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「スケバン刑事」 第2話「帰って来た不良少女サキ!」

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 第2話「帰って来た不良少女サキ!」(1985年4月18日)

 前回の第1話はパイロット版のようなもので、「鷹の羽学園」を舞台にしたこの第2話から、物語は本格的に動き出すことになる。

 冒頭、その鷹の羽学園の教師たちがどやどやと校長室に押しかけ、

 沼「こともあろうに麻宮サキを復学を認めるなんて私は絶対反対です!」
 高木「そうですとも、大体あの子は退学させた筈じゃございませんの?」

 口々に……と言っても、実際に喋ってるのは沼先生と高木先生だけだが……麻宮サキを復学させるという校長の方針に猛反対する。

 
 校長「静かにしなさい! いいかね、教育委員会から、いや、もっと上のほうから、もし麻宮サキの復学を認めなければ学校法人の認可を取り消すと、理事長のところに脅しがかかってるんだ」
 沼「どういうことですか?」
 校長「分からんよ、背後で途轍もない大きな力が動いてることだけは確かなんだ」

 鷹の羽学園は私立高校なので、そういう脅しをかけられると手も足も出なくなるのだ。

 校長も、大映ドラマとかに出てくる名古屋章みたいな硬骨の教育論者ではなく、雇われマダムみたいな腰抜けなので、権力にはからきし弱いのだった。

 そして、その大きな力を加えているのが暗闇指令であることは言うまでもない。

 同じ頃、かつてサキが所属していた2年B組の生徒たちも、スケバンとして恐れられていたサキが戻ってくると聞かされ、戦々恐々としていた。

 その中でひとりだけ、我関せずとばかり暢気にマンガ雑誌を読んでいる男子生徒がいた。

 サキが退学した後に転校してきた野分三平である。

 さて、教師や生徒たちの抵抗も虚しく、サキが鷹の羽学園に舞い戻ってくる。

 
 それも、バイクで登校すると言うのが実にクールである。

 中庭にバイクを停め、威嚇するように校舎を見上げるサキ。

 ま、実際は、斉藤由貴さんはバイクに乗れないので乗ったふりをしているだけなんだけどね。

 

 
 そして、その場でライダースーツを脱ぐと、その下にセーラー服を着ているというのも実にカッコイイ。

 ま、これも実際は、そんなことしたら、窮屈でめっちゃ動きにくかったと思うけどね。

 と言うか、ズボンならともかく、スカートの上からライダースーツを着るかね、普通?

 ……

 管理人はここで、「ひょっとして、上だけ制服で、下はパンティーの上からじかにライダースーツを履いていたのでは?」と、不埒な想像をしてニヤニヤしてしまったことを告白せねばなるまい。

 うむ、我ながら男どアホウ甲子園である。

 閑話休題、

 
 三平「かっこいい~!」

 窓からそれを見ていた三平が、思わず嘆声も上げたのも当然だった。

 サキ、前回と同じく、セーラー服に赤い靴下と言う、スケバンらしからぬキュートなスタイルで校舎の中を歩いていたが、曲がり角から飛び出してきた、竹刀を持ったスケバンたちに襲撃される。

