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「時空戦士スピルバン」 第3話「ハロー・地球 青い海のアダムとイブ」



 第3話「ハロー・地球 青い海のアダムとイブ」(1986年4月21日)

 冒頭、発明ショップ・エジソンに美和が出先から戻ってくると、

 
 研究室(事務室?)の真ん中に、馬鹿でかい水槽が置かれ、その中に兄の大五郎がシュノーケルとウェットスーツをつけて沈んでいるではないか。

 美和「ああーっ、ちょっとお兄ちゃん、いったい何を始めるつもりよ?」

 
 トキオ「フィッシュトークマシンを発明したんだって」
 美和「ええ、何よ、それ?」
 子供「魚と話が出来るんだってさ」
 美和「そう……」

 これで、ようやく兄を施設に入れる決心がついた美和であった。

 ……嘘である。

 同じ頃、ワーラーの移動要塞ガメデスでは、スピルバンに連敗した部下たちに、ワーラー様の怒りが爆発、一同、荒れ狂う波に揉まれて阿波踊り状態となっていた。

 何故か、時空を越えてその渦巻きが大五郎の入っている水槽に及び、大五郎の姿が忽然と消え、まったく別の海岸に飛ばされてしまうのだが、そんなのは、東京オリンピックと同じくらいどうでも良くて、

 

 
 最後に、大量の水をぶっかけられるという、ややセクハラ臭い目に遭うリッキーたち美女軍団の尻餅をついたポーズが色っぽいと思いました。

 こんな罰なら、毎回やってくださってもいいんですよ、ワーラー様!

 パンドラ「デスゼロウ将軍、スピルバン坊や抹殺の手立てを考えなさい」
 デスゼロウ「はっ」

 パンドラは何事もなかったように、厳しくデスゼロウに命令する。

 デスゼロウはすぐに作戦会議を開くが、正攻法では勝てそうもないので、リッキーが「ヘレンを役立ててみてはいかがでしょう?」と、奇策を提案する。

 
 リッキー「ヘレンを戦闘員に改造し、姉弟で戦わせるのです」
 パンドラ「おっほほほほ、面白いアイディアですねえ」

 物腰は柔らかいが、本性は残忍なパンドラは、それを聞いてコロコロと笑う。

 パンドラ「いかがです、ドクターバイオ?」
 ドクターバイオ「どうでしょうか、デスゼロウ将軍でさえ手を焼いた相手にヘレンをいくら改造したとしても……」
 パンドラ「ヘレンの心優しさと、戦士としての非情さの両面を持つように改造すればスピルバンの隙を衝くことだって出来ます」

 洗脳されてワーラーに忠誠を誓っているドクターバイオも、ヘレンに対する愛情だけは残っているので、そう言い訳してなんとかヘレンの改造を回避しようとしたのだが、専制君主パンドラの意に逆らうことは所詮出来ない相談だった。

 もっとも、ここでデスゼロウがワーラーメガトン砲を使ってもう一度スピルバンと戦いたいと申し出てくれたので、ドクターバイオとヘレンにほんの僅かの猶予が与えられる。

 デスゼロウたちがスカルジョーズで地上に降りた後、ドクターバイオは幽閉されているヘレンのもとへ。

 
 ロックを解除して牢の中に入り、

 ドクターバイオ「ワーラー帝国の為に働いてくれ。ワーラー様に忠誠を誓うのだ、さ、一緒に来るんだ」

 その手を掴んで連れて行こうとするが、ヘレンはそれを振り払い、

 ヘレン「スピルバンを相手に戦えとおっしゃるのですか」
 ドクターバイオ「そうだ、ワーラー様は大層お怒りなされている。あいつをなんとかせねば」
 ヘレン「スピルバンはあなたの息子です、私の弟です!」
 ドクターバイオ「今は敵だ」
 ヘレン「いいえ、私には出来ません」

