第44話「怪談シリーズ 呪いの化け猫 子供の血が欲しい!」 引き続き夏休みのための怪談シリーズ。今回は、定番の化け猫である。
予告編

野外での撮影の合間、大野剣友会の皆さんとロケ弁を食べながらあれこれと話している洋。
右端に座っているのは、河原崎洋夫さんだろう。

洋「よお、元気でやってるか? 休みの日には規則正しくもりもり食べて、体を鍛えるんだゾ、次週はこれだ!」
本編

冒頭、屋外に張られたテントで「頭が良くなる薬」なるものを無料で接種している。
バカ親に連れられた子供たちが、それに並んでいる。
シゲル(ミドリの弟)、オサム(アキの弟)、タケシ(ナオコの弟)もその列にいたが、オサムだけ途中で注射が怖くなって逃げ出してしまう。彼らは自主的にここに来たらしい。結局、シゲルとタケシだけ、注射をしてもらう。

しかし、これって、頭が良くなる云々以前に、雑菌が入って死ぬんじゃないの?
ところで、彼ら三人が一緒に登場するのは、これが最初で最後じゃなかったかな? そういう意味では貴重なショットである。

だが、その後、子供たちの様子がおかしくなる。青白く、生気がない。
洋「オッス! どうしたんだよ」
アキが、黙ってカウンターのシゲルを指差す。
洋「シゲル、お前どっか体の具合でも悪いんじゃないのか?」
シゲル「関係ないだろそんなこと」
邪険に洋の手を払い、シゲルは店を出て行く。

ナオコ「変ねえ、うちの弟とそっくり」
アキ「タケシ君も?」
洋「俺も公園で同じような子供をたくさん見たよ」
谷「まさか伝染病が流行りだしたんじゃあるまいな」
ユミちゃん、今回は台詞が貰えない。それでも後ろでみんなにあわせて一生懸命頷いたりしているので、とても可愛いのじゃい。

などと話していると、突然、沼さんが顔を布で覆う。
谷「沼さん、何やってんだ?」
沼「伝染病って移りやすいんでしょう?」

谷「その覆面をしてなんでもなけりゃ心配ないよ」
沼「ど、どうしてですか?」
谷「それ雑巾だ!」
沼「えっ、あっ、いけねっ、きったねえー」
どっと笑いが起こる。ここでユミちゃんが何か台詞を言っているのだが、アフレコに呼ばれなかったのか、音声は聞こえない。
今回のユミちゃんの出番はこれだけ。
あとはスカイライダーが怪人を倒して終了……でもいいのだが、一応続きを書く。
無論、これはネオショッカーの仕業である。「頭が~」と偽って薬を子供たちに注射した上で、

女医「にゃーお」

女医「にゃーおー」

(いきなり)
ドロニャンゴー「ギャーッ!」 そう、注射をしていた女医が、怪人ドロニャンゴーだったのである。
しっかし、
ドロニャンゴーって、めちゃくちゃ可愛い名前だな。
特殊な鈴の音で、子供たちは催眠術をかけられたように集まってくる。ネオショッカーの狙いは、その子供たちから新鮮な血液を採取し、それによって過去の怪人を甦らせる薬を作ることだった。
ナオコとアキはタケシたちの後をつけ、廃病院に子供たちが集まり、血を吸われていることを知る。

洋は例の薬を失敬して、谷の友人の博士に分析を依頼する。
谷「これが頭を良くするってのか?」
博士「ははははっ、そんな薬があったら俺の方が欲しいよ……むしろPXBに似てるな。病院なんかで催眠療法に使われている薬だ」
谷「どんな効果があるんだ」
博士「人間の意志を自由に操ることが出来る恐ろしい薬だ」
洋は問題の廃病院へ潜入する。ドロニャンゴーとの戦いになる。

ドロニャンゴー「そうだーっ、このドロニャンゴー様の操り人形になって死んでしまえーっ」
怪人の妖術で、にゃんこ的な動きをする村上弘明さんがちょっと可愛いのでした。
洋は座禅を組んで、精神統一してその術を破る。
洋たちは、例の薬を接種された子供が特定の音に反応することを逆に利用して、ネオショッカーの基地へ集められていた子供たちを全員救い出す。
あとは、スカイライダーに変身して、ドロニャンゴーを倒すのみ。
最後に、入院しているシゲルたちのところへ洋たちが見舞いに行くのだが、ここでもユミちゃんは同行させてもらえない(悲)。
と言う訳で、管理人的にはほとんど何の楽しみもないエピソードであった。