 
 一見鈍くさいように見えても、サキは運動神経抜群であり、華麗な動きで彼らの攻撃をかわし、カバンでバコバコその頭を叩いて応戦する。

 沼「やめろおっ!」

 
 サキ「沼先生!」

 だが、横合いから鋭い怒声が飛んできて、すぐ争いを止める。

 
 沼「夢小路、そんなところに隠れてないで出て来い」

 沼先生が竹刀の先でトイレのドアを押すと、果たして、夢小路美也子と腹心の登美子が出てくる。

 
 美也子「すいません、先生、私は止めたんですけど、あの三人が勝手に……駄目じゃない、三人とも!」

 自分が命じたのは見え見えなのに、白々しく下っ端を叱り付ける美也子。

 
 美也子「ねえ、先生……許してえ」
 沼「よせえっ!」

 美也子が、色っぽい声で甘えるように囁きながらその体に触れるが、沼先生は物凄い形相で美也子を突き放す。

 童貞だということがバレバレの沼先生であった。

 サキは感心したような口調で、「まさかあんたが番を張っていようとはね」

 
 美也子「ふん、最近の番はね、力だけじゃ駄目なのよ、あたしみたいに美しくないとね」

 コンパクトを取り出して化粧を直してみせる美也子。

 本人も言っているように、美也子はおよそスケバンらしくないスケバンで、暴力を振るうことも滅多にないお嬢様っぽいキャラなのだ。

 もっとも、後のエピソードから見て、別に家が金持ちと言う訳でもないらしい。

 
 沼「いい加減にしろ! 二人ともこの学園でちょっとでも問題を起こして見ろ、この俺が許さん! 麻宮サキ、特に貴様からは絶対目を離さんからな」

 竹刀を床に叩きつけて吼える沼先生。

 サキ、事務室へ行って転入手続きをするが、

 
 事務員「はい、これに住所と名前書いて……」

 その応対をする事務員を演じているのが、下積み時代の高畑淳子さんなのだった!

 
 サキが、いかにも書きにくそうに左手で書いているのを見て、

 事務員「あら、あなた左利きなのね」
 サキ「……」

 
 サキが言葉すくなに手続きを済ませて出て行ったあと、書類を見て、同僚の事務員となにやら意味ありげな視線を交わす高畑さんであった。

 どちらも役名がないのがもどかしいが、男性事務員は悪役俳優の大木正司さん。

 残念ながら、今回は授業風景は一切なく、次のシーンでは早くもサキがバイクで帰宅しようとしている。

 
 三平「麻宮君、おれ、野分三平、おれ、強い女って弱いんだよな、、今度デートしてくんない? 返事は?」

 そこへ三平がやって来て、いきなりデートを申し込む。

 
 サキ「……」

 サキ、しばらく三平の顔を見詰めていたが、

 
 サキ「……」

 静かに舌を出して「ベー」をする。

 うう、めっちゃ可愛い……。

 これには三平も目を白黒させるが、気が付いたときにはもうサキは走り去った後だった。

 三平「麻宮くーん!」

 サキは、一人暮らし、それもかなり高級そうなマンションに住んでいた。

 女子高生が一人住まいするには十分過ぎる部屋だったが、ひとつ問題があった。

 
 その部屋には、勝手に人の留守中に上がり込んで飼い猫と戯れる妖怪、「ジン・キョウイチロー」が、しばしば出没するのである!

