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「人造人間キカイダー」 第3話「呪い オレンジアントの死の挑戦」

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 第3話「呪い オレンジアントの死の挑戦」(1972年7月29日)

 今週はさすがにちょっとレビューを書き過ぎてしんどいなぁ。

 日曜に「美女シリーズ」を仕上げてから、「V3」「新マン」「イナズマン」「仮面ライダー」と来て、今は「スケバン刑事」を書いているが、もうヘロヘロである。

 その結果、下書きもたまりまくってしまったので、今週も木曜だと言うのに更新しちゃうのである。

 深夜、伊豆半島のとある岬の灯台に、ダーク破壊部隊・オレンジアントの不気味な鳴き声が響く。

 
 布団を並べて悔しいほどお行儀良く寝ていた燈台守の若夫婦、その妻が気付いて目を覚ます。

 妻「あなた、あなた起きてください」
 燈台守「ええ? どうしたんだ。あ~ん、こんな夜中にもう!」
 妻「変な、まるで昆虫が動くような音が……」
 燈台守「ええ~」

 
 まるでマスオさんのような声を上げながら、それでもむっくり起き上がった燈台守、誰かと思えばライダーマンの山口暁さんではないですか。

 そして妻・時江を演じるのは、「仮面ライダー」のギリーラの人間態・九条みわの建部道子さんであった。

 ライダーと怪人と言う、なかなか面白い組み合わせの夫婦である。

 燈台守「本当だ、調べてくる」

 カンテラを手に灯台の中を調べに向かったライダーマンの前に、恐ろしげなアリの化け物が現れる。

 
 怪人「教えてやろう、ダーク破壊部隊の一番の暴れ者、オレンジアントだっ!」
 燈台守「あ、そうなんですか。じゃ、僕、急いでるんで……」

 で、怪人の声を演じているのが本物のマスオさんなのだった。

 怪人「俺の性能テストにこの灯台が選ばれたのだっ、みろ、この灯台もぶち壊す!」

 オレンジアント、手の先から強力な蟻酸を発射して、灯台の壁を溶かし、大きな穴を開ける。

 それを見て、職務熱心な燈台守が、もう怒ったの怒らないの。

 
 燈台守「何をするんだっ、この灯台は、近くを通る漁船や街の人たちにとって大事な灯台なんだっ!」
 怪人「すいません……」

 その迫力に、思わずオレンジアントが謝ったと言う……のは嘘である。

 さすがライダーマン、恐れずになおも怪人にぶつかっていくが、あえなく蟻酸を浴びて悲惨な死を遂げてしまう。

 と、同時に、内側からいくつもの穴を開けられた灯台は、脆くも崩れ落ちてしまう。

 翌朝、ちょうどジローたち三人も、伊東の海岸で魚を採って焼いて食べ、ちょっとしたキャンプ気分を味わっていた。

 
 ジロー「うーん、良い匂いだなぁ」
 マサル「ジローもどうだい?」
 ジロー「……」

 マサルが魚を差し出すが、ジローは暗い顔で首を横に振る。

 人造人間であるジローは、普通の食事を取ることが出来ないのだ。

 じゃあ、良い匂いだとか言うなよ……

 
 ミツ子「マサル!」
 マサル「そんなつもりじゃないんだ。ごめんね」

 マサルも気付いて謝るが、

 
 ジロー「人間は不便だな。食べ物をとらないと生きていけない。そこへ行くと人造人間は便利だぜぇ。これで良いんだ」

 ジロー、その気持ちを傷付けないよう、わざと明るい声と表情で、逆に人造人間の良さを自慢して、

 
 自分で体の蓋を外し、その中にエネルギー源である電池(?)を差し込んで見せるのだった。

 
 ミツ子「あ、私が背中を」

 
 ミツ子、気を利かしてジローの背後に回り、タオルで体を拭いてやる。

 良いですねえ、この、水着にパーカーの組み合わせ。

 上はしっかり隠していてるのに、下はお尻丸出しと言うアンバランスなところが。

 どうせなら、ビキニ姿も披露して欲しかったところだが……。

