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「仮面ライダーBLACK RX」 第29話「水のない世界」

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 第29話「水のない世界」(1989年5月21日)

 ほぼ一ヶ月ぶりとなってしまった「RX」のお時間です。

 それにしても、まさかこのエピソードのレビューを、いわゆる水道民営化法案が成立した日(これを書いているのは去年の12月6日)に書くことになろうとは……。

 さて、冒頭、とあるダムの上から、作業服を着た男性が、豊かな自然をぶっ潰して出来た貯水場を眺めていると、一台の車がやってきてクラクションを鳴らし、

 ドライバー「邪魔」
 男性「すみません……」

 じゃなくて、

 
 響子「パパーっ!」

 助手席から、大変ロリロリした少女が出て来て、明るく手を振って駆け寄る。

 
 父親「なんだ、お前も来たのか」

 
 響子「ええ、学校が早く終わったの、お昼ご飯、パパと一緒に食べようと思って」

 後半からレギュラーとなって、光太郎とともにクライシスと戦うことになる的場響子。

 演じるのは、「東映不思議コメディシリーズ」でお馴染み、上野めぐみさん。当時高1くらいか。

 運転席から、母親も大きなバスケットを下げて出て来る。

 母親「あなたー」
 父親「嬉しいねー」

 この後、毒入りのおにぎりを食べさせられて、死体をバラバラにされてバスケットに詰められ、ダム湖に沈められることになるとも知らず、ほかほかと顔をほころばせる的場おやじでした。

 ……嘘である。

 三人は、自然をぶっ潰して作ったダム湖を望む休憩所のようなところで、家族水入らずの昼食を取り、大変まったりした気分に浸る。

 

 
 その後、手摺にもたれて、自然をぶっ潰して作った(しつこい)ダム湖を清々しい気持ちで眺めている響子ちゃん。

 傍らにおやじが来て、

 
 父親「どうだ、響子、水を見ていると心が和むだろう」
 響子「ええ」
 父親「水は人間の命なんだ。パパはこの貯水場の所長として働いていることを誇りに思っている。響子にも水を大切にする人間になって欲しいなぁ」

 

