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「人造人間キカイダー」 第4話「悪魔のブルーバッファローが罠をはる」

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 第4話「悪魔のブルーバッファローが罠をはる」(1972年8月5日)

 冒頭、港の防波堤で、作業員の男性が一服していると、海中から巨大な角を持った恐ろしげな怪物が飛び出してくる。

 
 怪人「おい、光明寺博士が愛用していた船はどれだ?」
 男「知らん~」
 怪人「言え、言うんだ」
 男「行き先は知らない、ほんとだ」
 怪人「すると、こっちから出発したんだな」

 ブルーバッファローは、逃げようとした男性をバッファローミサイルで殺す。

 
 ジローたち三人は、光明寺博士の所有するヨットで沖へ出て、ちょっとしたバカンス気分を味わっていた。

 だが、たちまち戦闘員に乗り込まれ、船室へのドアを封鎖された上、爆弾を仕掛けられる。

 ジローはドアを蹴破ってデッキに上がり、戦闘員たちをぶちのめす。

 
 ジロー「このまま逃げるんだ、東京の服部探偵事務所に行くんだ!」

 ジロー、導火線が燃えている爆弾をすべて掻き集めると、ミツ子たちに指示してから、

 
 何故か、爆弾と一緒に海へ飛び込むと言う、不可解な行動に出る。

 いや、海へ放り投げれば良いのでは?

 それ以上に不可解なのは、まだ導火線はたっぷり残っているのに、ジローが飛び込んだ途端、爆弾が爆発してしまうことである。

 もっとも、ジローが爆弾と一緒に海へ飛び込んだのには理由があったことが判明する。

 そう、爆死したと見せかけて戦闘員の一人に成りすまし、敵のアジトを探り出す為だったのだ。

 さて、前回も登場した、伊東市の暖香園ホテル。

 しかし、ストーリーは全然関係ないのに、二週続けて同じホテルが舞台になるというのは、いくらタイアップとは言え、無神経過ぎる。

 それはさておき、ホテルの従業員・十河幸子は、テレビニュースで自分の娘が交通事故に遭って重体だと知り、青褪める。

 
 それでも彼女はホテルに集まった色んな国籍の客たちを、近くの空き地に案内する。

 
 そこでは、さっきのブルーバッファローの性能テスト(デモンストレーション)が行われていた。無抵抗のブルーバッファローに対し、火炎放射や機銃掃射、10万ボルトの電気放電、500トンの重力落下など、過酷な攻撃が加えられるが、ブルーバッファローは涼しい顔をしている。

 
 その桁外れの頑丈さに、思わず口を開けて感嘆する左端のおじさん、グッジョブです!

 ギルの声「各国の代表者諸君、ご覧のごとく、ダークのアンドロイドはひとつで完全武装の戦闘集団にも勝る。では、値段を付けていただこう」

 崖の上に設置されたスピーカーから、ギルの声が聞こえてくる。

 そう、ダークは、自慢のアンドロイドの性能を各国の国防関係者(?)にじかにアピールし、それを競売にかけようとしているのだ。

 70年代の「悪の組織」としては、なかなか金儲けが上手い。

 代表者が競って値をつけ、最終的に某国が50万ドルで落札する。

 だが、ギルは、そんなお得意様たちを軽蔑の目で見ていた。

 
 ギル「ふっふっふっ、馬鹿な人間がぁ、ひとつの国が強力なアンドロイドを持てば、当然まわりの国も持たざるを得ない。はっははははっ、そこにダークの狙いがある!」

 ギル、カメラ……視聴者に向かって丁寧にダークの意図を説明する。

 つまり、ひとつの国が国際関係のパワーバランスを崩すほどの強大なアンドロイドを導入すれば、周囲の国もそれに対抗できるアンドロイドを開発しようとして、軍拡競争が加速し、やがては戦争をおっぱじめるだろう……と言うことなのだろうか?

 あるいは、単に、結局、他の国もダーク謹製のアンドロイドをお買い上げになるだろうから、金が儲かってウハウハと言う、さもしい了見なのだろうか?