 
 サキ「神恭一郎! 何の用? もう私とは関係ない筈だわ! ムク、こっちにおいで」
 ムク「にゃあううー」

 サキ、毛むくじゃらで、猫だか犬だか良く分からない動物を神の手から取り上げる。

 神「新しい指令が出た」
 サキ「ええっ?」

 いつの間にかムクの首に首輪型の通信機が付けてあり、そのランプが点滅したかと思うと、

 暗闇指令の声「サキ、元気でやってるかね?」

 と、暗闇指令の声が親しげにサキに語りかけてくる。

 今回は録音したものではなく、別の場所にいる暗闇指令がリアルタイムで喋っているのである。

 
 暗闇指令の声「君が鷹の羽学園に戻れたと聞いて、私は嬉しく思ってる」
 サキ「……」

 
 暗闇指令「そこで考えた末、君のような優秀な人材を放っておくのはもったいない、続けて刑事の仕事をやって貰うことに決定した」

 暗闇指令のオフィスの映像も出てくるが、依然として、その顔がはっきり見えないように撮られている。

 
 サキ「そんな!」

 
 サキ「刑事の仕事はこのあいだの一回限りって約束だった筈よ!」

 暗闇指令の勝手な言い草に、サキが途中でタンを出しながら、色を成して抗議する。

 サキ、ムクから首輪を外そうとするが、神がその手を掴み、立たせると、

 
 神「母親がどうなってもいいのか?」

 
 左手を開かせ、そこに刻まれた十字の古傷を見せ付け、サキに否応なしに母親のことを思い起こさせる。

 にしても、サキの手を掴んでいる神の手の大きなこと。まるっきり大人と子供の手だよね。

 ここで前回にも出てきた、サキの母親がパトカーで連行され、死刑を言い渡される一連の回想シーンが流れ、

 
 神「どうしても協力しないと言うならば、明日にでも母親の死刑が執行される」
 サキ「卑怯よ! 母さんの死刑を無期延期にしてやるって、少年院で約束したじゃない!」

 神のあまりに露骨に足元を見た脅しに、思わずサキが叫ぶ。

 ここで初めて、サキが特命刑事に任命された経緯が描かれる。

 
 神「たった一度特命刑事になって、我々に協力すると約束してくれれば今すぐにでもここから出してやる」

 サキが入れられていた関東北少年院の一室。

 
 サキ「特命刑事? 何故私になんか?」

 時々サキの口がとても可愛い形になるのです!

 しかし、とても少年院に入っている女の子には見えんな……。

 暗闇指令「学園で起きた犯罪は警察もなかなか調べにくい。君のような人が潜入してくれれば誰も刑事とは疑わないだろう」
 サキ「あんた一体、何者なんだ?」
 暗闇指令「そう、ある組織の者とだけは言っておこう。警察よりも遥かに力のある組織だ」

 結局、サキは、母親の死刑を停止してくれると言う条件で、特命刑事、すなわちスケバン刑事となることを承服したのだ。

 
 サキ「あれだけ固く約束したのに……騙したのね!?」

 明白な約束違反に、目を潤ませて悲痛な声を上げるサキだったが、神はそれをあっさり聞き流し、

 
 神「明日の午後1時にここに電話をする。答えがノーだったり、電話に出ないときは、午後3時、母親の死刑を執行する」

 それにしても、昔の少女漫画に出てくる異様に足が長い男性キャラも、中さんだったら違和感なく演じられるよね。

 だが、その日、王子信用金庫に二人組のピストル強盗が押し入り、現金を強奪すると言う事件が発生する。

 
 ちなみにそのうちのひとりは、セーラー服を着た女性のようであった。

 設定上は、高畑さんがその中に入っていることになるのだが、これはどう見ても男性スタントが演じてる……よね?

 翌日、犯人の片割れとして目星を付けられたのが、こともあろうにサキであった。

 
 サキ「あたしが銀行強盗?」
 沼「そうだ、今朝方警察に匿名の通報があってな……貴様が犯人だと言ってきたんだ」
 サキ「冗談じゃないわ!」

 
 刑事「とにかく君のロッカーを開けてもらおうか……君も左利きか、犯人のひとり、女のほうも実は左利きだったんだ」

 さらに、ロッカーから数個の札束が出てきた為、あえなく逮捕されてしまうサキ。

 ま、冷静に考えて、高校に復学したその日にピストル強盗する女子高生はいないし、盗んだ金を学校のロッカーに入れておく強盗もいないのだが、担当したのがヤマさんとかチョーさんじゃなくて、ただのボンクラ刑事だったので、ほかに真犯人がいるなどとは夢にも思わないのだった。

