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「超電子バイオマン」 第40話「奪われたターボ!」

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 第40話「奪われたターボ!」(1984年11月3日)

 冒頭、ファラが慌てた様子でドクターマンのところにやってくる。

 
 ファラ「大変です! NHKの集金です!」
 ドクターマン「まずい、みんな居留守を使うんだっ!」

 じゃなくて、

 ファラ「大変です、モンスターとジュウオウが家出しました」
 ドクターマン「……」

 
 ファラ「こんな書置きが……」
 ドクターマン「……」

 
 ドクターマン「……」

 いきなりのホームドラマ風の展開に、ハード路線一本でやってきたドクターマン、どう対処して良いのか分からず、ひたすら戸惑っていたが、ようやく我に返ると、「バカめ!」と、沖田艦長のような呟きを漏らす。

 メイスン「あのノータリンどもが、はっはっはっはっ、なぁにを考えるというのだ?」

 メイスンも書置きを読んで嘲笑う。

 
 が、二人は公園のベンチに腰掛け、「考える人」よろしく、いつになく真剣に考え込んでいた。

 もっとも、実際に考えているのはモンスターだけで、ジュウオウはただ御主人様のポーズを真似ているだけなのだろうが。

 考えに考えた挙句、モンスターの達した結論は、自分たちに足りないのはスピードだと言うことだった。

 
 ジュウオウ「なるほど、俺たちは足が遅いです」
 モンスター「ドクターマン様に改造していただき、パワーは倍増、色々な武器も増えた、だが、惜しむらくはスピード不足だ。俺たちにさらにスピードが付けば、鬼に金棒だと思わんか?」
 ジュウオウ「思います、思います」

 上司に命じられた訳でも、叱られた訳でもないのに、自発的に自らを省みてその欠点を考究し、それを克服しようとするとは、なかなか向上心のある悪の幹部である。

 もっとも、スピードについて言えば、メイスンもファラも、ほかのジューノイドも大して違いはないと思うんだけどね。

 一方、バイオベースでも、ホームドラマ風な展開が始まっていた。

 ある日、真吾がこっそりバイオターボなどの格納庫に降り、任務でもないのにそれに乗り込もうとしているのを、竜太が気付いて見咎める。

 竜太「真吾、おい、何をしてるんだ?」
 真吾「しーっ、ちょっとバイオターボを借りたいんだよ」
 竜太「なんだとぉ?」
 真吾「聞いてくれよ、これには深い訳があるんだよ」

 真吾によると、かつてレーサーを目指していた頃、タカシと言うファンの子供がいたのだが、その子供が病気で倒れたというのだ。

 
 邦子「ええっ、高杉のお兄ちゃん? タカシを助けて、今日手術なんだけど、駄目なのよ!」

 病院の廊下で、真吾からの電話を受けているタカシの姉・邦子。

 演じるのは「シャリバン」や「マシンマン」などにゲスト出演し、全国の特撮ロリコン戦士たちを悶絶させてきた若林味香さんである。

 邦子によると、タカシは怖がって手術を受けるのを全力で拒否しているらしい。

 
 真吾「俺はバイオマンになるために、タカシ君には何も言わず、別れてきたんだ。タカシ君はそんな俺を、立派なレーサーになって戻ってくると信じているらしいんだ。だから俺が行って励ませばタカシ君は手術を受ける勇気を出してくれると思うんだ。頼む、行かせてくれ」
 竜太「……」

 元々、金八に憧れている竜太である、真吾の願いを聞き入れ、黙って見逃してくれるのだった。

 同じ頃、モンスターたちは空き地で、それぞれの走力を測定していた。

 
 モンスターがストップウォッチ代わりに持つ懐中電灯がクソでかかったり、

 
 スタートラインで号砲を撃つ戦闘員が、片方の耳に栓をしながら撃ったり、細かいところに温かみのあるユーモアが感じられるのである。

 と、そこへやってきたのが、マッハターボで病院に向かう途中の真吾ことグリーンツーであった。

 モンスターたちは勿怪の幸いとばかり、グリーンツーを運転席から引き摺り下ろすと、

 
 モンスター「バイオターボは頂いたぞ!」
 ジュウオウ「頂いたぞ、ラーラ、ララ、ラー!」

 グリーンツー、あろうことか、二人にバイオターボを乗り逃げされてしまうのだった。

 
 グリーンツー「しまったぁ、一体なんてことを!」

 両手で頭を抱えて呻き、地面を拳で叩き付けるグリーンツー。

 このままモンスターたちがバイオターボをネオグラードに持ち帰っていれば、ドクターマンからお褒めの言葉を頂いていただろうが、彼らは日本にとどまり、それを破壊活動の足に使い続け、やがてはバイオマンに奪還される羽目になる。