 ギルの台詞ではどちらとも解釈できそうだが、「悪の組織」としては前者の方がスケールがでかいかな。

 上機嫌のギルだったが、そこへ、第10研究パート、バイヤーガイド担当のプログラマーと言う、一体何の仕事してるんだ? と言う感じの十河幸子が脱走したとの知らせが入る。

 つまり、十河幸子はダークの一味であり、娘の事故を知って、ダークの掟を破って逃げ出したのだろう。

 ……しかし、普段から彼女は表向きは普通の従業員、あるいは母親として生活していたらしいのだから、今回も、脱走せずに、普通に早退すれば良かったのではないだろうか?

 アジトから出られない境遇なら分かるけど、どう見てもそんな感じじゃないんだよね。

 一方、愛車のスバル360を走らせていた服部半平、タイヤがパンクしたので外へ出て修理し、再び運転席に座るが、いつの間にか、後部座席に誰かが潜り込んでいるのに気付き、恐れおののく。

 
 半平「おおっ? うはっはっはっはっはっ、これはこれは、お美しいお方」

 が、振り向いて、その顔を見た途端、ニタニタと笑い出す。

 
 幸子「悪い奴らに追われています。どこか、安全なところまで連れてってください」

 それはダークから逃亡中の十河幸子だった。

 だが、半平が車を出すより先に、車が反対方向に向かって引き摺られていくではないか。

 
 そう、剛力無双のブルーバッファローの仕業であった。

 ……って、いや、あんた、某国に落札されて、そこにお嫁入りすることになったんじゃないの?

 そんなことしてて良いの?

 その後、幸子は車から飛び出し、伊豆シャボテン公園の中を意味もなく通り抜けてから、全然別の場所でブルーバッファローに遭遇する。

 怪人「無駄なことだ、ダークの組織からは永遠に逃げられんのだ。つかまえろっ」

 
 戦闘員がわらわらと出て来て、ミニスカの幸子を取り囲む。

 ……

 いやぁ、大人も子供も、美人も不美人も、女性はすべてミニスカと言う、素晴らしい時代だったんだなぁと、改めて思う。

 と、その時、いつものギターの音が聞こえてくるが、

 
 今回は、ギターを持ったジローではなく、ナギナタを持った戦闘員が救世主となり、幸子を助け出す。

 「じゃあ、ギターの音はどうやって出してんだ?」と言う、当然予想されてしかるべきツッコミも一切気にしない豪快さ、おおらかさが、昔の特撮の魅力なのである。

 戦闘員のマスクの下からは、既に変身済みのキカイダーの顔が現れる。

 キカイダー「正義の戦士・キカイダー、十河さんは私が預かる」

 
 半平「お助け申すぞ!」

 キカイダーが敵と戦ってる最中、抜け目なく幸子の手を取って連れて行く半平。

 
 キカイダー、サイドマシーンにまたがり、ブルーバッファローに向かって突進する。

 ブルーバッファローも衝撃を予想して身構えるが、

 
 キカイダー「……」
 怪人「素通りかいっ!」

 キカイダー、その横をするっと通り抜けてしまう。

 ほとんどコントである。

 ま、サイドマシーンが壊れるとまずいからね。

 

 
 CM後、はじめて半平の探偵事務所の外観が映し出される。

 事務所といっても、トタン張りの、バラックのようなあばら家でやった。

 
 幸子「こうしてはいられません、娘が心配で」
 半平「まあまあ、私の代わりにジロー君が連れに行ってる、慌てず、騒がず、焦らず、ですな」
 幸子「ほんとに大丈夫でしょうか」
 半平「大丈夫、任せてください。なははははっ」

 半平、根拠もないのに自信たっぷりに請け負うが、幸子はいかにも不安そうであった。

 案の定、

 怪人「娘の身の上よりも、貴様の身の上に何かが起こる!」
 幸子「はっ」

 何処からか恐ろしげな声がしたかと思うと、壁を溶かして穴を開け、ブルーバッファローが現れる。

 
 幸子「どうして、ここが?」
 怪人「貴様の服のボタンはダークの発信機になっている」

 
 半平「いや、なるほど……いや、感心してる時ではないぞ。このことをジロー君に知らせなければ」

 事務所から出て行こうとするが、無論、ブルーバッファローが簡単に行かせる筈もない。

 
 怪人「へぼ探偵、命が惜しくはないか?」
 半平「命ばかりはお助けを」
 怪人「ならば、俺の命令に従え」
 半平「あの、タダで?」
 怪人「馬鹿め、命あっての物種だ」
 半平「でもありましょうが、そこをなんとか……」