 
 留置所の壁に背中をつけて座っているサキ。

 ただ座ってるだけなのに絵になりますなぁ。

 が、うっかり屋さんのサキ、漸く神が「午後1時に~」と言っていたことを思い出し、慌てて起き上がって鉄格子に駆け寄り、

 
 サキ「担当さん! 今何時?」
 担当さん「喚かなくても聞こえてるよ、時計ならそこにあるだろ」

 見張り役の警官のことを、まるで漫画家が担当編集者を呼ぶような呼び方で呼ぶサキ。

 
 サキ「ええーっ? 12時ぃ58分?」

 壁にかかった時計を見ると、なんと、約束の時間までほんの少ししかなかった。

 サキ「電話が……どーっしよう? どうしたらいいの?」

 このままでは、特命刑事になる意思なしと見られて母親が処刑されてしまう。

 サキ「担当さん、担当! 担当! 担当ーっ!」

 焦るあまり、遂には呼び捨てになるサキ。

 CM後、引き続き留置所の中をうろうろしているサキ。

 そこへ担当さんが戻ってくる。

 サキ「担当、ど、どうだった?」

 切羽詰ったあまり、デフォルトで呼び捨てになるサキ。

 担当「ああ? 出鱈目もほどほどにして欲しいね。神恭一郎と言う名前の刑事は日本中の何処の警察にも存在しなかったぞ」
 サキ「だから最初から警察なんかじゃないって言ってるじゃない、もっと上の組織なのよ。ほんとよ、信じて、このままだと、母さんが死刑になっちゃう」
 担当「今度はお母さんか、その手は食わんよ」

 鉄格子を掴んで必死に訴えるサキだったが、一介の警官がそんな突拍子もない話を真剣に聞いてくれる筈もなく、せせら笑うと詰め所に戻り、あろうことかマンガ雑誌を読み始めるのだった。

 なお、サキが神に連絡を取って欲しいと頼んだシーンは省略されているが、神にこちらから直接連絡して、母親の死刑を阻止しようとしたのだろう。

 ただ、その短時間に、日本中のすべての警察署を調べ上げて神恭一郎の存否を確認したとすれば、ネットもない当時としては、この警官、見かけによらぬスーパーポリスマンだった可能性がある(註・ねえよ)。

 それはさておき、約束の1時はとっくの昔に過ぎ、早くも午後3時が近付いてくる。

 焦燥のあまり気が狂いそうなサキだったが、さすがにこの状況ではどうすることも出来ず、神の「午後3時、母親の死刑を執行する」と言う無慈悲な言葉を頭の中で何度もリフレインさせては、奇跡が起こるのを祈るばかりだった。

 
 サキ「神恭一郎、何処にいるの? ね、お願いだから助けに来てーっ!」

 憎い相手だが、今はその神に縋るしかないサキ、3時直前、思わず絶叫する。

 だが、神は現れず、遂に、長針と秒針が12時の上でぴったり重なってしまう。

 サキ「母さん!」

 同時に、サキの脳裏に、母親が絞首刑に処される恐ろしいビジョンが駆け巡る。

 ……

 サキが壁に手を付いて涙に暮れていると、通路の向こうから、聞き覚えのある風切り音が聞こえてくる。

 
 サキの愛用のヨーヨーを操っていたのは、無論、神恭一郎であった。

 
 サキ「……」

 サキは神を睨みつけると、不機嫌そうにそっぽを向くのだが、神の為に母親が処刑されたのかもしれないというのに、この反応はいささかおとなし過ぎるような気もする。

 
 神「お母さんの死刑は執行されちゃいない」
 サキ「神!」

 神の言葉に、たちまち生色を取り戻して鉄格子に飛びつくサキ。

 ま、暗闇指令は元々サキの母親が無罪だと確信し、その冤罪を晴らすために裁判官の地位を捨てて暗闇指令になったのだから(そうだよね?)、まかり間違っても彼が麻宮ナツの死刑執行の許可を出す訳がないのだが、当然、現時点でサキにそんなことが分かる筈もなかった。

 神「刑事を続けるんだな?」
 サキ「……」

 暗闇指令や神たちに良い様に掌の上で転がされているようで、忌々しさが込み上げてくるサキだったが、今の彼女には、差し出されたヨーヨーを受け取る以外の選択肢はなかったのである。

 神「ところで、お前をこんなところに放り込んだ張本人だが、銀行のビデオを見る限り、犯人の女はどう見ても左利きじゃない。お前が左利きだと知って真似をしたとしか思えない」
 サキ「……」