 
 ドクターバイオ「ヘレン、このままではお前は……」
 ヘレン「死んだほうがマシです、弟と戦うくらいなら」
 ドクターバイオ「そうか……」

 梃子でも動きそうにない娘の横顔を見詰めていたドクターバイオ、力なくつぶやくと、あっさり引き揚げる。

 
 ヘレン、ドクターバイオが扉をロックをせずに立ち去ったことに、父親としての無言のメッセージを読み取る。

 ヘレン「このままでは殺される……だから逃げろと? そうですね、お父様?」

 ドクターバイオ(いそいそと戻ってきながら)「いやー、わりぃわりぃ、ロックするの忘れちゃった!」
 ヘレン「天然かいっ!」

 じゃなくて、ヘレンはその機会を掴んで牢を抜け出し、戦闘機を奪ってガメデスから脱出する。

 無論、そのことはすぐパンドラの知るところとなり、直ちにデスゼロウが追跡を開始する。

 
 別に戦闘訓練を受けた訳でもないヘレン、あえなくスカルドンジェットに撃墜されるが、たまたま近くをパトロール中だったスピルバンがそれを目撃する。

 ヘレンの戦闘機は森の中に不時着するが、さいわい、ヘレンは無傷だった。

 
 火災を起こしている戦闘機のコックピットから飛び降り、走り出すヘレン。

 いいですねえ、このさりげないパンチラ。

 ダイアナのあざといパンチラと比べると、なんと言うか、こう、正統派、あるいは、一本筋の通ったパンチラと言う感じがして、清々しい気持ちになりますね。

 だが、地図も武器も通信機もない状態ではどうしようもなく、ヘレンはたちまちワーラーの包囲網の中に絡め取られる。

 
 ヘレン(私はもうすぐ捕まる、せっかくここまで逃げてきたのに……スピルバン、どこにいるの、会いたい)

 ヘレン、せめてスピルバンにメッセージを残そうと、平たい石の上に小石を並べていく。

 CM後、上空からチラッとヘレンらしき女性の姿を見かけたスピルバンだったが、その場所に辿り着いた時には、既にヘレンの姿も、デスゼロウたちの姿も消えていた。

 
 スピルパン「姉さん、姉さんーっ!」

 必死に呼びかけるスピルバンの声は、虚しく岩山に吸い込まれる。

 と、スピルバン、ヘレンの残した小石の配列に気付く。

 スピルバン「会いたい、スピルバン……やっぱり姉さんだ、ワーラーから脱走したんだ」

 
 そこへダイアナもやってくる。

 ダイアナ「その小石は?」
 スピルバン「ヘレンだ、姉さんが残したものだ。僕たちは子供の頃、良く暗号ゴッコをして遊んだ。また連れ戻されてしまったらしい。せっかく逃げ出したのに」
 ダイアナ「……ヘレンが連れ去られてから14年になるわ」

 ここでスピルバンは回想モードに入る。

 14年前のクリン星で、平和に暮らしていたスピルバン、ヘレン、その両親。

 ちなみに字幕では「クリーン星」となっているが、正しくは「クリン星」であろう。

 
 で、スピルバンの父親ベンを演じているのが、我らが水木アニキなのだった。

 ナレ「スピルバンの父ベンは、バイオテクノロジーの権威であり、死滅したクリーン星を甦らせようと、日夜、研究を重ねていた」

 うん……? と言うことは、クリン星はワーラーに侵略される前から環境破壊が進んでいたの?

 ま、とにかくそこへ押し掛けて来たデスゼロウたちによって、ベンとヘレンは有無を言わさず連れ去られてしまったのである。

 しかし、別に逃げた訳でもないのに、どうしてデスゼロウたちが母親とスピルバンを放置して行ったのか、その辺がちょっと不可解である。

 その後、クリン星から脱出した人々の中から、スピルバンとダイアナが選ばれてグランナスカで送り出され、生命維持装置の中で眠りながら成長しつつ、地球へ向かって長い旅を続けたことが、前回の映像を使って説明される。