 脅しをかけてくる怪人に対し、ぬけぬけと報酬を要求する半平、タダモノではない。

 さて、幸子の娘ヒカリは、戦闘員に誘拐されそうになるが、ジローによって助けられ、半平の事務所に連れてこられる。

 
 ジロー「服部さん、十河さんは?」
 半平「十河さんね、ここじゃ落ち着かないからって家に戻りましたよ」

 何食わぬ顔で、ブルーバッファローに言われたとおりのことを言う半平。

 ジローは何も疑わずに自宅へヒカリを連れて行く。

 
 半平「気ぃつけてな! ……うふふふふふふっ、何事も、ゼニですなぁ」

 二人が出て行くやいなや、嬉しそうな笑いを漏らし、懐から取り出した札束に手を合わせる半平。

 そう、驚いたことに、ブルーバッファローと交渉して、ほんとに報酬をゲットしてしまったらしいのである!

 ある意味、ジローより凄い男かもしれない。

 ま、こういう、金次第で本気で善玉を裏切ってしまうような、先の読めないキャラクターの存在が、無味乾燥になりがちなストーリーの絶妙の味付けになっていると思われる。

 
 が、その札束が、棚の上にいたマサルによって釣り上げられる。

 マサル「それでも人間か? 卑怯者!」
 半平「ぐぅ、坊主!」
 マサル「返して欲しいんなら白状するんだ、ダークに何を頼まれた?」
 半平「そ、それは……」

 
 ミツ子「そうよ、白状なさい」
 半平「つい、金に目が眩んで……ジロー君を罠に」

 そこへミツ子もやってきて半平を睨みつけたので、半平も観念して白状する。

 ただ、さすがに、自分から金を要求したとは言えず、「金に目が眩んで……」と、まるで、向こうから持ち掛けられたような表現をする半平であった。

 ヒカリの案内で、ジローは、なかなかモダンな感じの新築マンションにやってくる。

 
 何も知らずにエレベーターに乗るが、途中で箱が止まってしまう。

 ジロー「故障か?」
 ギルの声「ふぇっふぇっふぇっふぇっ、ようこそ、ジロー、そのエレベーターは人造人間処刑用のダークのエレベーターなのだ。君もいよいよ最後の時だな」

 なお、ニュースでは重体と言っていたけど、実際はヒカリ、左腕を骨折しただけであった。

 と、例によって「悪魔の笛」の音が聞こえてきて、ジローの電子頭脳を狂わせる。

 さらに、天井のハッチが開いて、たくさんの棘が生えた金属製の棒が降下してくる。

 
 ヒカリ「お兄ちゃん、こはいっ!」

 ヒカリ役は、70年代の名子役、斉藤浩子さんである。

 ジロー「ダメだ、体が動かない!」

 前回、「悪魔の笛」の威力が10倍になったことで、ジローも「気合」だけではそれに対抗できなくなったらしい。

 
 ちょうどその最中、半平が、ミツ子とマサルを愛車に乗せてマンションの前までやってくるのだが、

 半平「どうなってんだ、これ?」
 マサル「ダメだなぁ」

 オンボロのスバル360は、何もしていないのにクラクションが鳴り出し、けたたましい騒音を撒き散らす。

 
 ジロー「しめたっ!」

 だが、偶然にも、その騒音が、「悪魔の笛」を掻き消す役目を果たし、ジローはすかさずキカイダーに変身するのだった。

 しかし、マンションの外で鳴っているクラクションが、エレベーターの中にいる人間の耳を聾すほど大きく聞こえるだろうか? アイディアは面白いんだけどね。

 ともあれ、キカイダーはヒカリを連れてエレベーターの箱から脱出し、駆けつけたミツ子たちに託す。

 ブルーバッファローは、何故か、マンションの屋上に幸子と共にいた。

 キカイダーは一気に壁面を駆け上がり、二人の前に着地する。

 
 怪人「貴様、キカイダー!」
 キカイダー「ダーク破壊部隊のブルーバッファロー、私を倒す為にご苦労なことだ」
 怪人「命冥加な奴! 行くぞっ!」

 はい、出ました、「命冥加」!