 明敏なサキは、それだけで、誰が自分を陥れた犯人か、たちまち気付いてしまう。

 ついでに神、美也子たちがサキを待ち構えていると教えた上、「くれぐれも自分の立場を忘れないよう」と釘を刺す。

 ほどなく、神の口添えでサキは釈放される。感心にも警察署の前で待っていた三平は、いそいそと駆け寄って話しかける。

 
 三平「良かった、疑いが晴れたんだね。腹が減ったろう、俺、なんかご馳走するよ」

 ああ、三平の無邪気な笑顔に癒される……。

 2や3に足りなかったのは、こういう、三平のような癒されキャラではなかったかと、今になって思う。

 だが、神が忠告したとおり、彼らの前に美也子たちが現れ、サキに改めて勝負を挑んでくる。

 
 球場のスタンドに場所を移し、スケバンバトルとなるが、またしてもサキは、うっかり、神の忠告を失念してしまい、本気で美也子たちと戦ってボコボコにしてしまう。

 ま、はっきり言って、美也子やその手下は、スケバンの風上にも置けないほどよわっちいので、サキが勝ってもあまり自慢できることではないんだけどね。

 
 三平「……」

 サキの奮闘を離れたところから嬉しそうに見守っている三平。

 
 リーダーの美也子も、まるっきり腰抜けで、サキと対峙しても怯えたように棒立ちになっているだけで、全くの無抵抗であった。

 ま、ストーリー上の都合もあるのだけど、さすがにこれでは意気地がなさ過ぎる。

 これだと、どうして登美子たちは美也子に従っているのか、と言う別の疑問が湧いてしまうのだ。

 
 ここで、サキの視線の先に(シャレ)、コートにサングラスの、どう見ても不審者にしか見えない神の長身が入り込む。

 それを見て、神の「立場を~」と言う言葉をやっと思い出したのか、それとも理解したのか、急に戦いを放棄して無抵抗になるサキ。

 美也子たちはお返しとばかり、サキを一方的に袋叩きにする。

 美也子「これで名実共に私が鷹の羽学園のスケバンだわ、やい、サキ、これからは私に楯突くんじゃないよ」

 5対1で勝っておきながら、恥ずかしげもなく勝ち誇った笑いを響かせて立ち去る美也子たち。

 三平「わざと負けたんだろう? どうして?」

 三平がサキを気遣うが、かつて少年院で凄絶なリンチに遭ってきたサキにとっては、武器も使わない美也子たちの攻撃など蚊に刺されたようなもので、顔を伏せて忍び笑いを漏らしてから、

 
 サキ「突っ張るのに疲れたのさ、今日から私は普通の女の子になるのさ」
 三平「ええっ?」

 
 サキ「三平くん、今日はほんとにどうもありがとう。でも、今はひとりにしといてくれない?」
 三平「なんだよ、急に可愛い声出しちゃって……ほんとに普通の女の子になるのか」
 サキ「そうよ」
 三平「分かったよ、じゃあ」

 三平、半信半疑の面持ちだったが、サキの願いを聞き入れ、大人しく帰っていく。

 
 サキ、ひとりになると、すぐに厳しい顔つきに戻り、唇の血を手で拭うと決然と歩き出す。

 行く先は真犯人のところしかない。

 事務員「しめて1億、これで使い込みの穴も埋められる」
 事務員「ふっふふ、でも、麻宮サキに罪を被せるとは言い考えだったわね」

 高畑さんと大木さんがほくそえみながら、地下駐車場に続く階段を下りていく。

 しかし、仮にも高校の事務員が、ピストル強盗なんかするかね?

 車に乗り込もうとしたところで、不吉なヨーヨーの風切り音が聞こえてきて、留置場にいる筈のサキが彼らの前に現れる。

 
 事務員「き、貴様は?」

 
 サキ「鷹の羽学園2年B組麻宮サキ、またの名はスケバン刑事! スケバンまで張ったこの麻宮サキが(中略)だがな、てめえらみてえに金のためなら強盗もいとわねえなんて、そこまで魂は薄汚れちゃいねえぜ!」

