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「大時計の美女」~江戸川乱歩の「幽霊塔」(画像復刻版)



 今回紹介するのは、第10作「大時計の美女」。1979年11月3日放送で、70年代最後の美女シリーズとなる。

 原作「幽霊塔」は、70年代どころか、1800年代に書かれた海外小説を、黒岩涙香が翻案したものを、さらに乱歩が1937年に翻案して書いた長編小説。

 この原作が、かなり複雑な筋で、読んだことはあるけど、あまり面白くなかったですね。通俗長編と言うより、冒険怪奇小説に近い感じで。

 性格の悪い栄子のほうが絶対可愛いのに、非の打ち所のない美女・秋子にのぼせてしまう主人公が歯痒いのだ。

 なお今回の素材は、「ファミリー劇場」で放送されたものを使用しています。

 雷鳴響く深夜、大きな時計台のある横浜の大きな屋敷。

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 屋敷の主人・児玉(横内正)は、普段は止まっている筈の大時計が動いているのをいぶかしんでいた。

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 越前、うしろーっ!

 冒頭から、これだけ明瞭にお化けが出てくるのもびっくりだが、

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 それを見た大岡越前が、全力で怖がるのにも驚いた。

 あの、「暴れん坊将軍」における大岡越前の冷静沈着さと懸け離れた醜態に、我々は戸惑いを隠せなかった。我々って誰だ。

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 スローモーションで「ひええっ」「助けてくれぇ」とか叫びながら、部屋の中を逃げ惑う児玉。

 第一、このお化けが、あんまり怖くない、と言うか、むしろ笑ってしまいがちなので、余計、児玉の身も世もない怯えぶりがトホホなのだ。

 もっとも、お化けは散々児玉を怖がらせた挙句、特に実害を加えることなく、屋敷から出て行ってしまう。

 そして、嵐の海岸に立つ、謎めいた美女……。

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 ここでタイトル。

 ちなみにキャストの役名は、乱歩の原作をかなり忠実に移植している。ストーリーの方はだいぶ違うけど。

 で、次のシーンでは早速児玉が、明智のところへ相談に訪れている。児玉は、詳しいことは言わず幽霊が出たとしか言わないのに、明智は即座に依頼を引き受けているのが、なんとなく不自然だ。

 屋敷に向かう車中で、徐々に経緯が語られる。屋敷は江戸から明治にかけて貿易商として活躍した彼の祖先の建てたもので、児玉の祖母・児玉テツが2年前、女中に殺されるという事件があった。それによって、児玉が屋敷を受け継ぐことになったらしい。

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 はるばるやってきた明智たちを迎えるのは、ぷるんぷるんのおっぱいであった。

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 児玉の妻、夏代で、演じるのは赤座美代子さん、だが、あいにく上のおっぱいはダブルの女性のものである。

 この後、フルヌードのバックショットがあるが、今回のお色気シーンはそれくらいしかない。悔しいです!

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 さらに、甚助と言う使用人が顔を出すが、特殊メイクのやりすぎである。

 それに、こんな美味しいキャラ、天知茂がほうっておくわけがないと、美女シリーズに精通した人ならピンと来るだろう。そう、終盤でのアレである。

 明智は時計塔の複雑な仕組みや、仔細ありげな様子を観察する。挨拶する夏代に「幽霊に出会えるチャンスなど滅多にありませんから」と朗らかに話しているが、いつからそんなオカルトマニアになったんだろう?

 夏代は祖母の遺産を相続したものの、財産がしこたまあると思ったのにこの屋敷くらいしかないとこぼし、どうも夫婦仲は傍目にも相当険悪のようだった。明智は、そこに数日泊まることとなる。

 一方、東京の事務所では、

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 いつも暇な波越警部がやってきたが、明智は当然不在であった。

 また、小林少年が、百科事典で「幽霊」と言う項目を調べると言う大ボケをかます。

 さて明智さん、夏代の口から、屋敷の中に先祖の残した財産が眠っていると言う噂を耳にする。

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 ちょっとラフな格好でベッドに横たわる明智さん。ステキです。

 物思いに耽っていると、照明が消え、風が強くなり、なんとなく不気味な雰囲気。文代さんにも来てもらえば良かったかなぁと思いつつ、ふと、時計塔の針が動いていることに気付き、慌てて駆け付ける。普段は止まっている筈なのに。

 時計塔の内部の、歯車などが確かに動いていた。明智は階段を登って調べていたが、ふと下を覗くと、

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 いきなり登場の、白塗りお化け。

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 驚く明智。

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 泣きそうになる大岡越前。

 お化けは笑いながらひらひらと踊りつつ、外へ逃げ出してしまう。

 明智は当然、怯まずにその後を追う。

 一反木綿のような物体が宙を舞うのを追いかけていくと、墓地に辿り着く。白い布は、「和田ぎん」と言う新しい墓標にかぶさっていた。和田勉の親戚であろうか?