 マサル「ちぇっ、姉ちゃんはジローだけに特別親切なんだもんな」
 ミツ子「嫌な、マサル」
 マサル「あーあ、見ちゃいられねえや」

 そんな恋人同士のような二人の姿から、大人びた台詞を吐いて目をそらし、海のほうへ向き直ったマサルだったが、その目がまん丸になって、思わず手にした魚を取り落とす。

 マサル「人が死んでる!」
 ジロー「なんだって」

 
 見れば、海面から突き出た岩の上に、パジャマ姿の女性がしがみつくように倒れているではないか。

 この、波に引っ張られて、ズボンが脱げそうになってるところがなかなか良いのです。

 まぁ、下には水着を着て撮影してただろうから、間違ってもパンツは見えないのだが。

 だが、女性……言うまでもなく、ライダーマンの妻・時江は、まだ生きていた。ジローはすぐ彼女を抱き上げ、岩場の上に寝かせる。

 
 ミツ子「しっかりして下さい」
 マサル「しっかりして、おばさん!」
 時江「……」

 マサルから普通に「オバサン」と呼ばれて、当時26才くらいの建部さん、ちょっとショックだったんじゃないかなぁ。

 ミツ子「しっかりして下さい、おばさん」

 さらに、自分の妹くらいの年のミツ子にまでおばさん呼ばわりされて、ますますムカッとしたのではないだろうか。

 
 時江「私は……」
 ミツ子「海に、気を失って」
 ジロー「詳しく話してください」
 時江「夫は恐ろしい怪物に殺されたんです。夫は岬の向こうの街に行って、危ないから逃げるようにと」

 ほんと、こんな美女を「オバサン」呼ばわりは失礼だよね。

 ミツ子とマサルがダークの仕業に間違いないと話しているうちに、早くもジローはサイドカーの爆音を残して走り去っていた。

 その頃、オレンジアントは、既に伊東市に入り込み、暖香園と言うホテルを占領していた。

 
 怪人「騒ぐな、この町の人間は一人残らずダーク基地に運ぶ、そして次々と製造されるダークのアンドロイドの性能テスト用になるのだ」

 伊東の全市民(15人ほど)をホテルに集め、恐ろしげなことをのたまうアンちゃん。

 怪人「ダークは、頭の優れた、肉体的にも優秀な人間のみを必要とする、それ以外の人間は全て殺すのだっ!」

 と、常日頃、自分がアホだという自覚があったのか、一人の男が半狂乱になってその場から逃げ出す。

 
 男「い、いやだ、俺は死ぬのはいやだーっ! ちぃくしょおおおーっ!」

 
 怪人「バカめっ」
 男「うわああっ」

 だが、オレンジアントが放った蟻酸を背中に浴び、何故か爆発を起こして死んでしまう。

 その後、洋太と言う子供がいないことに気付いた戦闘員、ホテルの中に探しに来る。

 洋太を演じるのは、「01」でレギュラーになる五島義秀さんである。

 そしてゲームコーナーには、マネキンに化けてやり過ごそうとした服部半平の姿もあったが、あっさりバレてしまう。

 
 半平「よるなっ、さわるなっ、我こそは伊賀流忍術の名人・服部半蔵の16代目服部半平なるぞっ」

 杖を巻物のように口にくわえ、見得を切る半平。

 半平「貴様らの陰謀、マスコミに高く売りつけてやるわっ!」

 が、基本的に忍術など使えない半平、洋太とともにあっさり捕まり、オレンジアントのところへ連れて行かれそうになるが、彼らの頭上からギターを掻き鳴らす音が聞こえてきて、

 

 
 振り仰げば、例によってジローがホテルの屋上の上に立っているのだった。

 ジロー「ダークの手先、黙って捕まえた二人を放して消えろ」

 そう叫んで、いきなりそこから飛び降りるジロー。

 
 無論、人形が落ちるだけなのだが、このシーン、屋上から人形を放り投げるスタッフの姿がはっきり映ってしまっている。キャプでは分かりにくいけど。

 ともあれ、戦闘員を軽く一蹴したジロー、浜にいるという人々を助けにサイドカーで向かおうとするが、その時、プロフェッサー・ギルの「悪魔の笛」の音が聞こえてくる。悶え苦しむジロー。