 前回と同様の決め台詞を交えて二人を糾弾するサキ。

 しかし、HPにも書いたと思うが、強盗って基本的に金をとる為にやるのだから、「金のためなら強盗もいとわない」と言うのは、なんか変な言い回しである。

 「金のためなら人殺しも~」とかなら分かるけどね。

 
 事務員「何を証拠に?」
 サキ「あたしが左利きだと知ってるのは鷹の羽学園ではその女だけなんだよ!」

 
 事務員「……?」

 ピンと来ない高畑さんに、

 サキ「まだ分からねえのか、私が左利きになったのは少年院で仲間のリンチに遭って右手の骨を潰されたからなんだよ」
 事務員「はっ!」

 丁寧に説明してあげるサキだった。

 つまり、以前からサキを知ってる人間なら、左利きではなく右利きとして振る舞うだろうから、犯人は高畑さんしかいないということになるという推理であった。

 うーん、でも、サキは昨日一日授業を受けているのだから、クラスメイトや教師の中にも、左利きだと知ってる人間がいても不思議じゃないと思うんだけどね。みんながみんな、サキの昔の利き腕を覚えてる訳じゃないのだから。

 ま、それ以前に、二人は盗まれた現金をアタッシェケースに入れて携帯していたので、左利きもへったくれもなく、彼らが犯人に決まっているのだが。

 サキ、前回と同じく、チェーンで彼らの手首をまとめて拘束して一丁上がりとなる。

 以上、今回もなかなか充実の内容で、レビューを書くのも大変だったが、今回の強盗事件、神や暗闇指令にとってあまりにお誂え向きのタイミングで起きており、しかも、わざわざ強盗犯が、初対面の女子高生に濡れ衣を着せようと言うのはあまりに不自然である。

 だから、そもそもこの強盗事件、暗闇指令が仕組んだ狂言で、銀行はもとより、犯人も警官も、全員がグルになってお芝居をしていたのではないかと言う気もするのである。

 つまり、そうやってサキを極限状態に追い込んで、否応なく特命刑事を引き受けざるを得なくさせる為のお膳立てだったのではないか、と言う。
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コメント

最高ですね!

更新お疲れ様です。
「スケバン刑事」(1作目)も冷静になれない作品です!

>依然として、その顔がはっきり見えないように撮られている。
放送当時「長門さんじゃん!」と突っ込んでました。

>2や3に足りなかったのは、こういう、三平のような癒されキャラではなかったかと、今になって思う。
三平、良いですよね。有能だし。殺伐になりがちなドラマなので大事ですね。

>5対1で勝っておきながら、恥ずかしげもなく勝ち誇った笑いを響かせて立ち去る美也子たち。
戦隊ヒーロー「・・・・・」

高畑さん、お美しかったですね!
この1回きりの悪役ではなく、海槌の手下でも良かったかも?

い~やぁ、斉藤さんの美しさ・可愛らしさをはじめ、最高ですね!
いつも本当にありがとうございます!

「1」はライダー系ですね。

「1」は昨年末に鑑賞したので、まだ記憶が新しく、レビューを読み進めると同時に、その時の映像が蘇ってきます。サキの切羽つまった状況と神サマが通路でヨーヨーを操ってるシーンがこの回の印象に強く残ってますね。
神サマ、かっこいいのですが、母親を人質にサキを利用するという残忍さも伺えますね。サキがボコボコにされようとも殆ど静観ですからね(悲)既に解説されていますが、えん罪を晴らす、サキには頑張ってもらわねばと、神サマも心を鬼にしている心境なのでしょうが。

映像を文体に表すのと管理人様の解説はなお一層深みが増しますね(「3」でも同じことを言ってますが)

>静かに舌を出して「ベー」をする。
 うう、めっちゃ可愛い……。
うう、、同意見・・・(笑)

>沼「よせえっ!」
沼先生は竹刀をもった典型的な厳しい教師ですが、どこか憎めないんですよね。
この表情はいいですね(笑)

>2や3に足りなかったのは、こういう、三平のような癒されキャラではなかったかと、今になって思う。
振り返ってみると、そうですね。癒しキャラ、ムードメーカーキャラがいませんでしたね。

>三平がサキを気遣うが、かつて少年院で凄絶なリンチに遭ってきたサキにとっては、武器も使わない美也子たちの攻撃など蚊に刺されたようなもの
>サキ「まだ分からねえのか、私が左利きになったのは少年院で仲間のリンチに遭って右手の骨を潰されたからなんだよ」