 ま、先に書いておくと、和田ぎんと言うのは、児玉の祖母を殺した女中の名前なのだが、戦前だったらともかく、1980年も間近いと言う時期のドラマにしては、さすがにありえない名前だ。これも原作の名前をそのまま使っているのでしょうがないのだが。

 その位置からは、屋敷の時計塔がよく見え、しかもちゃんと動いて鐘が鳴っている。

 と、明智の背後から若い女性が突然現れて話しかける。

 我々凡人だったら、「うぎゃーっ!」と叫んで逃げ出すところだが、我らが明智センセは多少驚きつつも、まったく冷静さを失わず、世間話を交わすのだった。

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 明智「私は探偵の明智ですが、ご迷惑でなかったらあなたのお名前を教えてくれませんか?」

 と、相手が美人なので積極的に出る明智だったが、美女は無言で首を振って去ってしまう。

 これも先に書いておくと、彼女はこのドラマのヒロインで野末秋子、演ずるのは結城しのぶさん。

 幽霊事件の翌朝、

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 明智と児玉が話していると、なんとなく尻の軽そうな女性が訪ねてくる。児玉の知り合いでアケミと言うらしい。いかにも風呂に入ってるところを殺されそうな女性である。

 明智は二人と別れ、昨日の墓地へ行ってみた。一反木綿のかぶさった墓標には、和田ぎんとあり、享年23とあった。

 明智が屋敷に戻ってくると、児玉、夏代、アケミの三角関係が火花を散らしていた。どうも、アケミは越前の元婚約者だったようだ。児玉は、二人の女性から「あんたを愛してない」「慰謝料をたっぷり貰う」ときついことを言われ、気の毒なほど凹む。

 児玉は、明智に、和田ぎんは、彼の従姉妹で、おテツばあさんを殺したとされる女性だと話す。明智は事件について詳しく知りたいと、黒川弁護士に引き合わせてくれと頼む。児玉は、快く応じて、その夜、レストランで二人を引き合わせる。

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 黒川弁護士を演じるのは「帰ってきたウルトラマン」の伊吹隊長でお馴染み、根上淳さん。

 彼の言によれば、2年前、おテツばあさんは和田ぎんを養女にして財産を相続させようとしたが、何者かに殺されてしまう。そのそばには、おテツばあさんに強くて首を噛まれたぎんが倒れていた。当然、彼女が犯人と目されて無期懲役の判決が下るが、刑務所内で病死したのだと言う。

 ところで明智はレストランのピアノをさっきから弾いている美女のことが気になってしょうがなく、事件の話も上の空。彼女は黒川の知り合いで、時計に詳しいというので児玉も紹介してくれと頼んでいた女性なのだ。

 だが、

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 その顔を見て、児玉はギョッとする。そう、彼女は死んだはずの和田ぎんによく似ていたのだ。その場でその疑問を口にするが、あった筈のほくろがなく、ぎんの死体を黒川がちゃんと確認したと言うので、偶然の一致かと児玉はホッとする。

 前記したように、名前は野末秋子と言う。

 翌日早速屋敷を訪れた秋子は、即座に時計を動かす鍵を発見し、時計はずっと動き続けるようになった。

 さて、明智さんがひとりで部屋でくつろいでいると、

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 ちょっとセクシーな感じの夏代が入ってくる。なんか嫌な予感がする……。

 彼女は、屋敷に隠されていると言う財宝のこと、おテツばあさんの死んだあと時計を動かした者がいること、それは当時いた女中の赤井時子ではないかとなどと明智に話した後、

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 夏代「あなた童貞でしょ?」
 明智「うっ!」

 じゃなくて、

 夏代「あなた探偵でしょ? あたしと組まない? 野末秋子が赤井時子であることを証明してほしいのよ」
 明智「えっ、あの、ぼく……」
 夏代「宝のありかを吐かせて二人でいただいちゃいましょうよ……ね、明智さん、宝を頂いて東京で一緒に暮らさなぁい?」

 と、大人の色気でガンガン責められて、とても居心地の悪そうな明智さん。

 なんか前にも似たようなシーンがあったなぁ。

 が、明智は「折角ですが、金と色の誘惑に乗らないのが、探偵稼業の第一条件でして。赤井時子については早速部下に調べさせましょう、ちょっと電話拝借」と、うまく逃げてしまう。

