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「超電子バイオマン」 第39話「メイスンのわな!」

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 第39話「メイスンのわな!」(1984年10月27日)

 冒頭、シルバ(バルジオン?)の行方を捜す為に、反バイオ探知機なるものを大急ぎで開発中のバイオマンとピーボ。

 ジュンは焦る竜太を、「そうカッカしないの、イライラしてるのはみんな同じなんだから」と宥めるが、

 
 同じ頃、ひかるは作業を手伝おうともせず、優雅にフルートを吹きながら、花咲き乱れる公園の中を散歩していた。

 
 同じことを40代のきったないおっさんがやったら即通報されるところだが、美人は得だね。

 と、背後に人の気配を感じて振り向くと、

 
 史朗が不気味な笑みを浮かべて立っていた。

 史朗「なかなか綺麗な音色じゃないか」

 
 ひかる「すいません、こんな時に……」
 史朗「あっはは、なぁに」

 申し訳なさそうに肩をすぼめるひかるに近寄ると、

 
 史朗「黙っててやるから、その代わり……なぁ、わかるだろう?」
 ひかる「えっ? どういうことですか」

 この後、史朗がひかるを連れてホテルの中に消えていくところをカメラマンに激写され、文春に、

 「正義の戦隊ヒーローの中で横行するパワハラ・セクハラの実態を暴く!」

 と言うスクープ記事が掲載され……ません。

 正解は、

 史朗「なぁに、気にするなって……激しい戦いの中でも、やっぱり安らぎは必要さ」

 でした。

 しかし、安らぎがどーのこーのじゃなくて、ひかる、単にサボってただけなんじゃないかと言う気もするのだが。

 

 
 ひかる「はいっ」

 史朗の優しい言葉に、笑顔で頷くひかるであった。

 今回、異様なまでにひかるが可愛く美しく撮られているのだが、これはストーリー上の関係だけじゃなく、管理人と同じように、番組のキャメラマンが牧野さんに惚れていたからではないだろうか?

 と、その時、真吾からひかるのテクノブレスに某所でシルバが暴れているとの知らせが入る。

 シルバは、色んな工作機械や工事車両が置いてある広場でやたらめっぽうバイバスターを撃ちまくっていたが、それは、メイスンがあちこちに仕掛けたバイオ発生装置に反応してのことだった。

 やがて変身済みの5人が駆けつけ、戦いとなるが、バイバスターを操るシルバには勝てず、

 
 ピンクファイブは、その直撃を受けて変身が解け、ひかる自身も重傷を負ってしまう。

 
 ひかる「うっ、あっ!」

 シルバ、なおも追撃しようとするが、あらかじめ隠れていたメイスンが彼の背後に現れる。

 
 メイスン「シルバ!」
 シルバ「メイスン、何故ここに?」
 メイスン「見ろ」

 メイスン、ドクターマン謹製のバイオ発生装置をシルバの目の前で作動させる。

 シルバ「バイオ粒子反応?」
 メイスン「この機械で俺たちはここに釘付けにされるところだった」
 シルバ「何の真似だ」
 メイスン「その間にバイオマンはバルジオンを永久に封じ込める作戦だ」
 シルバ「なにぃ?」
 メイスン「魔界ヶ谷のバルジオンは俺たちが先に貰ったぞ」

 メイスン、自分たちで仕掛けた装置をバイオマンの仕業だと偽り、さらに、バルジオンが魔界ヶ谷に眠っていると嘘の情報を教えた上で、ソニックメガスと言う巨大ロボットを呼び寄せる。