 ちびっ子向け特撮ドラマにしては人間関係が複雑なので、繰り返し説明しておく必要があるとスタッフが考えたのだろう。

 今回はさらに、

 
 どう見ても寒そうな三浦海岸あたりにしか見えないところをオーストラリアだと言い張って、二人がその海で伸び伸びと泳いでいる姿が映し出される。

 特に説明はないが、二人は地球に到達すると、まず、オーストラリアに着陸したということなのだろう。

 ビキニパンツのスピルバンと、下着っぽいビキニを着たダイアナが青春を謳歌している……と言う感じで泳いだり、ビーチを走ったりする様子が映し出されるが、特に美味しいショットはないのでカットする。

 回想シーンの後、ワーラーもスピルバンたちに気付いて戦闘機で空爆を仕掛けてくる。

 

 
 ここで、俳優のすぐそばで激しい爆発が起き、しかも、かなり大きな石が飛んでいるのが見えるという、「おいおいマジか」的なショットが見られる。

 二人は走りながら同時に「結晶」と叫んで、一瞬でハイテククリスタルスールをまとう。

 
 今回の怪人は、メカジョーカーと言って、名前もデザインも、「ウルトラセブン」のキングジョーを髣髴とさせる戦闘機械人である。

 

 
 メカジョーカーが、巨大な砲塔でスピルバンを攻撃するが、

 
 光の塊となったスピルバンが一瞬でその真横に移動して、

 
 空中をジャンプしながら斬りつけると言うアクションが、鳥肌が立つほどカッコイイ。

 ……カッコイイのだが、メカジョーカー、この後、あっさりスピルバンに撃破されてしまう。

 もともと、デスゼロウがワーラーメガトン砲でスピルバンを倒す為の囮とはいえ、これだけ出番の少ない怪人も珍しい。

 おまけに、二人が戦っている間に撃てば良いのに、デスゼロウ、メカジョーカーが倒されてからやっと砲台を起動させているのだから、まるっきり犬死である。不憫よのう。

 それでも、メガトン砲と言うだけあって極めて堅牢で、グランナスカのナスカミサイルの直撃を受けてもびくともしない。

 
 だが、グランナスカのキャノンフォーメーションからの必殺技「ビッグバンカノン」によって、あえなく破壊されてしまうのだった。

 スピルバンは勝利したものの、その頃、ガメデスのドクターバイオの手術室では、ヘレンの改造手術が実の父親ドクターバイオによって行われようとしていた。

 
 ヘレン(スピルバン、会いたかった、一目だけでも……)

 すっかり諦めたヘレンは、抵抗しようともせず、幼い頃に別れた弟の笑顔を胸に思い描きながら、静かに目をつぶるのだった。

 
 次のシーンでは、早くもヘルバイラと言う変わり果てた姿になったヘレンが、ドクターバイオと一緒にパンドラの前にやってくる。

 パンドラ「おお、これがヘルバイラ、ヘレンの戦闘員の姿」
 ヘルバイラ「ワーラー様に命を捧げます」

 こうしてヘレンは、弟スピルパンの強敵としてその前に立ちはだかることになるのだ。

 ま、ずっとこの姿のままだったら、かなりハードな展開なのだが、この後もヘレンの姿に戻ることは可能だし、生身の時は従来のヘレンと変わりはないことになる。

 無論、ドクターバイオの、娘を完全に戦闘マシーンに変えてしまいたくないという気持ちが、そんな中途半端な改造にとどまらせたのだろうが、パンドラの「ヘレンの心優しさと、戦士としての非情さの両面を持つように改造すれば……」と言う指示を忠実に守ったことにもなるので、その点についてパンドラから責められることはないのだった。
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コメント

ヘルバイラとシャドームーン

>ヘレン、せめてスピルバンにメッセージを残そうと、平たい石の上に小石を並べていく。
この辺り、センスが良いですよね。上原先生やる気満々。後半燃え尽きますが・・・

>空中をジャンプしながら斬りつけると言うアクションが、鳥肌が立つほどカッコイイ。
金田監督さすがですよね。戦隊の山岡監督もそうですが「魅せる」という心掛けを僕は感じます。

>この後もヘレンの姿に戻ることは可能だし
「「BLACK」でのシャドームーンが信彦の姿にならないのが物足りない」
という意見を多々見ますが、ちょっと違うと僕は思います。
今作では「スピルバンの隙を衝く」のだからヘレンの姿になる必要があるし
シャドームーンは逆に信彦にならないから余計に「光太郎の苦悩が深まる」。
ここも「同じ展開をしない」スタッフのセンスの良さを僕は感じます。

中々ハードな展開ですね😅この後は兄妹(或いは姉妹)対決ですか?