 これを見て分かるように、彼らに必要なのはスピードではなく、的確な状況判断力なのである。

 
 もっとも、マッハターボで神出鬼没にコンビナート等を襲撃して、かなりの被害を出したのだから、まったく無意味でもなかったのだが、こんな場当たり的な破壊活動をドクターマンが賞賛する筈もない。

 
 ピーボ「大変だーっ、バイオターボにモンスターが乗ってる」
 史朗「なにぃ?」
 ひかる「一体どうして?」

 だが、その映像を見た史朗たちにとっては、まさに寝耳の水の椿事だった。

 
 竜太「真吾ぉ……」
 ジュン「そう言えば高杉君は?」

 竜太、思わず呻き声を上げる。

 史朗「行くぞ、ジュン!」
 ジュン「オッケイ」
 竜太「あ、あの……」

 ともかく、史朗はジュンを促してバイオマッハで出動する。

 竜太たちは、いつもバイオターボに乗っているので、お留守番するしかないのだ。

 いや、それこそバイオジェットで行けば良いのでは?

 グリーンツーは、基地に戻らずひとりでバイオターボを取り戻そうとモンスターたちに戦いを挑むが、多勢に無勢、軽くあしらわれてしまう。

 バイオマッハで、レッドとイエローも駆けつける。

 
 グリーンツー「みんな、すまん」
 イエローフォー「謝って済むことじゃないわ」
 レッドワン「勝手にバイオターボを持ち出すなんて、バイオマンの使命をなんだと思ってるんだ? このクズがっ!」
 イエローフォー「このノロマがっ!」
 レッドワン「この役立たずがっ!」
 イエローフォー「このトンマがっ!」
 グリーンツー「……」

 さすがに主要メカを敵に強奪されるという、ヒーローにあるまじき、スポンサーさんにも申し訳が立たない不始末をしでかした真吾に対し、史朗たちも「ははっ、気にするなよ」などと、いつものちびっ子向けの優等生的な反応は出来ず、全力でどやしつける(註・台詞の一部を管理人が脚色しています)。

 と、そこへ、タクシーでも使ったのか、ブルースリー(笑)とピンクファイブが駆けつけ、

 ブルースリー「待ってくれ、俺にも責任があるんだ!」
 グリーンツー「ブルースリー(笑)!」

 その後も調子に乗ってあちこちを爆破して回っているモンスターたち。

 
 廃墟となった一画を、怪我人をタンカで運ぶ救急隊員たちや、警官が(意味もなく)駆けずり回り、さながら戦場のような惨状を晒している。

 真吾(なんてこった、人々を守る為のバイオターボがこんなことに使われるなんて……俺が甘かったんだ。俺はなんてバカなんだ!)

 茫然とその光景を見詰めていた真吾、心の中で己の軽率さを呪いながら、拳を地面に何度も叩き付ける。

 と、背後からその肩を掴み、引っ張り起こしたものがいた。竜太である。

 
 竜太「バッキャロウ!」

 金八になりきった竜太、いきなりその顔面に右ストレートを叩き込む。

 
 真吾「南原?」
 竜太「こんな時にうじうじしやがって、いい加減にしろぉっ!」

 なんかこのシーン、「ゴーグルファイブ」の38話「友情のアタック!」の、黄島と青山のやりとりそっくりだね。と言うか、敵に自分たちのメカを奪われて悪用されるというストーリー自体、似てるんだけどね。

 って、どっちも曽田博久さんが書いているのだから、似ていて当然か。

 
 竜太「タカシ君が待ってるんだろう? お前が立派なレーサーになってバイオターボのようなマシンに乗ってるのを見れば、勇気付けられるんだ。さっ、早くバイオターボを取り戻さなくちゃ」
 真吾「……」

