」にはなって欲しくない。
その後の登場では、扱いに多々不満があるにしても悪役のまま死ぬのは◎

あと、シャドームーンの人気はやはり「仮面ライダー○○」と名乗ってないことだと思います。
設定上はまごうことなき「悪の仮面ライダー」なのですが。

「こんな悪の組織はイヤだ!」ベスト5以外

●ショッカー・・・ゲルショッカー結成で全員死刑
●ゲルショッカー・・・3時間毎にゲルパー液を飲まないと死ぬ
●デストロン・・・幹部候補生でも小心者の幹部に無理矢理死刑にされる
●GOD・・・室長に小言を言われる
●ブラックサタン・・・幹部に根性焼きをされる
●デルザー軍団・・・足の引っ張り合いの挙句、敵を強化させてしまう

※ショッカーからデルザー軍団は首領が同一人物なので、ホント救いがない・・・

●黒十字軍・・・仮面怪人の死に際が嫌
●クライム・・・すぐに処刑される(横浜ボスとか)
●エゴス・・・怪人を「御子」と敬わればならない
●ゴズマ・・・自分の故郷を滅ぼした首領に従わねばならない

●マクー・・・バカ息子と母親に追放される

●ギルド(「特捜ロボ ジャンパーソン」)・・・2話で壊滅

●「レインボーマン」の・・・男は全員、仮面を着けさせられ、すぐ処刑される
女性幹部は失敗してもお咎めなし

Re: タイトルなし

あれじゃ勝てないですよね。

Re: レビューありがとうございます

> 今話の良いところは、助け出したのが兄と妹だったこと。
> 自分=信彦と杏子との記憶が蘇るキッカケになった・・・と解釈できますからね。

なるほど、それには気付きませんでした。

> 今話はネット上では「救いのなかった「BLACK」のラスト」を「救済」したと好意的ですが
> 僕はやはりシャドームーンには「イイ奴」にはなって欲しくない。

えー、そうなんですか。「救いがない」から良いのに。

Re: 「こんな悪の組織はイヤだ!」ベスト5以外

本文より充実したリストを作成していただき、ありがとうございます。

> ●ゲルショッカー・・・3時間毎にゲルパー液を飲まないと死ぬ

そんな設定がありましたね。

> ●ギルド(「特捜ロボ ジャンパーソン」)・・・2話で壊滅

そ、そうなんですか。

> ●「レインボーマン」の・・・男は全員、仮面を着けさせられ、すぐ処刑される
> 女性幹部は失敗してもお咎めなし

悪の女性にとっては良いかも。

まぁ、あまり細かいこと言い出すと、ほとんどすべての組織がイヤになっちゃいますけどね。

上司にしたい悪役BEST3

※順位はありません

●シャドームーン

●サー・カウラー・・・43話で、部下のエイリアン・ハンターが獣戦士の餌にされたことで
メスを裏切るなど「部下思い」。僕的には戦隊史上最高の悪役ですね。

●戦闘ロボット軍団 凱聖:バルスキー・・・こちらも「部下思い」
ゴッドネロスから廃棄処分が下されたゴチャックを「責任は俺が取る」と修理する

「強い」「カッコいい」「部下思い」がどうしても必要。

Re: 上司にしたい悪役BEST3

サー・カウラーはカッコイイですよね~。

他には、クールギンもなかなかの人格者でしたね。

地獄大使も、なんか一緒に仕事するのが楽しそうな気がします。

よく見ると

光太郎の目的だった「信彦救出」はここで成し遂げられたのかもしれません。

Re: よく見ると

ある意味、そうかもしれませんね。

信彦との別離

さようなら、シャドームーン。今度会う時は5年後、3D映画の仮面ライダーワールドで会おう❗️
つまり、次にシャドームーンに会えるのはそれから5年後の3D映画「仮面ライダーワールド」です。
その話は、仮面ライダーJと仮面ライダーZOが協力して、再復活したシャドームーンと彼の率いる怪人軍団(『仮面ライダーBLACK』に登場したサイ怪人、『真・仮面ライダー 序章』に登場した改造兵士レベル2、『仮面ライダーJ』に登場したコブラ男ガライ、ハチ女ズー、トカゲ男アギト)と闘い、シャドームーンが巨大化しますがJも負けじと巨大化して戦います。
その映画は仮面ライダーJのDVDに映像特典として収録されています。
この作品で仮面ライダーは新作映像から姿を消します。つまり、昭和ライダーの終了。
それから5年5ヶ月後の2000年1月末、仮面ライダーは復活します。
その名は「仮面ライダークウガ」。
そして平成仮面ライダーシリーズの始まりとなり、令和仮面ライダーシリーズとして現在もテレビ朝日系列の日曜朝で続いています。

Re: 信彦との別離

「クウガ」の最初の数話は見てましたが、こんなに長く続くとは思いませんでした。

信彦埋葬後

シャドームーンの遺体は信彦に戻り、どうにか埋葬した後、BLACK終盤でアメリカに亡命した信彦の妹・秋月杏子と信彦の恋人・紀田克美とインターポール本部にいる滝竜介に国際電話で信彦の死を知らせたら彼等は何て言ったかな?

杏子「お兄ちゃんを殺した光太郎さんなんて大嫌い!!」
克美「私の愛する信彦さんを殺した光太郎さんなんて大嫌い!!」

Re: 信彦埋葬後

まあ、そこまでひどいことは言わないと思いますが。

シャドームーン再登場

第22話に続いてシャドームーンが再登場ですね。声はてらそままさきさんで、OPのクレジット表記がないのが残念ですが声はカッコ良いですね。特にシャドームーンがRXとの一騎打ちや子供を助けるところ、てらそまさんのシャドームーンの声はカッコ良く、終わりに宮内タカユキさんの挿入歌「すべては君を愛するために」が印象的でした。気持ちが落ち込んだ時に宮内さんの「すべては君を愛するために」を聞くと心が落ち着き、癒されますね。

Re: シャドームーン再登場

シャドームーンは大好きですが、正直、「RX」には出さないほうが良かったかなと……

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