 「悪魔の笛」にはサイボーグを凶暴化させる作用があり、ジローの体内の不完全な良心回路では、それを完全に封じ込めることが出来ないのだ。

 
 ジロー、それでもサイドカーで走り出し、森の中の道を闇雲に走った末、石段の下まで来たところで気を失ってしまう。

 その石段の上に、オレンジアントが立っていた。

 
 怪人「ははははは、プロフェッサー・ギルは音波笛のサイクルを今までの10倍にアップした。とうとう光明寺の人造人間の最期だっ」

 オレンジアント、無防備なジローに飛び掛かるが、

 
 怪人「貴様ーっ」
 ジロー「気を失った真似でもしないと、あの音は止みそうになかったものでな!」

 それはジローの芝居であり、逆にジローに腕を取られてしまう。

 ジロー、キカイダーに変身し、岩場でアンちゃんと激しく殴り合うが、あの強力な蟻酸を体に浴びてしまい、退却を余儀なくされる。

 CM後、浜辺にある藁葺き屋根の民家に隠れているジロー、ミツ子、マサル。

 
 マサル「どうしてもジローの体の中、開くの?」
 ミツ子「ジローはね、あとひとつ回線が不足しているの。それをセットすればジローはもう完全」

 ミツ子は、ちょうど良い機会だからと、眠っているジローの体を開いて良心回路を完全なものにしようとするが、マサルは、

 マサル「僕、いやだ、見たくない。ジローは人間と同じなのに体の中、機械なんて」

 と、反発する。

 
 ミツ子、それでもジローの服をめくり、ドライバーで肌色のカバーを外そうとするが、その手を他ならぬジローの手が押さえる。

 
 ミツ子「ジロー」
 ジロー「俺は今のままで十分だ。余計なことはやめてくれ」
 ミツ子「とめないで、お父様は私に……」

 
 ジロー「光明寺博士の良心回路は不完全かもしれない。が、その不完全さを俺の意識のコントロールで補っている。もう大丈夫だ」
 ミツ子「ジロー、あなたに完全になって欲しいの。良心回路が不完全なせいでエネルギーを消耗するのだわ、お願い、私にやらせて、完全な人造人間になって!」
 ジロー「ミツ子さんの願いもそれだけは聞けない」

 ミツ子、情理を尽くして説得するが、ジローは頑として手術を拒否する。

 なお、このシーンを見て、

 ミツ子(クリニックの女医)「ジロー、あなたに男になって欲しいの。露出が不完全なせいで性欲を消耗するのだわ、お願い、私にやらせて、完全な男になって!」
 ジロー(患者)「ミツ子さんの願いもそれだけは聞けない!」
 ミツ子「じゃあ、なんでうちに来たのよ?」
 ジロー「え、まぁ、そのぉ……」

 などという下品なやりとりを妄想してしまった管理人、お詫びのしるしに切腹します。ぐふっ。

 ミツ子はその後も粘り強く説得する。

 
 ミツ子「お父様もきっとあなたが完全になるのを願っているに違いないわ」
 ジロー「光明寺博士も? どうして?」
 ミツ子「どうしてあなたにジローと名付けたか分かる?」
 ジロー「いや」
 ミツ子「ほんとは私たち兄弟に兄がいたわ。名前は太郎」
 ジロー「そうか、それで俺の名がジローなのか」
 ミツ子「お父様は死んだ太郎兄さんの強い正義感と平和を愛した遺志を継いでもらうつもりであなたを作ったのよ」

 その為、ミツ子は今まで隠していた兄の存在までジローに教えるのだった。

 
 ジロー「太郎は死んだのか」
 マサル「環境警備隊のチーフだったんだ。山火事が起きて村を守る為に死んだんだよ」
 ミツ子「その山火事を起こしたのがダークだったの。ジロー、お願い、良心回路の最後の部分をセットさせて」

 ミツ子の必死の願いだったが、それでもジローの心は動かない。

 
 ジロー「俺は、俺はあくまで一人の男としてあなたに接してきた。人間のつもりで……俺の体の中は心臓の代わりに動力エンジン、頭脳はコンピューター、分かっているが、見てもらいたくないっ」
 ミツ子「ジロー!」

 筆者、てっきりジローが頑ななまでに手術を拒むのは、「アンドロイドとして完全になってしまうこと」=「人間でなくなること」を恐れてのことであり、ギルの笛の音に悶え苦しむ欠陥こそ、自分を人間らしくたらしめている一種のアイデンティティーになっているから、良心回路をあえて完全にしたくないのだと解釈していたのだが、ここでジローが口にするのは、「機械の体を見られたくない」と言う子供っぽい理由の一点張りで、いささか物足りないのである。

 だいたい、その割りに、冒頭では自分でカバーを外して内部を見せてるんだから、なんか矛盾してるなぁ。

 この後、キカイダーとオレンジアントの長い長い戦いとなるが、特にどうでもいいのでカット。

 ラスト、終わってみればただの端役扱いだった洋太が、母親と感動の再会をするのを見届けてから、今回は三人揃ってサイドカーに乗って伊東市を後にするジローたちであった。
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コメント

おばさん呼ばわり

どう見ても若い女性なのにミツコの台詞の“おばさんしっかりして下さい”は流石にないですよね😅ライダーと怪人の夫婦という役も中々斬新ですね😅(どこがだよ!)

