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「人造人間キカイダー」 第2話「怪奇 グリーンマンティスは殺人鬼」

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 第2話「怪奇 グリーンマンティスは殺人鬼」(1972年7月15日)

 冒頭、サイドカーで道路を疾走するジローを、ダークの戦闘員が空爆する、実際にヘリを飛ばしての意欲的なシーン(じゃあ貼ってやれよ)

 ジローがひとしきり戦闘員たちと戦った後、

 
 今回の怪人、グリーンマンティスが登場する。

 見るからに、自分の腕の長さをもてあましている、発注ミス系の怪人である(註・違います)

 ジローはキカイダーに変身するが、戦うことなくサイドマシーンに乗って飛び去ってしまう。

 
 その後、ジローはミツ子とマサルが隠れている小さな山小屋に食料を運んでくる。

 ジロー「しばらくの間、安全な場所に隠れてて欲しいんだ」
 ミツ子「でも……あるわ、私たちをきっと温かく迎えてくれる場所が」
 ジロー「それは?」
 ミツ子「お父様の親友の石神博士、博士もおば様もとっても優しい人なの」
 ジロー「ひとまずそこで待っててくれ」

 彼らは再び別行動をとり、先にミツ子たちが石神博士の家を訪れることになる。

 だが、その夜、早くもダークの魔手が石神博士の研究所兼住居に伸びる。

 
 石神「光明寺君じゃないか」
 光明寺「そうだ、20年間の長い君との付き合い忘れずにいてくれたか」
 石神「何を言うんだ、5年前、ミツ子ちゃんと一緒に行方不明になって、どんなに君の身の上を心配していたか……よかった、ああ、無事でよかった」

 しかも、怪人が光明寺そっくりに化けて石神博士の前に現れると言う巧妙な方法だった。

 心の底から光明寺の無事を喜ぶ人の好い博士であったが、

 光明寺「ミツ子とマサルが隠れ家を求めて真っ先にやってくるのは、光明寺博士一番の親友であるここだ。あの二人が来る前にやっておかなければならない」
 石神「……なんのことだ、光明寺君?」
 光明寺「君を殺すことさ」

 偽の光明寺はグリーンマンティスの正体をあらわすと、問答無用で石神博士を惨殺する。

 さらに、悲鳴を聞きつけてやってきた博士の妻に、わざわざ光明寺の姿を見せ、なおかつ「旦那を殺したのは私だよ~ん」と、口頭で犯行をアピールする念の入りよう。

 石神夫人に、光明寺、ひいてはその子供たちへの憎しみを植えつける為である。

 こういう陰険かつ巧緻な策略で、肉体的と言うより精神的にヒーローサイドを苦しめ追い詰めるのが、単純粗暴なショッカーと一線を画す、ダークの大きな特徴なのである。

 その直後、怪人と戦闘員たちの乗る車が、対向車のスバル360と接触する。

 
 半平「待て、待て! へぇー、いっちまいやがったぁ! 車の弁償せんかい」

 そして、それに乗っていたのが、これが初登場となる服部半平と言う私立探偵なのだった。

 演じるのは、どこか憎めない小悪党を演じさせれば右に出る者のいない、うえだ峻さん。

 一応、半平は善玉キャラなのだが、金に目が眩んで、ジローたちを裏切ることもしばしばなのである。

 
 半平「おのれ、伊賀流忍術の名人・服部半蔵の16代目、服部半平様の車をぶち壊しておいてそれで済むとおもっとんのか? 絶対に銭を取らずにおくものかー」

 半平、手帳を取り出すと、チラッと見た相手の車のナンバーをメモしておく。

 半平「への9999と……」

 どうでもいいが、その上に書かれている「おでん1本15円」と言うのが面白過ぎる。

 多分、金がないので買ったものを細かく書きとめているのだろうが。

 
 半平「うん? への9999? なんか、臭いぞ? やや、事件発生か、いよいよ名探偵、服部半平様の出番なるぞ!」

 やがて、石神夫人が通報したのだろう、近くからパトカーのサイレンの音が聞こえてきたので、半平は事件の発生を知り、武者震いするのだった。

 あ、念のため、大竹さんじゃありません。

 翌朝、ミツ子とマサルが石神邸に向かっていると、現場検証を終えた警察の車両が出て行くところだった。

 ともかく石神家を訪ねるが、応対に出た夫人の口から事件の顛末を聞かされ、愕然とする二人。

 
 ミツ子「えっ、お父様が石神のおじさまを?」
 マサル「うそだ、そんな恐ろしいことする父さんじゃない!」
 石神夫人「私はこの目で見ました。私の夫を殺したのはあなたたちの父、光明寺です」
 ミツ子「おばさま」
 石神夫人「子供のない私たちはあなたがたを自分の子供同様に思ってきました。でも、今は違います!」