 
 と、いきなり目の前の水面が大爆発を起こし、

 
 オケラとも、ノミともつかぬ怪物が空中に飛び出してくる。

 分かりにくいが、これはムカデをモチーフにした怪人ムンデガンデなのである。

 それにしても、ここの水、かなり汚いような……

 
 響子「きゃあああーっ!」

 驚いて口を開けた響子ちゃんが可愛いので貼ってみました。

 「RX」、ロリロリした美少女が投入されて、ますます面白くなる……筈だったのだが。

 
 怪人「俺は怪魔異生獣ムンデガンデ、この貯水場の水はクライシスが貰うぞ!」

 正面から見ると、セミにも見えてくるムンデガンデ、襲撃前にちゃんと自己紹介する、割と礼儀正しい奴だった。

 的場パパはあえなくムンデガンデに殺され、二人は貯水場の管理施設の中に逃げ込む。

 
 母親「助けてーっ」
 作業員「奥さん、どうしたんですか」
 母親「怪物が現れたのよ」
 作業員「なんですって?」

 この作業員を演じているのは、RXの中の人の岡元次郎さんである。

 だが、すぐにムンデガンデがやってきて、作業員もろとも、響子の母親も惨殺してしまう。

 何故かムンデガンデは、響子には直接手を下そうとせず、切り倒したスチールパイプの下敷きにした為、彼女だけ即死を免れる。

 ゲドリアン「よし、送水装置を爆破しろ」

 後からやってきたゲドリアンの指示で、ムンデガンデはその建物ごと、各家庭への送水装置を徹底的に破壊してしまう。

 
 ゲドリアン「これでいい、この後は、貯水場の地下にいるガテゾーンに任せ、我々は次の貯水場を襲うぞ!」

 ゲドリアンからの知らせを受け、地下でもガテゾーンが直ちに送水実験を行い、見事成功させる。

 こうして、都内全域で断水状態となり、市民生活が大打撃を受けることになる。

 異変を知った光太郎が貯水場を調べに行くと、たまたま近くで取材中だった玲子も駆けつける。

 まだ黒煙のくすぶっている建物の残骸と、人々の死体が散乱する凄惨な現場を前に、声もなく立ち尽くす二人。

 
 玲子「……」
 光太郎「クライシスだ、こんな残酷なことをするのはクライシス以外にない!」

 残念ながら違います。

 ミギーも言っていたように、この世に人間ほど残酷な生き物はいません。

 もっとも、ちびっ子の見ている番組で、そんなことが言える筈もないが……。

 光太郎と玲子は、崩れかけた壁の背後に隠れるようにして、生存者が横たわっていることに気付き、慌てて助け起こす。

 
 光太郎「君、君、しっかりするんだ!」
 響子「パパとママが……」

 うーん、ゾクゾクするほど美しい響子ちゃんの横顔。

 いっそのこと、最初からレギュラーにしとけば良かったのに……。

 救急車で病院に運ばれた響子だったが、両親の魂が彼女を守ったのか、奇跡的に傷ひとつない状態だった。だが、目の前で両親を殺された響子が心に深い傷を負ったのは言うまでもない。

 同情した玲子は、彼女を自宅マンションで預かることにする。

 深夜、玲子はふと目を覚ますと、響子が起きて何かしていることに気付く。

 
 玲子「何をしてるの?」
 響子「私にはクライシスの怪人と戦う力はありません。でも私はパパとママの仇を討ちたい。私だけの力、特別な力を手に入れなければ……」
 玲子「……」

 響子は、テーブルの上に置いたボールペンの上に右手をかざし、必死に念じてそれを動かそうとしているのだ。つまり、念動力のトレーニングである。

 両親を失った極度の悲しみから、そんな非現実的な方法に縋ろうとしているのだろう。そんな響子を玲子はいたわるような目で見詰めるのだった。

 しかし、いくら怪人に両親を殺されたからって、いきなり超能力を身に付けようとするかね?

 もともと「ムー」の愛読者だったのかもしれないが、幼い頃から、そう言う力が備わっていた……と言う方が説得力があったと思う。

 
 響子「……」

 無論、そう簡単に超能力が使えるようになる筈もなく、ボールペンはびくりとも動かない。

 
 響子「できない!」

 苛立った響子、いきなりそのボールペンをへし折ってしまう。

 玲子(私のなんだけど……)

 一方、こちらは、この世で最も残酷だと光太郎から認定されたクライシスの皆さん。

 ジャーク将軍は「水の城」なるものを建設しようと画策していた。

 
 ゲドリアン「ジャーク将軍、貯水場を爆破して参りました」
 ガテゾーン「私めは、送水管工事を完了して参りました」
 ジャーク「うむ、ごくろう。ゲドリアン、ガテゾーンこれを見よ、これは今ボスガンが建設中の水の城だ」
 ゲドリアン「水の城?」
 ジャーク「日本中の飲料用水、工場用水をこの水の城に集め、半分はこの怪魔用水路を通して我らクライシス帝国に送る、残りの半分は日本を支配する為に利用するのだ」

 
 マリバロン「ほっほっほっほっ、面白くなってきたわね」
 ジャーク「マリバロンにも十分に活躍して貰わねばならん、今回の水奪取作戦は失敗は許されん!」

 ダスマダーと言うお目付け役も来て、いよいよ尻に火が付いたと感じたジャーク将軍、今回は、四大隊長を適材適所に配置しての、総動員による作戦遂行であった。

 ……うん、最初からそうしとけば良かったのでは?

 CM後、光太郎が街中をバイクで走っていると、スナック八千代の隣の西大泉ショッピングセンターの前に大勢の人が行列を作っているのを見掛ける。

 その中には、佐原夫婦の姿もあった。

 
 光太郎「おじさん、何、並んでるんですか?」
 唄子「瓶詰めのお水を買うのにみんなパニック状態なのよ」
 俊吉「貯水場の復旧工事のメドが立たんと言うんだ」
 光太郎「しかし瓶詰めの水だけじゃ……」
 俊吉「そんなことは分かってるよ、二、三日も経たんうちに、炊事洗濯はもとより、風呂だって無理ですよ、トイレだって使えんぞ」

 それにしても瓶詰めの水って……当時はまだ、ペットボトル入りの水がそれほど普及してなかったのだろう。

 
 一方、響子ちゃんは翌日になっても、超能力の特訓にいそしんでいた。

 今度は、木の枝葉を動かそうという、風のせいなのか超能力のせいなのか分かりづらく、よりによってなんでそんな物を選んだのかコンコンと問い詰めたくなるようなものを対象にしていた。

