遂に最終回であります。
第35話「さらばXライダー」と言うストレートのタイトルもかっこいいね。
前回までゲスト出演していたV3と2号ライダーは最終回には出てこない。内容盛りだくさんなので彼らを出すと収拾がつかなくなるからだろう。あと、予算の問題もあったのだろう。
GODの秘密基地を探しているXライダーおよび立花藤兵衛、チコ、マコたち。

もっとも、楽しくドライブしてるようにしか見えんが……。

ただ、風圧でチコの胸が強調されるのが嬉しい(心底バカ)
彼らはこの期に及んで、子供が病気なんじゃ、助けてくれいという通りがかりのジジイの訴えを真に受けて、

サソリジェロニモ・ジュニアというGOD悪人軍団最後の刺客に騙され、捕まってしまう。
これは、最初の頃に登場したサソリジェロニモという怪人の胸にJRと書いただけで、彼の息子だと言う設定を強引に押し通して着ぐるみ一着分経費を浮かしたスタッフの勝利である。
しかし、ジェロニモを悪人として扱って良いのかと言う根本的な疑問もある。
で、ワンパターンだが、GODは彼らを人質にして、Xライダーをおびきだす。
もうとりあえず、欲張らないで、捕まえた奴から殺していこうよ、とアドバイスしたくなる。チコ、マコはともかく、立花藤兵衛はライダーの協力者として結構役に立ってるので、ライダーにとっては打撃だろうから。

ただ、ラストだからか、こういう凄い格好で縛られている立花藤兵衛とマコ。
これはどちらも俳優本人がやってるみたいで、体当たり演技に感動してしまった。

しかし、残るチコさんは、こうやって平凡な緊縛方法。
これは、監督のお気に入りで贔屓されていたわけではなく、ロングヘアなので逆さにすると誰だか分からなくなるからだろう。あるいはチコさん(小坂チサ子)が怖いのでヤダ、とNGだったのかもしれない。
で、駆けつけたXライダー。この期に及んでRS装置の設計図にこだわり、人質の命が惜しかったら設計図を渡せと迫るサソリジェロニモ・ジュニア……めんどいので、以下JR。さらにチコとマコの頭の皮を剥ぐぞとムチャを言い出し、遂に速水亮も設計図を渡す。

さらに、父親の仇だと言ってバイクで戦いを挑むJR。
それを見て、
立花藤兵衛「まるで馬に乗るようにマシンを扱っている……そうかあ、奴にはインディアンの血が流れていたのか!」 あの……
その台詞、要ります? 一旦JRにやられたと思われたライダーだが、再び捕虜になった三人が秘密基地に連行されていくのを尾行し、遂に基地内部に潜入することに成功!
だから、いちいち捕虜にしないでその場で殺せ! で、キングダークは例によって負けず嫌いで
「お前をわざとここに誘い込んだのだ、これは罠だ、断じて我々のヘマではない」と言い訳し、

遂に、その巨体をライダーたちの前に現すのだった。
ただ、これはいつもの原寸大模型じゃなくて、完全な着ぐるみタイプなので、デザインがいつもより粗くて、威厳がないのが悲しい。

それでも、ワンカットだけ、巨大な手の模型を立花藤兵衛たちの前に登場させてるんだけどね。あまり意味ないが。

キングダークの頭部にぶらさがるライダー。
なんか、キングダークの子供が、パパに甘えているようにも見える。
このカットの頭部は原寸大モデルなのだ。
そして、ライダーはキングダークの口から内部に入ることに成功。その中で戦闘員や罠をきりぬけ、遂に、中核部に到達。すると、小さな部屋に、

こんな気持ち悪いデザインの怪人が待っていた。
「ワシの名は呪博士、そしてお前の父親の親友」
Xライダー「オヤジの親友? 聞いたことがある、悪魔の天才、呪博士の名は」 嘘をつくな、絶対今回の台本渡されて「えっ、なに、呪博士っていうのが出るんですか?」ってスタッフに尋ねてるぞ、こいつは。 さらに、
呪博士「そしてワシが、GODであり、キングダークはワシのからだの一部分なのだ」 と、たったの台詞三つで、何の伏線もなく突然現れたラスボスとキングダークの正体に関する説明を済ますという、仮面ライダー史上にも類のない豪快な力技を見せる。
いかにも打ち切られたドラマっぽくて涙が出てくる。
と、そこへ、JRが不意打ちをかけ、

ライダーの胸を槍で刺してしまう。これはどう見てもまともに貫いているので、ちょっとショッキングである。当時の子供にとって。
しかし、ライダーは瀕死の体で、当分使ってなかった武器、ライドルで、JRもろとも、呪博士の体を貫き、キングダークはあえなく爆破するのだった。

落ちてくるキングダークの頭。
こうして、遂にGODは滅ぶ。戦闘員の皆さんは再就職できたんだろうか。

そして、キングダークもろとも爆死したと思われるXライダー、神敬介のことを思い、めそめそするチコとマコ。しかし、GODもなくなったことだし、あんたらもそろそろ大学に復学したらどう?
二人を励ます立花藤兵衛だったが、カウンターに、手紙が置いてあるのに気付く。

そう、それは神敬介の置き手紙だった。彼は(何故か)生きており、先輩ライダーたちと同様、世界の悪と戦うために旅に出ると書いてあった。……お前も大学に戻れよ、もう。
新たなる旅立ちの決意を語る敬介のナレーションに、

マコ、

チコの最後の笑顔が輝く。
ここで、ちょっとだけど過去の名シーンがダイジェストで流れ、アポロガイストさんも顔を出したりする。

そして、感動のラストカットは夕陽(朝日かな)の中をバイクで疾走する神敬介の勇姿。
Xライダー「いつの日か、必ずまた戻ってきます。それまで、……それまでさようなら!」 と言う最後の台詞もシンプルだけど胸に沁みるね。
さて、DVD6には、特典映像としてライドルと言う武器のおもちゃの当時のCMが収録されている。それはいいんだけど、
子供なのに、火薬の量多過ぎ! 終わりです。
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