 
 石神夫人「恐ろしい殺人犯の夫を殺した憎い光明寺の娘と息子、早く帰ってください!」
 ミツ子「お父様がそんな恐ろしいことのできる人間かどうか、おばさまもよくご存知の筈です。きっと何かの間違いです!」

 ミツ子、必死に父の無実を訴えるが、ヒステリー状態の石神夫人が耳を貸す筈もなく、

 石神夫人「早く出ていってください、警察を呼ばないのが、せめてもの私の気持ちです!」

 叫ぶように言うと、涙を堪え切れなくなって家の中に引っ込んでしまう。

 
 ミツ子「おばさま!」

 いやぁ、水の江じゅんさんの足の細いこと!

 菊容子さんが見たら歯軋りして悔しがりそうだ。

 二人が玄関先で立ち尽くしていると、コワモテの刑事と警官たちがあらわれ、容疑者の家族として事情を聞きたいからと、無理矢理パトカーに連れて行く。

 
 と、そのパトカーのナンバープレートと、手帳に書いた昨日の車のナンバーとを、半平がしきりに見比べていた。

 半平「前から見てもへの9999、俺の大事な車を傷物にした、にっくき車と同じナンバーがパトカーとはなぁ」

 
 やがて、ミツ子たちが連れて来られ、そのパトカーに乗せられる。半平、警官のひとりを捕まえ、

 半平「つかぬことをお伺いしますが、この車のナンバーはへの6666ではなく、への9999ですかな」
 警官「えーい、見たとおりだ」
 半平「しめた、警視庁の車なら相手にとって不足なし」

 刑事は、相手にせず車を出させようとするが、半平はなおも食い下がる。

 
 半平「それでも法を守る警官かぁ? こうなったら名探偵・服部半平、後には引かんぞぉ!」

 言いながら、そばにいた警官の腕を引っ張るが、

 
 半平「ははは、腕が抜けたわぁ~」

 その腕がマネキン人形のようにスポッと抜けてしまう。

 そう、彼らはダークの一味だったのである。

 
 助手席の警官も、振り向きながら戦闘員の姿になる。

 

 
 ミツ子「はっ!」

 それを見てミツ子も驚きの表情になるのだが、その前の顔が、こんな状況なのに、まるで監督の「アクション!」を待っていたかのように無表情なのは少し不自然。

 
 隣を見れば、いつの間にか刑事が恐ろしげな怪人の姿に変わっているではないか。

 
 ミツ子「ああーっ!」

 思わず悲鳴を上げてのけぞるミツ子。

 菊さんや、「バイオマン」の牧野さんもそうだが、表情の豊かな女優さんはとても魅力的なのである。

 
 怪人「ヒッヒッヒッヒッ」
 ミツ子「アンドロイド、あなたたちはほんとの警察ではないのね?」

 ミツ子、素早く後ろのドアを開けると、マサルだけでも逃がすのだった。

 
 CM後、解体途中のビルの中まで来て、マサルは戦闘員に捕まるが、例によって、彼らの頭上から物悲しいギターの音色が降ってくる。

 それにしても、実に良いロケーションである。

 今では、安全性の問題から、まず無理な撮影だろうなぁ。子役もいるし。

 
 ジロー「ダークのアンドロイド、用があるのは俺の筈だ!」

 ジローはそこから飛び降りると、戦闘員たちを一掃、ミツ子を助けにマサルと一緒に走り出す。

 
 ミツ子「石神のおじさまを殺したのは、あなたなのね? どうしてなの」
 怪人「光明寺を永久にダークの組織に縛り付ける為だ。光明寺は次々と人を殺す」
 ミツ子「えっ、じゃあ、お父様は生きている?」

 ミツ子、怪人の長い手で首を巻かれながら、そう聞いてパッと目を輝かせる。

 前回、地下の研究所で別れたきり、ミツ子は父親の生死すら知らなかったのだ。

 ほどなく、ジローとマサルの乗るサイドカーがパトカーの背後から急接近する。

 
 マサル「あのパトカーだよ」
 ジロー「よし、もう一息だ。自動操縦に切り替えるぞ」

 ジロー、ベルトの横のボタンを押して自動操縦にすると、パトカーと並走しつつ、その屋根の上に飛び移る。

 
 走行する車の屋根にしがみつくというハードなアクション。

 さすがにこれはスタントである。

 その後、ダークのアンドロイドを凶暴化する作用のあるギルの「悪魔の笛」に苦しめられるジロー。

 だが、光明寺博士がジローの体内に組み込んだ良心回路には、不完全ながらその凶暴化を阻止する力があるのだ。

 ちなみに、キカイダーに変身する(スイッチオン)と、良心回路が完全になるらしいのだが、だったら、ずーっと変身していれば良いのでは?