 
 シルバ「待てっ」
 メイスン「おおっ」

 と、操縦席に乗り込もうとしたメイスンをぶちのめして、シルバが代わりにソニックメガスに乗り込み、そのまま浮上して魔界ヶ谷へ向かって飛んでいく。

 
 メイスン「ふっふぁっはっ、計画通りだ」

 だが、それはすべてメイスンの描いたシナリオどおりの行動だった。

 
 レッド「シルバは何処へ行ったんだ?」
 メイスン「シルバはバルジオンの元へ向かった」

 さらにメイスンは、わざわざバイオマンにもそのことを教えてやると、姿を消す。

 レッドはバイオドラゴンを呼び寄せ、シルバの後を追跡する。

 一方、魔界ヶ谷では、ファラやモンスターたちが総出でシルバとバイオマンを罠にかける準備を進めていた。

 
 モンスター「あーあ、どうして俺ばかり力仕事せにゃならんのだ」
 ジュウオウ「ああ、そうですね、おやびん」
 モンスター「おーい、こっちもいいぞーっ!」

 巨大なパラボラアンテナのようなものがついた台座を指定され場所に運んでいるモンスターたち。

 やがて、ソニックメガス、次いでバイオドラゴンが魔界ヶ谷へ到着する。

 ひかるを除く4人がピーボの作った反バイオ探知機なるものを手にバルジオンの位置を特定しに行こうとしていると、頭に巻いた包帯が痛々しいひかるが入ってきて、

 
 ひかる「待って、私も行きます」

 
 レッド「その体では無理だ。合図があるまで待機する。いいね?」

 ひかる、ガタイの良いスーツアクターたちの中にいると、いつもより小さく見えて、可愛さも1.3倍増しになる気がする。

 だが、ひかるも立派な戦士である。気遣われても喜ぶどころか、

 
 ひかる「うう……」
 ピーボ「ひかる……」

 一人取り残される自分の不甲斐なさに悔し涙を浮かべながら、4人を見送るのだった。

 
 レッド「あの斜面の向こうが魔界ヶ谷だ」
 グリーン「ようし」
 ブルー(それにしても、なんちゅう地名だ)

 誰もその点を突っ込まないのが、いかにも特撮ドラマである。

 4人は反バイオ探知機でバルジオンのありかを探すが、もともとメイスンの吹いたホラなのだから、反応がある筈もない。

 
 ピーボ「グリーンツー、ブルースリー(笑)、危ない、シルバがそっちへ行くぞ」

 ひかると共にバイオドラゴンに残ってそれぞれの動きをモニターしていたピーボが忠告するが、その直後、あえなくシルバに見付かってバイバスターを喰らう二人。

 谷の一番底で、4人とシルバの戦いとなるが、

 
 このタイミングで、高所に設置された二つの装置から特殊な音波が発射され、谷の底で激しく共鳴し、バイオマンとシルバを苦しめる。

 
 レッド「この怪音波はなんだ?」
 グリーン「超電子頭脳が……」

 その特殊音波には、電子頭脳を狂わせる作用があるらしく、バイオマンも、ロボットであるシルバも体の自由が利かなくなり、戦うどころか立っているのもやっとの状態になる。

 レッド「みんな、超電子回路を止めろ。バイオの力が乱される」

 レッド、やむなく、一時スーツの超電子回路を切るよう仲間に指示する。

 ピーボ「駄目だ、超電子回路を切ってしまった。みんなバラバラだ」
 ひかる「……」
 ピーボ「ひかる、何処へ行くんだ?」

 
 ひかる「フルートなら、超音波に影響されずにみんなに連絡できるわ!」
 ピーボ「うん、だから?」
 ひかる「え、いや……」

 聞かれると困ってしまうひかるであったが、嘘である。

 嘘であるが、管理人がピーボと同じことを思ったのは事実である。

 レッドたちは、超音波に苦しめられることはなくなったが、肝心の超電子回路を切っては戦闘能力が著しく低下してしまい、サイゴーンの超能力波状攻撃に翻弄される。

 

 