 光太郎「彼女、何をやってるんだい?」
 玲子「響子ちゃんはお父さんとお母さんの仇を討とうとしてるの……彼女は自分にそんな力がないことを知ってるわ、だからああして、特別な力を持とうと懸命に努力してるのよ」

 光太郎に説明した後、

 玲子「私、自分が恥ずかしいわ、響子ちゃんはまだ中学生なのにクライシスと戦おうとしてるのよ、それなのに、私は今まで何をしてたんだろうと思って……私、クライシスと戦うわ」
 光太郎「しかし、そうは言っても……」

 やや唐突な感じもするが、急にクライシスと戦うことを決意する玲子であった。

 
 その頃、街に堂々とマリバロンが現れ、なにやら大きな装置を祭りの山車のようにピエロの衣装を着た部下たちに担わせ、チンドン屋のように賑やかに音楽を吹き鳴らしては人々の注目を集めていた。

 マリバロン「水の欲しいものは私のところに集まりなさい」

 断水に困り果てていた住民は、マリバロンの言葉にバケツやポリ容器を手にどっと押し掛けて来る。

 マリバロンが指を鳴らすと、その装置についている管から綺麗な水が流れ出てくる。

 
 男性「水だーっ!」

 相変わらず良い仕事をしている鎌田功さん。

 
 マリバロン「ほっほっほっほっ、水ならここに溢れるほどあるぞ、欲しいものは一列に並ぶが良い」

 当然ながら、人々は先を争って装置の前に並び、次々と管から水を容器に入れていく。

 佐原夫妻もその列に加わるが、何故か、彼らだけ、水の代わりに砂が出て来る。

 俊吉「なんだこりゃ?」

 説明がないので分かりにくいのだが、これは、マリバロンが、光太郎の仲間である俊吉たちに意地悪をしているということなのだろうか。器の小さい悪党である。

 やがて、茂から話を聞いた光太郎たちも駆けつける。

 
 光太郎「マリバロン!」
 マリバロン「光太郎、お前も水が欲しければ列に並ぶが良い」

 マリバロンが光太郎に嘲るように呼びかけると、

 
 光太郎「ふざけるなっ! 日頃、人類の為に必死に戦ってやってる俺様が、なんで平民どもと一緒に並ばなきゃならんのだっ!?」
 俊吉「……」
 マリバロン「……」

 じゃなくて、

 光太郎「ふざけるな! そうか、分かったぞ、お前たちは水を利用して街の人たちを支配しようとしてるんだ!」
 マリバロン「ほっほっほっ、何を言うか、私たちは困ってる人たちを助けようとして水を運んできたのだ。光太郎、悔しかったら私を倒してごらん。ただし私を倒せば、この水は一滴たりとも人間どもの口には入らんぞ!」

 と、さっきの鎌田おやじが横合いから、「邪魔をするな、私たちには水が必要なんだ!」と、あろうことか、マリバロンの側について光太郎を罵倒する。

 光太郎「……」

 思わずボルテックシューターをぶっ放したくなった光太郎だが、何とか自制する。

 俊吉「光太郎、今は何を言っても無駄だ」
 光太郎「しかし、このままでは……この状態が続けば人々は知らず知らずのうちにクライシスに支配されてしまうんですよ!」
 俊吉「水がなきゃ、どうにもならんのだよ!」

 市民生活をまるごと人質に取られているようなもので、今の光太郎には、マリバロンに手出しすることは不可能だった。

 その後、色々あって、RXとムンデガンデの戦いになる。

 今回は、ゲドリアンも戦場に駆けつけ、RXの体に粘液質の特殊火薬を付着させ、

 
 それに点火して激しいダメージを与えるなど、後一歩まで追い詰めるが、

 