この点が歴代”サキ”の中でも成長過程で修羅場をくぐり抜け、向かうところ怖いものなしの精神的なタフさが涵養された部分。行動も言葉遣いも圧巻です。

>クラスメイトや教師の中にも、左利きだと知ってる人間がいても不思議じゃないと思うんだけどね
初めて、いえ、管理人様のレビューを拝読するうえで培われたのか、この部分、左利きの部分の不自然さは一致しました。クラスメートでも気づいた人がいたのでは、とか、やや強引な決めつけと出来すぎた今回の銀行強盗の逮捕の手法。決めてが足りないような。担当はどこいったー、サキに謝れー!!
総じて、すべてが仕組まれた感が拭えませんね。
読み進めるにあたり、管理人様のまとめも首肯できます。

それにしても、サキの絶対的ピンチのときにだけ現れる神サマのタイミングとかっこよさがこの回でも堪能できましたね。いいとこどりですよ、神サマ(笑)

更新お疲れ様でした。

Re: 最高ですね!

> 三平、良いですよね。有能だし。殺伐になりがちなドラマなので大事ですね。

味方がそんなにいないのも、サキの孤独さが出て正解だったと思います。

> 戦隊ヒーロー「・・・・・」

そう言えばそうですね(笑)

> い~やぁ、斉藤さんの美しさ・可愛らしさをはじめ、最高ですね!
> いつも本当にありがとうございます!

こちらこそコメントありがとうございました。

Re: 「1」はライダー系ですね。

> サキの切羽つまった状況と神サマが通路でヨーヨーを操ってるシーンがこの回の印象に強く残ってますね。

HPにも書いてたかもしれませんが、このシーンの斉藤さんの演技が上手いんですよね。

> 神サマ、かっこいいのですが、母親を人質にサキを利用するという残忍さも伺えますね。サキがボコボコにされようとも殆ど静観ですからね(悲)

今回の神はひどいですが、でも、最初から仲良しより、最初はむしろ緊張感のある、よそよそしい関係の方が、その後のドラマが充実するような気がするのです。

> 映像を文体に表すのと管理人様の解説はなお一層深みが増しますね(「3」でも同じことを言ってますが)

恐縮です(汗)

> 沼先生は竹刀をもった典型的な厳しい教師ですが、どこか憎めないんですよね。
> この表情はいいですね(笑)

原作ではもっと影のある、漫画チックなキャラでしたけどね。

> 振り返ってみると、そうですね。癒しキャラ、ムードメーカーキャラがいませんでしたね。

2や3と違って、サキが基本的にひとりで戦うぶん、余計三平の存在が貴重に思えるのです。

> この点が歴代”サキ”の中でも成長過程で修羅場をくぐり抜け、向かうところ怖いものなしの精神的なタフさが涵養された部分。行動も言葉遣いも圧巻です。

考えたら、三人の中で少年院に入ってたのってサキ(斉藤さん)だけなんですよね。

> 読み進めるにあたり、管理人様のまとめも首肯できます。

ありがとうございます。やっぱり何の関係もない女子高生をいきなり身代わりに仕立てようと言うのは、変ですよね。

まぁ、犯人たちはあくまでただの悪人で、神に知恵を授けられて、今回の計画を思い立った……つまり、暗闇指令に利用されたと言う可能性もあるのではないかと思います。

> 更新お疲れ様でした。

ありがとうございます! こちらこそご丁寧なコメント、いつも励みになっております。

三平=ハテナマン

遅レス失礼いたします。三平役の増田康好さんは「5年3組魔法組」でハテナマンこと宗方マサキ役を演じていたんですよね。魔法組では頭の切れるブレーン役を担当していて、イケメンだったこともあって、一番人気があったようです。
「スケバン刑事」では3枚目を演じているようですが、男前なところは変わらないなと思いました。ヘアスタイルも、当時を象徴するパーマヘアですね。

Re: 三平=ハテナマン

貴重な情報ありがとうございます。

「5年3組魔法組」は見たことないですが、いつか見たいものです。

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zura1980

Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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