 まぁ、キカイダーのままでは、エネルギーの消耗が激しくなるのだろう。

 遂にパトカーから投げ出されたジローを、Uターンして猛スピードでひき潰そうとするが、

 
 いつの間にかジローはキカイダーに変身しており、逆に、パトカーを両手で持ち上げて見せる。

 しかし、ジローがどうやって「悪魔の笛」を無効化したのか、その説明がないのがやや物足りない。

 あるいは、接近する車のエンジン音で笛の音が掻き消されたのかもしれない。

 
 それはそれとして、持ち上げられた車の窓から戦闘員たちと一緒に顔を出して、オロオロしている怪人が可愛いのである。

 
 しかし、それに続く、キカイダーとパトカーの合成ショットは、比率が明らかにおかしい、残念なショットとなっている。

 首尾よく二人を助け出したジローは、ミツ子から、ダークの恐るべき作戦を聞かされる。

 ミツ子は、光明寺の助手だった伊崎が次に狙われるのではないかと推理する。

 果たして、ニセ光明寺が次に現れたのは、海辺に建つ別荘風の伊崎の自宅だった。

 
 光明寺「伊崎君、私だよ、光明寺だよ。起きてくれ」
 伊崎「……」
 光明寺「どうしたんだい、私だよ、聞こえないのかね」

 寝椅子に横たわって緑のシーツをすっぽり被って寝ているらしい伊崎に話しかけるが、何の反応もない。

 
 それもその筈、ニセ光明寺がシーツを剥ぐと、そこには伊崎ではなく変身済みのキカイダーが寝ていたのである!

 光明寺「キカイダー! ああ、良かった、どんなにお前を探したことか」

 思わずたじろぐニセ光明寺であったが、それでも咄嗟に光明寺のふりを続けて切り抜けようとするが、

 キカイダー「やめろっ、光明寺博士のニセモノ!」

 キカイダーは目から特殊な光線を放ち、その背後に映った影が人間ではなくグリーンマンティスのそれであることを示し、その正体を暴く。

 
 キカイダー「許せない、光明寺博士に無実の罪を着せ、その親友の石神博士を殺した貴様を!」

 ニセ光明寺、両手を左右に広げ、後ろを向きながらしゃがんで、グリーンマンティスの姿に変わる。

 しかし、本物の伊崎には事前にミツ子が連絡しているのだろうが、本人が一切顔を出さないというのは、ちょっと物足りない。

 キカイダーとグリーンマンティスの戦いとなるが、

 
 ここでも、明らかに人形を天井からぶら下げて、キカイダーが足の裏で天井に張り付いているというシーンを表現しようとして失敗するという、残念ショットが出てくる。

 やっぱり、吊られたまま一切動かないというのは、まずいんじゃない?

 その後、海辺に移動してラス殺陣となるが、賢いミツ子は、

 
 ミツ子「おば様、これでお父様の無実、信じていただけますか」

 その一部始終を石神夫人に見せ、その誤解を解いて父の潔白を証明することも忘れないのだった。

 もっとも、憎しみに凝り固まっている石神夫人が、ミツ子に言われて素直にこんなところまで足を運ぶとも思えないのだが……。

 石神夫人「あんなひどいこと言って、ミツ子さん、ごめんなさいね」
 ミツ子「いいえ……慰謝料さえ払ってくれれば良いんですよ」
 石神夫人「えっ?」
 ミツ子「えっ?」

 と言うのは嘘だが、ミツ子の「いいえ」と言う台詞、アフレコが抜けてます。

 キカイダーがグリーンマンティスを倒し、事件は解決するが、本物の光明寺博士の行方は依然として不明のまま第3話へ続くのだった。
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コメント

面白いですよね

「主人公たちが向かうところに敵が仕掛けてくる」展開は
先行していた「シルバー仮面」の初期を思わせますね(その元ネタは「逃亡者」ですが)。

>一応、半平は善玉キャラなのだが、金に目が眩んで、ジローたちを裏切ることもしばしばなのである
「鬼太郎」のねずみ男的ポジションと言えるかもしれません。彼ほど利己主義じゃないけど。
これもライダーとの差別化かなぁ?