 なんかムカつく竜太の顔。

 
 ともあれ、「スーパースピードにはスーパースピードだっ」と言うことで、今度は、レッドとイエローの専用車であるバイオマッハを盗み出し、バイオターボを追跡する二人。

 これでバイオマッハまで盗まれたら、レッドたちから、この世に生まれてきたことを後悔したくなるようなひどい目に合わされていただろうが、二人はなんとかバイオターボをモンスターたちから奪還することに成功する。

 ラス殺陣の末、バイオマンがジュウオウを撃退する。

 
 ドクターマン「バカな奴らめっ!」

 ネオグラードで一部始終を見ていたドクターマンは吐き捨てるようにつぶやくが、

 
 ドクターマン「ネオメカジャイガン・クラッシュメガス、出撃!」

 それに続けて、「お前もアホやろ?」と思わず突っ込みたくなるような命令を下すドクターマン。

 今回は、別に確固とした作戦・目的あってのバトルではなく、モンスターたちの単独行動の結果だったのだから、ここでわざわざ何の脈絡もなく貴重な戦力を追加投入する必要は全くなかったからである。

 まさに「泥棒に追い銭」、「泣きっ面に蜂」、出さずもがなのクラッシュメガスは、はるばる日本まで遠征した挙句、その名のとおり、あえなくバイオロボにクラッシュされてしまうのだった。

 視聴者の感覚的には、もうとっくに手術の予定時刻は過ぎていると思われるが、戦いの後、

 
 真吾「タカシ君、ほら、これも回るんだぜ」

 真吾たちはマッハターボで病院へ赴き、マッハターボの勇姿をタカシに見せてやるのだった。

 
 タカシ「わあー、凄いなぁ、高杉さん、こんなマシンに乗ってるの?」
 邦子「いいわねえ」

 気付けば、せっかくの若林味香さんも、ほとんど出番がなかった……。

 竜太「そうだよ、真吾のような腕のいいレーサーにしか乗れないマシンなんだ」
 史朗「新しいマシンの開発の為に、高杉は頑張ってるんだよ」

 仲間たちも、真吾に調子に合わせて適当に説明する。

 こうして、真吾に励まされたタカシ、手術を受ける決心をするのだったが、肝心の手術の成否がどうだったのか不明のまま終わってしまうのは物足りない。

 ラスト、変身して各マシンに乗ってコンビナートの敷地内を走っているバイオマン。

 
 ナレ「高杉真吾、グリーンツーは、いつかこのようなマシンでレースに出場する夢を見ていた」

 
 ナレ「そして南原竜太、ブルースリー(笑)は、いつかちゃんと人数分の座席のあるマシンに乗せてもらうことを夢見ていた……」

 以上、終わってみれば、特にどうってことのないエピソードであった。
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コメント

高杉

高杉は名乗り順では2番だけど、前2作の黒田・星川のような明確なサブリーダーではない。
やはりミカ=初代イエローフォーだったんだろうなぁ・・・
演技経験のある阪本・矢島両氏でドラマを回してという目論も・・・
結果としてレッド一強(特にラスト)になったのは否めませんね。

千載一遇

どうも悪の組織の皆さんは、千載一遇のチャンスを活かす事が出来ないようですね😅折角の降って沸いたチャンスも何時の間にか不意にしているのが悲しいですね😢

Re: 高杉

今更ながら、矢島さんの降板は残念でしたね。

Re: 千載一遇

ま、今回はヒーローのメカを奪って一泡吹かせてるから、モンスターとしては上出来の成果だったと言えるでしょう。

セキュリティ

こんなんでは偽白バイに乗った偽警官でも奪えるほどセキュリティが緩すぎますね。赤バイと黄バイを持ち出されたのもキーを挿しっぱなしだったんでしょうか?