 
 サイゴーンフレアで4人の体が吹っ飛ばされる、豪快な爆破ショット。

 仲間とも連絡が取れず右往左往とする4人の耳に、聞き覚えのあるフルートの音が聞こえてくる。

 
 砂山の上に立ち、何故か目に涙を滲ませながら、無心にOP主題歌を演奏するひかる。

 しかし、ここでひかるが目を真っ赤に泣き腫らしているのは、なんかつながりがおかしい気もする。

 あと、正面からのアップを見て、牧野さんの顔が南条弘二さんに似てるな、と言うことに気づいた管理人であった。

 とにかく、なんだか良く分からないが、4人はフルートの音色を頼りに斜面を這い上がり、なんとか合流を果たすのだった。

 うーん、はっきり言って、このひかるのフルート、あまり意味がなかったような……。

 それこそ、フルートの音で怪音波を無効にする、みたいな方法のほうが分かりやすかったのではないだろうか。

 ともあれ、ひかるもバイオマンに変身すると、5人でサイゴーンを撃破し、その衝撃で怪音波発生装置も破壊され、メイスンの策略はあえなく失敗に終わる。

 
 メイスン「おにょれぇっ」
 シルバ「おのれ、騙したな」

 いちいちポーズが絵になるシルバ、改めてソニックメガスに乗り込んで、バイオロボとのバトルとなる。

 
 ドクターマン「おお、不死身のシルバ……」

 ネオグラードから一部始終を観察していたドクターマン、作戦の失敗を嘆くどころか、シルバの頼もしい戦いぶりを見て、ますます惚れ込んだようであった。

 
 ソニックメガスはバイオロボより一回り大きく、その超音波攻撃にバイオロボも苦戦するが、最後はあっさりバイオロボの勝利に終わる。

 以上、ストーリーらしきストーリーのない、スルーしても良かったようなエピソードであった。
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コメント

確かにどうも流れが見えない作品ですね😅シルバを罠にかけるつもりが何時の間にか何をしたかったのか分からずじまいでしたね😓ひかるのフルートも大した意味が無いようですね

キャストが良い作品

今回の脚本の山本優氏は僕はアニメでよく見かけた名前ですが
「うる星やつら」のシリーズ構成もされてました(納得いかないのが多かったが)。
昨年に亡くなったのを今知りました・・・

>ピンクファイブは、その直撃を受けて変身が解け
戦隊や平成ライダーでよく見かけるシーンですね。
今作は「反バイオ粒子」で説明がつくから大丈夫ですが、多くの作品では
「これでは強化服(防御服)になってないよな」と何時も思ってしまいますね。
理屈としては「あまりの攻撃の強さで、変身を維持できない」そうですが?

>メイスン「ふっふぁっはっ、計画通りだ」
中田さん!最高っすね!似合い過ぎ・・・

>いちいちポーズが絵になるシルバ
最近のインタビューでは「ご謙遜」されてましたが
岡本美登さんの戦隊シリーズへの貢献はデカいと思いますね。

牧野さんって魅力的ですよね。つくづく思います!

Re: タイトルなし

38話の焼き直しのような感じもして、なくてもいいような話でしたね。

Re: キャストが良い作品

> 最近のインタビューでは「ご謙遜」されてましたが
> 岡本美登さんの戦隊シリーズへの貢献はデカいと思いますね。

スーツアクターの「演技」って重要ですよね。

> 牧野さんって魅力的ですよね。つくづく思います!

牧野さんの他にも、菊容子さんや永野裕紀子さんとか、表情豊かな女優さんって魅力的だなと言うことに最近気付きました。

ピンクのフルートとおつうの笛

>それこそ、フルートの音で怪音波を無効にする、みたいな方法したほうが、分かりやすかったのではないだろうか。

映画「魔界転生」では、十兵衛(千葉真一さん)が、刀鍛冶の村正(丹波哲郎さん)宅を訪れた処を蘇生した宮本武蔵(緒方拳さん)が急襲しましたが、その際居合わせた武蔵の生前の恋人の姪・おつう(神崎愛さん)の吹く笛の音に武蔵の妖力が弱まり敗走して行くと言う場面がありました。その後、海岸での十兵衛と武蔵の対決の場面でも十兵衛は、牽制のためにおつうに笛を吹かせており、それに対して武蔵は
「情けなや十兵衛、おなごの笛に守られてわしと相対するつもりか?されどこの武蔵の耳にはもはやその笛の持つ哀憐の響きは届かぬ。」
との名言を残しています。
お話序盤でのピンクのフルートの場面も、終盤場面での伏線の様ですが、仰る通り、そのピンクのフルートの音が上記のおつうの笛さながらに働き怪音波の発生装置が武蔵の妖力同様に弱体化してしてしまう等と言う展開の方がピンクの功績も多大な物になり、伏線がより生きた内容になったと思われます。

Re: ピンクのフルートとおつうの笛

詳しい解説ありがとうございます。

そう言えば、そんなシーンがありましたね。また見たくなっちゃいました。

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