ジローに恋するミツ子役の水の江じゅんさんですが
当時、キカイダーのスーツを気持ち悪がっていたとか(そりゃそうだ)。
そんな彼女もハワイのキカイダーのイベントに伴さんと一緒に出てたのをネットで見たなぁ・・・
(もし志穂美さんが出たら大フィーバーでしょうが、長〇が許す訳はないな。まったく・・・)

>その一部始終を石神夫人に見せ、その誤解を解いて父の潔白を証明することも忘れないのだった。
ヒーローのバトルだけでなく、こうした展開があるのが良いですね。

女優さん

確かに女優さんの表情が豊かだと華やかでいいですね💮この回の怪人は、何となくユーモラスですね😅物騒な作戦ではありますがね

渡邊亮徳氏

平山Pや吉川Pの上役だった渡邊亮徳氏が20日、89歳でお亡くなりになりました。
氏が唯一、脚本に参加されたのが「キカイダー」18話でした。
裏番組の「8時だョ!全員集合」に対して「戦う気満々」だったのでしょうね。

「仮面ライダー」にGOを出した「次は仮面ものが流行る」という「流行は循環する」説は
ファッションでよく言われる「一周回って」が証明しているのではないでしょうか?

Re: 面白いですよね

> 「鬼太郎」のねずみ男的ポジションと言えるかもしれません。彼ほど利己主義じゃないけど。
> これもライダーとの差別化かなぁ?

こういうキャラがいると、物語に意外性が出て良いですよね。

> ヒーローのバトルだけでなく、こうした展開があるのが良いですね。

仮面ライダーと比べると、ドラマ性が格段に高いですよね。

Re: 女優さん

やってることはえげつないけど、ダークの怪人はみんな可愛らしいですよね。

Re: 渡邊亮徳氏

情報ありがとうございます。かなりのご高齢だったんですね。

水の江さん、おみ足いいなぁ✨

連戦投稿お疲れ様です(^^)
言いたかったことは、他のレビュアーの方々が
全て仰ってくださったので、ネタ切れです(笑)

先般の草刈さんのコスプレといい、探偵と
来たら、皆一様にハンチング、マント、パイプ!
事件現場に駆けつけるホームズの(初期の)出で立ちが
すっかり定着してるのは喜ばしいこと(^-^)

皆様も、「延原謙」訳でドイルをお読みになっては
如何でしょうか?
くどいですが、水の江さんのおみ足いいなぁ😃






グリーンマンティスと文蔵

お父ちゃんである光明寺博士に殺しの濡れ衣を着せ、ミツ子姉さんとマサルを世の中から爪はじきさせる今回の作戦。ダーク~グリーンマンティスも、「大岡越前」第5部の「長屋住まいの御奉行様」と言うお話にも似た悪辣且つ巧妙な手口を考えた物です!!
グリーンマンティスに相当する悪徳岡っ引き・連雀町の文蔵(田口計さん)は、手柄欲しさに自ら強盗殺人を働きその罪を貧しい浪人(蜷川幸雄さん)にまんまとなすりつける事に成功!そのためにその娘・お道(丸山秀美さん)は呉服屋の若旦那との縁談も破綻し、弟の太一郎とともにここに観るミツ子姉さんとマサルよろしく路頭に迷う羽目になり、加えてお道を庇う若旦那もまた文蔵の口車に乗せられた大旦那(増田順司さん)から石神博士の奥さんさながらの態度で勘当されてしまいます!!更に太一郎を連れて江戸から逃れようとしたお道を
「お道、忘れたのかい?おめぇが何をしようと俺にはお見通しだって言ったはずだ!さあ、大人しく長屋に帰ぇるんだなっ!!」
と抜け目なく十手に物を言わせ手下たちと捕縛して隷従させようとする文蔵!正に刑事と警官に変装してミツ子姉さんとマサルをパトカーで連れ去ろうとしたグリーンマンティスと戦闘員たちそのものです!!その後文蔵が大岡様の智略で罪を暴かれ、浪人の冤罪が晴れお道も若旦那と復縁した事は言うまでもありません。しかしお道とは違い、ミツ子姉さんにはこれから益々の苦難の道のりが待っているのですね・・・・。

Re: 水の江さん、おみ足いいなぁ✨

> 連戦投稿お疲れ様です(^^)

ありがとうございます。

> くどいですが、水の江さんのおみ足いいなぁ😃

たまりませんよね。大根足は大根足で好きなんですが。

Re: グリーンマンティスと文蔵

詳しい解説ありがとうございます。

丸山秀美さん、可愛いですよね。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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