 で、東京の明智事務所に、何故か波越警部がやってきて赤井時子に関する情報をもたらす。時子が横浜の喫茶店で働いていると聞き、文代さんと小林少年は早速車で向かう。しかも何故か波越警部も一緒である。その途中、児玉に会い、これから赤井時子に会うと話す。

 だが、その喫茶店にいたのは、先ほどでてきたアケミで、時子はもう辞めてしまったと言う。

 明智たちは、秋子やアケミを屋敷に集め、アケミに秋子の首実験をさせる。

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 アケミ「そう、この人が赤井時子よ」

 アケミは断言するが、秋子はきっぱり否定して屋敷から出て行ってしまう。

 仮に彼女が赤井時子だとしても、別に犯罪者ではないので居合わせた警部も動こうとしない。

 アケミはひとりで秋子を追いかけるが、

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 案の定、何者かに殺されてしまう。

 その後の警察の調べで、他ならぬアケミこそ、女中の赤井時子だったと判明する。

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 屋敷の使用人の甚助が、口が利けないはずなのにどこかに電話をして外部の人間に報告していた。それにしても気持ち悪いメイクだなぁ。

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 その電話を受けるのは、記念すべき第1作目にも出演している松橋登さん。股野と言う医者である。

 甚助はどうやら彼の送り込んだスパイらしい。

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 続いて夏代も、何者かによって殺されてしまう。

 事務所にて事件のことを話し合う文代さんたち。

 どいつもこいつも怪しいと言うことになるが、

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 小林「野末秋子も宝物を狙っていたんですよ」

 と、それまで黙ってタバコを吸ってた明智が、「いや、違う。あの人だけはそうじゃない」と、きっぱりと断言する。

 文代「あーあ、また始まった、先生の美人びいきが……先生ったらほんとに美人に弱いんだから」

 このフレーズ、美女シリーズで何回繰り返されたことだろう。

 その割に、明智さん、一度も深い仲になった女性っていないんだけどね。

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 そこへ、ナイスタイミングで秋子から電話が入る。

 秋子「明智先生、すぐ来てください」
 明智「事件ですか」
 秋子「いいえ、あたし寂しいんです」

 無論、明智さんがそんな訴えを断るはずがない。

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 会話を横で聞いていた文代さん、「寂しいって、先生、だいぶ目尻が下がってますよ!」

 明智は単身、時計屋敷に車を走らせる。秋子は、心細いので明智に泊まってくれとせがむ。さらに秋子は部屋にやってきて「あなただけが頼り、何かあったら助けてくださいね」としなだれかかる。明智さんはあくまで仏頂面だが、内心はガッツポーズをしていたんじゃないかと思われる。

 その夜、12時の鐘が鳴る。

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 と、またしても白塗りお化けが登場し、児玉の枕元に立ち、「私が誰か分かるか?」などと囁きかける。

 児玉「わかりません」

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 児玉はまたしても、身も世もあらぬ感じで泣き叫んで助けを求める。

 明智たちが駆けつけると、幽霊は既にいなくなっていた。明智にすがり付いてどこにもいかないでくれと嘆願する児玉。

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 ひとりサロンに残った明智は、ひょんなことから、財宝の隠し場所を記した文書が眠っていると言う金庫の鍵を発見し、遂にありかの手掛かりを得る。

 一応これは暗号文になっているのだが、面倒なのでこれについては特に説明しない。

 翌朝明智が屋敷の前であれこれ推理していると、秋子が甚助にいざなわれてどこかへ出掛けるのを目撃し、尾行する。

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 と、例の墓地で、股野が待っていた。彼は甚助の知らせで明智が手掛かりを見付けたことを知ったのだ。どうも、股野と秋子は前から知り合いの様子。さらに「ボス」が待っていると告げて、秋子と一緒にどこかへ行ってしまう。

 甚助はひとりで帰っていくのだが、

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 何気なく墓の掃除をしている男……

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 そう明智さんだったのです!