 
 結局、最後は、基本的に無敵のバイオライダーに変身され、形勢逆転。

 ムンデガンデが順調に倒された後、ストーリー上の大きな転機が訪れる。

 RXが、あえて、玲子たちの前で変身を解いて見せたのだ。

 
 玲子「光太郎さん、やっぱり、あなたRXだったのね」
 響子「ありがとう、光太郎さん、あなたが、あなたが仮面ライダーRXだったのね」

 どう言う心境の変化か、恐らく、中盤で玲子が「自分もクライシスと戦う」と、悲壮な覚悟を決めたことへの光太郎なりの返事だったのだろう。

 もっとも、ムンデガンデを倒しても水はマリバロンに押さえられたままで、状況は好転しない。

 ラスト、遂に響子が超能力で木の葉を揺り動かして見せたところで、次回へ続くのだった。

 にしても、14話~17話で、ひとみが「聖なる滝」を浴びて超能力を得たように、響子が超能力者として開眼するにしても、何か具体的なきっかけが欲しかったところだ。
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コメント

次回もあるのですね

今回は次回もあるのですね😅作戦そのものは、悪の組織にしては中々ツボを抑えた良い作戦のようですね😅
(どんな例えだよ)それにしても、響子さんが超能力者になったとしてもこの後の人生にどう影響するのか見ものですね

クライシス奮闘の巻

>水道民営化法案が成立
心配ですよね。竹中平蔵!

>ミギーも言っていたように、この世に人間ほど残酷な生き物はいません。
この回の放送の2週間後に天安門事件。
寝苦しくて目が覚めてTVをつけたら生中継!最初は映画と勘違いした自分。

>ダスマダーと言うお目付け役も来て、いよいよ尻に火が付いたと感じたジャーク将軍
ありがちな展開ですが、これは良いですよね。
しかし、考えたら第1話で光太郎を処刑できなかった時点でお咎めされますよね。

>器の小さい悪党である
でも「根は悪くないのに、悲しい出来事で悪に走った」よりは「根から悪い」方が好き。
サウザーなんて散々悪いことして「誰よりも愛深きゆえに」とか許されてるのに違和感。
ジャギとかアミバの方が清々しい。

>玲子「光太郎さん、やっぱり、あなたRXだったのね」
他のキャラはともかく、カメラマンの玲子は「最初から疑ってた」でもよかったかも?
前作36話で大勢の前で変身してるし、終盤はアメリカの新聞記事にもなってる。
ゴルゴム壊滅から半年後(3年の文献もあり)ならなおさら。

>響子が超能力者として開眼するにしても、何か具体的なきっかけが欲しかったところだ。
僕は「ゴルゴムが遺伝子操作をしたミュータント」にすべきだったと思います。
次回で光太郎サイドは追い詰められますが
響子の力に頼ることへの葛藤があればドラマに深味が加わりました。
ま、前作の設定を拾わない(今作から参加の)江連さんでは仕方ない。

Re: 次回もあるのですね

> 作戦そのものは、悪の組織にしては中々ツボを抑えた良い作戦のようですね😅

確かに、途中までは信じられないくらい成功してますからね。ま、次回で失敗するんですけど。

Re: クライシス奮闘の巻

> 心配ですよね。竹中平蔵!

その名前を見るだけでもムカつきますね。

> この回の放送の2週間後に天安門事件。
> 寝苦しくて目が覚めてTVをつけたら生中継!最初は映画と勘違いした自分。

そうか、天安門ってこの頃だったんですね。

> でも「根は悪くないのに、悲しい出来事で悪に走った」よりは「根から悪い」方が好き。
> サウザーなんて散々悪いことして「誰よりも愛深きゆえに」とか許されてるのに違和感。

確かにあれはちょっと興醒めと言うか、引きますよね。
つーか、最初に勝った時にさっさとケンシロウ殺しとけばよかったのに。

> 僕は「ゴルゴムが遺伝子操作をしたミュータント」にすべきだったと思います。

あるいは、父親がクライシス人だったとか……

光太郎の仲間たち

ジョー・・・やっぱ、頼れるバディって良いよね
玲子・・・ヒロインだし、中の人はアクションがバリバリだし
響子・・・43・45話は彼女のおかげで勝てた

吾郎・・・前半の端役がしれっと終盤で出ずっぱり
巨匠のゴリ押しか?巨匠への忖度か?
ちなみに小野寺丈の「丈」は「サイボーグ009」の009=島村ジョーから。

Re: 光太郎の仲間たち

> 吾郎・・・前半の端役がしれっと終盤で出ずっぱり

そう言えばそうでしたね。正直なところ、RXの終盤ってほとんど覚えてないんです。リアルタイムで見てる筈なのに。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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