 「幸運にも命が助かる」と言う意味で、70年代の東映特撮ドラマでは割りと良く耳にする言葉だが、今では完全な死語である。

 とにかく、こうなればもう書くことはない。

 長い戦いの末、キカイダーがブルーバッファローを倒して事件は解決する。

 いや、くどいようだけど、ブルーバッファローは某国に納品するんじゃなかったの?

 ラスト、感動の再会を果たす十河親子。

 
 それを、少し羨ましそうに見詰めているミツ子とマサルであった。

 ただ、万事解決めでたしめでたしと言う風に描いているが、ダークを脱走した幸子は、これ以降もしつこくダークに命を狙われることになったのではないだろうか?

 そもそも、幸子がダークに進んで協力していたのか、脅迫されて無理矢理協力させられていたのか、その辺が最後まではっきりしないままなのが、今回のシナリオの欠点である。
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コメント

もうひと捻り

今回はスケールのデカい展開でしたが、もう少し幸子がどういった仮定でダークに協力した(させられた)のか描いて欲しかったものですね😅この頃の女性は皆さんミニスカなんですね😊

買収されそう

交渉する半平もすごいですが、ちゃんと報酬を渡すブルーバッファローもすごいですね。大抵は利用したら「もう用はない」とでも言って殺しにくるのに。ただブルーバッファローは簡単に買収されそうな気もします。
あと凄まじい防御力を持っているのに案外あっさりやられていますが、ギルがハッタリをかましたのでしょうか?

アンドロイドマン

シュノーケルを付けてるってことは、《呼吸する》ロボットなんですネ。

Re: もうひと捻り

いまいち焦点の定まらないエピソードでしたね。

Re: 買収されそう

> 交渉する半平もすごいですが、ちゃんと報酬を渡すブルーバッファローもすごいですね。

確かに(笑)

ダークって結構紳士なのかも。

Re: アンドロイドマン

> シュノーケルを付けてるってことは、《呼吸する》ロボットなんですネ。

そう言えばそうですね。気付かなかったなぁ。

斉藤浩子さん

1枚目の写真のブルーバッファローに首を絞められる作業員は三島一夫さんといって、キカイダーシリーズや「がんばれ!!ロボコン」の殺陣師で、このように時々素顔でも出演されているんですよね。
ヒカリちゃんを演じている子は子役で有名な斉藤浩子さんですね。現在では引退して、元プロ野球選手の定岡徹久さん(定岡正二さんの実弟)と結婚しています。

Re: 斉藤浩子さん

貴重な情報ありがとうございます!

正義だけでは食ってはいけぬっ!!

町工場の事務室の様な半平の事務所がこのお話のミソですね!そして見かけによらずブルーバッファロー相手に礼金の交渉をする剛胆さ(特に「スーパー1」のチョロにはとても出来そうにもない芸当!!)を見せる処も
「正義、正義って言ってるだけじゃ生きてはいけない。時には悪人相手に上手く渡り合う事も必要だ。」
と言う現実味が滲み出ていてライダーシリーズとも戦隊シリーズとも違った面白さがありますね!そんなブルーバッファロー相手の交渉にまんまと成功し、その事務所に似つかわしくない高そうなお酒でほろ酔い気分になっていたものの、ミツ子姉さんとマサルの締め上げに屈してしまう半平が落差があり過ぎて可笑しく(これが上記のチョロだったらハルミ姉さんと良に締め上げられる処等も観てみたかったです!!)、その際の女々しい様子がミツ子姉さんの上から目線な態度と好対照を成しています(笑)!!

Re: 正義だけでは食ってはいけぬっ!!

> 「正義、正義って言ってるだけじゃ生きてはいけない。時には悪人相手に上手く渡り合う事も必要だ。」
> と言う現実味が滲み出ていてライダーシリーズとも戦隊シリーズとも違った面白さがありますね!

確かに、こういう一種の泥臭さが、「キカイダー」シリーズの特色でもありますよね。

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Re: No title

コメントありがとうございます。

あれはかなり恥ずかしいですよね。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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