 明智さんは、彼らの車を通りがかりの軽トラに便乗して追跡する。このカーチェイスシーンが結構長くて、あまり面白くないのが困る。股野たちは明智をふりきったと信じて百草園と言う施設に入っていくが、明智はしっかりと尾行していたのだ。

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 股野の口ぶりでは、彼は秋子を屋敷にもぐりこませて、財宝のありかを探らせていたらしい。そして、「ボス」と言うのは前に出てきた黒川弁護士のことだった。彼も財宝を狙っていたのだ。みんな財宝が好きねえ。

 秋子はその仕事を嫌っていたが、黒川たちに弱みを握られていて逆らえない様子だった。

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 一方、甚助は屋敷内をかぎまわっていたが、児玉に見付かってしまい、厳しく尋問される。

 明智は、百草園から出てきた秋子に秘密を打ち明けるよう説得するが、秋子はまだすべきことがあると口を開かない。

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 明智が黒川弁護士に誘われて建物の中に入る。と、股野がシビレ薬の塗られた吹き矢を吹く。

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 明智はあっさりとダウンしてしまう。

 よく考えたら、ここまで明智先生、いいところが全然ないぞ。

 まあ、元々原作には明智はおろか、名探偵的なキャラが不在なので、当然かもしれないが。

 もっとも、明智はその前に文代さんに電話を入れていたので、夜になってやっと波越警部たちに助け出される。

 ついでに股野について調べたことを聞くと、彼は元々警察医だったが、ヤクザの顔を整形手術して高飛びしてどーたらこーたらと言う怪しい経歴の持ち主らしい。

 明智「どうやらこの部屋の中に野末秋子の謎を解く鍵が隠されているらしいな」

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 そして、あっさり見付かる「秘密」。

 そのマスクは、おテツばあさん殺しで有罪になって獄死した和田ぎんにそっくりだった。少なくとも文代さんはそう主張する。

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 ついでに、和田ぎんの死体検案書まで漏れなく置いてあるという親切設計。それによると、和田ぎんの死体を確認したのは当時警察医だった股野その人らしい。

 しかし、黒川や股野は、そんな大事なアイテムを簡単にわかるようなところに置いて明智をひとりにしていったとすれば、相当のトンチキである。

 再び舞台は時計屋敷に戻る。

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 児玉が秋子を手篭めにしようとしていたところへ黒川がやってきて邪魔をする。そして秋子に財宝のありかのヒントを思い出せと迫り、その過程で、彼女の正体を知っているのは自分たちだけだと豪語する。

 すると、

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 甚助「もうひとり知っておりますよ」

 と、先ほど児玉に殺されてかけていた甚助がかっこよく現れる。

 ここで児玉が「お前は死んだはずだ」と、自ら殺人罪を認めるような間抜けな発言をかます。

 美女シリーズにはかなりトホホな犯人が登場するが、本作の児玉ほど情けない奴はいないだろうなぁ。

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 甚助はさらに秋子のことを指さして、彼女も一度死んだはずの和田ぎんだと暴露する。

 しかし、顔が違うので戸惑う児玉。

 秋子は自分が和田ぎんだと認めるが、2年前のおテツばあさん殺しは自分ではないと訴える。甚助は、彼女が黒川と股野によって仮死状態にされて刑務所を出た後、整形手術を受けて別人として蘇ったのだと矢継ぎ早に解説する。秋子が常に身に付けていたブレスレットは、おテツばあさんに噛まれた傷を隠すためのものだった。

 要するに美容整形によって別人に成り済ますと言うトリックね。

 原作が書かれた1937年だったら、結構意外だったのかもしれないが、今では使い古されてトリックとも呼べないようなトリックなんだけどね。

 この辺で、黒川たちは甚助の正体に疑問を呈すると、

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 明智の声「そう甚助は確かに死にました」

 その犯人が児玉だと指摘してから、おもむろにべりべりべりと顔の変装を剥がす。

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 言うまでもなく、その正体は明智さんだったのです。

 どう考えでも背丈が違い過ぎる点には気付かないふりをしてあげる優しさが欲しい。

 そして恒例の早着替え。

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 あ、ワン、

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 ツー、

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 スリー

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 最後、いつものように袖が綺麗に抜けず、手前の股野の頭の影でさりげなく左手を振って、服を脱ぎ捨てているのが分かる。

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 秋子は、おテツばあさんが殺されたとき、死に際のおテツばあさんに手首を噛まれて気絶してしまい、犯人にされてしまったのだと話す。

 さらに、冒頭から児玉をびびらせていた白塗りお化けも、自分の変装だったと白状する。

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 ただ、

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 これが、

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 こうなるというのは、さすがに無理がある。明智の変装以上に説得力がない。

 そして明智は、アケミこと時子と、夏代を殺したのも児玉だと鋭く指摘。

 時子はどうやらおテツばあさん殺しの真犯人、児玉を脅していたようだ。

 しかし、児玉はおテツばあさん殺しを認めようとしない。まあ、実際、物証はないからね。そこで、明智はおテツばあさんの幽霊はいると言い出す。あたりが何となく不気味なムードに包まれた瞬間、

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 出ぇたぁ~っ!