連続更新ありがとうございます

>日曜に「美女シリーズ」を仕上げてから、「V3」「新マン」「イナズマン」「仮面ライダー」と来て、今は「スケバン刑事」を書いているが、もうヘロヘロである。
僕には「ご馳走百裂拳」です!
こうした自分の好きな「ドンピシャ」作品をいつも取り上げていただき、ただただ感謝しかありません!

>その頃、オレンジアントは、既に伊東市に入り込み、暖香園と言うホテルを占領していた。
3話でもうタイアップなんですね。子供の時分には分かってNIGHTでしたが。

>環境警備隊のチーフだったんだ。山火事が起きて村を守る為に死んだんだよ
石ノ森先生の漫画では名前は「一郎」で、これが人造人間を作るキッカケ。
ちなみに、再婚相手がギル教授のスパイの女性でミツ子とマサルはその子供。

>ここでジローが口にするのは、「機械の体を見られたくない」と言う子供っぽい理由の一点張りで、いささか物足りないのである。
これは「ミツ子の技術では良心回路を完全に出来ない」
→「悪魔の笛」に狂わされるリスクが減らない
→光明寺博士を一刻も探さなければならない
方が物語が引き締まったのではないでしょうか?

Re: おばさん呼ばわり

しかも出番があれだけと言うのも悲しいです。

Re: 連続更新ありがとうございます

> こうした自分の好きな「ドンピシャ」作品をいつも取り上げていただき、ただただ感謝しかありません!

そんなに喜んで頂けると、私も嬉しいです。

ま、自分も自分の好きな作品を選んでるだけなんですけどね。

> 石ノ森先生の漫画では名前は「一郎」で、これが人造人間を作るキッカケ。
> ちなみに、再婚相手がギル教授のスパイの女性でミツ子とマサルはその子供。

そうだったんですか。漫画は全然見たことないもので。

> これは「ミツ子の技術では良心回路を完全に出来ない」
> →「悪魔の笛」に狂わされるリスクが減らない
> →光明寺博士を一刻も探さなければならない
> 方が物語が引き締まったのではないでしょうか?

確かに、ミツ子に直せるのなら話は簡単ですよね。

ジローとオモッチャマ

>「人間は不便だな。食べ物をとらないと生きていけないそこへ行くと人造人間は便利だぜぇ。これで良いんだ。」

何と言うお話かまでは覚えていないのですが、「ヤッターマン」(旧作)のあるお話の序盤でヤッターマン2号=アイちゃん(声は岡本茉莉さん)がさいころ型サポートロボのオモッチャマ(同、桂玲子さん)と御遣いに出た際、
「ねぇ、オモッチャマ。今夜のおかず何にしようか?お魚にしようっか?でもオモッチャマはご飯が食べられないからかわいそうね。」
と言うアイちゃんに対し、オモッチャマは
「でも、電池も美味しいでコロンよ♪」
と明朗に応えています。同じ機械でも人間型ではなく、しかも動力がより簡易な市販の乾電池(!)であるオモッチャマと、重い宿命を背負ったジローとの差を垣間見れる一幕(しかも魚繋がり)でもあります(笑)!
そんなオモッチャマも、他のお話で暗い山道の中で怖がった際、ヤッターマン1号=ガンちゃん(同、太田淑子さん)から
「何言ってんだ?!ロボットのくせしてそんな感情あるわけないだろっ!!」
等と辛辣な言葉を浴び
「それは、独断と偏見でコローーーーンっ(泣)!!!」
と泣き崩れると言う、まるで後にジローが周囲の人間たち(特に大前均さん演じる警部等)から受ける様な冷遇をも経験しています!更にそんなロボットに対し傲岸な態度をとっていたガンちゃんの声でもあった太田さんが「バイオマン」ではピーボと言うのも皮肉な物です(また笑)!!

Re: ジローとオモッチャマ

詳しい解説ありがとうございます。

ジローの登場

高い所から現れるとどう見てもセーラームーンのピンチに出現するあの人にしか見えません。

Re: ジローの登場

どっちもカッコイイですよね。

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