でも例えばデンジマンのバイクや巨大メカの厳重なセキュリティ等はナレで解説しても子供だった私は理解できませんでした。
子供に分かりやすく敢えてこういうのも良いのかも知れませんね。

速くなりたいモンスターと空が飛びたいボス

俊敏性を得るために必死のモンスターとジュウオウのコンビ!これと同じ事を善人側でやっていたのが「マジンガーZ」の「意外 ボスボロットの空中飛行」と言うお話です!!マジンガーZにあって自分のボスボロットに無い物、それは空を飛べる事とここに観るモンスターとジュウオウよろしく思い付いたボスと手下のヌケ、ムチャの三人組は、さやかさんや光子力研究所の知恵袋、セワシ、ノッソリ、モリモリの三博士を抱き込み空を飛ぶ実験に励みます。そこで三博士は、二宮忠八が唐傘を使って浮力の実験をした故事やリリエンタールの飛行実験等を応用して試行錯誤しますが悉く失敗!三博士たちにとうとう愛想をつかされ肝をいやしたボスは、ヌケとムチャに命じパイルダーに搭載されたジェットスクランダーのコントローラーをバイオターボを持ち出したグリーンさながらに無断借用(タカシくんに手術への勇気を奮い立たせようとしたグリーンとは違ってひたすら利己的!!)しスクランダークロスしようとします!しかしいかんせんボスボロットの太鼓っ腹ではスクランダーに収まりきれずこれも失敗!さやかさんも
「太り過ぎ・・・、肥満児の悲しさ・・・(呆)。」
と肩を落とすばかり・・・(さやかさんもさやかさんで、マジンガーZ~甲児の独断場が面白くなくボスの無断借用にかなり乗り気で協力しており、イエローとは大違い!!)。
そうこうしている内にクラッシュメガスの様に機械獣・ナイターン09が出現!!マジンガーZはボスの所為で空が飛べず危機に陥る結果になってしまい、三博士からボスたちはさやかさん共々に、グリーンがレッドとイエローから浴びたのと同様の辛辣なお叱りを喰らってしまうのです・・・。

二宮忠八

一方、上記の「マジンガーZ」の中で、ボスボロットに搭乗して唐傘を持たされたボスに
「ねぇ、何で唐傘なんて持たせるの?」
と訊かれたモリモリ博士が
「その昔、二宮忠八と言う人は、唐傘を使って浮力の実験したんじゃ。」
と説明しています。そのためもしモンスターがジュウオウの走るタイムを計る処で
「ねぇ、オヤブン。何であっし足袋なんて履いて走るの?」
とジュウオウに訊かれ
「その昔、金栗四三と言う人は、オリンピックで足袋を履いて世界の強豪たちとやり合ったんだっ!!!」
とモンスターが説明する処があったらそれを観て
「こいつらに私淑されてもなぁ・・・・。」
と中村勘九郎さんも感想に窮する事でしょう(笑)!

Re: セキュリティ

> でも例えばデンジマンのバイクや巨大メカの厳重なセキュリティ等はナレで解説しても子供だった私は理解できませんでした。
> 子供に分かりやすく敢えてこういうのも良いのかも知れませんね。

確かに、そう言う配慮はしてるでしょうね。

Re: 速くなりたいモンスターと空が飛びたいボス

いつもながらの詳しい解説、ありがとうございます。

特撮もアニメも、似たような話が多いですね。

Re: 二宮忠八

「いだてん」ネタですね。

しかし、このクソ暑いのに、ほんとにオリンピックやるのって感じですね。

チェンジマン

配信で「チェンジマン」を本放送以来34年ぶりに観直し(レンタル無)ましたが

やはり、中盤のアハメス様無双が一番面白い。
新コスチューム・ジャンゲラン・三獣士・・・キタ━(゚∀゚)━!黒田さんは美しかった(^^)

そのスーパーパワーに手も足も出ないところから、知恵を使ってピンチを切り抜け・・・
たのが「ムネアツ」だったのに、36話での
 伊吹長官の「役者やのう」なシゴキ
         ↓
 「何の策もない」まま「根性だけ」でスーパーパワーに耐える
         ↓
 「本当の力を引き出し」て打ち勝ちました・・・はダメ。
「バイオマン」の「身体を鍛え直して」から「スーツの出力を上げる」に比べたら手抜き。
ま、曽田さんも常にベストじゃないし・・・

あとは、 茂野 幸子が今作のメルル星人さくら→「メタルダー」のマドンナ
→「ジバン」のクィーンコスモ・・・と色っぽくなってくんですよね(^^)

Re: チェンジマン

奇遇ですね、自分も最近DVDを見直してるところなんですが、ほんと、アハメス様が強過ぎ、可愛過ぎですよね。

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zura1980

Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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