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 いつものように全身全霊で怯える児玉。

 そしてあっさりとおテツ殺しを白状してしまう。まるっきり時代劇だね。

 無論、これは明智の仕掛けた罠だっのだが、ちょうど財宝の隠し場所の入り口が開いていて、あとずさった児玉は、

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 うっかり、奈落の底へ落ちてしまう。

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 穴を覗き込む明智と幽霊。

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 で、その幽霊に化けていたのは、

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 我らが文代さんでした。これもそーとー無理があるが。

 さて、波越たちも駆けつけ、一緒に地下に降りてみると、児玉は無残に死んでいた。

 よく考えたら、明智たちの悪戯で死んだようなものなんだけど、相手が殺人犯だから、ま、いっか! と言うことになる。

 そこには肝心の財宝のほかに、

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 こんな安っぽい紙細工みたいな死体もあったりする。どうやら、児玉の祖先で、財宝を隠匿した人物だが、自分で作った隠し場所から逃げられなくなり、死亡したらしい。明智はここもすぐ閉まるので出たほうがいいとみんなを促して脱出する。黒川たちもしぶしぶ宝を諦めて出てくる。

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 一件落着して、なごやかに語り合う二人。

 殺人罪の濡れ衣の晴れた秋子は無事、屋敷を相続したが、財宝はほうぼうに寄付すると言う。で、生まれ変わった気持ちで外国へ行きピアノの勉強をするという。

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 腕輪も新しいものに変え、「傷跡を見て思い出すのは、明智先生のことだけですわ」

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 と言われ、告白されるんじゃないかと期待する明智だったが、

 「先生だけはあたしの味方だと頼っていたんです。色々とお世話になりました」
 と、極めて事務的な挨拶をされ、

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 ワレ マタシテモ フラレル

 なんとも言えない表情で秋子を見送るのだった。

 以上、正直、美女シリーズの中ではいまひとつの出来だった。原作にあった犯人の意外性、人間消失などのミステリー色が薄く、人間関係も複雑さがなく、謎解きの楽しさが味わえない。なにより、ストーリーの中核だった恋愛の要素が省かれているのが痛い。

 編集後記

 このレビューは、2012年、ちょうど、最初の楽天ブログから、二つ目の楽天ブログ(美女・特撮・時代劇・反逆)に移る間に書かれたものであるが、はっきり言って、内容的にはカスである(ドラマじゃなくて、レビューがね)。

 しかし、また一から書き直すほどの作品でもないので、最低限の手直しをした上でそのまま復刻することにしました。その点、ご了承下さい。
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コメント

画像復刻ありがとうございます

猟奇殺人も変質的な犯罪者も出ないので「美女シリーズ」としては地味ですね。

>本作の児玉ほど情けない奴はいないだろうなぁ。
メンタル弱すぎですよね・・・

結城しのぶさんは「特捜最前線」のゲストで知ってました。お綺麗ですよね(^^)

甚助のあの特殊メイクは、現在のドラマでは使用出来ないですね😅明智の変装はともかく文代の老婆の変装はか流石に無理のようですね😓

Re: 画像復刻ありがとうございます

> 猟奇殺人も変質的な犯罪者も出ないので「美女シリーズ」としては地味ですね。

屋敷の中の宝探しと言うのも、あまり興奮しない設定ですよね。

> メンタル弱すぎですよね・・・

あまりにヘタレな犯人と言うのも、見てて楽しくないですよね。

それにしても、2012年の自分に蹴りを入れたいほどひどいレビューで、お恥ずかしい限りです。

Re: タイトルなし

> 甚助のあの特殊メイクは、現在のドラマでは使用出来ないですね

普通に気持ち悪いですよね。

おまちしておりました♡

予告編などを観るととても面白そうなのに 全編みてガッカリ感が否めない(・・;)丁寧な解説ありがとうございました!墓地で最初にあきこさんに会った時のアケチ、あれ完全にナンパですよね?!恐怖を忘れてナンパとはさすがだなあと思いました( ̄▽ ̄;)前半はとても面白いのに黒幕が黒川さんだと判明してからのグダグダな感じが…勿体ないですね。でも何だかんだで繰り返しよく観る好きなエピソードです^_^

Re: おまちしておりました♡

またまたコメントありがとうございます。

> 丁寧な解説ありがとうございました!

とんでもありません。ほんとはボツにしようかと思ったくらい、お粗末なレビューでした。まあ7年前に書いたものなので仕方ないですが。

因果応報

結局は児玉は自爆して死んだようなものなので、因果応報的な終わり方のようですね😅最後まで幽霊の幻影に怯えているシーンは面白かったですが、どうもストーリーが今一つなのが残念です😖

Re: 因果応報

ま、駄作ですね。

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zura1980

Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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