ヘレンが

ついに時空戦士スピルバン3話が始まりましたか(更新される度におおげさに(笑))

リッキー軍団の”罰ゲーム”は見どころですね。
スピルバンは敵味方問わず、露出が高いのでたまりませんね。

>ダイアナのあざといパン〇ラ
ダイアナはあざといのか(笑)格闘してしまうので、チラはどうしても避けられないと思うのですが、モロ出しですからね。これは、視聴者は毎回楽しみじゃわい(笑)ヘレンは見えそうで見えないところが(見えてますが。)、管理人様がどうしても見ようとする執念を想像してしまいます(笑)

>光の塊となったスピルバンが・・・
神秘的で胸が躍る攻撃ですね。

ヘレンはこのまま脱出してスピルバンと合流するものと思ってました。
ありゃ、これは、敵として相まみえることになるのか。

Re: ヘルバイラとシャドームーン

> 金田監督さすがですよね。戦隊の山岡監督もそうですが「魅せる」という心掛けを僕は感じます。

ビジュアルはほんと良いんですけどね。

> 今作では「スピルバンの隙を衝く」のだからヘレンの姿になる必要があるし
> シャドームーンは逆に信彦にならないから余計に「光太郎の苦悩が深まる」。
> ここも「同じ展開をしない」スタッフのセンスの良さを僕は感じます。

確かにそうですね。個人的にはヘレンには死んで欲しかったんですが(鬼)。

Re: タイトルなし

ハードなままで最後まで行って欲しかったんですが……。

Re: ヘレンが

> ついに時空戦士スピルバン3話が始まりましたか(更新される度におおげさに(笑))

ちょっと吹いてしまいました。

> ヘレンはこのまま脱出してスピルバンと合流するものと思ってました。

まだ序盤なのに、さすがにそれはあっけなさ過ぎますね。

上原先生の意欲はあったが

>個人的にはヘレンには死んで欲しかったんですが(鬼)
まぁ「子供番組」の「限界」だと思いますが。少なくとも1986年では。

今作は後半の展開、敵幹部の入れ代わり立ち代わり
ヘレンの立場逆転(しかし、「1名増えただけ」)、ギャグ風味増し等々が
面白さに繋がらず、初期設定の良さを打ち消してるのが残念です。

Re: 上原先生の意欲はあったが

> まぁ「子供番組」の「限界」だと思いますが。少なくとも1986年では。

出すのが早過ぎたような気もします。ボイザーみたいに中盤以降から出した方が良かったような。

> 今作は後半の展開、敵幹部の入れ代わり立ち代わり
> ヘレンの立場逆転(しかし、「1名増えただけ」)、ギャグ風味増し等々が
> 面白さに繋がらず、初期設定の良さを打ち消してるのが残念です。

そう、途中から別の作品みたいにつまらなくなるんですよね。

オリンピックだけが正しいの?

>そんなのは東京オリンピックと同じくらいどうでも良くて

正にその通り!!僕も且つてアトランタオリンピックの際、劇場版「マジンガーZ対デビルマン」と「アマゾン」のレンタルビデオを借りてきて楽しもうとした処、家中のテレビを家族にオリンピック観戦のために占領され悔しい思いをした記憶があります!!楽しみは人それぞれなのにと思いますが、どうも日本人は「オリンピック」と言うネームバリュー或いはブランドイメージに弱いと思います。

Re: オリンピックだけが正しいの?

>楽しみは人それぞれなのにと思いますが、どうも日本人は「オリンピック」と言うネームバリュー或いはブランドイメージに弱いと思います。

わざわざ私のつぶやきを拾っていただき、ありがとうございます。

オリンピック一色になるのもイヤですが、その度に開催都市の自然が壊されるのがもっとイヤなのです。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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